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明細書 :1軸電界センサ

発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 特許公報(B2)
特許番号 特許第3345717号 (P3345717)
公開番号 特開2001-228257 (P2001-228257A)
登録日 平成14年9月6日(2002.9.6)
発行日 平成14年11月18日(2002.11.18)
公開日 平成13年8月24日(2001.8.24)
発明の名称または考案の名称 1軸電界センサ
国際特許分類 G01V  3/08      
G01R 29/12      
FI G01V 3/08 A
G01R 29/12
請求項の数または発明の数 1
全頁数 3
出願番号 特願2000-038434 (P2000-038434)
出願日 平成12年2月16日(2000.2.16)
審査請求日 平成12年2月18日(2000.2.18)
特許権者または実用新案権者 【識別番号】390014306
【氏名又は名称】防衛庁技術研究本部長
【識別番号】000001993
【氏名又は名称】株式会社島津製作所
発明者または考案者 【氏名】廣田 恵
【氏名】寺西 陽子
【氏名】佐藤 敦
【氏名】大蔵 康浩
【氏名】飯島 健二
個別代理人の代理人 【識別番号】100084962、【弁理士】、【氏名又は名称】中村 茂信
審査官 【審査官】本郷 徹
参考文献・文献 特開 平5-188030(JP,A)
実用新案登録3032755(JP,U)
調査した分野 G01V 3/08
G01R 29/12
特許請求の範囲 【請求項1】
筐体内にそれぞれ電極を有する2つの電極部を配置し、筐体外部と両電極部をそれぞれ連通する取水口を形成し、筐体外部の水が取水口を通じて両電極部の電極にそれぞれ接触することにより得られる両電極部の電位差を、筐体内に配置された電界センサ増幅部で測定・増幅し、その測定値をケーブルで筐体外部に導出するように構成した1軸電界センサにおいて、前記両電極部に対応する取水口を筐体の側周面にそれぞれ少なくとも1個形成し、筐体の両端部にケーブル接続部を設けたことを特徴とする1軸電界センサ。
発明の詳細な説明 【発明の詳細な説明】

【0001】

【発明の属する技術分野】この発明は、水中(特に海中)に沈められて、水中を移動する異種金属を検出するのに使用される1軸電界センサに関する。

【0002】

【従来の技術】従来、その種の1軸電界センサは、図4に示すようなものである。この1軸電界センサ80は、筐体81内に差動増幅器や増幅器等で構成される電界センサ増幅部(図示せず)が内蔵され、筐体81の両端部にそれぞれ電極を内蔵する電極部82が設けられ、筐体81外部の水が進入して電極と接触するように各電極部82に取水口83が形成され、各電極部の電極に水が接触することにより得られる両電極部82での電位差が電界センサの増幅部で測定・増幅され、その出力がケーブル84を通じて電界センサ80の外部に導出されるように構成されている。

【0003】

【発明が解決しようとする課題】上記のような1軸電界センサ80は、広い水中範囲に亘って敷設する方が異種金属の検出を精度良く行えるので、一般に複数の電界センサ80が水中に沈められる。

【0004】
ところが、図4に示すような従来の1軸電界センサ80では、筐体81の両端に電極部82が設けられているため、構造的にケーブルで複数の電界センサ80を直列に接続することができず、例えば敷設する時に電界センサ80をそれぞれ個別に取り扱わなければならない等、大変不便である。

【0005】
本発明は、そのような問題点に着目してなされたものであって、ケーブルで直列に接続できる構造の1軸電界センサを提供することを目的としている。

【0006】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、この発明の請求項1記載の1軸電界センサは、筐体内にそれぞれ電極を有する2つの電極部を配置し、筐体外部と両電極部をそれぞれ連通する取水口を形成し、筐体外部の水が取水口を通じて両電極部の電極にそれぞれ接触することにより得られる両電極部の電位差を、筐体内に配置された電界センサ増幅部で測定・増幅し、その測定値をケーブルで筐体外部に導出するように構成した1軸電界センサにおいて、前記両電極部に対応する取水口を筐体の側周面にそれぞれ少なくとも1個形成し、筐体の両端部にケーブル接続部を設けたことを特徴とする。

【0007】
この1軸電界センサでは、取水口が筐体の側周面に設けられているので、筐体外部の水は側周面から筐体内部に進入し、電極部の電極に接触する。一方、筐体の両端部にはケーブル接続部が設けられているため、このケーブル接続部にケーブルを接続することで、複数の電界センサを直列に接続することができる。

【0008】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。

【0009】
実施形態に係る1軸電界センサの平面図を図1に示す。1軸電界センサ1は、筐体2内の両側にそれぞれ電極を有する2つの電極部3が配置され、筐体2外部と両電極部3をそれぞれ連通する複数個の取水口4が筐体2の側周面に形成され、筐体2外部の水が取水口を通じて両電極部3の電極にそれぞれ接触することにより得られる両電極部3の電位差を測定・増幅する電界センサ増幅部5が筐体2内に配置されている。また、筐体2の両端部にはケーブル9が接続されている。

【0010】
筐体2の内部構造は、図2(左半分の断面図)及び図3(図2のA-A線における断面図)に示すようになっている。筐体2は筒状であり、取水口4を有し、取水口4に対応する位置に流路11を有している。

【0011】
取水口4は、図3に示すように、この実施形態では各電極部3毎に2個設けられており、そのうちの1個の取水口4は流路11に対面・連通し、残りの1個の取水口4は環状流路15を通じて流路11に通じている。このため、どの取水口4から進入した水も流路11から後記電極部3の内部空間32に流入する。また、各取水口4にはそれぞれフィルタ17が設けられ、筐体2の外部から流入する水に含まれるゴミ等が環状流路15や流路11等に進入しないようになっている。

【0012】
電極部3は内部に電極30を有し、この電極30は流路11を通じて取水口4に通じる内部空間3に延伸している。内部空間32は、単なる空間のままでもよいし、或いはスポンジ等の吸水性部材を入れてもよい。従って、取水口4から進入した水は、電極部3の内部空間32に流入し、電極30に接触する。

【0013】
電極部3はリード線34を通じて筐体2の中に配置された電界センサ増幅部5に接続され、電界センサ増幅部5は、両側の電極部3からの電位差を測定・増幅するもので、差動増幅器や増幅器等の電子部品が実装された電子回路を内蔵する。

【0014】
一方、筐体2の両端部に設けられたケーブル接続部7(図参照)において、ケーブル9は筐体2に挿通される。被覆線60内の芯線62は、筐体2内に通され、一部が他方側のケーブル9に導かれ、残部が電界センサ増幅部5に接続されている。

【0015】
一方、取水口4から進入した水は、環状流路15及び流路11を通じて、電極部3の内部空間32に流入し、内部空間32に存在する電極30に接触する。両側の電極部3において電極30に水が接触することにより得られる両電極部3の電位差は、電界センサ増幅部5で測定・増幅され、その出力はリード線を通じて一方のケーブル9に導かれる。各1軸電界センサからの出力は、電界センサ間を接続するケーブル9を通じて、船上や陸上等に設置された装置に送られる。

【0016】
なお、上記実施形態では、取水口4は筐体2の側周面に2個形成されているが、これより多くても少なくてもよいのは勿論であり、筐体2の内部構造も図示したものに限定されるものではない。

【0017】

【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項1記載の1軸界センサによれば、取水口が筐体の側周面に設けられているので、水は側周面から筐体内部に進入し、電極部の電極に接触する。一方、筐体の両端部にはケーブル接続部が設けられているため、ケーブル接続部にケーブルを接続することで、複数の電界センサを直列に接続することができ、複数の電界センサを水中に設置する時などに取扱い易く便利である。
図面
【図1】
0
【図2】
1
【図3】
2
【図4】
3