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明細書 :レーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置

発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 特許公報(B1)
特許番号 特許第3091880号 (P3091880)
登録日 平成12年7月28日(2000.7.28)
発行日 平成12年9月25日(2000.9.25)
発明の名称または考案の名称 レーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置
国際特許分類 G01S  7/34      
G01S  7/32      
FI G01S 7/34 Z
G01S 7/32
請求項の数または発明の数 8
全頁数 52
出願番号 特願平11-100916 (P1999-100916)
出願日 平成11年4月8日(1999.4.8)
審査請求日 平成11年4月8日(1999.4.8)
特許権者または実用新案権者 【識別番号】390033950
【氏名又は名称】学校法人東京電機大学
【識別番号】591159491
【氏名又は名称】運輸省船舶技術研究所長
発明者または考案者 【氏名】清水 めぐみ
【氏名】三輪 進
【氏名】加来 信之
個別代理人の代理人 【識別番号】100064458、【弁理士】、【氏名又は名称】田中 正治
【識別番号】100064458、【弁理士】、【氏名又は名称】田中 正治 (外1名)
審査官 【審査官】長浜 義憲
参考文献・文献 特開 平7-128446(JP,A)
幸谷 智、三輪 進,“2次元荷重平均によるSCR改善の検討”,電子情報通信学会技術研究報告,社団法人電子情報通信学会,平成10年12月,第98巻,第492号,pp.17-22
調査した分野 G01S 7/00 - 7/66
G01S 13/00 - 13/95
G01S 15/00 - 15/96
G01S 17/00 - 17/95
G06T 1/00 - 1/60
G06T 7/00 - 9/20
要約 【課題】 レーダ送受信部からのレーダ受信画像信号から、各フレームまたはフィールドに関しその全領域または所望の一部領域について、レーダ受信画像信号が、降雨時に得られるときに見られるように連続性の高いクラッタを信号との間でわずかな振幅差しか有しないで多く含んでいる場合でも、信号・クラッタ比が格段的に高いクラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号を得る。
【解決手段】 レーダ送受信部からのレーダ受信画像信号をデジタル信号態様のレーダ受信画像信号に変換し、そのレーダ受信画像信号に対し、各フレームまたはフィールドに関しその全領域または所望の一部領域について収縮処理を施し、または、その収縮処理の施されたレーダ受信画像信号に対し、各フレームまたはフィールドに関しその全領域または所望の一部領域について移動平均化処理を施し、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号を得る。
特許請求の範囲 【請求項1】
(イ)回転レーダアンテナから高周波レーダ送信波を輻方向に発射し且つその高周波レーダ送信波の物標からの反射波を受波するレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、
(ロ)上記レーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全域について、それを構成している、上記回転レーダアンテナが回転角Si(ただし、i=1、2、3………m)であるときにその回転レーダアンテナから輻方向に発射される上記高周波レーダ送信波の上記回転レーダアンテナの位置からの輻方向の距離Rj(ただし、j=1、2、3………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得、
(ハ)(A)上記レーダ受信画像信号CVの画素データC(i、j)を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(1、1)~C(1、n);C(2、1)~C(2、n);………C(m、1)~C(m、n)中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF(i、j)にし、
(B)上記2値化画素データF(i、j)を、F(i+γ、j+δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG(i、j)にし、
(C)上記2値化画素データG(i、j)を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i、j)の値を有する画素データH(i、j)にし、よって、
(ニ)上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域について、それを構成している上記画素データC(i、j)を上記画素データH(i、j)とするレーダ受信画像信号HVを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得、その収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされていることを特徴とするレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法。

【請求項2】
(イ)回転レーダアンテナから高周波レーダ送信波を輻方向に発射し且つその高周波レーダ送信波の物標からの反射波を受波するレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、
(ロ)上記レーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全域について、それを構成している、上記回転レーダアンテナが回転角Si(ただし、i=1、2、3………m)であるときにその回転レーダアンテナから輻方向に発射される上記高周波レーダ送信波の上記回転レーダアンテナの位置からの輻方向の距離Rj(ただし、j=1、2、3………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得、
(ハ)(A)上記回転レーダアンテナの回転角S1 、S2 ………Sm の順次の連続的配列における一部範囲中の順次の回転角をSa、S(a+1)、………S(b-1)、Sb(ただし、1≦a≦b≦m)とし、上記回転角Sa;S(a+1)、………S(b-1);Sb上における、上記回転レーダアンテナからの輻方向距離R1 、R2 ………Rm の順次の配列における一部範囲中の順次の距離を、それぞれ、Rca 、R(ca +1)、………R(da -1)、Rda ;Rc(a+1) 、R(c(a+1) +1)、………R(d(a+1) -1)、Rd(a+1);Rc(a+2) 、R(c(a+2) +1)、………R(d(a+2) -1)、Rd(a+2) ;………Rc(b-1) 、R(c(b-1) +1)、………R(d(b-1) -1)、Rd(b-1);Rcb 、R(cb +1)、………R(db -1)、Rdb とし、i1 を、上記a、(a+1)、………(b-1)、bとし、j1 を、上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1) 、(c(a+1)+1)、………(d(a+1)-1)、d(a+1) ;c(a+2) 、(c(a+2) +1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2);c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db とするとき、上記レーダ受信画像信号CVのフレームまたはフィールドについて、その所望とする一部領域を構成している画素データC(i1 、j1 )を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(a、ca )~C(a、da );C((a+1)、c(a+1) )~C((a+1)、d(a+1));………C(b、cb )~C(b、db )中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF1 (i1 、j1 )にし、
(B)上記2値化画素データF1 (i1 、j1 )を、1(i1 +γ、j1 +δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG1 (i1 、j1 )にし、
(C)上記2値化画素データG1 (i1 、j1 )を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i1 、j1 )の値を有する画素データH1(i1 、j1 )にし、よって、
(ニ)i2 を上記a、(a+1)、………(b-1)、b以外の数の配列とし、j2 を上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1)、(c(a+1) +1)、………(d(a+1) -1)、d(a+1);c(a+2) 、(c(a+2)+1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db以外の数の配列とするとき、上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データC(i1 、j1 )については、それを上記画素データH1 (i1 、j1 )とするが、画素データC(i2 、j2 )については、それをそのまま画素データH2 (i2 、j2 )とするレーダ受信画像信号HVEを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得、その収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされていることを特徴とするレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法。

【請求項3】
(イ)回転レーダアンテナから高周波レーダ送信波を輻方向に発射し且つその高周波レーダ送信波の物標からの反射波を受波するレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、
(ロ)上記レーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全域について、それを構成している、上記回転レーダアンテナが回転角Si(ただし、i=1、2、3………m)であるときにその回転レーダアンテナから輻方向に発射される上記高周波レーダ送信波の上記回転レーダアンテナの位置からの輻方向の距離Rj(ただし、j=1、2、3………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得、
(ハ)(A)上記レーダ受信画像信号CVの画素データC(i、j)を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(1、1)~C(1、n);C(2、1)~C(2、n);………C(m、1)~C(m、n)中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF(i、j)にし、
(B)上記2値化画素データF(i、j)を、F(i+γ、j+δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG(i、j)にし、
(C)上記2値化画素データG(i、j)を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i、j)の値を有する画素データH(i、j)にし、よって、
(ニ)上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域について、それを構成している上記画素データC(i、j)を上記画素データH(i、j)とするレーダ受信画像信号HVを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得るようになされ、且つ
(ホ)上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号に対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域または一部領域について、移動平均化処理を施し、それによって、上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号から、移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされていることを特徴とするレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法。

【請求項4】
(イ)回転レーダアンテナから高周波レーダ送信波を輻方向に発射し且つその高周波レーダ送信波の物標からの反射波を受波するレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、
(ロ)上記レーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全域について、それを構成している、上記回転レーダアンテナが回転角Si(ただし、i=1、2、3………m)であるときにその回転レーダアンテナから輻方向に発射される上記高周波レーダ送信波の上記回転レーダアンテナの位置からの輻方向の距離Rj(ただし、j=1、2、3………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得、
(ハ)(A)上記回転レーダアンテナの回転角S1 、S2 、………Sm の順次の連続的配列における一部範囲中の順次の回転角をSa、S(a+1)、………S(b-1)、Sb(ただし、1≦a≦b≦m)とし、上記回転角Sa;S(a+1);………S(b-1);Sb上における、上記回転レーダアンテナからの輻方向距離R1 、R2 ………Rm の順次の配列における一部範囲中の順次の距離を、それぞれ、Rca 、R(ca +1)、………R(da -1)、Rda ;Rc(a+1) 、R(c(a+1) +1)、………R(d(a+1) -1)、Rd(a+1);Rc(a+2) 、R(c(a+2) +1)、………R(d(a+2) -1)、Rd(a+2) ;………Rc(b-1) 、R(c(b-1) +1)、………R(d(b-1) -1)、Rd(b-1);Rcb 、R(cb +1)、………R(db -1)、Rdb とし、i1 を、上記a、(a+1)、………(b-1)、bとし、j1 を、上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1) 、(c(a+1)+1)、………(d(a+1)-1)、d(a+1) ;c(a+2) 、(c(a+2) +1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db とするとき、上記レーダ受信画像信号CVのフレームまたはフィールドについて、その所望とする一部領域を構成している画素データC(i1 、j1 )を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(a、ca )~C(a、da );C((a+1)、c(a+1) )~C((a+1)、d(a+1));………C(b、cb )~C(b、db )中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF1 (i1 、j1 )にし、
(B)上記2値化画素データF1 (i1 、j1 )を、1(i1 +γ、j1 +δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG1 (i1 、j1 )にし、
(C)上記2値化画素データG1 (i1 、j1 )を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i1 、j1 )の値を有する画素データH1(i1 、j1 )にし、よって、
(ニ)i2 を上記a、(a+1)、………(b-1)、b以外の数の配列とし、j2 を上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1)、(c(a+1) +1)、………(d(a+1) -1)、d(a+1);c(a+2) 、(c(a+2)+1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db以外の数の配列とするとき、上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データC(i1 、j1 )については、それを上記画素データH1 (i1 、j1 )とするが、画素データC(i2 、j2 )については、それをそのまま画素データH2 (i2 、j2 )とするレーダ受信画像信号HVEを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得るようになされ、且つ
(ホ)上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号に対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域または一部領域について、移動平均化処理を施し、それによって、上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号から、移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされていることを特徴とするレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法。

【請求項5】
(イ)回転レーダアンテナから高周波レーダ送信波を輻方向に発射し且つその高周波レーダ送信波の物標からの反射波を受波するレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換する手段と、
(ロ)上記レーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全域について、それを構成している、上記回転レーダアンテナが回転角Si(ただし、i=1、2、3………m)であるときにその回転レーダアンテナから輻方向に発射される上記高周波レーダ送信波の上記回転レーダアンテナの位置からの輻方向の距離Rj(ただし、j=1、2、3………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得る手段と、
(ハ)(A)上記レーダ受信画像信号CVの画素データC(i、j)を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(1、1)~C(1、n);C(2、1)~C(2、n);………C(m、1)~C(m、n)中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF(i、j)にする手段と、
(B)上記2値化画素データF(i、j)を、F(i+γ、j+δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG(i、j)にする手段と、
(C)上記2値化画素データG(i、j)を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i、j)の値を有する画素データH(i、j)にする手段とを有し、よって、
(ニ)上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域について、それを構成している上記画素データC(i、j)を上記画素データH(i、j)とするレーダ受信画像信号HVを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得、その収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされていることを特徴とするレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置。

【請求項6】
(イ)回転レーダアンテナから高周波レーダ送信波を輻方向に発射し且つその高周波レーダ送信波の物標からの反射波を受波するレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換する手段と、
(ロ)上記レーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全域について、それを構成している、上記回転レーダアンテナが回転角Si(ただし、i=1、2、3………m)であるときにその回転レーダアンテナから輻方向に発射される上記高周波レーダ送信波の上記回転レーダアンテナの位置からの輻方向の距離Rj(ただし、j=1、2、3………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得る手段と、
(ハ)(A)上記回転レーダアンテナの回転角S1 、S2 ………Sm の順次の連続的配列における一部範囲中の順次の回転角をSa、S(a+1)、………S(b-1)、Sb(ただし、1≦a≦b≦m)とし、上記回転角Sa;S(a+1)、………S(b-1);Sb上における、上記回転レーダアンテナからの輻方向距離R1 、R2 ………Rm の順次の配列における一部範囲中の順次の距離を、それぞれ、Rca 、R(ca +1)、………R(da -1)、Rda ;Rc(a+1) 、R(c(a+1) +1)、………R(d(a+1) -1)、Rd(a+1);Rc(a+2) 、R(c(a+2) +1)、………R(d(a+2) -1)、Rd(a+2) ;………Rc(b-1) 、R(c(b-1) +1)、………R(d(b-1) -1)、Rd(b-1);Rcb 、R(cb +1)、………R(db -1)、Rdb とし、i1 を、上記a、(a+1)、………(b-1)、bとし、j1 を、上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1) 、(c(a+1)+1)、………(d(a+1)-1)、d(a+1) ;c(a+2) 、(c(a+2) +1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2);c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db とするとき、上記レーダ受信画像信号CVのフレームまたはフィールドについて、その所望とする一部領域を構成している画素データC(i1 、j1 )を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(a、ca )~C(a、da );C((a+1)、c(a+1) )~C((a+1)、d(a+1));………C(b、cb )~C(b、db )中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF1 (i1 、j1 )にする手段と、
(B)上記2値化画素データF1 (i1 、j1 )を、1(i1 +γ、j1 +δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG1 (i1 、j1 )にする手段と、
(C)上記2値化画素データG1 (i1 、j1 )を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i1 、j1 )の値を有する画素データH1(i1 、j1 )にする手段とを有し、よって、
(ニ)i2 を上記a、(a+1)、………(b-1)、b以外の数の配列とし、j2 を上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1)、(c(a+1) +1)、………(d(a+1) -1)、d(a+1);c(a+2) 、(c(a+2)+1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db以外の数の配列とするとき、上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データC(i1 、j1 )については、それを上記画素データH1 (i1 、j1 )とするが、画素データC(i2 、j2 )については、それをそのまま画素データH2 (i2 、j2 )とするレーダ受信画像信号HVEを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得、その収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされていることを特徴とするレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置。

【請求項7】
(イ)回転レーダアンテナから高周波レーダ送信波を輻方向に発射し且つその高周波レーダ送信波の物標からの反射波を受波するレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換する手段と、
(ロ)上記レーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全域について、それを構成している、上記回転レーダアンテナが回転角Si(ただし、i=1、2、3………m)であるときにその回転レーダアンテナから輻方向に発射される上記高周波レーダ送信波の上記回転レーダアンテナの位置からの輻方向の距離Rj(ただし、j=1、2、3………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得る手段と、
(ハ)(A)上記レーダ受信画像信号CVの画素データC(i、j)を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(1、1)~C(1、n);C(2、1)~C(2、n);………C(m、1)~C(m、n)中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF(i、j)にする手段と、
(B)上記2値化画素データF(i、j)を、F(i+γ、j+δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG(i、j)にする手段と、
(C)上記2値化画素データG(i、j)を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i、j)の値を有する画素データH(i、j)にする手段とを有し、よって、
(ニ)上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域について、それを構成している上記画素データC(i、j)を上記画素データH(i、j)とするレーダ受信画像信号HVを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得るようになされ、且つ
(ホ)上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号に対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域または一部領域について、移動平均化処理を施し、それによって、上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号から、移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされていることを特徴とするレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置。

【請求項8】
(イ)回転レーダアンテナから高周波レーダ送信波を輻方向に発射し且つその高周波レーダ送信波の物標からの反射波を受波するレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換する手段と、
(ロ)上記レーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全域について、それを構成している、上記回転レーダアンテナが回転角Si(ただし、i=1、2、3………m)であるときにその回転レーダアンテナから輻方向に発射される上記高周波レーダ送信波の上記回転レーダアンテナの位置からの輻方向の距離Rj(ただし、j=1、2、3………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得る手段と、
(ハ)(A)上記回転レーダアンテナの回転角S1 、S2 、………Sm の順次の連続的配列における一部範囲中の順次の回転角をSa、S(a+1)、………S(b-1)、Sb(ただし、1≦a≦b≦m)とし、上記回転角Sa;S(a+1);………S(b-1);Sb上における、上記回転レーダアンテナからの輻方向距離R1 、R2 ………Rm の順次の配列における一部範囲中の順次の距離を、それぞれ、Rca 、R(ca +1)、………R(da -1)、Rda ;Rc(a+1) 、R(c(a+1) +1)、………R(d(a+1) -1)、Rd(a+1);Rc(a+2) 、R(c(a+2) +1)、………R(d(a+2) -1)、Rd(a+2) ;………Rc(b-1) 、R(c(b-1) +1)、………R(d(b-1) -1)、Rd(b-1);Rcb 、R(cb +1)、………R(db -1)、Rdb とし、i1 を、上記a、(a+1)、………(b-1)、bとし、j1 を、上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1) 、(c(a+1)+1)、………(d(a+1)-1)、d(a+1) ;c(a+2) 、(c(a+2) +1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db とするとき、上記レーダ受信画像信号CVのフレームまたはフィールドについて、その所望とする一部領域を構成している画素データC(i1 、j1 )を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(a、ca )~C(a、da );C((a+1)、c(a+1) )~C((a+1)、d(a+1));………C(b、cb )~C(b、db )中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF1 (i1 、j1 )にする手段と、
(B)上記2値化画素データF1 (i1 、j1 )を、1(i1 +γ、j1 +δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG1 (i1 、j1 )にする手段と、
(C)上記2値化画素データG1 (i1 、j1 )を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i1 、j1 )の値を有する画素データH1(i1 、j1 )にする手段とを有し、よって、
(ニ)i2 を上記a、(a+1)、………(b-1)、b以外の数の配列とし、j2 を上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1)、(c(a+1) +1)、………(d(a+1) -1)、d(a+1);c(a+2) 、(c(a+2)+1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db以外の数の配列とするとき、上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データC(i1 、j1 )については、それを上記画素データH1 (i1 、j1 )とするが、画素データC(i2 、j2 )については、それをそのまま画素データH2 (i2 、j2 )とするレーダ受信画像信号HVEを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得るようになされ、且つ
(ホ)上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号に対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域または一部領域について、移動平均化処理を施し、それによって、上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号から、移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされていることを特徴とするレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置。
発明の詳細な説明 【発明の詳細な説明】

【0001】

【発明の属する技術分野】本発明は、レーダ受信画像信号からそれに伴うクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号を得るレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置に関し、とくに、レーダ受信画像信号を空港面監視用レーダ受信画像信号とする場合に適用して好適なものである。

【0002】

【従来の技術】従来、図8を伴って次に述べるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置が提案されている。

【0003】
[A/D変換]すなわち、回転レーダアンテナ1からの高周波レーダ受信信号HRを入力するレーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVを、A/D変換部3を用いて、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換するようになされている。

【0004】
ここで、(1)回転レーダアンテナ1は、レーダ送受信部2で得られている走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルスとも称す)FSと同期して連続的に回転するようになされている。なお、走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FSの周期(以下走査周期とも、またフレームまたはフィールド周期とも称す)は、周波数でみて、例えば60Hzの周波数を有する。

【0005】
(2)また、回転レーダアンテナ1からの高周波レーダ受信信号HRは、レーダ送受信部2から、回転レーダアンテナ1に、高周波レーダ送信信号HTが供給されることによって、回転レーダアンテナ1から、高周波レーダ送信信号HTが、高周波レーダ送信波RTとして、輻方向に外部に発射することにもとづき、回転レーダアンテナ1が、物標から反射して得られる反射波RRを受波することにより得られる、という信号でなる。なお、高周波レーダ送信信号HTは、レーダ送受信部2で得られている高周波信号(その周波数は例えば24.25~24.75GHz)がレーダ送受信部2で得られている上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FSと同期している掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスとも、またライン同期パルスとも称す)LSと同期している変調用パルス(その幅は、例えば20ns)によって振幅変調されている態様を有する。また、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSの周期(以下掃引(スイープ)周期とも、またトリガ周期とも、さらにはライン周期とも称す)は、mを1よりも十分大きな正の整数とするとき、上述した走査(スキャン)周期(フレームまたはフィールド周期)のm分の1の周期を有し、周波数でみて例えば14KHzの周波数を有する。

【0006】
さらに、(3)レーダ送受信部2は、回転レーダアンテナ1からの高周波レーダ受信信号HRについてその周波数をそれに比し低い周波数を有する中間周波数に変換することによって、高周波レーダ受信信号HRから中間周波レータ゛受信信号を得、その中間周波レーダ受信信号を包絡線検波し、その包絡線検波によって得られる信号を、レーダ受信画像信号AVとして出力するようになされている。従って、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVは、そのようにしてレーダ送受信部2から出力されるレーダ受信画像信号であり、上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FSと同期している順次のフレームまたはフィールドの配列を有し、一方、その各フレームまたはフィールドが上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSと同期した順次のラインの配列を有する、という時系列を有する。

【0007】
また、レーダ送受信部2は、上述した高周波レーダ送信信号HTを得るに用いている上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS及び上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSと、回転レーダアンテナ1の基準回転角(上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FSが得られる時点に対応している回転角)から1回転分(=360度)とった回転角までの間に順次とったm個の回転角をそれぞれS1、S2、………Smであるとして、それらを上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSと同期して順次表示している回転角表示信号ANとを、制御部4に出力するようになされている。なお、mは、上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSの掃引(スイープ)周期(トリガ周期またはライン周期)を、上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FSの走査(スキャン)周期(フレームまたはフィールド周期)のm分の1の周期とした、そのmである。

【0008】
(4)また、A/D変換部3は、制御部4からの上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSと同期している画素同期パルス(レンジピン同期パルスとも、またサンプリング同期パルスとも称す)ESを用いた制御信号C1によってバス5を介して制御されることによって、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ESの画素周期(レンジピン周期パルスまたはサンプリング周期)でサンプリング動作し、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVをバス5上に出力するようになされている。なお、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ESの周期(以下画素周期とも、またレンジピン周期とも、さらにはサンプリング周期とも称す)は、nを1よりも十分大きな正の整数(例えば1024)とするとき、上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSの掃引(スイープ)周期(トリガ周期またはライン周期)のn分の1の周期を有する。従って、A/D変換部3から得られるデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVは、A/D変換部3がそのように画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ESを用いた制御信号C1によって制御されて動作することによって、バス5上に出力される、という信号でなる。

【0009】
[移動平均化処理]また、A/D変換部3から得られるデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに対し、その各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、次に述べる移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、移動平均化されたレーダ受信画像信号DVを得るようになされている。

【0010】
すなわち、(A)演算部9が、A/D変換部4及び次に述べるメモリ部6とともに、制御部4からの、(i)上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FSと、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、及び回転角表示信号ANとを用い、且つ(ii)回転レーダアンテナ1の回転角及び回転レーダアンテナ1の位置からの輻方向距離を軸とする極座標を模式的に表している図9に示すように、回転角表示信号ANが表している回転レーダアンテナ1の回転角Si(ただし、i=1、2、3、………m)上における、回転レーダアンテナ1の位置から輻方向に予定の距離だけとった位置までの間に順次とった多数n個(nは、上述した画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリングパルス)ESの周期を、上述した掃引(スイープ)周期(トリガ周期またはライン周期)のn分の1の周期を有するとした、そのnである。)の距離を、それぞれR1、R2、………Rnであるとして、それらを上述した画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリングパルス)と同期して順次表示している距離表示信号REを用いた制御信号C2によって、バス5を介して、制御されることによって、次の処理を行うようになされている。

【0011】
すなわち、(a)演算部9において、A/D変換部3から得られるレーダ受信画像信号BVから、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している、回転レーダアンテナ1が回転角Siであるときにその回転レーダアンテナ1から輻方向に発射される高周波レーダ送信波RTの距離Rj(ただし、j=1、2、3、………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、回転レーダアンテナ1の各回転毎の上述した回転角(アンテナ回転角)S1、S2、………Smを横軸上にとり且つ回転レーダアンテナ1の位置から輻方向にとった上述した距離(輻方向距離)R1、R2、………Rnを縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、図10に示すように、画素データC(i、j)とする、という態様のレーダ受信画像信号CVを得、そして、(b)そのレーダ受信画像信号CVを、メモリ部6に、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データC(i、j)をA(i、j)で表されるアドレスに<アドレス付けして格納させるという態様で、バス5を介して格納させるようになされている。

【0012】
また、(B)演算部9が、上述したメモリ部6及び次に述べるメモリ部10とともに、制御部4からの、(i)上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS、上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、回転角表示信号AN、及び距離表示信号REを用い、且つ(ii)定数表示信号発生部7が出力する1、2、3というような上述した数mに比し小さな正の整数でなる定数r及びsをぞれぞれ表している定数表示信号Kr及びKs、及び定数表示信号発生部8が出力する1、2、3というような上述した数nに比し小さな正の整数でなる定数u及びwをぞれぞれ表している定数表示信号Ku及びKwを用いた制御信号C3によって、バス5を介して、制御されることによって、次の処理を行うようになされている。

【0013】
すなわち、(1)演算部9において、上述したようにメモリ部6に格納させたレーダ受信画像信号CVを、順次のフレームまたはフィールド毎に、バス5を介して読出し、そのレーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドについて、それを構成している画素データC(i、j)を、演算によって、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角を横軸上にとり且つ回転レーダアンテナ1の位置からの輻方向距離を縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、図11に示されている、C(i-r、j+w)、C(i-r+1、j+w)、C(i-r+2、j+w)、………C(i-2、j+w)、C(i-1、j+w)、C(i、j+w)、C(i+1、j+w)、C(i+2、j+w)、………C(i+s-2、j+w)、C(i+s-1、j+w)、C(i+s、j+w);C(i-r、j+w-1)、C(i-r+1、j+w-1)、C(i-r+2、j+w-1)、………C(i-2、j+w-1)、C(i-1、j+w-1)、C(i、j+w-1)、C(i+1、j+w-1)、C(i+2、j+w-1)、………C(i+s-2、j+w-1)、C(i+s-1、j+w-1)、C(i+s、j+w-1);C(i-r、j+w-2)、C(i-r+1、j+w-2)、C(i-r+2、j+w-2)、………C(i-2、j+w-2)、C(i-1、j+w-2)、C(i、j+w-2)、C(i+1、j+w-2)、C(i+2、j+w-2)、………C(i+s-2、j+w-2)、C(i+s-1、j+w-2)、C(i+s、j+w-2);………;C(i-r、j+2)、C(i-r+1、j+2)、C(i-r+2、j+2)、………C(i-2、j+2)、C(i-1、j+2)、C(i、j+2)、C(i+1、j+2)、C(i+2、j+2)、………C(i+s-2、j+2)、C(i+s-1、j+2)、C(i+s、j+2);C(i-r、j+1)、C(i-r+1、j+1)、C(i-r+2、j+1)、………C(i-2、j+1)、C(i-1、j+1)、C(i、j+1)、C(i+1、j+1)、C(i+2、j+1)、………C(i+s-2、j+1)、C(i+s-1、j+1)、C(i+s、j+1);C(i-r、j)、C(i-r+1、j)、C(i-r+2、j)、………C(i-2、j)、C(i-1、j)、C(i、j)、C(i+1、j)、C(i+2、j)、………C(i+s-2、j)、C(i+s-1、j)、C(i+s、j);C(i-r、j-1)、C(i-r+1、j-1)、C(i-r+2、j-1)、………C(i-2、j-1)、C(i-1、j-1)、C(i、j-1)、C(i+1、j-1)、C(i+2、j-1)、………C(i+s-2、j-1)、C(i+s-1、j-1)、C(i+s、j-1);C(i-r、j-2)、C(i-r+1、j-2)、C(i-r+2、j-2)、………C(i-2、j-2)、C(i-1、j-2)、C(i、j-2)、C(i+1、j-2)、C(i+2、j-2)、………C(i+s-2、j-2)、C(i+s-1、j-2)、C(i+s、j-2);………;C(i-r、j-u+2)、C(i-r+1、j-u+2)、C(i-r+2、j-u+2)、………C(i-2、j-u+2)、C(i-1、j-u+2)、C(i、j-u+2)、C(i+1、j-u+2)、C(i+2、j-u+2)、………C(i+s-2、j-u+2)、C(i+s-1、j-u+2)、C(i+s、j-u+2);C(i-r、j-u+1)、C(i-r+1、j-u+1)、C(i-r+2、j-u+1)、………C(i-2、j-u+1)、C(i-1、j-u+1)、C(i、j-u+1)、C(i+1、j-u+1)、C(i+2、j-u+1)、………C(i+s-2、j-u+1)、C(i+s-1、j-u+1)、C(i+s、j-u+1);C(i-r、j-u)、C(i-r+1、j-u)、C(i-r+2、j-u)、………C(i-2、j-u)、C(i-1、j-u)、C(i、j-u)、C(i+1、j-u)、C(i+2、j-u)、………C(i+s-2、j-u)、C(i+s-1、j-u)、C(i+s、j-u)で表されている画素データのそれぞれの値(電力または電圧もしくは電流でみた)の和の(1+r+s)及び(1+u+w)の積分の1の値を有する画素データD(i、j)、すなわち、
【数1】
JP0003091880B1_000002t.gif………………(1)
で表される画素データD(i、j)(ただし、α=-r、(-r+1)、(-r+2)、………-3、-2、-1、0、1、2、3、………(s-2)、(s-1)、s; β=-u、(-u+1)、(-u+2)、………-2、-1、O、1、2、………(w-2)、(w-1)、w)にする。

【0014】
ただし、この場合、(a)(i)(i-r)、(i-r+1)、(i-r+2)、………(i-3)、(i-2)、(i-1)は、「1」以下の数であるとき、「1」とするか、または、i=1の場合、それぞれ(m-r+1)、(m-r+2)、(m-r+3)、………(m-2)、(m-1)、m;i=2の場合、それぞれ(m-r+2)、(m-r+3)、(m-r+4)、………(m-1)、m、1;i=3の場合、それぞれ(m-r+3)、(m-r+4)、(m-r+5)、………m、1、2;………;i=(r-1)の場合、それぞれ(m-1)、m、1、2、………(r-4)、(r-3)、(r-2);i=rの場合、それぞれm、1、2、3、………(r-2)、(r-1)とし、また、(ii)(i+r)、(i+2)、(i+3)、………(i+s-2)、(i+s-1)、(i+s)は、mよりも大きな数であるとき、mとするか、または、i=mの場合、それぞれ1、2、3、………(s-2)、(s-1)、s;i=(m-1)の場合、それぞれm、1、2、………(s-3)、(s-2)、(s-1);i=(m-2)の場合、それぞれ(m-1)、m、1、………(s-4)、(s-3)、(s-2);………;i=(m-s+1)の場合、それぞれ(m-s+2)、(m-s+3)、(m-s+4)、………(m-1)、m、1;i=(m-s)の場合、それぞれ(m-s+1)、(m-s+2)、(m-s+3)、………(m-2)、(m-1)、mとし得る。

【0015】
さらに、(b)(j-u)、(j-u+1)、………(j-2)、(j-1)は、「0」以下の数であるとき、「1」とし、また、(j+w)、(j+w-1)、(j+w-2)、………(j+2)、(j+1)は、nよりも大きな数であるとき、nとし得る。

【0016】
よって、(2)演算部9において、メモリ部6に格納されたレーダ受信画像信号CVから、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データC(i、j)を、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角を横軸上にとり且つ回転レーダアンテナ1からの輻方向距離を縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、図12に示すように、上述した(1)式で表される画素データD(i、j)とする、という態様の移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号DVを得るようになされている。

【0017】
そして、(3)演算部9において、上述したように得られるレーダ受信画像信号DVを、メモリ部10に、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データD(i、j)を、メモリ部10のアドレスA(i、j)に格納させるという態様で、格納させるようになされている。

【0018】
[レーダ表示]さらに、演算部9が、上述したメモリ部10及び次に述べるレーダ表示装置11とともに、制御部4からの、上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、回転角表示信号AN、及び距離表示信号REを用いた制御信号C4によって、バス5を介して制御されることによって、(a)上述したようにメモリ部10に格納させた、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号DVを、バス5を介して読出し、(b)その読出された移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号DVを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVとして、レーダ表示装置11に、その表示面上でレーダ受信画像信号DVのレーダ表示をどのようなスコープで表示するかに応じて予め決められた時系列で、バス5を介して供給し、よって、(c)そのクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVを、レーダ表示装置11の表示面上において、例えばPPIスコープのレーダ表示で、表示させるようになされている。

【0019】
以上が、従来提案されているレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の構成である。

【0020】
このような構成を有する従来提案されているレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置によれば、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVをデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、そのレーダ受信画像信号BVに対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号DVを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVとして得、それをレーダ表示装置11の表示面上で表示させるようにしている。

【0021】
そして、この場合のレーダ受信画像信号BVに対する移動平均化処理が、レーダ受信画像信号BVから、各フレームまたはフィールドに関し、それを構成している、回転レーダアンテナ1が回転角Si(i=1、2、3、………m)であるときにその回転レーダアンテナ1から輻方向に発射される高周波レーダ送信波RTの距離Rj(ただし、j=1、2、3、………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)にする、という態様のレーダ受信画像信号CVを得、そして、そのレーダ受信画像信号CVから、各フレームまたはフィールドに関し、それを構成している画素データC(i、j)を、(1)式で表される画素データD(i、j)にする、という態様で移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号DVを得る、という処理である。

【0022】
また、画素データC(i、j)を、上述したように、(1)式で表される画素データD(i、j)にするということが、画素データC(i、j)を、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、図10に示されているレーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している画素データC(1、1)~C(1、n)、C(2、1)~C(2、n)、………C(m、1)~C(m、n)で形成される全画素データ配列領域中の画素データC(i、j)とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域(図11に示されている画素データC(i-r、j+w)、C(i+s、j+w)、C(i-r、j-u)及びC(i+s、j-u)を結んで形成される一部画素データ配列領域)内の画素データの値に関する相関をとつて得られる画素データにする、ということである。

【0023】
このようなことから、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置によれば、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVがクラッタを含む限り、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号DV従ってクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVを、クラッタを含むとしても、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが含むクラッタに比し抑圧されているクラッタとしてしか含まれない、というレーダ受信画像信号として得ることができ、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号EVを、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVに比し高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができ、従って、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVを用いたレーダ表示装置11の表示面上での表示を、レーダ受信画像信号AVからレーダ受信画像信号DVを得る前のレーダ受信画像信号CVを用いたレーダ表示装置11の表示面上での表示に比しクラッタの抑圧されている表示として得ることができる。

【0024】
このため、回転レーダアンテナ1を空港面に臨んで設置することによって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVを、空港面監視用レーダ受信画像信号として得、そして、その空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVから得られるレーダ受信画像信号DVをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVとして用いて、レーダ表示装置11の表示面上で、機影を表示する場合、その機影を、レーダ受信画像信号AVからレーダ受信画像信号DVを得る前のレーダ受信画像信号CVを用いてレーダ表示装置11の表示面上で同じ機影を表示する場合に比し明瞭な輪郭形状を以て表示させることができる。

【0025】

【発明が解決しようとする課題】図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合、上述したように、レーダ受信画像信号BVに対する移動平均化処理において、レーダ受信画像信号CVから移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号DVを得るのに、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドを構成している画素データC(i、j)を、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している全画素データ配列領域中の画素データC(i、j)とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域内の画素データの値に関する相関をとつて得られる画素データにする、ということを行っているので、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVがクラッタを含む限り、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号DV従ってクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVを、クラッタを含むとしても、そのクラッタがレーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが含むクラッタに比し抑圧されているクラッタとしてしか含まれない、というレーダ受信画像信号として得ることができ、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号EVを、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVに比し高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができる。

【0026】
しかしながら、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合、レーダ受信画像信号BVに対する移動平均化処理において、レーダ受信画像信号CVから移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号DVを得るのに、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドを構成している画素データC(i、j)を、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している全画素データ配列領域中の画素データC(i、j)とそのまわりの画素データとで形成される画素データ配列領域内の画素データの値に関する相関をとつて得られる画素データにする、ということが、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドを構成している画素データC(i、j)を、(1)式で表される画素データD(i、j)にする、ということであるに過ぎない。

【0027】
このことから、すなわち、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVとしてのレーダ受信画像信号DVの各フレームまたはフィールドを構成している画素データD(i、j)が、画素データC(i、j)を用いた(1)式の内容を有することから、上述したレーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している全画素データ配列領域中の画素データC(i、j)とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域内の画素データがクラッタによる画素データであって、それらクラッタによる画素データが本来の信号による画素データに比し十分低い値を有している場合であっても、画素データD(i、j)が「0」の値にならず、よって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが、とくに、連続性を有し且つレーダ受信画像信号AVの本来の信号との間で小さな振幅差しか有しないというようなクラッタを比較的多く含むような場合、(1)式中のr及びsをmより十分小さな数である範囲内において大きな数にし、また、(1)式中のu及びwをnより十分小さな数である範囲内において大きな数にしても、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号DV従ってクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVを、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVに比し十分抑圧されているクラッタしか含まないレーダ受信画像信号として得ることができず、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号EVを、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVに比し十分高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができず、従って、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVを用いたレーダ表示装置11の表示面上での表示を十分クラッタの抑圧されている表示として得ることができない、という欠点を有していた。

【0028】
このため、上述したように、回転レーダアンテナ1を空港面に臨んで設置することによって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVを、空港面監視用レーダ受信画像信号として得、そして、その空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVから得られるレーダ受信画像信号DVを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVとして用いて、レーダ表示装置11の表示面上で、機影を比較的大きな面積を占めて表示する場合、その機影を、レーダ受信画像信号AVからレーダ受信画像信号DVを得る前のレーダ受信画像信号CVを用いて同じ機影を表示する場合に比し明瞭な輪郭形状を以て表示させることができるとしても、空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVが、降雨時に得られるときにみられるように、連続性を有し且つレーダ受信画像信号AVの本来の信号との間で小さな振幅差しか有しないというようなクラッタを比較的多く含んでいる場合、その機影を、十分明瞭な輪郭形状を以て表示させることができない、という欠点を有していた。

【0029】
従って、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合、レーダ受信画像信号を上述した空港面監視用レーダ受信画像信号とする場合に適用して好適とはいい得ない、という欠点を有していた。

【0030】
よって、本発明は、上述した欠点を有効に回避し得る、新規なレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置を提案せんとするものである。

【0031】

【課題を解決するための手段】本願第1番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法は、(イ)回転レーダアンテナから高周波レーダ送信波を輻方向に発射し且つその高周波レーダ送信波の物標からの反射波を受波するレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、(ロ)そのレーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全域について、それを構成している、上記回転レーダアンテナが回転角Si(ただし、i=1、2、3………m)であるときにその回転レーダアンテナから輻方向に発射される上記高周波レーダ送信波の上記回転レーダアンテナの位置からの輻方向の距離Rj(ただし、j=1、2、3………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得、(ハ)(A)そのレーダ受信画像信号CVの画素データC(i、j)を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(1、1)~C(1、n);C(2、1)~C(2、n);………C(m、1)~C(m、n)中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF(i、j)にし、(B)その2値化画素データF(i、j)を、F(i+γ、j+δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG(i、j)にし、(C)その2値化画素データG(i、j)を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i、j)の値を有する画素データH(i、j)にし、よって、(ニ)上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域について、それを構成している上記画素データC(i、j)を上記画素データH(i、j)とするレーダ受信画像信号HVを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得、その収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされている。

【0032】
また、本願第2番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法は、(イ)本願第1番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法の上記(イ)と同様に、同様のレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、(ロ)本願第1番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法の上記(ロ)と同様に、同様の画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得、(ハ)(A)上記回転レーダアンテナの回転角S1 、S2 ………Sm の順次の連続的配列における一部範囲中の順次の回転角をSa、S(a+1)、………S(b-1)、Sb(ただし、1≦a≦b≦m)とし、上記回転角Sa;S(a+1)、………S(b-1);Sb上における、上記回転レーダアンテナからの輻方向距離R1 、R2 ………Rm の順次の配列における一部範囲中の順次の距離を、それぞれ、Rca 、R(ca +1)、………R(da -1)、Rda ;Rc(a+1)、R(c(a+1) +1)、………R(d(a+1) -1)、Rd(a+1);Rc(a+2) 、R(c(a+2) +1)、………R(d(a+2) -1)、Rd(a+2) ;………Rc(b-1) 、R(c(b-1) +1)、………R(d(b-1) -1)、Rd(b-1);Rcb 、R(cb +1)、………R(db -1)、Rdb とし、i1 を、上記a、(a+1)、………(b-1)、bとし、j1 を、上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1) 、(c(a+1)+1)、………(d(a+1)-1)、d(a+1) ;c(a+2) 、(c(a+2) +1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db とするとき、上記レーダ受信画像信号CVのフレームまたはフィールドについて、その所望とする一部領域を構成している画素データC(i1 、j1 )を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(a、ca )~C(a、da);C((a+1)、c(a+1) )~C((a+1)、d(a+1));………C(b、cb )~C(b、db )中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF1 (i1 、j1 )にし、(B)その2値化画素データF1 (i1 、j1 )を、1(i1 +γ、j1 +δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG1 (i1 、j1 )にし、(C)その2値化画素データG1 (i1 、j1 )を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i1 、j1 )の値を有する画素データH1 (i1 、j1 )にし、よって、(ニ)i2を上記a、(a+1)、………(b-1)、b以外の数の配列とし、j2 を上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1)、(c(a+1) +1)、………(d(a+1) -1)、d(a+1);c(a+2) 、(c(a+2) +1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db 以外の数の配列とするとき、上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データC(i1 、j1 )については、それを上記画素データH1 (i1 、j1 )とするが、画素データC(i2 、j2 )については、それをそのまま画素データH2 (i2 、j2 )とするレーダ受信画像信号HVEを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得、その収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされている。

【0033】
さらに、本願第3番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法は、本願第1番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法において、本願第1番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法の上記(ニ)の収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号とするのに代え、単に、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得るようになされ、且つ(ホ)その収縮処理の施されているレーダ受信画像信号に対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域または一部領域について、移動平均化処理を施し、それによって、上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号から、移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされている。さらに、本願第4番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法は、本願第2番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法において、本願第2番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法の上記(ニ)の収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号とするのに代え、単に、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得るようになされ、且つ(ホ)その収縮処理の施されているレーダ受信画像信号に対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域または一部領域について、移動平均化処理を施し、それによって、上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号から、移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされている。

【0034】
また、本願第5番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置は、(イ)回転レーダアンテナから高周波レーダ送信波を輻方向に発射し且つその高周波レーダ送信波の物標からの反射波を受波するレーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号を、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換する手段と、(ロ)上記レーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全域について、それを構成している、上記回転レーダアンテナが回転角Si(ただし、i=1、2、3………m)であるときにその回転レーダアンテナから輻方向に発射される上記高周波レーダ送信波の上記回転レーダアンテナの位置からの輻方向の距離Rj(ただし、j=1、2、3………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とするレーダ受信画像信号CVを得る手段と、(ハ)(A)上記レーダ受信画像信号CVの画素データC(i、j)を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(1、1)~C(1、n);C(2、1)~C(2、n);………C(m、1)~C(m、n)中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF(i、j)にする手段と、(B)上記2値化画素データF(i、j)を、F(i+γ、j+δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG(i、j)にする手段と、(C)上記2値化画素データG(i、j)を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i、j)の値を有する画素データH(i、j)にする手段とを有し、よって、(ニ)上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域について、それを構成している上記画素データC(i、j)を上記画素データH(i、j)とするレーダ受信画像信号HVを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得、その収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされている。さらに、本願第6番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置は、(イ)本願第5番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置と同様の、レーダ送受信部からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号をデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換する手段と、(ロ)本願第5番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置と同様の、レーダ受信画像信号CVを得る手段と、(ハ)(A)上記回転レーダアンテナの回転角S1 、S2………Sm の順次の連続的配列における一部範囲中の順次の回転角をSa、S(a+1)、………S(b-1)、Sb(ただし、1≦a≦b≦m)とし、上記回転角Sa;S(a+1)、………S(b-1);Sb上における、上記回転レーダアンテナからの輻方向距離R1 、R2 ………Rm の順次の配列における一部範囲中の順次の距離を、それぞれ、Rca 、R(ca +1)、………R(da -1)、Rda ;Rc(a+1) 、R(c(a+1) +1)、………R(d(a+1) -1)、Rd(a+1);Rc(a+2) 、R(c(a+2) +1)、………R(d(a+2) -1)、Rd(a+2) ;………Rc(b-1) 、R(c(b-1) +1)、………R(d(b-1) -1)、Rd(b-1);Rcb 、R(cb +1)、………R(db -1)、Rdb とし、i1 を、上記a、(a+1)、………(b-1)、bとし、j1 を、上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1) 、(c(a+1)+1)、………(d(a+1)-1)、d(a+1) ;c(a+2) 、(c(a+2) +1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2)-1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、………(db -1)、db とするとき、上記レーダ受信画像信号CVのフレームまたはフィールドについて、その所望とする一部領域を構成している画素データC(i1 、j1 )を、その値が、上記レーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(a、ca )~C(a、da );C((a+1)、c(a+1) )~C((a+1)、d(a+1));………C(b、cb )~C(b、db )中の値が最小値をとる画素データのその最小値と値が最大値をとる画素データのその最大値との間の中間値でなる閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、上記閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF1 (i1 、j1 )にする手段と、(B)上記2値化画素データF1 (i1 、j1 )を、1(i1 +γ、j1+δ)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q;k、t、p及びqは定数)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG1 (i1 、j1 )にする手段と、(C)上記2値化画素データG1 (i1 、j1 )を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、2値表示で「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、上記画素データC(i1 、j1 )の値を有する画素データH1 (i1 、j1 )にする手段とを有し、よって、(ニ)i2 を上記a、(a+1)、………(b-1)、b以外の数の配列とし、j2 を上記ca 、(ca +1)、………(da -1)、da ;c(a+1)、(c(a+1) +1)、………(d(a+1) -1)、d(a+1);c(a+2) 、(c(a+2) +1)、………(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………c(b-2) 、(c(b-2) +1)、………(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、………(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb、(cb +1)、………(db -1)、db 以外の数の配列とするとき、上記レーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データC(i1 、j1 )については、それを上記画素データH1 (i1 、j1 )とするが、画素データC(i2 、j2 )については、それをそのまま画素データH2 (i2 、j2 )とするレーダ受信画像信号HVEを、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得、その収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされている。また、本願第7番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置は、本願第5番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置において、本願第5番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置の上記(ニ)の収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号とするのに代え、単に、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得るようになされ、且つ(ホ)上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号に対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域または一部領域について、移動平均化処理を施し、それによって、上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号から、移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされている。さらに、本願第8番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置は、本願第6番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置において、本願第6番目の発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧装置の上記(ニ)の収縮処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号とするのに代え、単に、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号として得るようになされ、且つ(ホ)上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号に対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域または一部領域について、移動平均化処理を施し、それによって、上記収縮処理の施されているレーダ受信画像信号から、移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号を、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得るようになされている。

【0035】

【発明の実施の形態1】次に、図1を伴って本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第1の実施の形態を述べよう。図1において、図8との対応部分には同一符号を付し、詳細説明は省略する。

【0036】
[A/D変換]図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、回転レーダアンテナ1からの高周波レーダ受信信号HRを入力するレーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVを、A/D変換部3を用いて、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換するようになされている。

【0037】
ここで、(1)回転レーダアンテナ1は、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、レーダ送受信部2で得られている走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルスとも称す)FSと同期して連続的に回転するようになされている。

【0038】
また、(2)回転レーダアンテナ1からの高周波レーダ受信信号HRも、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、レーダ送受信部2から、回転レータアンテナ1に、高周波信号が走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FSと同期し且つ走査(スキャン)周期(フレームまたはフィールド周期)のm分の1の周期を有する掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSと同期している変調用パルスによって振幅変調されている、という態様の高周波レーダ送信信号HTが、供給されることによって、回転レーダアンテナ1から、高周波レーダ送信信号HTが、高周波レーダ送信波RTとして、外部に発射することにもとづき、回転レーダアンテナ1が、物標から反射して得られる反射波RRを受波することにより得られる、という信号でなる。

【0039】
さらに、(3)レーダ送受信部2も、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、回転レーダアンテナ1からの高周波レーダ受信信号HRについてその周波数をそれに比し低い周波数を有する中間周波数に変換することによって、高周波レーダ受信信号HRから中間周波レータ゛受信信号を得、その中間周波レーダ受信信号を包絡線検波し、その包絡線検波によって得られる信号を、レーダ受信画像信号AVとして出力するようになされ、従って、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVが、そのようにしてレーダ送受信部2から出力されるレーダ受信画像信号であり、上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FSと同期している順次のフレームまたはフィールドの配列を有し、一方、その各フレームまたはフィールドが上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSと同期した順次のラインの配列を有する、という時系列を有し、また、上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS及び上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSと、回転レーダアンテナ1の基準回転角から1回転分とった回転角までの間に順次とったm個の回転角S1、S2、………Smを上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSと同期して順次表示している回転角表示信号ANとを、制御部4に出力するようになされている。

【0040】
また、(4)A/D変換部3も、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、制御部4からの上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSと同期し且つ上述した掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LSの掃引(スイープ)周期(トリガ周期またはライン周期)のn分の1の周期を有する画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ESを用いた制御信号C1によってバス5を介して制御されることによって、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ESの画素周期(レンジピン周期パルスまたはサンプリング周期)でサンプリング動作し、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVをバス5上に出力するようになされ、従って、A/D変換部3から得られるデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVは、A/D変換部3がそのように画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ESを用いた制御信号C1によって制御されて動作することによってバス5上に出力される、という信号でなる。

【0041】
[収縮処理]また、上述したようにしてA/D変換部3から得られるデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに対し、その各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、次に述べる収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、各フレームまたはフィールドに関しその全領域について収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVを得るようになされている。

【0042】
すなわち、(A)演算部9が、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、A/D変換部3及び次に述べるメモリ部6とともに、制御部4からの、上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、回転角表示信号AN、及び回転レーダアンテナ1の回転角Si(ただし、i=1、2、3、………m)上における回転レーダアンテナ1の位置からの輻方向距離R1、R2、………Rnを表示している距離表示信号REを用いた制御信号C2によって、バス5を介して制御されることによって、(a)演算部9において、A/D変換部3から得られるレーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している、回転レーダアンテナ1が回転角Siであるときにその回転レーダアンテナ1から輻方向に発射される高周波レーダ送信波RTの距離Rj(ただし、j=1、2、3、………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、回転レーダアンテナ1の回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸とする直交座標上でみた画素データ配列でみて、図10に示すように、画素データC(i、j)とする、という態様のレーダ受信画像信号CVを得、そして、(b)そのレーダ受信画像信号CVを、メモリ部6に、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データC(i、j)を、メモリ部6のA(i、j)で表されるアドレスにアドレス付けして格納させる、という態様で、格納させるようになされている。

【0043】
また、(B)演算部9が、上述したメモリ部6及び次に述べるメモリ部12とともに、制御部4からの、(i)上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、回転角表示信号AN、及び距離表示信号REを用い、且つ(ii)定数表示信号発生部13が出力する1、2、3というような上述した数mに比し小さな正の整数でなる定数k及びtをぞれぞれ表している定数表示信号Kk及びKt、定数表示信号発生部14が出力する1、2、3というような上述した数nに比し小さな正の整数でなる定数p及びqをぞれぞれ表している定数表示信号Kp及びKq、及び閾値表示信号発生部15が出力する、後述するようにしてメモリ部6から読出されるレーダ受信画像信号CVの順次のフレームまたはフィールドを構成している画素データC(1、1)~C(1、n);C(2、1)~C(2、n);………C(m、1)~C(m、n)中の、値(電力または電圧もしくは電流でみた)が最小値をとる画素データのその最小値と、値が最大値をとる画素データのその最大値とによって決められる、それら最小値及び最大値間の中間値でなる閾値Tを表している閾値表示信号KTを用いた制御信号C5によって、制御されることによって、次の処理を行うようになされている。

【0044】
すなわち、(1)演算部9において、上述したようにメモリ部6に格納させたレーダ受信画像信号CVを、順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域について、バス5を介して読出し、そのレーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドについて、その全領域を構成している画素データC(i、j)を、演算によって、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向の距離をそれぞれ横軸及び縦軸にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、図13に示すように、閾値表示信号KTが表している閾値Tを用いて、画素データC(i、j)の値(閾値Tと同じ電力または電圧もしくは電流でみた)が、(i)閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、(ii)閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる、という2値化画素データF(i、j)、すなわち、
【数2】
JP0003091880B1_000003t.gif………………(2)
で表される2値化画素データF(i、j)にする。

【0045】
また、(2)演算部9において、上述した2値化画素データF(i、j)を、演算によって、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、図14に示されている、F(i-k、j+q)、F(i-k+1、j+q)、F(i-k+2、j+q)、………F(i-2、j+q)、F(i-1、j+q)、F(i、j+q)、F(i+1、j+q)、F(i+2、j+q)、………F(i+t-2、j+q)、F(i+t-1、j+q)、F(i+t、j+q);F(i-k、j+q-1)、F(i-k+1、j+q-1)、F(i-k+2、j+q-1)、………F(i-2、j+q-1)、F(i-1、j+q-1)、F(i、j+q-1)、F(i+1、j+q-1)、F(i+2、j+q-1)、………F(i+t-2、j+q-1)、F(i+t-1、j+q-1)、F(i+t、j+q-1);F(i-k、j+q-2)、F(i-k+1、j+q-2)、F(i-k+2、j+q-2)、………F(i-2、j+q-2)、F(i-1、j+q-2)、F(i、j+q-2)、F(i+1、j+q-2)、F(i+2、j+q-2)、………F(i+t-2、j+q-2)、F(i+t-1、j+q-2)、F(i+t、j+q-2);………;F(i-k、j+2)、F(i-k+1、j+2)、F(i-k+2、j+2)、………F(i-2、j+2)、F(i-1、j+2)、F(i、j+2)、F(i+1、j+2)、F(i+2、j+2)、………F(i+t-2、j+2)、F(i+t-1、j+2)、F(i+t、j+2);F(i-k、j+1)、F(i-k+1、j+1)、F(i-k+2、j+1)、………F(i-2、j+1)、F(i-1、j+1)、F(i、j+1)、F(i+1、j+1)、F(i+2、j+1)、………F(i+t-2、j+1)、F(i+t-1、j+1)、F(i+t、j+1);F(i-k、j)、F(i-k+1、j)、F(i-k+2、j)、………F(i-2、j)、F(i-1、j)、F(i、j)、F(i+1、j)、F(i+2、j)、………F(i+t-2、j)、F(i+t-1、j)、F(i+t、j);F(i-k、j-1)、F(i-k+1、j-1)、F(i-k+2、j-1)、………F(i-2、j-1)、F(i-1、j-1)、F(i、j-1)、F(i+1、j-1)、F(i+2、j-1)、………F(i+t-2、j-1)、F(i+t-1、j-1)、F(i+t、j-1);F(i-k、j-2)、F(i-k+1、j-2)、F(i-k+2、j-2)、………F(i-2、j-2)、F(i-1、j-2)、F(i、j-2)、F(i+1、j-2)、F(i+2、j-2)、………F(i+t-2、j-2)、F(i+t-1、j-2)、F(i+t、j-2);………;F(i-k、j-p+2)、F(i-k+1、j-p+2)、F(i-k+2、j-p+2)、………F(i-2、j-p+2)、F(i-1、j-p+2)、F(i、j-p+2)、F(i+1、j-p+2)、F(i+2、j-p+2)、………F(i+t-2、j-p+2)、F(i+t-1、j-p+2)、F(i+t、j-p+2);F(i-k、j-p+1)、F(i-k+1、j-p+1)、F(i-k+2、j-p+1)、………F(i-2、j-p+1)、F(i-1、j-p+1)、F(i、j-p+1)、F(i+1、j-p+1)、F(i+2、j-p+1)、………F(i+t-2、j-p+1)、F(i+t-1、j-p+1)、F(i+t、j-p+1);F(i-k、j-p)、F(i-k+1、j-p)、F(i-k+2、j-p)、………F(i-2、j-p)、F(i-1、j-p)、F(i、j-p)、F(i+1、j-p)、F(i+2、j-p)、………F(i+t-2、j-p)、F(i+t-1、j-p)、F(i+t、j-p)で表されている画素データのそれぞれの論理の論理積である2値表示の値を有する2値化画素データG(i、j)、すなわち、
【数3】
JP0003091880B1_000004t.gif………………(3)
で表される2値化画素データG(i、j)(ただし、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q であり、また、Qはγ及びδで決まる2値化画素データによる領域を表し、Λは領域Qでの2値化画素データの論理積を表す。)にする。

【0046】
ただし、この場合、(a)(i)(i-k)、(i-k+1)、(i-k+2)、………(i-3)、(i-2)、(i-1)は、「0」以下の数であるとき、「1」とするか、または、i=1の場合、それぞれ(m-k+1)、(m-k+2)、(m-k+3)、………(m-2)、(m-1)、m;i=2の場合、それぞれ(m-k+2)、(m-k+3)、(m-k+4)、………(m-1)、m、1;i=3の場合、それぞれ(m-k+3)、(m-k+4)、(m-k+5)、………m、1、2;………;i=(k-1)の場合、それぞれ(m-1)、m、1、2、………(k-4)、(k-3)、(k-2);i=kの場合、それぞm、1、2、3、………(k-2)、(k-1)とし、また、(ii)(i+k)、(i+2)、(i+3)、………(i+t-2)、(i+t-1)、(i+t)は、mよりも大きな数であるとき、mとするか、または、i=mの場合、それぞれ1、2、3、………(t-2)、(t-1)、t;i=(m-1)の場合、それぞれm、1、2、………(t-3)、(t-2)、(t-1);i=(m-2)の場合、それぞれ(m-1)、m、1、………(t-4)、(t-3)、(t-2);………;i=(m-t+1)の場合、それぞれ(m-t+2)、(m-t+3)、(m-t+4)、………(m-1)、m、1;i=m-tの場合、それぞれ(m-t+1)、(m-t+2)、(m-t+3)、………(m-2)、(m-1)、mとし得る。

【0047】
また、(b)(j-p)、(j-p+1)、………(j-2)、(j-1)は、「0」以下の数であるとき、「1」とし、また、(j+q)、(j+q-1)、(j+q-2)、………(j+2)、(j+1)は、nよりも大きな数であるとき、nとし得る。

【0048】
さらに、(3)演算部9において、上述した2値化画素データG(i、j)を、演算によって、その2値化画素データG(i、j)が、2値表示で「0」の値を有する場合、「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、メモリ部6から読出されたレーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドを構成している画素データC(i、j)の値を有する、という画素データH(i、j)、すなわち、
【数4】
JP0003091880B1_000005t.gif………………(4)
で表される画素データH(i、j)にする。

【0049】
よって、(4)演算部9において、メモリ部6に格納させたレーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域について、それを構成している画素データC(i、j)を、回転レーダアンテナ1の回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、図15に示すように、上述した(4)式で表される画素データH(i、j)とする、という態様のレーダ受信画像信号HVを得るようになされている。

【0050】
そして、(5)演算部9において、そのように得られるレーダ受信画像信号HVを、メモリ部12に、順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域について、それを構成している画素データH(i、j)をメモリ部12のA(i、j)で表されるアドレスにアドレス付けして格納させるという態様で、バス5を介して、格納させるようになされている。

【0051】
[レーダ表示]さらに、演算部9が、上述したメモリ部12及びレーダ表示装置11とともに、制御部4からの、上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、回転角表示信号AN、及び距離表示信号REを用いた制御信号C4によって、バス5を介して制御されることによって、(a)図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、上述したようにメモリ部12に格納させた、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVを、バス5を介して読出し、(b)その読出された収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXとして、レーダ表示装置11に、その表示面上でレーダ受信画像信号QVXのレーダ表示をどのようなスコープで表示するかに応じて予め決められた時系列で、バス5を介して供給し、よって、(c)そのクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXを、レーダ表示装置11の表示面上において、例えばPPIスコープのレーダ表示で、表示させるようになされている。

【0052】
以上が、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第1の実施の形態の構成である。

【0053】
このような構成を有する本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第1の実施の形態によれば、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVを、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、そのレーダ受信画像信号BVに対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合とは異なり、収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXとして得、それをレーダ表示装置11の表示面上で表示させるようにしている。

【0054】
そして、この場合のレーダ受信画像信号BVに対する収縮処理が、レーダ受信画像信号BVから、各フレームまたはフィールドに関し、それを構成している、回転レーダアンテナ1が回転角Si(ただし、i=1、2、3、………m)であるときにその回転レーダアンテナ1から輻方向に発射される高周波レーダ送信波RTの距離Rj(ただし、j=1、2、3、………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、画素データC(i、j)にするという態様のレーダ受信画像信号CVを得るが、そのレーダ受信画像信号CVから、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域を構成している画素データC(i、j)を、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合とは異なり、(2)式で表される画素データF(i、j)にし、その画素データF(i、j)を(3)式に表される画素データG(i、j)にし、その画素データG(i、j)を(4)式で表される画素データH(i、j)にする、という態様で、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVを得る、という処理である。

【0055】
また、画素データC(i、j)を、上述したように、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合とは異なり、(2)式で表される画素データF(i、j)にし、その画素データF(i、j)を(3)式に表される画素データG(i、j)にし、その画素データG(i、j)を(4)式で表される画素データH(i、j)にする、ということが、(2)式で表される画素データF(i、j)を(3)式で表される画素データG(i、j)にすることを含んでいることから、画素データC(i、j)を、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、図10に示されているレーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している画素データC(1、1)~C(1、n)、C(2、1)~C(2、n)、………C(m、1)~C(m、n)で形成される全画素データ配列領域中の画素データC(i、j)とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域(図14に示されている画素データF(i-k、j+q)、F(i+t、j+q)、F(i-k、j-p)及びF(i+t、j-p)を結んで形成される画素データ配列領域)内の画素データの値に関する相関をとつて得られる画素データにする、というものであるので、画素データC(i、j)をそのように相関をとって得られる画素データにする、という点で、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じている。

【0056】
このようなことから、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置による場合も、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVがクラッタを含む限り、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HV従ってクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXを、クラッタを含むとしても、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが含むクラッタに比し抑圧されているクラッタしか含まない、というレーダ受信画像信号として得ることができ、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号QVXを、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVに比し高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができ、従って、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVを用いたレーダ表示装置11の表示面上での表示を、レーダ受信画像信号AVからレーダ受信画像信号HVを得る前のレーダ受信画像信号CVを用いたレーダ表示装置11の表示面上での表示に比しクラッタの抑圧されている表示として得ることができることは明らかである。

【0057】
このため、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、回転レーダアンテナ1を空港面に臨んで設置することによって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVを、空港面監視用レーダ受信画像信号として得、そして、その空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVから得られるレーダ受信画像信号DVをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVとして用いて、レーダ表示装置11の表示面上で、機影を表示する場合、その機影を、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、レーダ受信画像信号AVからレーダ受信画像信号HVを得る前のレーダ受信画像信号CVを用いてレーダ表示装置11の表示面上で同じ機影を表示する場合に比し明瞭な輪郭形状を以て表示させることができることも明らかである。

【0058】
また、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合、上述したように、レーダ受信画像信号BVに対する収縮処理において、レーダ受信画像信号CVからレーダ受信画像信号HVを得るのに、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドを構成している画素データC(i、j)を、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している全画素データ配列領域中の画素データC(i、j)とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域内の画素データの値に関する相関をとつて得られる画素データにする、ということを行っているので、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVがクラッタを含む限り、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HV従ってクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXを、クラッタを含むとしても、そのクラッタがレーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが含むクラッタに比し抑圧されているクラッタとしてしか含まれない、というレーダ受信画像信号として得ることができ、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号QVXを、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVに比し高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができる。

【0059】
しかしながら、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合、レーダ受信画像信号BVに対する収縮処理において、レーダ受信画像信号CVから収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVを得るのに、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している画素データC(i、j)を、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している全画素データ配列領域中の画素データC(i、j)とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域内の画素データの値に関する相関をとつて得られる画素データにする、ということが、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している画素データC(i、j)を、(2)式で表される画素データF(i、j)にし、その画素データF(i、j)を(3)式で表される画素データG(i、j)にし、その画素データG(i、j)を(4)式で表される画素データH(i、j)にする、ということである。

【0060】
このことから、すなわち、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXとしてのレーダ受信画像信号HVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している画素データH(i、j)が、画素データG(i、j)を用いた(4)式の内容を有し、その画素データG(i、j)が画素データF(i、j)を用いた(3)式の内容を有し、その画素データF(i、j)が画素データC(i、j)を用いた(2)式の内容を有するので、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの全領域を構成している全画素データ配列領域中の画素データC(i、j)とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域内の全画素データがクラッタによる画素データであって、それらクラッタによる画素データが、本来の信号による画素データに比し低い値を有していれば、本来の信号による画素データとの間で小さな振幅差しか有しない場合でも、(2)式に用いている閾値Tを比較的大きくしておくことによって、画素データH(i、j)を「0」の値で得ることができ、よって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが、連続性を有し且つレーダ受信画像信号AVの本来の信号との間で小さな振幅差しか有しないというようなクラッタを比較的多く含むような場合であっても、また、(3)式中のγがとるk及びtをmよりも十分小さな数の範囲内でさほど大きな数にしなくても、また(3)式中のδがとるp及びqをnよりも十分小さな範囲内においてさほど大きな数にしなくても、閾値Tの値を予め適当に選んでおけば、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HV従ってクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXを、各フレームまたはフィールドの全領域において、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVに比し格段的に抑圧されているクラッタしか含まないレーダ受信画像信号として得ることができ、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号QVXを、各フレームまたはフィールドの全領域において、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVに比し格段的に高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができ、従って、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXを用いたレーダ表示装置11の表示面上での表示を図8に示すレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVを用いる場合に比し格段的にクラッタの抑圧されている表示として得ることができる。

【0061】
このため、上述したように、回転レーダアンテナ1を空港面に臨んで設置することによって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVを、空港面監視用レーダ受信画像信号として得、そして、その空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVから得られるレーダ受信画像信号HVを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXとして用いて、レーダ表示装置11の表示面上で、機影を、比較的大きな面積を占めて表示する場合、その機影を、空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVが、降雨時に得られるときにみられるように、連続性を有し且つレーダ受信画像信号AVの本来の信号との間で小さな振幅差しか有しないというようなクラッタを比較的多く含んでいる場合であっても、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合においてレーダ受信画像信号AVを同様の空港面監視用レーダ受信画像信号として得、それを用いて得られるレーダ受信画像信号DVをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVとして用いて、レーダ表示装置11の表示面上で、同じ機影を同じように表示する場合に比し、格段的に明瞭な輪郭形状を以て表示させることができる。

【0062】
従って、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、レーダ受信画像信号AVを上述した空港面監視用レーダ受信画像信号とする場合に適用して好適である。

【0063】

【発明の実施の形態2】次に、図2を伴って本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第2の実施の形態を述べよう。図2において、図1との対応部分には同一符号を付し、詳細説明を省略する。

【0064】
[A/D変換]図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、制御部4からの制御信号C1によって制御されたA/D変換部3において、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVから、それがデジタル変換されている、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVを得るようになされている。

【0065】
[収縮処理]また、A/D変換部3から得られるデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに対し、その各フイールドまたはフレームに関し、その所望とする一部領域(全領域ではない)について、次に述べる収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、各フイールドまたはフレームに関しその所望とする一部領域(全領域ではない)について収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEを得るようになされている。

【0066】
すなわち、(A)演算部9が、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、A/D変換部3及び次に述べるメモリ部6とともに、制御部4からの制御信号C2によって制御されることによって、(a)演算部9において、A/D変換部3から得られるレーダ受信画像信号BVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している、回転レーダアンテナ1の回転角がSi(i=1、2、………m)であるときにその回転レーダアンテナ1から輻方向に発射される高周波レーダ送信波RTの距離Rj(ただし、j=1、2、3、………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、画素データC(i、j)とする、という態様のレーダ受信画像信号CVを得、そして、(b)そのレーダ受信画像信号CVを、メモリ部6に、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データC(i、j)をメモリ部6のアドレスA(i、j)に格納させるという態様で、格納させるようになされている。

【0067】
また、(B)(a)図16に示す回転レーダアンテナ1の回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離を軸とする極座標上で模式的に示すように、実線で囲まれている領域を所望とする一部領域とし、それに対応し、(i)回転レーダアンテナ1の回転角S1 、S2 、………Sm の順次の連続的配列における一部の範囲中の順次の回転角を、一般に、Sa、S(a+1)、………S(b-1)、Sbとし(ただし、1≦a<b≦m)とし、また(ii)回転角Sa;S(a+1);………S(b-1);Sb上における、回転レーダアンテナ1からの輻方向距離R1 、R2 、………Rm の順次の配列における一部範囲中の順次の距離を、一般に、それぞれ、Rca 、R(ca +1)、………R(da -1)、Rda ;Rc(a+1) 、R(c(a+1) +1)、………R(d(a+1) -1)、Rd(a+1);Rc(a+2) 、R(c(a+2) +1)、………R(d(a+2) -1)、Rd(a+2) ;………;Rc(b-2) 、R(c(b-2) +1)、………R(d(b-2) -1)、Rd(b-2) ;Rc(b-1) 、R(c(b-1) +1)、………R(d(b-1) -1)、Rd(b-1);Rcb 、R(cb +1)、………R(db -1)、Rdb とするとき、(b)演算部9が、メモリ部6及び次に述べるメモリ部12とともに、制御部4からの、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置で上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、回転角表示信号AN、距離表示信号RE、定数表示信号発生部14が出力する定数表示信号Kk及びKt、及び閾値表示信号発生部15が出力する閾値表示信号KTを用い、且つ定数表示信号発生部16が出力する、上述した回転レーダアンテナ1の回転角を表すのに用いている定数a及びbをそれぞれ表示している定数表示信号Ka及びKb、及び定数表示信号発生部17が出力する、上述した回転レーダアンテナ1側から順次とった輻方向距離を表すのに用いている定数ca 、c(a+1) 、c(a+2) 、………c(b-2) 、c(b-1) 、cb 、及び定数da 、d(a+1)、d(a+2) 、………、d(b-2) 、d(b-1) 、db をそれぞれ表している定数表示信号Kca 、Kc(a+1) 、Kc(a+2) 、………Kc(b-2) 、Kc(b-1) 、Kcb 、及び定数表示信号Kda 、Kd(a+1) 、Kd(a+2) 、………、Kd(b-2) 、Kd(b-1) 、Kdb を用いた制御信号C7によって、制御されることによって、次の処理を行うようになされている。

【0068】
すなわち、(1)演算部9において、メモリ部6に格納させたレーダ受信画像信号CVを、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、順次のフレームまたはフィールド毎に、読出し、そして、(a)(i)i1 を、上述した回転レーダアンテナ1の回転角を表すのに用いている、a、(a+1)、………(b-1)、bとし、また、j1 を、回転レーダアンテナ1の回転角Sa、S(a+1)、S(a+2)、………S(b-2)、S(b-1)、Sb上の回転レーダアンテナ1側から順次とった輻方向距離をそれぞれ表すのに用いている、ca 、(ca +1)、(Ca +2)、………(da -2)、(da -1)、da ;c(a+1) 、(c(a+1)+1)、(c(a+1)+2)、………(d(a+1)-2)、(d(a+1)-1)、d(a+1) ;c(a+2) 、(c(a+2) +1)、(c(a+2) +2)、………(d(a+2) -2)、(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………;c(b-2) 、(c(b-2) +1)、(c(b-2) +2)、………(d(b-2) -2)、(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、(c(b-1)+2)、………(d(b-1) -2)、(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb+1)、(cb +2)、………(db -2)、(db -1)、db とするとき、(b)メモリ部6から読出したレーダ受信画像信号CVのフレームまたはフィールドについて、その所望とする一部領域(上述した図16の極座標上でみて、実線で囲まれている領域)を構成している画素データC(i1 、j1 )を、演算によって、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、閾値表示信号KTが表している閾値Tを用いて、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合にレーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドを構成している画素データC(i、j)を(2)式で表される画素データF(i、j)にすると説明した、その説明において、「F」を「F1 」、「i」を「i1 」、「j」を「j1 」と読み替えて表される画素データF1(i1 、j1 )にし、従って、画素データC(i1 、j1 )を、その値が、閾値T未満である場合、2値表示で「0」をとり、閾値T以上である場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データF1 (i1 、j1 )、すなわち、
【数5】
JP0003091880B1_000006t.gif………………(5)
で表される2値化画素データF1 (i1 、j1 )にする。

【0069】
また、(2)演算部9において、(a)上述した画素データF1 (i1 、j1 )を、演算によって、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に画素データF(i、j)を(3)式で表される画素データG(i、j)にすると説明した、その説明において、「F」を「F1 」、「G」を「G1 」、「i」を「i1 」、「j」を「j1 」と読み替えて表される、画素データG1 (i1 、j1 )、すなわち、
【数6】
JP0003091880B1_000007t.gif………………(6)
で表される2値化画素データG1(i1 、j1 )(ただし、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、t; δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、q であり、また、Qはγ及びδで決まる2値化画素データによる領域を表し、Λは領域Qでの2値化画素データの論理積を表す。)にする。

【0070】
ただし、この場合、(a)(i1 -k)、(i1 -k+1)、(i1 -k+2)、………(i1 -2)、(i1 -1)は、aよりも小さな数であるとき、aとし、また、(i1 +1)、(i1 +2)、(i1 +3)、………(i1 +t-2)、(i1 +t-1)、(i1 +t)は、bよりも大きな数であるとき、bとし得る。

【0071】
また、(b)(j1 -p)、(j1 -p+1)、(j1 -p+2)、………(j1 -2)、(j1 -1)は、i1 がa、(a+1)、(a+2)、………(b-2)、(b-1)、bである場合においてそれぞれCa 、C(a+1) 、C(a+2) 、………C(b-2) 、C(b-1) 、Cb 以下の数であるとき、それぞれCa 、C(a+1) 、C(a+2) 、………C(b-2) 、C(b-1) 、Cb とし、また、(j1 +q)、(j1 +q-1)、(j1 +q-2)、………(j1 +2)、(j1 +1)は、i1 がa、(a+1)、(a+2)、………(b-2)、(b-1)、bである場合においてそれぞれda 、d(a+1) 、d(a+2) 、………d(b-2) 、d(b-1)、db 以下の数であるとき、da 、d(a+1) 、d(a+2) 、………d(b-2) 、d(b-1)、db とし得る。

【0072】
さらに、(3)演算部9において、上述した2値化画素データG1 (i1 、j1 )を、演算によって、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に画素データG(i、j)を(4)式で表される画素データH(i、j)にすると説明した、その説明において、「H」を「H1 」、「G」を「G1 」、「i」を「i1 」、「j」を「j1 」と読み替えて表される、画素データH1 (i1 、j1 )にし、従って、2値化画素データG1 (i1 、j1 )を、それが、2値表示で「0」の値を有する場合、「0」の値を有し、2値表示で「1」の値を有する場合、メモリ部6から読出されたレーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドを構成している画素データC(i1 、j1 )の値を有する、という画素データH1 (i1 、j1 )、すなわち、
【数7】
JP0003091880B1_000008t.gif………………(7)
で表される画素データH1 (i1 、j1 )にする。

【0073】
よって、(4)(a)i2 を、上述したa、(a+1)、(a+2)、………(b-2)、(b-1)、b以外の数の配列とし、また、j2 を、上述したca 、(ca +1)、(ca +2)、………(da -2)、(da -1)、da ;c(a+1)、(c(a+1) +1)、(c(a+1) +2)、………(d(a+1) -2)、(d(a+1)-1)、d(a+1);c(a+2) 、(c(a+2) +1)、(c(a+2) +2)、………(d(a+2) -2)、(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………;c(b-2) 、(c(b-2)+1)、(c(b-2) +2)、………(d(b-2) -2)、(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、(c(b-1) +2)、………(d(b-1) -2)、(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、(cb +2)、………(db -2)、(db -1)、db 以外の数の配列とするとき、(b)演算部9において、メモリ部6に格納させたレーダ受信画像信号CVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している、図16に示す回転レーダアンテナ1の回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離を軸にとった極座標上でみて、実線で囲まれている一部画素データ配列領域における画素データC(i1 、j1 )については、それを上述した演算によって得られる画素データH1 (i1 、j1 )とするが、図16に示す極座標上でみて、実線で囲まれていない領域における画素データC(i2 、j2 )については、それをそのまま画素データH2 (i2 、j2 )とする、という態様の収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEを得るようになされている。

【0074】
そして、(5)そのように得られるレーダ受信画像信号KVEを、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、メモリ部12に、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データH(i、j)をメモリ部12のアドレスA(i、j)にそれぞれアドレス付けして格納させるという態様で、格納させるようになされている。

【0075】
[レーダ表示]さらに、演算部9が、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、上述したメモリ部10及び次に述べるレーダ表示装置11とともに、制御部4からの制御信号C4によって制御されることによって、(a)図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、上述したようにメモリ部12に格納させた、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEを読出し、(b)そのレーダ受信画像信号HVEをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVYとして、レーダ表示装置11に、その表示面上でレーダ受信画像信号QVYのレーダ表示をどのようなスコープで表示するかに応じて予め決められた時系列で、供給し、よって、(c)そのクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVYを、レーダ表示装置11の表示面上において、例えばPPIスコープのレーダ表示で、表示させるようになされている。

【0076】
以上が、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第2の実施の形態の構成である。

【0077】
このような構成を有する本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第2の実施の形態によれば、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVを、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、そのレーダ受信画像信号BVに対し、各フレームまたはフィールドに関し、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合とは異なり、その一部領域について、収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVYとして得、それをレーダ表示装置11の表示面上で表示させるようにしている。

【0078】
そして、この場合のレーダ受信画像信号BVに対する収縮処理が、レーダ受信画像信号BVから、各フレームまたはフィールドに関し、それを構成している、回転レーダアンテナ1が回転角Si(ただし、i=1、2、3、………m)であるときにその回転レーダアンテナ1から輻方向に発射される高周波レーダ送信波RTの距離Rj(ただし、j=1、2、3、………n)の位置における物標からの反射波を受波することにより得られる信号分を、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、画素データC(i、j)にするという態様のレーダ受信画像信号CVを得るが、そのレーダ受信画像信号CVから、各フレームまたはフィールドに関し、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合とは異なり、その全領域中の一部領域を構成している画素データC(i1 、j1 )については、それを、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、(5)式で表される画素データF1 (i1 、j1 )にし、その画素データF1 (i1 、j1 )を(6)式に表される画素データG1 (i1 、j1 )にし、その画素データG1 (i1 、j1 )を(7)式で表される画素データH1 (i1 、j1 )にするが、その一部領域以外の領域を構成している画素データC(i2 、j2 )については、それを、そのまま画素データC(i2 、j2 )にする、という態様で、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEを得る、という処理である。

【0079】
また、画素データC(i1 、j1 )を、上述したように、(5)式で表される画素データF1 (i1 、j1 )にし、その画素データF1 (i1 、j1 )を(6)式に表される画素データG1 (i1 、j1 )にし、その画素データG1 (i1、j1 )を(7)式で表される画素データH1 (i1 、j1 )にする、ということが、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、(5)式で表される画素データF1 (i1 、j1 )を(4)式で表される画素データG1 (i1 、j1 )にすることを含んでいることから、画素データC(i1 、j1 )を、図16に示す回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離を軸とする直交座標上でみて、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの実線で囲まれている一部領域を構成している一部画素データ配列領域中の、画素データC(i1 、j1 )とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域(図14に示されている画素データF(i-k、j+q)、F(i+t、j+q)、F(i-k、j-p)及びF(i+t、j-p)を結んで形成される画素データ配列領域)内の画素データの値に関する相関をとつて得られる画素データにする、というものである。

【0080】
このようなことから、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置による場合も、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが各フレームまたはフィールドに関しその上述した一部領域においてクラッタを含む限り、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVE従ってクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVYを、各フレームまたはフィールドに関しその上述した一部領域においてクラッタを含むとしても、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが各フレームまたはフィールドに関しその上述した一部領域において含むクラッタに比し抑圧されているクラッタしか含まない、というレーダ受信画像信号として得ることができ、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号QVYを、各フレームまたはフィールドに関しその上述した一部領域においてレーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVに比し、高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができ、従って、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVを用いたレーダ表示装置11の表示面上でのレーダ受信画像信号EVの各フレームまたはフィールドの上述した一部領域に対応している一部領域の表示を、レーダ受信画像信号AVからレーダ受信画像信号HVを得る前のレーダ受信画像信号CVを用いたレーダ表示装置11の表示面上での上述した一部領域の表示に比し、クラッタの抑圧されている表示として得ることができることは明らかである。

【0081】
このため、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、回転レーダアンテナ1を空港面に臨んで設置することによって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVを、空港面監視用レーダ受信画像信号として得、そして、その空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVから得られるレーダ受信画像信号HVEをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号DVYとして用いて、レーダ表示装置11の表示面の上述した一部領域上で、機影を表示する場合、その機影を、レーダ受信画像信号AVからレーダ受信画像信号HVEを得る前のレーダ受信画像信号CVを用いてレーダ表示装置11の表示面の上述した一部領域上で同じ機影を表示する場合に比し、明瞭な輪郭形状を以て表示させることができることも明らかである。

【0082】
また、レーダ受信画像信号CVから、それに対する収縮処理によって得られるレーダ受信画像信号HVEを得るのが、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの所望とする一部領域の画素データC(i1 、j1 )についてだけ、それを演算によって、画素データH1 (i1 、j1 )にするが、他の領域の画素データC(i2 、j2 )については、それをそのまま画素データH2 (i2、j2 )にする態様で、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVYとしているレーダ受信画像信号HVEを得る、ということであるので、そのレーダ受信画像信号HVEを、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合にレーダ受信画像信号HVを得る場合に比し、高速に得ることができるとともに、演算部9を、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に比し、小容量化または小型化することができる。

【0083】
さらに、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合、上述したように、レーダ受信画像信号BVに対する収縮処理において、レーダ受信画像信号CVからレーダ受信画像信号HVEを得るのに、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの上述した一部領域を構成している画素データC(i1 、j1 )を、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの上述した一部領域を構成している一部画素データ配列領域中の画素データC(i1 、j1 )とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域内の画素データの値に関する相関をとつて得られる画素データにする、ということを行っているので、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが各フレームまたはフィールドのレーダ受信画像信号HVEの各フレームまたはフィールドの上述した一部領域に対応している一部領域にクラッタを含む限り、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVE従ってクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVYを、各フレームまたはフィールドの上述した一部領域にクラッタを含むとしても、そのクラッタがレーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが各フレームまたはフィールドの上述した一部領域に含むクラッタに比し抑圧されているクラッタとしてしか含まれない、というレーダ受信画像信号として得ることができ、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号EVを、各フレームまたはフィールドの上述した一部領域において、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVに比し高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができる。

【0084】
そして、この場合、レーダ受信画像信号BVに対する収縮処理において、レーダ受信画像信号CVから収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEを得るのに、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの上述した一部領域を構成している画素データC(i1 、j1 )を、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの上述した一部領域を構成している一部画素データ配列領域中の画素データC(i1 、j1 )とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域内の画素データの値に関する相関をとつて得られる画素データにする、ということが、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの上述した一部領域を構成している画素データC(i1 、j1 )を、(5)式で表される画素データF1 (i1 、j1 )にし、その画素データF1 (i1 、j1 )を(6)式で表される画素データG1 (i1 、j1 )にし、その画素データG1 (i1 、j1 )を(7)式で表される画素データH1 (i1 、j1 )にする、ということである。

【0085】
このことから、すなわち、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVYとしてのレーダ受信画像信号HVEの各フレームまたはフィールドの一部領域を構成している画素データH1 (i1 、j1 )が、画素データG1 (i1 、j1 )を用いた(7)式の内容を有し、その画素データG1 (i1 、j1 )が画素データF1 (i1 、j1 )を用いた(6)式の内容を有し、その画素データF1 (i1 、j1 )が画素データC(i1 、j1 )を用いた(5)式の内容を有するので、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの一部領域を構成している一部画素データ配列領域中の画素データC(i1 、j1 )とそのまわりの画素データとで形成される一部画素データ配列領域内の全画素データがクラッタによる画素データであって、それらクラッタによる画素データが、本来の信号による画素データに比し低い値を有していれば、本来の信号による画素データとの間で小さな振幅差しか有しない場合でも、(5)式に用いている閾値Tを比較的大きくしておくことによって、画素データH1 (i1 、j1 )を「0」の値で得ることができ、よって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVが、各フレームまたはフィールドの一部領域において、連続性を有し且つレーダ受信画像信号AVの本来の信号との間で小さな振幅差しか有しないというようなクラッタを比較的多く含むような場合であっても、また、(6)式中のγがとるk及びtをmよりも十分小さな数の範囲内でさほど大きな数にしなくても、また同じ(6)式中のβがとるp及びqをnよりも十分小さな範囲内においてさほど大きな数にしなくても、閾値Tの値を予め適当に選んでおけば、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVE従ってクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVYを、各フレームまたはフィールドの一部領域において、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVに比し格段的に抑圧されているクラッタしか含まないレーダ受信画像信号として得ることができ、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号QVYを、各フレームまたはフィールドの一部領域において、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVに比し格段的に高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができ、従って、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVYを用いたレーダ表示装置11の表示面の一部領域上での表示を、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、図8に示すレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVを用いる場合に比し格段的にクラッタの抑圧されている表示として得ることができる。

【0086】
このため、上述したように、回転レーダアンテナ1を空港面に臨んで設置することによって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVを、空港面監視用レーダ受信画像信号として得、そして、その空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVから得られるレーダ受信画像信号HVEを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVYとして用いて、レーダ表示装置11の表示面の一部領域上で、機影を比較的大きな面積を占めて表示する場合、その機影を、空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVが、各フレームまたはフィールドの一部領域において、降雨時に得られるときにみられるように、連続性を有し且つレーダ受信画像信号AVの本来の信号との間で小さな振幅差しか有しないというようなクラッタを比較的多く含んでいる場合であっても、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合においてレーダ受信画像信号AVを同様の空港面監視用レーダ受信画像信号として得、それを用いて得られるレーダ受信画像信号DVをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVとして用いて、レーダ表示装置11の表示面の一部領域上で、同じ機影を同じように表示する場合に比し、格段的に明瞭な輪郭形状を以て表示させることができる。

【0087】
従って、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、上述したように、レーダ受信画像信号CVから、収縮処理の施されているレーダ受信画像信号HVEを得るのが、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの所望とする一部領域の画素データC(i1 、j1 )についてだけ、それを、演算によって、画素データH1 (i1 、j1 )にするが、他の領域の画素データC(i2 、j2 )については、それを、そのまま画素データH2(i2 、j2 )にする態様で、レーダ受信画像信号HVEを得る、ということから、上述したように、そのレーダ受信画像信号HVEを高速に得ることができるとともに、演算部9を小容量化乃至小型化することができることを併せ考慮すれば、レーダ受信画像信号AVを上述した空港面監視用レーダ受信画像信号とする場合に適用して、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に比し、好適である。

【0088】

【発明の実施の形態3】次に、図3を伴って本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第3の実施の形態を述べよう。

【0089】
図3において、図1との対応部分には同一符号を付し、詳細説明は省略する。

【0090】
[A/D変換]図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、回転レーダアンテナ1からの高周波レーダ受信信号HRを入力するレーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVを、A/D変換部3を用いて、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換するようになされている。

【0091】
[収縮処理]また、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、演算部9が、A/D変換部3及びメモリ部6とともに、制御部4からの制御信号C2によって制御され、また、メモリ部6及び12とともに制御部4からの制御信号C5によって制御されることによって、A/D変換部3から得られるデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに対し、その各フイールドまたはフレームに関し、その全領域について、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様の収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で得られる同様の、各フイールドまたはフレームに関しその全領域について収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVを得、それを、メモリ部12に、図15に示すように、順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域を構成している画素データH(i、j)をメモリ部12のアドレスA(i、j)に格納させるという態様で、格納させるようになされている。

【0092】
[移動平均化処理]また、上述したようにメモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVに対し、その各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、次に述べる移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号HVから、その各フレームまたはフィールドに関しその全領域について移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVを得るようになされている。

【0093】
すなわち、(A)演算部9が、上述したメモリ部12及び次に述べるメモリ部10とともに、制御部4からの、図8に示す上述した従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様の、走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、回転角表示信号AN、距離表示信号RE、定数表示信号発生部7が出力する定数表示信号Kr及びKs、及び定数表示信号発生部8が出力する定数表示信号Ku及びKwを用いた制御信号C3によって、バス5を介して、制御されることによって、次の処理を行うようになされている。

【0094】
すなわち、(1)演算部9において、上述したようにメモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVを、図8に示す上述した従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域について、バス5を介して読出し、そのレーダ受信画像信号HVの各フレームまたはフィールドについて、その全領域を構成している画素データH(i、j)を、図8に示す上述した従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、演算によって、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角を横軸上にとり且つ回転レーダアンテナ1からの輻方向距離を縦軸上にとった直交座標上でみた画素データ配列でみて、図17に示されている、H(i-r、j+w)、H(i-r+1、j+w)、H(i-r+2、j+w)、………H(i-2、j+w)、H(i-1、j+w)、H(i、j+w)、H(i+1、j+w)、H(i+2、j+w)、………H(i+s-2、j+w)、H(i+s-1、j+w)、H(i+s、j+w);H(i-r、j+w-1)、H(i-r+1、j+w-1)、H(i-r+2、j+w-1)、………H(i-2、j+w-1)、H(i-1、j+w-1)、H(i、j+w-1)、H(i+1、j+w-1)、H(i+2、j+w-1)、………H(i+s-2、j+w-1)、H(i+s-1、j+w-1)、H(i+s、j+w-1);H(i-r、j+w-2)、H(i-r+1、j+w-2)、H(i-r+2、j+w-2)、………H(i-2、j+w-2)、H(i-1、j+w-2)、H(i、j+w-2)、H(i+1、j+w-2)、H(i+2、j+w-2)、………H(i+s-2、j+w-2)、H(i+s-1、j+w-2)、H(i+s、j+w-2);………;H(i-r、j+2)、H(i-r+1、j+2)、H(i-r+2、j+2)、………H(i-2、j+2)、H(i-1、j+2)、H(i、j+2)、H(i+1、j+2)、H(i+2、j+2)、………H(i+s-2、j+2)、H(i+s-1、j+2)、H(i+s、j+2);H(i-r、j+1)、H(i-r+1、j+1)、H(i-r+2、j+1)、………H(i-2、j+1)、H(i-1、j+1)、H(i、j+1)、H(i+1、j+1)、H(i+2、j+1)、………H(i+s-2、j+1)、H(i+s-1、j+1)、H(i+s、j+1);H(i-r、j)、H(i-r+1、j)、H(i-r+2、j)、………H(i-2、j)、H(i-1、j)、H(i、j)、H(i+1、j)、H(i+2、j)、………H(i+s-2、j)、H(i+s-1、j)、H(i+s、j);H(i-r、j-1)、H(i-r+1、j-1)、H(i-r+2、j-1)、………H(i-2、j-1)、H(i-1、j-1)、H(i、j-1)、H(i+1、j-1)、H(i+2、j-1)、………H(i+s-2、j-1)、H(i+s-1、j-1)、H(i+s、j-1);H(i-r、j-2)、H(i-r+1、j-2)、H(i-r+2、j-2)、………H(i-2、j-2)、H(i-1、j-2)、H(i、j-2)、H(i+1、j-2)、H(i+2、j-2)、………H(i+s-2、j-2)、H(i+s-1、j-2)、H(i+s、j-2);………;H(i-r、j-u+2)、H(i-r+1、j-u+2)、H(i-r+2、j-u+2)、………H(i-2、j-u+2)、H(i-1、j-u+2)、H(i、j-u+2)、H(i+1、j-u+2)、H(i+2、j-u+2)、………H(i+s-2、j-u+2)、H(i+s-1、j-u+2)、H(i+s、j-u+2);H(i-r、j-u+1)、H(i-r+1、j-u+1)、H(i-r+2、j-u+1)、………H(i-2、j-u+1)、H(i-1、j-u+1)、H(i、j-u+1)、H(i+1、j-u+1)、H(i+2、j-u+1)、………H(i+s-2、j-u+1)、H(i+s-1、j-u+1)、H(i+s、j-u+1);H(i-r、j-u)、H(i-r+1、j-u)、H(i-r+2、j-u)、………H(i-2、j-u)、H(i-1、j-u)、H(i、j-u)、H(i+1、j-u)、H(i+2、j-u)、………H(i+s-2、j-u)、H(i+s-1、j-u)、H(i+s、j-u)で表されている画素データのそれぞれの値(電力または電圧もしくは電流でみた)の和の(1+r+s)及び(1+u+w)の積分の1の値を有する画素データK(i、j)、すなわち、
【数8】
JP0003091880B1_000009t.gif………………(8)
で表される画素データK(i、j)(ただし、α=-r、-r+1、-r+2、………-3、-2、-1、1、2、3、………(s-2)、(s-1)、s;β=-u、-u+1、-u+2、………-2、-1、O、1、2、………w-2、w-1、w)にする。

【0095】
ただし、この場合、図8に示す上述した従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、(a)(i)(i-r)、(i-r+1)、(i-r+2)、………(i-3)、(i-2)、(i-1)は、「0」以下の数とするとき、「1」とするか、または、i=1の場合、それぞれ(m-r+1)、(m-r+2)、(m-r+3)、………(m-2)、(m-1)、m;i=2の場合、それぞれ(m-r+2)、(m-r+3)、(m-r+4)、………(m-1)、m、1;i=3の場合、それぞれ(m-r+3)、(m-r+4)、(m-r+5)、………m、1、2;………;i=(r-1)の場合、それぞれ(m-1)、m、1、2、………(r-4)、(r-3)、(r-2);i=rの場合、それぞれm、1、2、3、………(r-2)、(r-1)とし、また、(ii)mよりも大きな数をとるとき、mとするか、または、(i+r)、(i+2)、(i+3)、………(i+s-2)、(i+s-1)、(i+s)は、i=mの場合、それぞれ1、2、3、………(s-2)、(s-1)、s;i=(m-1)の場合、それぞれm、1、2、………(s-3)、(s-2)、(s-1);i=(m-2)の場合、それぞれ(m-1)、m、1、………(s-4)、(s-3)、(s-2);………;i=(m-s+1)の場合、それぞれ(m-s+2)、(m-s+3)、(m-s+4)、………(m-1)、m、1;i=(m-s)の場合、それぞれ(m-s+1)、(m-s+2)、(m-s+3)、………(m-2)、(m-1)、mとし得る。

【0096】
また、(b)(j-u)、(j-u+1)、………(j-2)、(j-1)は、0以下の数であるとき、1とし、また、(j+w)、(j+w-1)、(j+w-2)、………(j+2)、(j+1)は、nよりも大きな数であるとき、nとし得る。

【0097】
よって、(2)演算部9において、図8に示す上述した従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、メモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域を構成している画素データH(i、j)を、回転レーダアンテナ1のアンテナ回転角及び回転レーダアンテナ1の輻方向距離をそれぞれ横軸及び縦軸とする直交座標上でみて、図18に示すように、画素データK(i、j)とする、という態様の移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVを得るようになされている。

【0098】
そして、(3)演算部9において、そのように得られるレーダ受信画像信号KVを、図8に示す上述した従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、メモリ部10に、順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域を構成している画素データK(i、j)をメモリ部10のアドレスA(i、j)に格納させるという態様で、格納させるようになされている。

【0099】
[レーダ表示]さらに、演算部9が、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、上述したメモリ部10及びレーダ表示装置11とともに、制御部4からの、上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、回転角表示信号AN、及び距離表示信号REを用いた制御信号C4によって、バス5を介して制御されることによって、(a)図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、上述したようにメモリ部10に格納させた、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVを、バス5を介して読出し、(b)その読出された移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVとして、レーダ表示装置11に、その表示面上でレーダ受信画像信号QVのレーダ表示をどのようなスコープで表示するかに応じて予め決められた時系列で、バス5を介して供給し、よって、(c)そのクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVを、レーダ表示装置11の表示面上において、例えばPPIスコープのレーダ表示で、表示させるようになされている。

【0100】
以上が、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第3の実施の形態の構成である。

【0101】
このような構成を有する本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第3の実施の形態によれば、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVを、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、そのレーダ受信画像信号BVに対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVを得、そのレーダ受信画像信号HVに対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号HVから、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVとして得、それをレーダ表示装置11の表示面上で表示させるようにしている。

【0102】
このため、すなわち、レーダ受信画像信号BVから、それに対する収縮処理によって得られた、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVが、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合にクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得られるレーダ受信画像信号HVと同様であり、また、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVが、そのようなレーダ受信画像信号HVから、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、図8に示す従来のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じて移動平均化処理が施されて得られたレーダ受信画像信号KVであるので、、詳細説明は省略するが、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVを、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXに比し、レーダ受信画像信号KVがレーダ受信画像信号HVから、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、移動平均化処理を施されて得られている分、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得ることができ、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号QVを、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVに比し、レーダ受信画像信号KVがレーダ受信画像信号HVから、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、移動平均化処理が施されて得られている分、高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができ、従って、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVを用いたレーダ表示装置11の表示面上での表示を、図1に示すレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXを用いる場合に比し、レーダ受信画像信号KVがレーダ受信画像信号HVから、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、移動平均化処理が施されて得られている分、クラッタの抑圧されている表示として得ることができる。

【0103】
よって、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で述べたように、回転レーダアンテナ1を空港面に臨んで設置することによって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVを、空港面監視用レーダ受信画像信号として得、そして、その空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVから得られるレーダ受信画像信号KVを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVとして用いて、レーダ表示装置11の表示面上で、機影を、比較的大きな面積を占めて表示する場合、その機影を、空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVが、降雨時に得られるときにみられるように、連続性を有し且つレーダ受信画像信号AVの本来の信号との間で小さな振幅差しか有しないというようなクラッタを比較的多く含んでいる場合であっても、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合においてレーダ受信画像信号AVを同様の空港面監視用レーダ受信画像信号として得、そして、それを用いて得られるレーダ受信画像信号HVをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXとして用いて、レーダ表示装置11の表示面上で、同じ機影を同じように表示する場合に比し、明瞭な輪郭形状を以て表示させることができる。

【0104】
従って、図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、レーダ受信画像信号AVを上述した空港面監視用レーダ受信画像信号とする場合に適用して、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に比し、より好適である。

【0105】

【発明の実施の形態4】次に、図4を伴って本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第4の実施の形態を述べよう。図4において、図1、図2及び図3との対応部分には同一符号を付し、詳細説明を省略する。

【0106】
[A/D変換]図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、図1、図2及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、制御部4からの制御信号C1によって制御されたA/D変換部3において、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVから、それがデジタル変換されている、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVを得るようになされている。

【0107】
[収縮処理]また、図1及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、演算部9が、A/D変換部3及びメモリ部6とともに、制御部4からの制御信号C2によって制御され、また、メモリ部6及び12とともに、制御部4からの制御信号C5によって制御されることによって、A/D変換部3から得られるデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに対し、その各フイールドまたはフレームに関し、その全領域について、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様の収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、図1、図2及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で得られる同様の、各フイールドまたはフレームに関しその全領域について収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVを得、それを、メモリ部12に、図15に示すように、順次のフレームまたはフィールド毎に、その全領域を構成している画素データH(i、j)をメモリ部12のアドレスA(i、j)に格納させるという態様で、格納させるようになされている。

【0108】
[移動平均化処理]また、上述したようにメモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVに対し、その各フレームまたはフィールドに関し、図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合とは異なり、所望とする一部領域(全領域ではない)について、次に述べる移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号HVから、各フレームまたはフィールドに関しその所望とする一部領域(全領域でない)について移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVAを得るようになされている。

【0109】
すなわち、(A)(a)図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で述べたと同様に、且つ図16に示す回転レーダアンテナ1の回転角及び回転レーダアンテナ1からの輻方向距離を軸とする極座標で模式的に示すように、実線で囲まれている領域を所望とする一部領域とし、それに対応して、(i)回転レーダアンテナ1のm個の回転角S1、S2、………Smの順次の連続的配列における一部の範囲中の順次の連続的回転角を、一般に、Sa、S(a+1)、S(a+2)、………S(b-2)、S(b-1)、Sbとし(ただし、1≦a<b≦m)とし、また、(ii)回転角Sa;S(a+1);S(a+2);………S(b-2);S(b-1);Sb上における、回転レーダアンテナ1からの輻方向距離R1、R2、………Rnの順次の配列における一部の範囲中の順次の距離を、一般に、Rca 、R(ca +1)、R(ca +2)、………R(da -2)、R(da -1)、Rda ;Rc(a+1) 、R(c(a+1) +1)、R(c(a+1) +2)、………R(d(a+1) -2)、R(d(a+1) -1)、Rd(a+1) ;R(c(a+2) )、R(c(a+2) +1)、R(c(a+2) +2)、………R(d(a+2) -2)、R(d(a+2) -1)、Rd(a+2);………;Rc(b-2) 、R(c(b-2) +1)、R(c(b-2) +2)、………R(d(b-2) -2)、R(d(b-2) -1)、Rd(b-2) ;Rc(b-1) 、R(c(b-1) +1)、R(c(b-1) +2)、………R(d(b-1) -2)、R(d(b-1) -1)、Rd(b-1) ;Rcb 、R(cb +1)、R(cb +2)、………R(db -2)、R(db -1)、Rdb とするとき、(b)演算部9が、メモリ部12及び次に述べるメモリ部10とともに、制御部4からの、(i)図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で上述した走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、回転角表示信号AN、距離表示信号RE、定数表示信号発生部7が出力する定数表示信号Kr及びKs、及び定数表示信号発生部8が出力する定数表示信号Ku及びKwを用い、且つ(ii)図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で上述した定数表示信号発生部16が出力する、上述した回転レーダアンテナ1の回転角を表すのに用いている定数a及びbをぞれぞれ表している定数表示信号Ka及びKb、及び定数表示信号発生部17が出力する、上述した回転レーダアンテナ1側から順次とった輻方向距離を表すのに用いている定数ca 、c(a+1) 、c(a+2) 、………c(b-2) 、c(b-1) 、cb 、及び定数da 、d(a+1) 、d(a+2) 、………d(b-2) 、d(b-1) 、db をそれぞれ表わしている定数表示信号Kca 、Kc(a+1) 、Kc(a+2) 、………Kc(b-2) 、Kc(b-1)、Kcb 、及び定数表示信号Kda 、Kd(a+1) 、Kd(a+2) 、………Kd(b-2) 、Kd(b-1) 、Kdb を用いた制御信号C6によって制御されることによって、次の処理を行うようになされている。

【0110】
すなわち、(1)演算部9において、上述したようにメモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVを、図1及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、順次のフレームまたはフィールド毎に、バス5を介して読出し、そして、(a)図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で述べたと同様に、i1 を、上述した回転レーダアンテナ1の回転角を表すのに用いている、a、(a+1)、(a+2)、………(b-2)、(b-1)、bとし、また、j1 を、回転レーダアンテナ1の回転角Sa、S(a+1)、S(a+2)、………S(b-2)、S(b-1)、Sb上の回転レーダアンテナ1側から順次とった輻方向距離をそれぞれ表すのに用いている、ca 、(ca +1)、(ca +2)、………(da -2)、(da -1)、da ;c(a+1) 、(c(a+1)+1)、(c(a+1) +2)、………(d(a+1) -2)、(d(a+1) -1)、d(a+1) ;c(a+2) 、(c(a+2)+1)、(c(a+2) +2)、………(d(a+2) -2)、(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………;c(b-2) 、(c(b-2) +1)、(c(b-2)+2)、………(d(b-2) -2)、(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、(c(b-1) +2)、………(d(b-1) -2)、(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、(cb +2)、………(db -2)、(db -1)、db とするとき、(b)メモリ部12から読出したレーダ受信画像信号HVEの各フレームまたはフィールドについて、その一部領域(上述した図16に示す極座標上でみて、実線で囲まれている領域)を構成している画素データH(i1 、j1 )を、
【数9】
JP0003091880B1_000010t.gif………………(9)
で表される画素データK1 (i1 、j1 )(ただし、α=-r、(-r+1)、(-r+2)、………-2、-1、0、1、2、………(s-2)、(s-1)、s;β=-u、(-u+1)、(-u+2)、………-2、-1、0、1、2、………(w-2)、(w-1)、w)にする。

【0111】
ただし、この場合、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置で述べたと同様に、(a)(i1 -r)、(i1 -r+1)、(i1 -r+2)、………(i1 -2)、(i1 -1)は、aよりも小さな数であるとき、aとし、また、(i1 +1)、(i1 +2)、(i1 +3)、………(i1 +s-2)、(i1 +s-1)、(i1 +s)は、bよりも大きな数であるとき、bとし得る。

【0112】
また、(b)(j1 -u)、(j1 -u+1)、(j1 -u+2)、………(j1 -2)、(j1 -1)は、i1 がa、(a+1)、(a+2)、………(b-2)、(b-1)、bである場合においてそれぞれCa 、C(a+1) 、C(a+2) 、………C(b-2) 、C(b-1) 、Cb よりも小さな数であるとき、それぞれCa、C(a+1) 、C(a+2) 、………C(b-2) 、C(b-1) 、Cb とし、また、(j1+w)、(j1 +w-1)、(j1 +w-2)、………(j1 +2)、(j1 +1)は、i1 がa、(a+1)、(a+2)、………(b-2)、(b-1)、bである場合においてそれぞれda 、d(a+1) 、d(a+2) 、………d(b-2) 、d(b-1)、db より大きな数であるとき、da 、d(a+1) 、d(a+2) 、………d(b-2) 、d(b-1)、db とし得る。

【0113】
よって、(2)(a)図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置で述べたと同様に、i2 を、上述したa、(a+1)、(a+2)、………(b-2)、(b-1)、bの配列以外の数の配列とし、また、j2 を、上述したca 、(ca +1)、(ca +2)、………(da -2)、(da -1)、da ;c(a+1) 、(c(a+1) +1)、(c(a+1) +2)、………(d(a+1) -2)、(d(a+1) -1)、d(a+1) ;c(a+2) 、(c(a+2) +1)、(c(a+2) +2)、………(d(a+2) -2)、(d(a+2) -1)、d(a+2) ;………;c(b-2) 、(c(b-2) +1)、(c(b-2)+2)、………(d(b-2) -2)、(d(b-2) -1)、d(b-2) ;c(b-1) 、(c(b-1) +1)、(c(b-1) +2)、………(d(b-1) -2)、(d(b-1) -1)、d(b-1) ;cb 、(cb +1)、(cb +2)、………(db -2)、(db -1)、db 以外の数の配列とするとき、(b)演算部9において、メモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している、図16に示す極座標上でみて、実線で囲まれている一部画素データ配列領域における画素データH(i1 、j1 )については、それを上述した演算によって得られる画素データK1 (i1 、j1 )とするが、図16に示す極座標上でみて、実線で囲まれていない領域における画素データH(i2 、j2 )については、それをそのまま画素データK2 (i2 、j2 )とする、という態様の移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVAを得るようになされている。

【0114】
そして、(3)そのように得られるレーダ受信画像信号KVAを、図1及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、メモリ部10に、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データK(i、j)をメモリ部10のアドレスA(i、j)にそれぞれアドレス付けして格納させるという態様で、格納させるようになされている。

【0115】
[レーダ表示]さらに、演算部9が、図1及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、メモリ部10及び次に述べるレーダ表示装置11とともに、制御部4からの制御信号C4によって制御されることによって、(a)図1及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、メモリ部10に格納させた、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVAを読出し、(b)その読出された移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVAをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVAとして、レーダ表示装置11に、その表示面上でレーダ受信画像信号KVAのレーダ表示をどのようなスコープで表示するかに応じて予め決められた時系列で、供給し、よって、(c)そのクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVAを、レーダ表示装置11の表示面上において、例えばPPIスコープのレーダ表示で、表示させるようになされている。

【0116】
以上が、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第4の実施の形態の構成である。

【0117】
このような構成を有する本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第4の実施の形態によれば、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVを、図1及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、そのレーダ受信画像信号BVに対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、図1及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVを得、そのレーダ受信画像信号HVに対し、各フレームまたはフィールドに関し、その所望とする一部領域(全領域ではない)について、移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号HVから、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVAを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVAとして得、それをレーダ表示装置11の表示面上で表示させるようにしている。

【0118】
このため、すなわち、レーダ受信画像信号BVからそれに対する収縮処理によって得られた収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVが、図1及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合にクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得られるレーダ受信画像信号HVと同様であり、また、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVAが、そのようなレーダ受信画像信号HVから、各フレームまたはフィールドに関し、その一部領域についてではあるが、図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に移動平均化処理の施されている、というレーダ受信画像信号KVAであるので、、詳細説明は省略するが、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVAを、各フレームまたはフィールドに関し、その一部領域において、図1及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合にそれぞれ得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVX及びQVに比し、レーダ受信画像信号KVAがレーダ受信画像信号HVから各フレームまたはフィールドに関し、一部領域について、移動平均化処理を施されて得られる分、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得ることができ、よって、クラッタの抑圧されたレーダ受信画像信号QVを、各フレームまたはフィールドに関し、その一部領域について、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号EVに比し、レーダ受信画像信号KVがレーダ受信画像信号HVから、各フレームまたはフィールドに関し、一部領域について、移動平均化処理を施されて得られる分、高い信号・クラッタ比(SCR)を有するレーダ受信画像信号として得ることができ、従って、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVを用いたレーダ表示装置11の表示面上での一部領域の表示を、図1に示すレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に得られるクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXを用いる場合に比し、レーダ受信画像信号KVがレーダ受信画像信号HVから、各フレームまたはフィールドに関し、一部領域について、移動平均化処理を施されて得られる分、クラッタの抑圧されている表示として得ることができる。

【0119】
よって、図1及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で述べたように、回転レーダアンテナ1を空港面に臨んで設置することによって、レーダ送受信部2からのレーダ受信画像信号AVを、空港面監視用レーダ受信画像信号として得、そして、その空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVから得られるレーダ受信画像信号KVAを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVAとして用いて、レーダ表示装置11の表示面の一部領域上で、機影を、比較的大きな面積を占めて表示する場合、その機影を、空港面監視用レーダ受信画像信号としてのレーダ受信画像信号AVが、降雨時に得られるときにみられるように、連続性を有し且つレーダ受信画像信号AVの本来の信号との間で小さな振幅差しか有しないというようなクラッタを比較的多く含んでいる場合であっても、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合においてレーダ受信画像信号AVを同様の空港面監視用レーダ受信画像信号として得、そして、それを用いて得られるレーダ受信画像信号HVを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVXとして用いて、レーダ表示装置11の表示面上で、同じ機影を同じように表示する場合に比し、明瞭な輪郭形状を以て表示させることができる。

【0120】
また、レーダ受信画像信号HVから、各フレームまたはフィールドに関しその一部領域について移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号KVAを得るのが、レーダ受信画像信号HVの各フレームまたはフィールドの所望とする一部領域の画素データH(i1 、j1 )についてだけ、それを、演算によって、画素データK1 (i1 、j1 )にするが、他の領域の画素データH(i2 、j2 )については、それを、そのまま画素データK2 (i2 、j2 )にする態様で、レーダ受信画像信号KVAを得る、ということであることから、そのレーダ受信画像信号KVAを、図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合においてレーダ受信画像信号HVから、各フレームまたはフィールドに関しその全領域について移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号KVを得る場合に比し、高速に得ることができるとともに、演算部9を小容量化乃至小型化することができる。

【0121】
従って、図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、レーダ受信画像信号AVを上述した空港面監視用レーダ受信画像信号とする場合に適用して、図1に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に比し、より好適である。

【0122】

【発明の実施の形態5】次に、図5を伴って本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第5の実施の形態を述べよう。図5において、図2及び図3との対応部分には同一符号を付し、詳細説明を省略する。

【0123】
[A/D変換]図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、図2及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、制御部4からの制御信号C1によって制御されたA/D変換部3において、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVから、それがデジタル変換されている、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVを得るようになされている。

【0124】
[収縮処理]また、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、演算部9が、A/D変換部3及びメモリ部6とともに、制御部4からの制御信号C2によって制御され、また、メモリ部6及び12とともに、制御部4からの制御信号C7によって制御されることによって、A/D変換部3から得られるデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに対し、その各フイールドまたはフレームに関し、その一部領域(全領域ではない)について、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様の収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で得られると同様の、各フイールドまたはフレームに関しその一部領域(全領域ではない)について収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEを得、それをメモリ部12に、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データH(i、j)をメモリ部12のアドレスA(i、j)に格納させるという態様で、格納させるようになされている。

【0125】
[移動平均化処理]また、図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、演算部9が、メモリ部10及び12とともに、制御部4からの制御信号C3によって制御されることによって、上述したようにメモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVEに対し、その各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置を説明している[発明の実施の形態3]中の[移動平均化処理]の項において「レーダ受信画像信号HV」及び「レーダ受信画像信号KV」をそれぞれ「レーダ受信画像信号HVE」及び「レーダ受信画像信号KVE」と読替えた移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号HVEから、各フレームまたはフィールドに関しその全領域について移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVEを得るようになされている。

【0126】
[レーダ表示]さらに、演算部9が、図2及び図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、上述したメモリ部10及び次に述べるレーダ表示装置11とともに、制御部4からの制御信号C4によって制御されることによって、(a)図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、上述したようにメモリ部10に格納させた、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVEを読出し、(b)そのレーダ受信画像信号KVEをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVEとして、レーダ表示装置11に、その表示面上でレーダ受信画像信号QVEのレーダ表示をどのようなスコープで表示するかに応じて予め決められた時系列で、供給し、よって、(c)そのクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVEを、レーダ表示装置11の表示面上において、例えばPPIスコープのレーダ表示で、表示させるようになされている。

【0127】
以上が、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第5の実施の形態の構成である。

【0128】
このような構成を有する本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第5の実施の形態によれば、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVを、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、そのレーダ受信画像信号BVに対し、各フレームまたはフィールドに関し、その所望とする一部領域について、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、各フレームまたはフィールドに関しその一部領域について収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEを得、そのレーダ受信画像信号HVEに対し、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、各フレームまたはフィールドに関しその全領域について移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号HVEから、各フレームまたはフィールドに関しその全領域について移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVEを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVEとして得、それをレーダ表示装置11の表示面上で表示させるようにしている。

【0129】
このため、すなわち、レーダ受信画像信号BVからそれに対する収縮処理によって得られた収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEが、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合にクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得られるレーダ受信画像信号HVEと同様であり、また、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVEが、そのようなレーダ受信画像信号HVEから、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域について、図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、移動平均化処理の施されている、というレーダ受信画像信号KVEであるので、詳細説明は省略するが、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合の優れた作用・効果と図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合の優れた作用・効果とを併せ有することは明らかである。

【0130】
従って、図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、レーダ受信画像信号AVを上述した空港面監視用レーダ受信画像信号とする場合に適用して、図3に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に比し、より好適である。

【0131】

【発明の実施の形態6】次に、図6を伴って本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第6の実施の形態を述べよう。図6において、図2、図4及び図5との対応部分には同一符号を付し、詳細説明を省略する。

【0132】
[A/D変換]図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第6の実施の形態は、図2、図4及び図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、制御部4からの制御信号C1によって制御されたA/D変換部において、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVから、それがデジタル変換されている、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVを得るようになされている。

【0133】
[収縮処理]また、図2及び図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、演算部9が、A/D変換部3及びメモリ部6とともに、制御部4からの制御信号C2によって制御され、また、メモリ部6及び12とともに、制御部4からの制御信号C7によって制御されることによって、A/D変換部3から得られるデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに対し、その順次の各フイールドまたはフレームに関し、その所望とする一部領域(全領域ではない)について、図2及び図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様の収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、図2及び図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で述べたと同様の、各フイールドまたはフレームに関しその一部領域(全領域ではない)について収縮処理の施されているレーダ受信画像信号HVEを得、それを、メモリ部12に、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データH(i、j)をメモリ部12のアドレスA(i、j)に格納させるという態様で格納させるようになされている。

【0134】
[移動平均化処理]また、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、演算部9が、メモリ部10及び12とともに、制御部4からの制御信号C6によって制御されることによって、上述したようにメモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVEに対し、その各フレームまたはフィールドに関し、その一部領域(全領域ではない)について、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置を説明している[発明の実施の形態2]中の[移動平均化処理]の項において「レーダ受信画像信号HV」及び「レーダ受信画像信号KV」をそれぞれ「レーダ受信画像信号HVE」及び「レーダ受信画像信号KVF」と読替えた移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号HVEから、各フレームまたはフィールドに関し一部領域について移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVFを得るようになされている。

【0135】
[レーダ表示]さらに、図2、図4及び図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、演算部9が、メモリ部10及びレーダ表示装置11とともに、制御部4からの制御信号C4によって制御されることによって、(a)メモリ部10に格納させた、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVFを読出し、(b)その読出された移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVFをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVFとして、レーダ表示装置11に、その表示面上でレーダ受信画像信号KVFのレーダ表示をどのようなスコープで表示するかに応じて予め決められた時系列で、供給し、よって、(c)そのクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVFを、レーダ表示装置11の表示面上において、例えばPPIスコープのレーダ表示で、表示させるようになされている。

【0136】
以上が、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第6の実施の形態の構成である。

【0137】
このような構成を有する本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第6の実施の形態によれば、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVを、図2及び図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、そのレーダ受信画像信号BVに対し、各フレームまたはフィールドに関し、その所望とする一部領域について、図2及び図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、各フレームまたはフィールドに関しその一部領域について収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEを得、そのレーダ受信画像信号HVEに対し、各フレームまたはフィールドに関し、そのレーダ受信画像信号HVの収縮処理を施された各フレームまたはフィールドの一部領域に対応している一部領域について、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、レーダ受信画像信号HVの収縮処理を施された各フレームまたはフィールドの一部領域に対応している一部領域について移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号HVEから、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVFを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVFとして得、それをレーダ表示装置11の表示面上で表示させるようにしている。

【0138】
このため、すなわち、レーダ受信画像信号BVからそれによる収縮処理によって得られた収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEが、図2及び図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合にクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得られるレーダ受信画像信号HVEと同様であり、また、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVFが、そのようなレーダ受信画像信号HVEから、各フレームまたはフィールドに関し、そのレーダ受信画像信号HVの収縮処理を施された各フレームまたはフィールドの一部領域に対応している一部領域について、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、移動平均化処理の施されている、というレーダ受信画像信号KVFであるので、詳細説明は省略するが、図2及び図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合の優れた作用・効果と図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合の優れた作用・効果とを併せ有することは明らかである。

【0139】
従って、図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、レーダ受信画像信号AVを上述した空港面監視用レーダ受信画像信号とする場合に適用して、図2及び図5に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に比し、より好適である。

【0140】

【発明の実施の形態7】次に、図7を伴って本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第7の実施の形態を述べよう。図7において、図2及び図4との対応部分には同一符号を付し、詳細説明を省略する。

【0141】
[A/D変換]図7に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、図2及び図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、制御部4からの制御信号C1によって制御されたA/D変換部において、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVから、それがデジタル変換されている、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVを得るようになされている。

【0142】
[収縮処理]また、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、演算部9が、A/D変換部3及びメモリ部6とともに、制御部4からの制御信号C2によって制御され、また、メモリ部6及び12とともに、制御部4からの制御信号C7によって制御されることによって、A/D変換部3から得られるデジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに対し、その順次の各フイールドまたはフレームに関し、その所望とする一部領域(全領域ではない)について、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様の収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で述べたと同様の、各フイールドまたはフレームに関しその一部領域(全領域ではない)について収縮処理の施されているレーダ受信画像信号HVEを得、それを、メモリ部12に、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データH(i、j)をメモリ部12のアドレスA(i、j)に格納させるという態様で、格納させるようになされている。

【0143】
[移動平均化処理]また、上述したようにメモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVEに対し、その各フレームまたはフィールドに関し、その収縮処理の施されている一部領域内に全てが含まれる一部領域、または収縮処理の施されている一部領域の全てを含む一部領域、もしくは収縮処理の施されている一部領域の一部を含む一部領域について、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、次に述べる移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号HVEから、各フレームまたはフィールドに関し、収縮処理の施されている一部領域内に全てが含まれる一部領域、または収縮処理の施されている一部領域の全てを含む一部領域、もしくは収縮処理の施されている一部領域の一部を含む一部領域について、移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号KVGを得るようになされている。

【0144】
すなわち、(A)(a)図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で述べたのに準じ、且つ図16に示すと同様の極座標で図19~図22に模式的に示すように、上述した[収縮処理]において、実線で囲まれている領域(レーダ受信画像信号HVから各フレームまたはフィールドに関しその所望とする一部領域について収縮処理の施されているレーダ受信画像信号KVAを得るのに用いた図16に示す実線で囲まれている領域と同じ)との関係で、実線に囲まれている領域内に全てが含まれる点線で囲まれている一部領域(図19)、または実線で囲まれている領域の全てを含む一部領域(図20)、もしくは実線で囲まれている領域の一部を含む一部領域(図21及び図22)を、所望とする一部領域とし、それに対応して、(i)回転レーダアンテナ1の回転角S1、S2、………Smの順次の配列における一部の範囲中の順次の回転角を、Se、S(e+1)、S(e+2)、………S(f-2)、S(f-1)、Sfとし、また、(ii)回転角Se;S(e+1);S(e+2);………S(f-2);S(f-1);Sf上における、回転レーダアンテナ1からの輻方向距離R1、R2、………Rnの順次の配列における一部の範囲中の順次の距離を、一般に、Rge 、R(ge +1)、R(ge +2)、………R(ge -2)、R(ge -1)、Rge ;Rg(e+1) 、R(g(e+1) +1)、R(g(e+1) +2)、………R(h(e+1) -2)、R(h(e+1) -1)、Rh(e+1) ;R(g(e+2) )、R(g(e+2) +1)、R(g(e+2) +2)、………R(h(e+2) -2)、R(h(e+2) -1)、Rh(e+2) ;………;Rg(f-2) 、R(g(f-2) +1)、R(g(f-2) +2)、………R(h(f-2) -2)、R(h(f-2) -1)、Rh(f-2) ;Rg(f-1) 、R(g(f-1) +1)、R(g(f-1) +2)、………R(h(f-1) -2)、R(h(f-1) -1)、Rh(f-1) ;Rgf 、R(gf +1)、R(gf +2)、………R(hf -2)、R(hf -1)、Rhf とするとき、(b)演算部9が、メモリ部12及び次に述べるメモリ部10とともに、制御部4からの、(i)図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で述べた走査(スキャン)同期パルス(フレームまたはフィールド同期パルス)FS、掃引(スイープ)同期パルス(トリガ同期パルスまたはライン同期パルス)LS、画素同期パルス(レンジピン同期パルスまたはサンプリング同期パルス)ES、回転角表示信号ANと、距離表示信号RE、定数表示信号発生部7が出力する定数表示信号Kr及びKs、定数表示信号発生部8が出力する定数表示信号Ku及びKw、定数表示信号発生部16が出力する定数表示信号Ka及びKbを用い、且つ(ii)定数表示信号発生部18が出力する、上述した回転レーダアンテナ1の回転角を表すのに用いている定数e及びfをそれぞれ表している定数表示信号Ke及びKfと、定数表示信号発生部19が出力する、上述した回転レーダアンテナ1側から順次とった輻方向距離を表すのに用いた定数ge 、g(e+1)、g(e+2) 、………g(f-2) 、g(f-1)、gf 、及び定数he 、h(e+1) 、h(e+2) 、………h(f-2) 、h(f-1) 、hfをそれぞれ表している定数表示信号Kge 、Kg(e+1) 、Kg(e+2) 、………Kg(f-2) 、Kg(f-1) 、Kgf 及び定数表示信号Khe 、Kh(e111+1) 、Kh(e+2) 、………Kh(f-2) 、Kh(f-1) 、Khf を用いた制御信号C8によって、制御されることによって、次の処理を行うようになされている。

【0145】
すなわち、(1)演算部9において、上述したようにメモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVEを、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、順次のフレームまたはフィールド毎に、読出し、そして、(a)i3 を、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で述べたi1 に準じ、上述した回転レーダアンテナ1の回転角を表すのに用いている、e、(e+1)、(e+2)、………(f-2)、(f-1)、fとし、また、j3 を、同様に、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合で述べたj1 に準じ、上述した回転レーダアンテナ1側から順次とった輻方向距離を表すのに用いている、ge 、(ge +1)、(ge +2)、………(de -2)、(he -1)、he ;g(e+1) 、(g(e+1) +1)、(g(e+1) +2)、………(h(e+1) -2)、(h(e+1) -1)、h(e+1) ;g(e+2) 、(g(e+2) +1)、(g(e+2) +2)、………(h(e+2) -2)、(h(e+2) -1)、h(e+2) ;………;g(f-2)、(g(f-2) +1)、(g(f-2) +2)、………(h(f-2) -2)、(h(f-2)-1)、h(f-2) ;g(f-1) 、(g(f-1) +1)、(g(f-1) +2)、………(h(f-1) -2)、(h(f-1) -1)、h(f-1) ;gf 、(gf +1)、(gf +2)、………(hf -2)、(hf -1)、hf とするとき、(b)メモリ部12から読出したレーダ受信画像信号HVEの各フレームまたはフィールドについて、その一部領域(上述した図19~図22に示す極座標上でみて、点線で囲まれている領域に対応している)を構成している画素データH3 (i3 、j3 )を、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、
【数10】
JP0003091880B1_000011t.gif………………(10)
で表される画素データK3 (i3 、j3 )(ただし、α=-r、(-r+1)、(-r+2)、………-2、-1、0、1、2、………(s-2)、(s-1)、s;β=-u、(-u+1)、(-u+2)、………-2、-1、0、1、2、………(w-2)、(w-1)、w)にする。

【0146】
ただし、この場合、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、(a)(i3 -r)、(i3 -r+1)、(i3 -r+2)、………(i3 -2)、(i3 -1)は、eよりも小さな数であるとき、eとし、また、(i3 +1)、(i3 +2)、(i3 +3)、………(i3 +s-2)、(i3 +s-1)、(i3 +s)は、fよりも大きな数であるとき、fとし得る。

【0147】
また、(b)(j3 -u)、(j3 -u+1)、(j3 -u+2)、………(j3 -2)、(j3 -1)は、i1 がa、(a+1)、(a+2)、………(b-2)、(b-1)、bである場合においてそれぞれCa 、C(a+1) 、C(a+2) 、………C(b-2) 、C(b-1) 、Cb よりも小さな数であるとき、それぞれCa、C(a+1) 、C(a+2) 、………C(b-2) 、C(b-1) 、Cb とし、また、(j1+w)、(j1 +w-1)、(j1 +w-2)、………(j1 +2)、(j1 +1)は、i1 がa、(a+1)、(a+2)、………(b-2)、(b-1)、bである場合においてそれぞれda 、d(a+1) 、d(a+2) 、………d(b-2) 、d(b-1)、db より大きな数であるとき、da 、d(a+1) 、d(a+2) 、………d(b-2) 、d(b-1)、db とし得る。

【0148】
よって、(2)(a)図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、i4 を、上述したe、(e+1)、(e+2)、………(f-2)、(f-1)、f以外の数とし、また、j4 を、上述したge 、(ge +1)、(ge +2)、………(de -2)、(he -1)、he ;g(e+1) 、(g(e+1) +1)、(g(e+1) +2)、………(h(e+1) -2)、(h(e+1) -1)、h(e+1) ;g(e+2) 、(g(e+2) +1)、(g(e+2) +2)、………(h(e+2) -2)、(h(e+2) -1)、h(e+2) ;………;g(f-2) 、(g(f-2) +1)、(g(f-2) +2)、………(h(f-2) -2)、(h(f-2) -1)、h(f-2) ;g(f-1) 、(g(f-1) +1)、(g(f-1) +2)、………(h(f-1)-2)、(h(f-1) -1)、h(f-1) ;gf 、(gf +1)、(gf +2)、………(hf -2)、(hf -1)、hf 以外の数とするとき、(b)演算部9において、メモリ部12に格納させたレーダ受信画像信号HVEから、その順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データH(i3 、j3 )については、それを上述した演算によって得られる画素データK3 (i3 、j3 )とするが、画素データH(i4 、j4 )については、それを、そのまま画素データK4 (i4 、j4 )とする、という態様の移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVGを得るようになされている。

【0149】
そして、(3)そのように得られるレーダ受信画像信号KVGを、メモリ部10に、順次のフレームまたはフィールド毎に、それを構成している画素データK(i、j)を、メモリ部10のアドレスA(i、j)に格納させるという態様で、格納させるようになされている。

【0150】
[レーダ表示]さらに、演算部9が、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、上述したメモリ部10及び次に述べるレーダ表示装置11とともに、制御部4からの制御信号C4によって制御されることによって、(a)図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、上述したようにメモリ部10に格納させた、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVGを読出し、(b)その読出された移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVGをクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVGとして、レーダ表示装置11に、その表示面上でレーダ受信画像信号KVGのレーダ表示をどのようなスコープで表示するかに応じて予め決められた時系列で、供給し、よって、(c)そのクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVGを、レーダ表示装置11の表示面上において、例えばPPIスコープのレーダ表示で、表示させるようになされている。

【0151】
以上が、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第7の実施の形態の構成である。

【0152】
このような構成を有する本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第7の実施の形態によれば、レーダ送受信部2からのアナログ信号態様のレーダ受信画像信号AVを、図2及び図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、デジタル信号態様のレーダ受信画像信号BVに変換し、そのレーダ受信画像信号BVに対し、各フレームまたはフィールドに関し、その所望とする一部領域について、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、収縮処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号BVから、収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEを得、そのレーダ受信画像信号HVEに対し、各フレームまたはフィールドに関し、レーダ受信画像信号HVEの各フレームまたはフィールドの収縮処理の施されている一部領域内に全てが含まれる所望とする一部領域、または収縮処理の施されている一部領域の全てを含む所望とする一部領域、もしくは収縮処理の施されている一部領域の一部を含む所望とする一部領域について、移動平均化処理を施し、それによって、レーダ受信画像信号HVから、移動平均化処理の施されたレーダ受信画像信号KVGを、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVGとして得、それをレーダ表示装置11の表示面上で表示させるようにしている。

【0153】
このため、すなわち、レーダ受信画像信号BVからそれに対する収縮処理によって得られた収縮処理の施されたレーダ受信画像信号HVEが、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合にクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号として得られるレーダ受信画像信号HVと同様であり、また、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVAが、そのようなレーダ受信画像信号HVEから、各フレームまたはフィールドに関し、上述した所望とする一部領域についてではあるが、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に移動平均化処理の施されている、というレーダ受信画像信号KVGであるので、、詳細説明は省略するが、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVGを、各フレームまたはフィールドに関し、レーダ受信画像信号KVEの各フレームまたはフィールドの収縮処理の施されている一部領域と、レーダ受信画像信号KVGの移動平均化処理の施されている一部領域とが互に重なっている一部領域について、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、クラッタの抑圧され、よって、高い信号・クラッタ比(SCR)を有する、というレーダ受信画像信号として得ることができ、従って、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号QVGを用いたレーダ表示装置11の表示面上での上述した一部領域に対応している一部領域の表示を、図4に示すレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、クラッタの抑圧されている表示として得ることができる。

【0154】
よって、詳細説明は省略するが、レーダ受信画像信号AVから、各フレームまたはフィールドに関しその一部領域に収縮処理の施されているレーダ受信画像信号HVEを得るのが、図2に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、レーダ受信画像信号CVの各フレームまたはフィールドの所望とする一部領域の画素データC(i1 、j1 )についてだけ、それを、演算によって、画素データH1 (i1 、j1 )にするが、他の領域の画素データC(i2 、j2 )については、それを、そのまま画素データH2 (i2 、j2 )にする態様で、レーダ受信画像信号HVEを得る、ということであり、また、レーダ受信画像信号HVEから、各フレームまたはフィールドに関しその一部領域について移動平均化処理の施されているレーダ受信画像信号KVGを得るのが、図4に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合に準じ、レーダ受信画像信号HVEの各フレームまたはフィールドの所望とする一部領域の画素データH(i3 、j3 )についてだけ、それを、演算によって、画素データK3 (i3 、j3 )にするが、他の領域の画素データH(i4、j4 )については、それを、そのまま画素データK4 (i4 、j4 )にする態様で、レーダ受信画像信号KVGを得る、ということであることから、そのことと相俟って、図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様に、レーダ受信画像信号AVを上述した空港面監視用レーダ受信画像信号とする場合に適用して好適である。

【0155】

【発明の実施の形態8】次に、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第8の実施の形態を述べよう。

【0156】
本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第8の実施の形態は、図示詳細説明は省略するが、図1~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のそれぞれにおいて、[収縮処理]において用いている演算部9を制御する制御信号に、定数表示信号発生部14が出力する定数p及びqをそれぞれ表している定数表示信号Kp及びKqを用いているのに代え、そのような定数表示信号Kp及びKqを用いず、従って定数表示信号発生部14が省略され、これに応じて、上述した(3)式または(6)式中のδを、δ=-p、(-p+1)、(-p+2)、………-2、-1、0、1、2、………(q-2)、(q-1)、qとしているのに替え、δ=0とするか、または、[収縮処理]において用いている演算部9を制御する制御信号に、定数表示信号発生部13が出力する定数k及びtをそれぞれ表している定数表示信号Kk及びKtを用いているのに代え、そのような定数表示信号Kk及びKtを用いず、従って定数表示信号発生部13が省略され、これに応じて、(3)式または(6)式中のγを、γ=-k、(-k+1)、(-k+2)、………-2、-1、0、1、2、………(t-2)、(t-1)、tとしているのに代え、γ=0とすることを除いて、図1~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のそれぞれの場合と同様の構成を有する。

【0157】
このような構成を有する本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第8の実施の形態によれば、上述した事項を除いて、図1~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のそれぞれの場合と同様の構成を有するので、詳細説明は省略するが、図1~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のそれぞれの場合と同様の作用・効果が得られることは明らかである。

【0158】

【発明の実施の形態9】次に、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第9の実施の形態を述べよう。

【0159】
本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第9の実施の形態は、図示詳細説明は省略するが、図3~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置において、[移動平均化処理]において用いている演算部9を制御する制御信号に、定数表示信号発生部8が出力する定数u及びwをそれぞれ表している定数表示信号Ku及びKwを用いているのに代え、そのような定数表示信号Ku及びKwを用いず、従って定数表示信号発生部8が省略され、これに応じて、(8)式または(10)式中のβを、β=-u、(-u+1)、(-u+2)、………-2、-1、0、1、2、………(w-2)、(w-1)、wとしているのに代え、β=0とするか、または、[移動平均化処理]において用いている演算部9を制御する制御信号に、定数表示信号発生部7が出力する定数r及びsをそれぞれ表している定数表示信号Kr及びKsを用いているのに代え、そのような定数表示信号Kr及びKsを用いず、従って定数表示信号発生部7が省略され、これに応じて、(8)式または(10)式中のαを、α=-r、(-r+1)、(-r+2)、………-2、-1、0、1、2、………(s-2)、(s-1)、sとしているのに代え、α=0とすることを除いて、図3~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のそれぞれの場合と同様の構成を有する。

【0160】
このような構成を有する本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第9の実施の形態によれば、上述した事項を除いて、図3~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のそれぞれの場合と同様の構成を有するので、詳細説明は省略するが、図3~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のそれぞれの場合と同様の作用・効果が得られることは明らかである。

【0161】

【発明の実施の形態10】次に、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第10の実施の形態を述べよう。

【0162】
本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第10の実施の形態は、図示詳細説明は省略するが、図3~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のそれぞれにおいて、(a)[収縮処理]において用いる演算部9を制御する制御信号に、[実施の形態8]の場合と同様に、定数表示信号Kp及びKqまたは定数表示信号Kk及びKtを用いず、且つ(b)[移動平均化処理]において用いる演算部9を制御する制御信号に、[実施の形態9]の場合と同様に、定数表示信号Ku及びKwまたは定数表示信号Kr及びKsを用いないことを除いて、図3~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のそれぞれの場合と同様の構成を有する。

【0163】
このような構成を有する本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の第10の実施の形態によれば、上述した事項を除いて、図3~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のそれぞれの場合と同様の構成を有するので、詳細説明は省略するが、図3~図6に示す本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置の場合と同様の作用・効果が得られることは明らかである。

【0164】
なお、上述においては、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置のわずかな実施の形態を述べたに留まり、上述した図1~図6に示す実施の形態において、メモリ部6及びメモリ部12中のいずれか一方または双方を省略して上述したのと同様の作用・効果を得るようにすることもでき、また、図3~図6に示す実施の形態において、メモリ部10を省略して上述したのと同様の作用・効果を得るようにすることもできる。また、上述した実施の形態における[収縮処理]において、画素データC(i、j)(またはC(i 、j ))を2値化画素データF(i、j)(またはF(i 、j ))にするのに、画素データC(i、j)(またはC(i 、j ))の値が閾値T以下の場合、2値表示で「0」をとり、閾値Tよりも大きい場合、2値表示で「1」をとる2値化画素データデータF(i、j)(またはF(i 、j ))にしてもよく、さらに、上述した2値表示の「1」を「0」に、「0」を「1」に読み替えてもよく、その他、本発明の精神を脱することなしに、種々の変型、変更をなし得るであろう。

【0165】

【発明の効果】本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置によれば、レーダ送受信部からのレーダ受信画像信号から、各フレームまたはフィールドに関し、その全領域または所望とする一部領域について、レーダ送受信部からのレーダ受信画像信号が、降雨時に得られるときに見られるように、連続性の高いクラッタを本来の信号との間でわずかな振幅差しか有しないで多く含んでいる場合でも、クラッタが格段的に抑圧され、よって信号・クラッタ比(SCR)が格段的に高い、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号を演算によって得ることができ、また、このため、そのようなクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号をレーダ表示装置の表示面上で表示する場合、その表示を、クラッタの格段的に抑圧され、よって信号・クラッタ比(SCR)の格段的に高い表示として得ることができ、よって、レーダ送受信部からのレーダからのレーダ受信画像信号が空港面監視用レーダ受信画像信号である場合、レーダ表示装置の表示面上で、機影を、格段的に明瞭な輪郭形状を以って、鮮明に表示することができる。

【0166】
また、レーダ送受信部からのレーダ受信画像信号から、各フレームまたはフィールドに関し、その所望とする一部領域についてではあるが、上述したように、クラッタが格段的に抑圧され、よって、信号・クラッタ比(SCR)が格段的に高い、クラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号を演算によって得る場合、そのクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号を高速に得ることができ、また、そのようなクラッタの抑圧されているレーダ受信画像信号を演算によって得る手段を、小容量化乃至小型化することができる。

【0167】
さらに、本発明によるレーダ受信画像信号のクラッタ抑圧方法及び装置は、上述したところから、レーダ送受信部からのレーダ受信画像信号が空港面監視用レーダ受信画像信号である場合に適用して、好適である。
図面
【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図16】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図15】
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【図18】
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【図14】
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【図17】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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