TOP > 国内特許検索 > 紐結び装置および紐結び方法 > 明細書

明細書 :紐結び装置および紐結び方法

発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 特許公報(B2)
特許番号 特許第4967114号 (P4967114)
公開番号 特開2006-176333 (P2006-176333A)
登録日 平成24年4月13日(2012.4.13)
発行日 平成24年7月4日(2012.7.4)
公開日 平成18年7月6日(2006.7.6)
発明の名称または考案の名称 紐結び装置および紐結び方法
国際特許分類 B65H  69/04        (2006.01)
FI B65H 69/04
請求項の数または発明の数 8
全頁数 27
出願番号 特願2005-339453 (P2005-339453)
出願日 平成17年11月24日(2005.11.24)
優先権出願番号 2004339830
優先日 平成16年11月25日(2004.11.25)
優先権主張国 日本国(JP)
審査請求日 平成20年9月11日(2008.9.11)
特許権者または実用新案権者 【識別番号】504160781
【氏名又は名称】国立大学法人金沢大学
発明者または考案者 【氏名】新宅 救徳
【氏名】石田 真也
【氏名】菊地 遵一
【氏名】木倉 寛隆
個別代理人の代理人 【識別番号】100098545、【弁理士】、【氏名又は名称】阿部 伸一
【識別番号】100087745、【弁理士】、【氏名又は名称】清水 善廣
【識別番号】100106611、【弁理士】、【氏名又は名称】辻田 幸史
審査官 【審査官】石井 孝明
参考文献・文献 特開平1-172186(JP,A)
特開昭48-27042(JP,A)
米国特許第3591217(US,A)
米国特許第3336063(US,A)
米国特許第2705656(US,A)
調査した分野 B65H 69/04
特許請求の範囲 【請求項1】
装置本体を少なくとも4つの型から構成し、前記型同士を接触させた状態では、前記型の端面に形成した溝によって二つの経路を形成し、それぞれの前記経路の両端を前記型同士が接触しない端面に開口して、それぞれ入口と出口を形成し、前記各経路に対して異なる紐を導いた後に、前記型同士を離間させることでそれぞれの前記紐を前記溝外にて結ぶ紐結び装置であって、一方の前記出口が形成された一方の前記型の前記端面と、他方の前記出口が形成された他方の前記型の前記端面とが、前記型同士を接触させた状態では同一面であることを特徴とする紐結び装置。
【請求項2】
前記出口側に吸引装置を設けることを特徴とする請求項1に記載の紐結び装置。
【請求項3】
前記型を基台上に設置し、二つの前記出口を前記基台側の端面に、前記入口を前記基台と反対側の端面に形成し、前記型を前記基台に対して傾斜させることで前記型同士を離間させることを特徴とする請求項1に記載の紐結び装置。
【請求項4】
前記型の中で、前記溝を形成した型だけを傾斜可能に前記基台に設置することを特徴とする請求項3に記載の紐結び装置。
【請求項5】
装置本体を少なくとも4つの型から構成し、それぞれの前記型は他の複数の前記型との接触面が形成され、前記型同士を接触させた状態では、前記型の端面に形成した溝によって通路を形成し、いずれかの前記通路の一端を前記型同士が接触しない端面に開口させることで入口と出口を形成し、前記通路に紐を導いた後に、前記型同士を離間させることで前記紐を前記溝外にて結ぶ紐結び装置であって、前記入口から前記出口に至る全ての前記溝の両端は、前記型の前記端面に開口し、前記入口と前記出口以外の前記溝の前記開口は、他の前記溝の前記開口と連接し、前記溝同士は前記開口以外では交わらないことを特徴とする紐結び装置。
【請求項6】
前記通路を扁平な断面空間によって形成し、前記紐として扁平な断面形状を有する紐を用いることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の紐結び装置。
【請求項7】
前記型の一つの端面に形成される第1の通路と、前記型の他の端面に形成される第2の通路と、一つの前記端面と他の前記端面との間に形成される第3の通路とを有し、前記第1の通路と前記第2の通路は、幅よりも奥行き寸法が大きな扁平な断面空間によって形成し、前記第3の通路は、幅よりも奥行き寸法が小さな扁平な断面空間によって形成し、前記第1の通路と前記第2の通路の奥行き寸法は前記紐の幅よりも大きく、前記第3の通路の幅寸法は前記紐の幅よりも大きくし、前記第1の通路、前記第3の通路、及び前記第2の通路の順に前記紐が導かれることを特徴とする請求項6に記載の紐結び装置。
【請求項8】
装置本体を少なくとも4つの型から構成し、前記型同士を接触させた状態では、前記型の端面に形成した溝によって通路を形成し、前記通路によって二つの経路を形成し、それぞれの前記経路の両端を前記型同士が接触しない端面に開口して、それぞれ入口と出口を形成し、全ての前記溝の両端は、前記型の前記端面に開口し、前記入口と前記出口以外の前記溝の前記開口は、他の前記溝の前記開口と連接し、前記溝同士は前記開口以外では交わらず、一方の前記経路の前記入口と前記出口とを前記装置本体の一端側に配置し、他方の前記経路の前記入口と前記出口とを前記装置本体の他端側に配置し、前記各経路に対して異なる紐を導いた後に、前記型同士を離間させることでそれぞれの前記紐を前記溝外にて結ぶ紐結び方法であって、前記型を離間させて一方の前記経路に一方の前記紐を装着する第1の工程と、前記第1の工程の後に前記型同士を接触させる第2の工程と、前記第2の工程の後に他方の前記経路に他方の前記紐を導入する第3の工程と、前記第3の工程の後に前記型を離間させてそれぞれの前記紐を前記溝外にて結ぶ第4の工程とを有することを特徴とする紐結び方法。
発明の詳細な説明 【技術分野】
【0001】
本発明は、玉結びや本結びのような単純な結び目の他、織物を作るときに使われる一重機結びや子綱の結び目に使われる二重機結びなど、様々な結び目を結べる紐結び装置および紐結び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ロープは子綱を撚り合わせることにより製造される。ロープの製造中に子綱がなくなれば、新たな子綱をつなぎ合わせなければならない。現在、子綱をつなぎ合わせる作業は、人の手によって行われている。この作業を効率化させるため、機械的に子綱を結ぶ方法が求められている。
機械的に紐などを結ぶ方法としては、ノッタと呼ばれる玉結びを作るための器具や、フックやループなどの部品を紐に引掛け、回転運動やスライド運動させることによって、結び目を作ることが従来から行われている(特許文献1、特許文献2参照)。
また型を接触離間させることで紐を結ぶ方法を提案するものがある(特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)。

【特許文献1】特開平10-117741号公報
【特許文献2】特開2003-252304号公報
【特許文献3】米国特許第3,336,063号公報
【特許文献4】米国特許第3,591,217号公報
【特許文献5】米国特許第2,705,656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1及び特許文献2の方法で複雑な結び目を作ろうとすると、部品は複雑かつ多くなってしまうため、玉結びのような単純な結び目しか作られていない。
また、子綱を結ぶ際、玉結びでは解けやすいことや、結び目が大きくなってしまうことから、解け難く結び目が小さい二重機結びが使われているが、このような複雑な結び目を従来の方法で作るのは困難である。
このように、製品によって様々な結び目が必要であるが、様々な結び目を結べる方法は未だ提案されていない。
一方、特許文献3の方法によれば、型を3つで構成し、これら3つの型の端面に溝を形成しているので、型を接触した場合に形成される通路は独立したものとなる。しかし特許文献3の構成では、入口及び出口を端面に溝として形成せず、穴として形成しているために、型を離間させても紐は型から分離することはできない。すなわち、特許文献3の構成では、型を分離して紐を結んだ後に、この紐を入口又は出口から引き抜く必要がある。このように結んだ後の紐を入口か出口から引き抜く場合には、結び目が大きい場合には入口又は出口を大きく形成しなければならない。また型を分離して紐を結ぶ工程の後に、紐を引き出す工程が必要であり、更には型を分離した状態では紐の抜き取りをスムーズに行いにくいという問題も有している。
また、特許文献4及び特許文献5の方法によれば、入口及び出口も溝によって形成しているため特許文献3のような問題は生じない上に、2本の紐を結ぶことも提案している。しかし、特許文献4及び特許文献5は、いずれも2つの型で構成するもので、2つの型の対向する端面に溝を設けるものである。従って仮に1本の紐だけの通路を構成する場合であっても、型を接触した場合に形成される通路はどこかで交わる箇所を生じてしまう。また特許文献4及び特許文献5のように2つの型の対向する面、すなわち一平面だけで溝を構成する場合には、複雑な通路構成には対応できない。
更に、特許文献3、特許文献4及び特許文献5の構成は、手作業を前提とした簡便な装置であるため、吸引又は噴出などによって自動化する上での具体的な提案はなされていない。
【0004】
そこで本発明は、様々な結び目を結べる紐結び装置および方法を提供することを目的とする。
より具体的には本発明は、吸引力を利用して紐を結ぶことが容易な紐結び装置を提供することを目的とする。
また本発明は、通路を開放しやすく、また通路を構成する溝から紐を引き出しやすい紐結び装置を提供することを目的とする。
また本発明は、開閉機構を簡素化できるとともに、型同士の接触時の誤差を少なくできる紐結び装置を提供することを目的とする。
また本発明は、型同士を接触させて形成される通路を、途中で通路同士が交わらない1本の独立した経路を形成することができるとともに、型同士を離間させた場合には、通路の全ては溝として開放され、溝内から紐を容易に取り出すことができる紐結び装置を提供することを目的とする。
また本発明は、テープなどの扁平な紐を結ぶことが出来る紐結び装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の本発明の紐結び装置は、装置本体を少なくとも4つの型から構成し、前記型同士を接触させた状態では、前記型の端面に形成した溝によって二つの経路を形成し、それぞれの前記経路の両端を前記型同士が接触しない端面に開口して、それぞれ入口と出口を形成し、前記各経路に対して異なる紐を導いた後に、前記型同士を離間させることでそれぞれの前記紐を前記溝外にて結ぶ紐結び装置であって、一方の前記出口が形成された一方の前記型の前記端面と、他方の前記出口が形成された他方の前記型の前記端面とが、前記型同士を接触させた状態では同一面であることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の紐結び装置において、前記出口側に吸引装置を設けることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の紐結び装置において、前記型を基台上に設置し、二つの前記出口を前記基台側の端面に、前記入口を前記基台と反対側の端面に形成し、前記型を前記基台に対して傾斜させることで前記型同士を離間させることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の紐結び装置において、前記型の中で、前記溝を形成した型だけを傾斜可能に前記基台に設置することを特徴とする。
請求項5記載の本発明の紐結び装置は、装置本体を少なくとも4つの型から構成し、それぞれの前記型は他の複数の前記型との接触面が形成され、前記型同士を接触させた状態では、前記型の端面に形成した溝によって通路を形成し、いずれかの前記通路の一端を前記型同士が接触しない端面に開口させることで入口と出口を形成し、前記通路に紐を導いた後に、前記型同士を離間させることで前記紐を前記溝外にて結ぶ紐結び装置であって、前記入口から前記出口に至る全ての前記溝の両端は、前記型の前記端面に開口し、前記入口と前記出口以外の前記溝の前記開口は、他の前記溝の前記開口と連接し、前記溝同士は前記開口以外では交わらないことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の紐結び装置において、前記通路を扁平な断面空間によって形成し、前記紐として扁平な断面形状を有する紐を用いることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載の紐結び装置において、前記型の一つの端面に形成される第1の通路と、前記型の他の端面に形成される第2の通路と、一つの前記端面と他の前記端面との間に形成される第3の通路とを有し、前記第1の通路と前記第2の通路は、幅よりも奥行き寸法が大きな扁平な断面空間によって形成し、前記第3の通路は、幅よりも奥行き寸法が小さな扁平な断面空間によって形成し、前記第1の通路と前記第2の通路の奥行き寸法は前記紐の幅よりも大きく、前記第3の通路の幅寸法は前記紐の幅よりも大きくし、前記第1の通路、前記第3の通路、及び前記第2の通路の順に前記紐が導かれることを特徴とする。
請求項8記載の本発明の紐結び方法は、装置本体を少なくとも4つの型から構成し、前記型同士を接触させた状態では、前記型の端面に形成した溝によって通路を形成し、前記通路によって二つの経路を形成し、それぞれの前記経路の両端を前記型同士が接触しない端面に開口して、それぞれ入口と出口を形成し、全ての前記溝の両端は、前記型の前記端面に開口し、前記入口と前記出口以外の前記溝の前記開口は、他の前記溝の前記開口と連接し、前記溝同士は前記開口以外では交わらず、一方の前記経路の前記入口と前記出口とを前記装置本体の一端側に配置し、他方の前記経路の前記入口と前記出口とを前記装置本体の他端側に配置し、前記各経路に対して異なる紐を導いた後に、前記型同士を離間させることでそれぞれの前記紐を前記溝外にて結ぶ紐結び方法であって、前記型を離間させて一方の前記経路に一方の前記紐を装着する第1の工程と、前記第1の工程の後に前記型同士を接触させる第2の工程と、前記第2の工程の後に他方の前記経路に他方の前記紐を導入する第3の工程と、前記第3の工程の後に前記型を離間させてそれぞれの前記紐を前記溝外にて結ぶ第4の工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数の型によって、作りたい結び目の経路と同じ構成の通路を形成することができ、紐を通路に導いた後に、型同士を離間させることで、紐を溝から取り出し、結び目を形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の第1の実施の形態による紐結び装置は、一方の出口が形成された一方の型の端面と、他方の出口が形成された他方の型の端面とが、型同士を接触させた状態では同一面であるものである。本実施の形態によれば、出口側から気体又は液体を吸引することで紐を引き出す場合に、二つの出口に対して共通の吸引装置を適用できる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による紐結び装置において、出口側に吸引装置を設けるものである。本実施の形態によれば、出口側から吸引することで、紐の通路内での摩擦を低減させ、紐を素早く確実に挿入することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による紐結び装置において、型を基台上に設置し、二つの出口を基台側の端面に、入口を基台と反対側の端面に形成し、型を基台に対して傾斜させることで型同士を離間させるものである。本実施の形態によれば、型を傾斜させることで通路を開放するため、通路を形成する溝もまた傾斜する。従って、溝から紐を引き出しやすくなる。
本発明の第4の実施の形態は、第3の実施の形態による紐結び装置において、型の中で、溝を形成した型だけを傾斜可能に基台に設置するものである。本実施の形態によれば、一部の型は溝を設けずに溝の閉塞用に用いることで、加工工数を減らすことができるとともに、溝の閉塞用の型を動作させないために、開閉機構を簡素化できるとともに、型同士の接触時の誤差を少なくでき、型同士を接触させた状態での通路の隙間を防止して紐の導入を確実に行わせることができる。
本発明の第5の実施の形態による紐結び装置は、装置本体を少なくとも4つの型から構成し、入口から出口に至る全ての溝の両端は、型の端面に開口し、入口と出口以外の溝の開口は、他の溝の開口と連接し、溝同士は開口以外では交わらないものである。本実施の形態によれば、装置本体を少なくとも4つの型から構成することで、型同士を接触させて形成される通路を、途中で通路同士が交わらない1本の独立した経路として形成することができるとともに、型同士を離間させた場合には、通路の全ては溝として開放されるために、溝内から紐を容易に取り出すことができる。
本発明の第6の実施の形態は、第1から第5の実施の形態による紐結び装置において、通路を扁平な断面空間によって形成し、紐として扁平な断面形状を有する紐を用いるものである。本実施の形態によれば、テープのような扁平な紐を用いることができる。
本発明の第7の実施の形態は、第6の実施の形態による紐結び装置において、型の一つの端面に形成される第1の通路と、型の他の端面に形成される第2の通路と、一つの端面と他の端面との間に形成される第3の通路とを有し、第1の通路と第2の通路は、幅よりも奥行き寸法が大きな扁平な断面空間によって形成し、第3の通路は、幅よりも奥行き寸法が小さな扁平な断面空間によって形成し、第1の通路と第2の通路の奥行き寸法は紐の幅よりも大きく、第3の通路の幅寸法は紐の幅よりも大きくし、第1の通路、第3の通路、及び第2の通路の順に紐が導かれるものである。本実施の形態によれば、扁平な紐を折り曲げることができる。
本発明の第8の実施の形態による紐結び方法は、型を離間させて一方の経路に一方の紐を装着する第1の工程と、第1の工程の後に型同士を接触させる第2の工程と、第2の工程の後に他方の経路に他方の紐を導入する第3の工程と、第3の工程の後に型を離間させてそれぞれの紐を溝外にて結ぶ第4の工程とを有するものである。本実施の形態によれば、一方の経路の入口と出口とを装置本体の一端側に配置することで、2本の紐を結ぶ場合に、一方の紐を装置の一端側で装着でき、他方の紐を装置の他端側で装着できるため、特に、一方の紐が既に特定の場所に設置されており、他方の紐をこの一方の紐に結び付ける場合の操作性に優れている。
【実施例】
【0008】
以下本発明の一実施例による紐結び装置および方法について説明する。
図1は本実施例による紐結び装置の概念を示す分解斜視図、図2は同装置において型同士を接触させた状態で紐を挿入する工程の概念を示す斜視図、図3は同装置において型同士を離間させる工程の概念を示す斜視図、図4は同装置において紐を溝外へ引き出して紐に結び目を形成する工程の概念を示す斜視図、図5は同装置において結ばれる結び目の概念を示す紐の斜視図である。
図1に示すように、本実施例による紐結び装置は、それぞれ4つの側面を有する四角柱からなる型1と型2と型3と型4とで構成されている。型1の側面1Aは型4の側面4Bと接し、型1の側面1Bは型2の側面2Aと接する。型2の側面2Bは型3の側面3Aと接し、型3の側面3Bは型4の側面4Aと接する。なお、型1において側面1Aは側面1Bと隣接し、型2において側面2Aは側面2Bと隣接し、型3において側面3Aは側面3Bと隣接し、型4において側面4Aは側面4Bと隣接する。また、型1における側面1Aと隣接する側面1Cには入口8Aが、型3における側面3Bと隣接する側面3Cには出口8Bが形成されている。
【0009】
溝6Aは、型1における側面1Aに、一端側を入口8Aとし、他端側を側面1Bに開口させて形成している。溝6Bは、型2における側面2Bに、一端側を溝6Aの他端側の開口と連接させ、他端側を側面2Aに開口させて形成している。溝6Cは、型1における側面1Bに、一端側を溝6Bの他端側の開口と連接させ、他端側を側面1Bに開口させて形成している。溝6Dは、型2における側面2Aと側面2Bとの角に、一端側を溝6Cの他端側の開口と連接させ、他端側を側面2Bに開口させて形成している。なお、溝6Dの開口は、溝6Bの一端側の開口と他端側の開口との間に形成している。
溝6Eは、型3における側面3Bに、一端側を溝6Dの他端側の開口と連接させ、他端側を側面3Aに開口させて形成している。溝6Fは、型2における側面2Aに、一端側を溝6Eの他端側の開口と連接させ、他端側を側面2Bに開口させて形成している。なお、溝6Fの一端側の開口は、溝6Bの一端側の開口より外方に形成している。また、溝6Fの他端側の開口は、溝6Bの他端側の開口と溝6Dとの間に形成している。溝6Gは、型3における側面3Bに、一端側を溝6Fの他端側の開口と連接させ、他端側を側面3Cに開口させて形成している。なお、溝6Gの他端側の開口が出口8Bである。
【0010】
上記の構成により、型1,2,3,4を接触させた状態では、溝6Aおよび溝6Cは型4の側面4Bによって閉塞され、溝6Bは型3の側面3Aによって閉塞され、溝6Eおよび溝6Gは型4の側面4Aによって閉塞され、溝6Fは型1の側面1Bによって閉塞され、溝6Dは型1の側面1Bおよび型3の側面3Aによって閉塞されて、それぞれの溝6A、6B、6C、6D、6E、6F、6Gが通路を形成する。そして、溝6Aの一端側を入口8Aとして、溝6Aの他端側に溝6Bの一端側が、溝6Bの他端側に溝6Cの一端側が、溝6Cの他端側に溝6Dの一端側が、溝6Dの他端側に溝6Eの一端側が、溝6Eの他端側に溝6Fの一端側が、溝6Fの他端側に溝6Gの一端側が、それぞれ連接され、溝6Gの他端側を出口8Bとして、一本の経路が形成される。
【0011】
図2に示すように、型1,2,3,4を接触させた状態では、外側面には入口8Aと出口8Bとが現れている。入口8Aから紐9が挿入されると、紐9は、溝6A、溝6B、溝6C、溝6D、溝6E、溝6F、および溝6Gを順に通過して出口8Bから導出される。
図3では、型1,2,3,4をスライドさせることで離間させた状態を示している。同図においては、全ての型1,2,3,4をスライドさせているが、3つの型1,2,3をスライドさせ、一つの型4を固定してもよい。
図4では、型1,2,3,4の一端側端部の方向に紐9を引き出した状態を示している。なお、図1では、それぞれの溝6を側面に対して垂直な壁面で形成したものを示しているが、少なくとも溝6の引き出し方向の壁面を、引き出し方向に傾斜させた壁面、又は曲面で形成することが好ましい。このように溝6の引き出し方向の壁面を、引き出し方向に傾斜させた壁面、又は曲面で形成することで、紐9の引き出し動作をスムーズに行わせることができる。
引き出した紐9は、両端を引っ張ることで図5に示すような結び目を形成することができる。
図6は、紐9A、紐9Bを玉結びした状態を示している。上記実施例においては、一本の紐9を用いて説明したが、上記実施例において、紐9A、紐9Bを入口8Aから挿入することで、図6に示すように玉結びを行い、紐9A、紐9Bを繋ぐことができる。
【0012】
次に本発明の他の実施例による紐結び装置および方法について説明する。
図7は本実施例による紐結び装置で結ばれる本結びを示す図、図8は同装置の上端面を示す平面図、図9は図8におけるA-A矢視図、図10は図8におけるB-B矢視図である。
本実施例による紐結び装置は、それぞれ4つの側面を有する四角柱からなる型11と型12と型13と型14とで構成されている。型11の側面11Aは型14の側面14Bと接し、型11の側面11Bは型12の側面12Aと接する。型12の側面12Bは型13の側面13Aと接し、型13の側面13Bは型14の側面14Aと接する。なお、型11において側面11Aは側面11Bと隣接し、型12において側面12Aは側面12Bと隣接し、型13において側面13Aは側面13Bと隣接し、型14において側面14Aは側面14Bと隣接する。また、型11における上端面には入口17Aが、型11における下端面には出口17Bが形成されている。また、型13における上端面には入口18Aが、型13における下端面には出口18Bが形成されている。
【0013】
溝15Aは、型11における側面11Aに、一端側を入口17Aとし、他端側を側面11Bに開口させて形成している。溝15Bは、型12における側面12Bに、一端側を溝15Aの他端側の開口と連接させ、他端側を側面12Aに開口させて形成している。溝15Cは、型11における側面11Aに、一端側を溝15Bの他端側の開口と連接させ、他端側を側面11Bに開口させて形成している。溝15Dは、型12における側面12Bに、一端側を溝15Cの他端側の開口と連接させ、他端側を側面12Aに開口させて形成している。溝15Eは、型11における側面11Aに、一端側を溝15Dの他端側の開口と連接させ、他端側を下端面に開口させて形成している。なお、溝15Eの他端側の開口が出口17Bである。
溝16Aは、型13における側面13Bに、一端側を入口18Aとし、他端側を側面13Aに開口させて形成している。溝16Bは、型12における側面12Aに、一端側を溝16Aの他端側の開口と連接させ、他端側を側面12Bに開口させて形成している。溝16Cは、型13における側面13Bに、一端側を溝16Bの他端側の開口と連接させ、他端側を側面13Aに開口させて形成している。溝16Dは、型12における側面12Aに、一端側を溝16Cの他端側の開口と連接させ、他端側を側面12Bに開口させて形成している。溝16Eは、型13における側面13Bに、一端側を溝16Dの他端側の開口と連接させ、他端側を下端面に開口させて形成している。なお、溝16Eの他端側の開口が出口18Bである。
【0014】
なお、溝16Dの一端側の開口は、溝15Bの両開口の間に形成し、溝16Dの他端側の開口は、溝15Bの他端側の開口と溝16Bの一端側の開口との間に形成している。また、溝16Bの一端側の開口は、溝15Cの両開口の間に形成し、溝16Bの他端側の開口は、溝15Eの一端側の開口よりも出口17B側に形成している。
また、溝15Dの一端側の開口は、溝16Aの他端側の開口よりも入口18A側に形成し、溝15Dの他端側の開口は、溝15Bの一端側の開口と溝16Cの他端側の開口との間に形成している。溝15Bの一端側の開口は、溝16Cの両開口の間に形成し、溝15Bの他端側の開口は、溝16Dの両開口の間に形成している。
また、出口17B、出口18Bは、それぞれ型12に近接させて設けており、4つの型11,12,13,14を接触させた状態では、図8に示すように、中心部に近接した位置に配置されている。
【0015】
上記の構成により、型11,12,13,14を接触させた状態では、溝15A、溝15C、および溝15Eは型14の側面14Bによって閉塞され、溝15Bおよび溝15Dは型13の側面13Aによって閉塞される。
一方、溝16A、溝16Cおよび溝16Eは型14の側面14Aによって閉塞され、溝16Bおよび溝16Dは型11の側面11Bによって閉塞される。
そして、溝15Aの一端側を入口17Aとして、溝15Aの他端側に溝15Bの一端側が、溝15Bの他端側に溝15Cの一端側が、溝15Cの他端側に溝15Dの一端側が、溝15Dの他端側に溝15Eの一端側が、それぞれ連接され、溝15Eの他端側を出口17Bとして、一本の経路が形成される。
また、溝16Aの一端側を入口18Aとして、溝16Aの他端側に溝16Bの一端側が、溝16Bの他端側に溝16Cの一端側が、溝16Cの他端側に溝16Dの一端側が、溝16Dの他端側に溝16Eの一端側が、それぞれ連接され、溝16Eの他端側を出口18Bとして、一本の経路が形成される。
【0016】
図に示すように、型11,12,13,14を接触させた状態では、外側面には入口17A、入口18Aと出口17B、出口18Bとが現れている。入口17Aから図7に示す紐9Aが挿入されると、紐9Aは、溝15A、溝15B、溝15C、溝15D、および溝15Eを順に通過して出口17Bから導出される。また、入口18Aから図7に示す紐9Bが挿入されると、紐9Bは、溝16A、溝16B、溝16C、溝16D、および溝16Eを順に通過して出口18Bから導出される。
そして、型11,12,13,14を離間させ、紐9Aを、溝15A、溝15B、溝15C、溝15D、および溝15Eから引き出し、紐9Bを、溝16A、溝16B、溝16C、溝16D、および溝16Eから引き出し、紐9A、紐9Bの先端側を吸引力やその他の力によって保持した状態で他端側を引っ張ることで、図7に示すような本結びを得ることができる。
【0017】
次に本発明の他の実施例による紐結び装置および方法について説明する。
図11は本実施例による紐結び装置で結ばれる一重機結びを示す図、図12は同装置の上端面を示す平面図、図13は図12におけるA-A矢視図、図14は図12におけるB-B矢視図である。
本実施例による紐結び装置は、それぞれ4つの側面を有する四角柱からなる型21と型22と型23と型24とで構成されている。型21の側面21Aは型24の側面24Bと接し、型21の側面21Bは型22の側面22Aと接する。型22の側面22Bは型23の側面23Aと接し、型23の側面23Bは型24の側面24Aと接する。なお、型21において側面21Aは側面21Bと隣接し、型22において側面22Aは側面22Bと隣接し、型23において側面23Aは側面23Bと隣接し、型24において側面24Aは側面24Bと隣接する。また、型21における上端面には入口27Aが、型22における下端面には出口27Bが形成されている。また、型23における上端面には入口28Aが、型23における下端面には出口28Bが形成されている。
【0018】
溝25Aは、型21における側面21Aに、一端側を入口27Aとし、他端側を側面21Bに開口させて形成している。溝25Bは、型22における側面22Bに、一端側を溝25Aの他端側の開口と連接させ、他端側を側面22Aに開口させて形成している。溝25Cは、型21における側面21Aに、一端側を溝25Bの他端側の開口と連接させ、他端側を側面21Bに開口させて形成している。溝25Dは、型22における側面22Bに、一端側を溝25Cの他端側の開口と連接させ、他端側を側面22Aに開口させて形成している。溝25Eは、型22における側面22Aに、一端側を溝25Dの他端側の開口と連接させ、他端側を下端面に開口させて形成している。なお、溝25Eの他端側の開口が出口27Bである。
溝26Aは、型23における側面23Bに、一端側を入口28Aとし、他端側を側面23Aに開口させて形成している。溝26Bは、型22における側面22Aに、一端側を溝26Aの他端側の開口と連接させ、他端側を側面22Bに開口させて形成している。溝26Cは、型23における側面23Bに、一端側を溝26Bの他端側の開口と連接させ、他端側を側面23Aに開口させて形成している。溝26Dは、型22における側面22Aに、一端側を溝26Cの他端側の開口と連接させ、他端側を側面22Bに開口させて形成している。溝26Eは、型23における側面23Bに、一端側を溝26Dの他端側の開口と連接させ、他端側を下端面に開口させて形成している。なお、溝26Eの他端側の開口が出口28Bである。
【0019】
なお、溝25Cの他端側の開口は、溝25Bの両開口の間に形成し、溝25Dの他端側の開口は、溝25Cの両開口の間に形成している。また、溝26Bの他端側の開口は、溝26Dの両開口の間に形成され、溝26Dの他端側の開口は、溝26Bの両開口よりも出口28B側に形成されている。
また、溝26Cの一端側の開口は、溝25Bの一端側の開口と溝25Dの一端側の開口との間に形成し、溝26Cの他端側の開口は、溝25Aの他端側の開口よりも入口27A側に形成している。また、溝26Aの他端側の開口は、溝25Dの両開口の間に形成し、溝26Eの一端側の開口も、溝25Dの両開口の間に形成している。
また、溝25Bの一端側の開口は、溝26Cの両開口の間に形成し、溝25Bの他端側の開口は、溝26Eの一端側の開口よりも出口28B側に形成している。溝25Dの一端側の開口は、溝26Bの両開口の間に形成し、溝25Dの他端側の開口は、溝26Eの一端側の開口よりも出口28B側に形成している。
また、出口27B、出口28Bは、それぞれ型22に近接させて設けており、4つの型21,22,23,24を接触させた状態では、図12に示すように、中心部に近接した位置に配置されている。また、例えば溝25Dと溝25Eのように、一つの型22の隣接する側面22B、側面22Aに連続した溝を形成する場合には、側面22Bと側面22Aによって形成される稜線に対する溝25Dと溝25Eのそれぞれの溝方向を30度以下の鋭角に形成するとともに、溝25Dと溝25Eとのなす角度を150度から180度までの角度となるように形成することが好ましい。
【0020】
上記の構成により、型21,22,23,24を接触させた状態では、溝25Aおよび溝25Cは型24の側面24Bによって閉塞され、溝25Bおよび溝25Dは型23の側面23Aによって閉塞される。
一方、溝26A、溝26Cおよび溝26Eは型24の側面24Aによって閉塞され、溝26B、溝26D、および溝25Eは型21の側面21Bによって閉塞される。
そして、溝25Aの一端側を入口27Aとして、溝25Aの他端側に溝25Bの一端側が、溝25Bの他端側に溝25Cの一端側が、溝25Cの他端側に溝25Dの一端側が、溝25Dの他端側に溝25Eの一端側が、それぞれ連接され、溝25Eの他端側を出口27Bとして、一本の経路が形成される。
また、溝26Aの一端側を入口28Aとして、溝26Aの他端側に溝26Bの一端側が、溝26Bの他端側に溝26Cの一端側が、溝26Cの他端側に溝26Dの一端側が、溝26Dの他端側に溝26Eの一端側が、それぞれ連接され、溝26Eの他端側を出口28Bとして、一本の経路が形成される。
【0021】
図に示すように、型21,22,23,24を接触させた状態では、外側面には入口27A、入口28Aと出口27B、出口28Bとが現れている。入口27Aから図11に示す紐9Aが挿入されると、紐9Aは、溝25A、溝25B、溝25C、溝25D、および溝25Eを順に通過して出口27Bから導出される。また、入口28Aから図11に示す紐9Bが挿入されると、紐9Bは、溝26A、溝26B、溝26C、溝26D、および溝26Eを順に通過して出口28Bから導出される。
そして、型21,22,23,24を離間させ、紐9Aを、溝25A、溝25B、溝25C、溝25D、および溝25Eから引き出し、紐9Bを、溝26A、溝26B、溝26C、溝26D、および溝26Eから引き出し、紐9A、紐9Bの先端側を吸引力やその他の力によって保持した状態で他端側を引っ張ることで、図11に示すような一重機結びを得ることができる。
【0022】
次に本発明の他の実施例による紐結び装置および方法について説明する。
図15は本実施例による紐結び装置で結ばれる二重機結びを示す図、図16は同装置の上端面を示す平面図、図17は図16におけるA-A矢視図、図18は図16におけるB-B矢視図である。
本実施例による紐結び装置は、それぞれ4つの側面を有する四角柱からなる型31と型32と型33と型34とで構成されている。型31の側面31Aは型34の側面34Bと接し、型31の側面31Bは型32の側面32Aと接する。型32の側面32Bは型33の側面33Aと接し、型33の側面33Bは型34の側面34Aと接する。なお、型31において側面31Aは側面31Bと隣接し、型32において側面32Aは側面32Bと隣接し、型33において側面33Aは側面33Bと隣接し、型34において側面34Aは側面34Bと隣接する。また、型31における上端面には入口37Aが、型32における下端面には出口37Bが形成されている。また、型33における上端面には入口38Aが、型33における下端面には出口38Bが形成されている。
【0023】
溝35Aは、型31における側面31Aに、一端側を入口37Aとし、他端側を側面31Bに開口させて形成している。溝35Bは、型32における側面32Bに、一端側を溝35Aの他端側の開口と連接させ、他端側を側面32Aに開口させて形成している。溝35Cは、型31における側面31Aに、一端側を溝35Bの他端側の開口と連接させ、他端側を側面31Bに開口させて形成している。溝35Dは、型32における側面32Bに、一端側を溝35Cの他端側の開口と連接させ、他端側を側面32Aに開口させて形成している。溝35Eは、型31における側面31Aに、一端側を溝35Dの他端側の開口と連接させ、他端側を側面31Bに開口させて形成している。溝35Fは、型32における側面32Bに、一端側を溝35Eの他端側の開口と連接させ、他端側を側面32Aに開口させて形成している。溝35Gは、型32における側面32Aに、一端側を溝35Fの他端側の開口と連接させ、他端側を下端面に開口させて形成している。なお、溝35Gの他端側の開口が出口37Bである。
溝36Aは、型33における側面33Bに、一端側を入口38Aとし、他端側を側面33Aに開口させて形成している。溝36Bは、型32における側面32Aに、一端側を溝36Aの他端側の開口と連接させ、他端側を側面32Bに開口させて形成している。溝36Cは、型33における側面33Bに、一端側を溝36Bの他端側の開口と連接させ、他端側を側面33Aに開口させて形成している。溝36Dは、型32における側面32Aに、一端側を溝36Cの他端側の開口と連接させ、他端側を側面32Bに開口させて形成している。溝36Eは、型33における側面33Bに、一端側を溝36Dの他端側の開口と連接させ、他端側を下端面に開口させて形成している。なお、溝36Eの他端側の開口が出口38Bである。
【0024】
なお、溝35Cの他端側の開口は、溝35Bの両開口の間に形成し、溝35Dの他端側の開口は、溝35Cの両開口の間に形成している。また、溝35Eの両開口は、溝35Cの両開口の間に形成し、溝35Fの他端側の開口は、溝35Eの両開口の間に形成している。また、溝36Bの他端側の開口は、溝36Dの両開口の間に形成され、溝36Dの他端側の開口は、溝36Bの両開口よりも出口38B側に形成されている。
また、溝36Cの一端側の開口は、溝35Bの一端側の開口と溝35Dの一端側の開口との間に形成し、溝36Cの他端側の開口は、溝35Aの他端側の開口よりも入口37A側に形成している。また、溝36Aの他端側の開口は、溝35Fの両開口の間に形成し、溝36Eの一端側の開口も、溝35Fの両開口の間に形成している。
また、溝35Bの一端側の開口は、溝36Cの両開口の間に形成し、溝35Bの他端側の開口は、溝36Eの一端側の開口よりも出口38B側に形成している。また、溝35Dの一端側の開口は、溝36Bの両開口の間に形成し、溝35Dの他端側の開口は、溝36Eの一端側の開口よりも出口38B側に形成している。また、溝35Fの一端側の開口は、溝36Bの両開口の間に形成し、溝35Fの他端側の開口は、溝36Eの一端側の開口よりも出口38B側に形成している。
また、出口37B、出口38Bは、それぞれ型32に近接させて設けており、4つの型31,32,33,34を接触させた状態では、図16に示すように、中心部に近接した位置に配置されている。また、例えば溝35Fと溝35Gのように、一つの型32の隣接する側面32B、側面32Aに連続した溝を形成する場合には、側面32Bと側面32Aによって形成される稜線に対する溝35Fと溝35Gのそれぞれの溝方向を30度以下の鋭角に形成するとともに、溝35Fと溝35Gとのなす角度を150度から180度までの角度となるように形成することが好ましい。
【0025】
上記の構成により、型31,32,33,34を接触させた状態では、溝35A、溝35C、および溝35Eは型34の側面34Bによって閉塞され、溝35B、溝35D、および溝35Fは型33の側面33Aによって閉塞される。
一方、溝36A、溝36Cおよび溝36Eは型34の側面34Aによって閉塞され、溝36B、溝36D、および溝35Gは型31の側面31Bによって閉塞される。
そして、溝35Aの一端側を入口37Aとして、溝35Aの他端側に溝35Bの一端側が、溝35Bの他端側に溝35Cの一端側が、溝35Cの他端側に溝35Dの一端側が、溝35Dの他端側に溝35Eの一端側が、溝35Eの他端側に溝35Fの一端側が、溝35Fの他端側に溝35Gの一端側が、それぞれ連接され、溝35Gの他端側を出口37Bとして、一本の経路が形成される。
また、溝36Aの一端側を入口38Aとして、溝36Aの他端側に溝36Bの一端側が、溝36Bの他端側に溝36Cの一端側が、溝36Cの他端側に溝36Dの一端側が、溝36Dの他端側に溝36Eの一端側が、それぞれ連接され、溝36Eの他端側を出口38Bとして、一本の経路が形成される。
【0026】
図に示すように、型31,32,33,34を接触させた状態では、外側面には入口37A、入口38Aと、出口37B、出口38Bとが現れている。入口37Aから図15に示す紐9Aが挿入されると、紐9Aは、溝35A、溝35B、溝35C、溝35D、溝35E、溝35F、および溝35Gを順に通過して出口37Bから導出される。また、入口38Aから図15に示す紐9Bが挿入されると、紐9Bは、溝36A、溝36B、溝36C、溝36D、および溝36Eを順に通過して出口38Bから導出される。
そして、型31,32,33,34を離間させ、紐9Aを、溝35A、溝35B、溝35C、溝35D、溝35E、溝35F、および溝35Gから引き出し、紐9Bを、溝36A、溝36B、溝36C、溝36D、および溝36Eから引き出し、紐9A、紐9Bの先端側を吸引力やその他の力によって保持した状態で他端側を引っ張ることで、図15に示すような二重機結びを得ることができる。
【0027】
次に図8から図18で説明した実施例における型の開閉機構について説明する。
図19は同開閉機構を構成する基台の平面図、図20は同基台の側面断面図、図21は同基台の開動作を示す側面図である。なお、以下の説明において、型1は上記実施例における型11、21、31に、型2は上記実施例における型12、22、32に、型3は上記実施例における型13、23、33に、型4は上記実施例における型14、24、34に、それぞれ相当する。また図1から図6の説明で用いた装置では、型をスライドさせるものとして説明したが、スライド機構に代えて、下記に示す機構を用いることもできる。
【0028】
基台は、ベース本体90の2つの中心線上に、3つの回動部材91,92,93を備えている。回動部材91は、その上面に型1を締結材91Aによって固定し、ベース本体90の外周端部側に回動軸91Bを備えている。また、回動部材92は、その上面に型2を締結材92Aによって固定し、ベース本体90の外周端部側に回動軸92Bを備えている。また、回動部材93は、その上面に型3を締結材93Aによって固定し、ベース本体90の外周端部側に回動軸93Bを備えている。なお、型4はベース本体90に締結材94Aによって固定されている。また、型1,2,3,4は、平面視での対角線がベース本体90の2つの中心線上と一致する方向に配置されている。
ベース本体90の中心部には、貫通孔95が形成され、この貫通孔95には、吸引用接続口96が設けられている。この吸引用接続口96には、図示しない吸引装置が接続される。貫通孔95は、図8から図10に示す出口17B、出口18B、図12から図14に示す出口27B、出口28B、図16から図18に示す出口37B、出口38Bと連通する大きさとしている。なお、図8から図10に示す出口17B、出口18B、図12から図14に示す出口27B、出口28B、図16から図18に示す出口37B、出口38Bは近接させて設けている。
ベース本体90の側面には、貫通孔95に向けて長孔97を形成している。この長孔97は、貫通孔95に連通させている。この長孔97には、棒材98を備えている。棒材98は、長孔97に対して摺動可能に設けられており、吸引装置によって紐を貫通孔95の位置まで吸引した後に、棒材98を貫通孔95側に押し付けることで紐の固定を行うものである。棒材98による紐の固定は、型1,2,3を動作させることで型1,2,3、4を離間させて紐を通路から引き出し、結び目が形成されるまで行われ、結び目が形成された後に棒材98を退避させることで、紐の固定を解除する。
【0029】
図21は、回動部材91,93の開状態を示している。回動部材91、93は、それぞれ回動軸91B、93Bを回動支点として、それぞれの中心側端部をベース本体90から離間する方向に動作する。従って、それぞれの型1,3の溝が形成された側面は、紐の引き出し方向に向くように傾斜するため、紐の溝からの引き出しをスムーズに行わせることができる。
【0030】
次に本発明の他の実施例による紐結び装置および方法について説明する。
図22は本実施例による紐結び装置の概念を示す分解斜視図、図23は同装置の一方の型を示す平面図、図24は同型の側面断面図、図25は同装置の他方の型を示す平面図、図26は同型の側面断面図である。
本実施例による紐結び装置は、それぞれ2つの端面を有する円柱からなる型71と型72とで構成されている。型71の端面71Bは型72の端面72Aと接する。また、型71における上端面71Aには入口78Aが、型72における下端面72Bには出口78Bが形成されている。
通路76Aは、型71の軸心方向に、一端側を入口78Aとし、他端側を端面71Bに開口させて形成している。溝76Bは、型72における端面72Aに、一端側を通路76Aの他端側の開口と連接させ、半径方向に延びる溝部と円弧状に延びる溝部で形成している。溝76Cは、型71における端面71Bに、一端側を溝76Bの他端側の開口と連接させ、円弧状に延びる溝部と溝76Bの半径方向に延びる溝部に交叉する溝部で形成している。通路76Dは、型72における端面72Aに、一端側を溝76Cの他端側の開口と連接させ、他端側を端面72Bに開口させて形成している。なお、通路76Dの他端側の開口が出口78Bである。
仕切用型73は、溝76Bの半径方向に延びる溝部と、溝76Cの溝部との交叉位置に、開閉可能に設けている。すなわち、仕切用型73が閉状態では、溝76Bと溝76Cとは仕切用型73によって区切られている。
なお、通路76Dの一端側の開口は、溝76Bと溝76Cによって囲まれる空間内に位置する。
【0031】
上記の構成により、型71,72を接触させた状態では、溝76Bは型71の端面71Bによって閉塞され、溝76Cは型72の端面72Aによって閉塞され、更に、溝76Bと溝76Cとの間も仕切用型73によって閉塞される。
そして、通路76Aの一端側を入口78Aとして、通路76Aの他端側に溝76Bの一端側が、溝76Bの他端側に溝76Cの一端側が、溝76Cの他端側に通路76Dの一端側が、それぞれ連接され、通路76Dの他端側を出口78Bとして、一本の経路が形成される。
【0032】
図に示すように、型71,72を接触させた状態では、外面には入口78Aと出口78Bとが現れている。出口78Bから吸引装置によって吸引を行うことで、入口78Aから紐が挿入されると、紐は、通路76A、溝76B、溝76C、および通路76Dを順に通過して出口78Bから導出される。
そして、型71,72を離間させ、更に仕切用型73を離間させ、紐を溝76Bおよび溝76Cから引き出し、紐の先端側を吸引力やその他の力によって保持した状態で他端側を引っ張ることで、図5に示すような結び目を得ることができる。また、紐9A、紐9Bを入口78Aから挿入することで、図6に示すように玉結びを行い、紐9A、紐9Bを繋ぐことができる。
【0033】
なお、上記実施例においては、型71の端面71Bに溝76Cを、型72の端面72Aに溝76Bを設けた場合で説明したが、型71又は型72のいずれか一方だけに溝を設けて構成してもよい。
【0034】
次に本発明の他の実施例による紐結び装置および方法について説明する。
図27は本実施例による紐結び装置で結ばれる蛙股結びを示す図、図28は同装置の上端面を示す平面図、図29は図28におけるA-A矢視図、図30は図28におけるB-B矢視図である。
本実施例による紐結び装置は、それぞれ4つの側面を有する四角柱からなる型41と型42と型43と型44とで構成されている。型41の側面41Aは型44の側面44Bと接し、型41の側面41Bは型42の側面42Aと接する。型42の側面42Bは型43の側面43Aと接し、型43の側面43Bは型44の側面44Aと接する。なお、型41において側面41Aは側面41Bと隣接し、型42において側面42Aは側面42Bと隣接し、型43において側面43Aは側面43Bと隣接し、型44において側面44Aは側面44Bと隣接する。一方の経路の入口47Aと出口47Bとを装置本体の一端側に配置し、他方の経路の入口48Aと出口48Bとを装置本体の他端側に配置し、他方の経路の一部を構成する溝46Gを一方の経路よりも更に装置本体の一端側に形成している。
【0035】
溝45Aは、型41における側面41Aと型44における側面44Bに設け、一端側を出口47Bとし、他端側をそれぞれ側面41B及び側面44Aに開口させて形成している。溝45Bは、型42における側面42Bと型43における側面43Aに設け、一端側を溝45Aの他端側の開口と連接させ、他端側を入口47Aに開口させて形成している。
溝46Aは、型43における側面43Bと型44における側面44Aに設け、一端側を入口48Aとし、他端側をそれぞれ側面43A及び側面44Bに開口させて形成している。溝46Bは、型41における側面41A及び型44における側面44Bに、一端側を溝46Aの他端側の開口と連接させ、他端側を型41における側面41B及び型44における側面44Aに開口させて形成している。溝46Cは、型42における側面42B及び型43における側面43Aに、一端側を溝46Bの他端側の開口と連接させ、他端側を型42における側面42A及び型43における側面43Bに開口させて形成している。溝46Dは、型41における側面41A及び型44における側面44Bに、一端側を溝46Cの他端側の開口と連接させ、他端側を型41における側面41B及び型44における側面44Aに開口させて形成している。溝46Eは、型41における側面41B及び型42における側面42Aに、一端側を溝46Dの他端側の開口と連接させ、他端側を型41における側面41A及び型42における側面42Bに開口させて形成している。溝46Fは、型43における側面43B及び型44における側面44Aに、一端側を溝46Eの他端側の開口と連接させ、他端側を型43における側面43A及び型44における側面44Bに開口させて形成している。溝46Gは、型41における側面41B及び型42における側面42Aに、一端側を溝46Fの他端側の開口と連接させ、他端側を型41における側面41A及び型42における側面42Bに開口させて形成している。溝46Hは、型43における側面43B及び型44における側面44Aに、一端側を溝46Gの他端側の開口と連接させ、他端側を型43における側面43A及び型44における側面44Bに開口させて形成している。溝46Iは、型41における側面41B及び型42における側面42Aに、一端側を溝46Hの他端側の開口と連接させ、他端側を型41における側面41A及び型42における側面42Bに開口させて形成している。溝46Jは、型43における側面43B及び型44における側面44Aに、一端側を溝46Iの他端側の開口と連接させ、他端側を出口48Bに開口させて形成している。 なお、溝46Eの他端側の開口は、溝46Bの両開口の間に形成し、溝46Fの他端側の開口及び溝46Iの他端側の開口は、溝46C又は溝46Dの両開口の間に形成している。また、溝45Aの他端側の開口は、溝46Hの両開口の間に形成している。
【0036】
本実施例では、一方の経路の入口47Aと出口47Bとを装置本体の一端側に配置し、他方の経路の入口48Aと出口48Bとを装置本体の他端側に配置し、他方の経路の一部を構成する溝46Gを一方の経路よりも更に装置本体の一端側に形成している。更に、二つの型41、42を接触させた状態の端面41A、42B、及び二つの型43、44を接触させた状態の端面43A、44Bの少なくとも一方の端面で、一方の経路を形成している。このように構成することで、図31から図34に示すように、一方の紐が連続する場合、すなわち、一方の紐は、装置本体内に紐の端部を挿入できない場合であっても、二本の紐を結ぶことができる。
【0037】
図31から図34は、図28から図30に示す装置を用いた場合の紐結び工程を示す図である。
まず図31に示すように、型41と型42を接触させた状態、型43と型44を接触させた状態とし、型41、42と型43、44とは離間させた状態とする。
この状態で、一方の紐9Aを入口47Aと出口47Bで形成される一方の経路に配置する。
一方の経路に一方の紐9Aを配置した状態で、型41、42と型43、44とを接触させる。図32はこの状態を示している。
そして、他方の紐9Bを他方の経路を形成する入口48Aから挿入し、出口48Bから導出させる。図33はこの状態を示している。
その後、4つの型41、42、43、44を全て離間させることで、紐9Aと紐9Bを溝外にて結ぶ。図34はこの状態を示している。
このように本実施例によれば、一方の紐が連続する場合であっても、一方の紐の途中に他方の紐を結ぶことができる。
【0038】
次に本発明の他の実施例による紐結び装置について説明する。
図35は本実施例による紐結び装置の一部の通路でのテープ状態を示す斜視図、図36は同装置の一部の通路を示す分解斜視図である。
本実施例による紐結び装置は、それぞれ側面を有する四角柱を基本形状とする複数の型で構成されるが、図36では一部の型での一部の通路を示している。
型51の側面51Bは型52の側面52Aと接する。型51には、その一部に斜面51Cを形成する三角柱部材が設けられている。型52の側面52Bは、図示しない他の型と接する。本実施例では、型52の側面52Aと側面52Bとの間に、斜面52Cを形成している。また、型52の側面52Bには、テープ9Cの幅よりも広い奥行きを有する溝55Aが設けられ、型52の側面52Aには、テープ9Cの幅よりも広い奥行きを有する溝55Cが設けられ、型52の斜面52Cには、溝55Aと溝55Cとを連通する溝55Bが設けられている。溝55A及び溝55Cは、幅よりも奥行き寸法が大きく構成されている。これに対して、溝55Bは、テープ9Cの幅よりも広い幅と、この幅よりも小さな寸法の奥行きで構成されている。
本実施例によれば、溝55Aから導入されたテープ9Cは、型51の斜面51Cで方向を変更し、溝55Bを通過して溝55Cに導かれる。そしてテープ9Cは、図35に示されるように折り曲がる。
【0039】
次に本発明の他の実施例による紐結び装置について説明する。
図37は本実施例による紐結び装置の一部の通路でのテープ状態を示す斜視図、図38は同装置の一部の通路を示す分解斜視図、図39は図38の通路中に存在するテープの状態を示す斜視図である。
本実施例による紐結び装置は、それぞれ側面を有する四角柱を基本形状とする複数の型で構成されるが、図38では一部の型での一部の通路を示している。
なお、本実施例による紐結び装置は、2本のテープを重ね合わせて結ぶ装置であり、図37では、テープ9Cとテープ9Dとを重ねて折り曲げている状態を示している。
【0040】
型62の側面62Aは、図示しない型と接する。型62の側面62Bは、型63の側面63Aと接する。型62の側面62Bは、図36に示すような一部に斜面63Cを形成する三角柱部材が設けられた型63の側面63Aと接する。
本実施例では、図36に示す実施例と同様に、型62の側面62Aと側面62Bとの間に、斜面62Cを形成している。また、型62の側面62Bには、テープ9Cの幅よりも広い奥行きを有する溝65Aが設けられ、型62の側面62Aには、テープ9Cの幅よりも広い奥行きを有する溝65Cが設けられ、型62の斜面62Cには、溝65Aと溝65Cとを連通する溝65Bが設けられている。溝65A及び溝65Cは、幅よりも奥行き寸法が大きく構成されている。これに対して、溝65Bは、テープ9Cの幅よりも広い幅と、この幅よりも小さな寸法の奥行きで構成されている。
また、型62の側面62Bには、テープ9Dの幅よりも広い奥行きを有する溝66Aが設けられ、型62の側面62Aには、テープ9Dの幅よりも広い奥行きを有する溝66Cが設けられ、型62の斜面62Cには、溝66Aと溝66Cとを連通する溝66Bが設けられている。また、型62の側面62Aには、テープ9Dの幅よりも広い奥行きを有する溝66D、及び溝66Hが設けられている。ここで、溝66Dは、溝66Cと溝65Cとの間に形成している。なお、溝65Cが溝66Cと溝66Hとの間に位置するように溝66Hを形成している。
一方、型63の側面63Bには、テープ9Dの幅よりも広い奥行きを有する溝66E、溝66F、66Gがそれぞれ連続して設けられ、溝66Eは溝66Dと、溝66Gは溝66Hと連接するように形成している。
なお、溝66A、溝66C、溝66D、溝66E、溝66F、溝66G、溝66Hは、幅よりも奥行き寸法が大きく構成されている。これに対して、溝66Bは、テープ9Dの幅よりも広い幅と、この幅よりも小さな寸法の奥行きで構成されている。
【0041】
本実施例によれば、溝65Aから導入されたテープ9Cは、型62の斜面62Cで方向を変更し、溝65Bを通過して溝65Cに導かれる。また、溝66Aから導入されたテープ9Dは、型62の斜面62Cで方向を変更し、溝66Bを通過して溝66Cに導かれる。その後図示しない経路を通り、溝66D、溝66E、溝66F、溝66G、及び溝66Hに順次導かれる。このように通路内に導かれたテープ9Cとテープ9Dは、図39に示すような状態となる。
そして、それぞれの型を分離して、通路内からテープ9C及びテープ9Dを引き出すことで、図37に示されるようにテープ9C及びテープ9Dは重畳して折り曲げることができる。
【0042】
次に本発明の他の実施例による紐結び装置について説明する。
図40は本実施例による紐結び装置を示す図であり、図29に相当するものである。なお、本実施例による紐結び装置は、下記の点以外は、図28から図30に示す実施例の構成と同様であるので説明を省略する。
本実施例では、一方の経路の入口47Aと出口47Bとを装置本体の一端側の端面に配置したものであり、他方の経路の一部46Gを一方の経路よりも更に装置本体の一端側に形成している。
本実施例では、一方の経路の入口47Aと出口47Bとを同一方向の端面に設けることで、入口47Aと出口47Bとを近接させることができ、連続する紐の途中を溝45A及び溝45Bに装着しやすい。
【0043】
次に上記実施例の型の開閉機構における他の方法について説明する。
図41は本実施例による紐結び装置のそれぞれの型を接触させた状態を示す平面図、図42は同装置のそれぞれの型を離間させた状態を示す平面図である。
本実施例では、4つの型1、2、3、4を、複数の基軸5A、5Bに沿って一軸方向に移動可能に設けたものである。
基軸5Aは、型1、型2、及び型4に設けている貫通孔に挿入されている。また、基軸5Bは、型2、型3、及び型4に設けている貫通孔に挿入されている。なお、基軸5Aと基軸5Bは平行となるように構成されている。
本実施例では、複数の基軸5A、5Bを平行に設け、これらの基軸5A、5Bに沿って複数の型1、2、3、4を一軸方向に移動させて型1、2、3、4同士を接触離間させることができる。
なお、本実施例では、4つの型1、2、3、4で説明したが、5つ以上に分割した型でも実現できる。また、一つの型(例えば型1又は型4)を固定し、他の型を一方にのみ移動させてもよい。
【0044】
図1から図26に示す各実施例においては、一方の端面に溝を形成し、この溝を形成した端面を閉塞する型には溝を設けずに通路を構成する場合で説明したが、加工工数を少なくする上で特に有効である。しかし、図27から図40に示す各実施例のように、一方だけでなく、対向する2つの型のそれぞれに溝を設けることで通路を構成してもよい。この場合には、それぞれの溝深さを浅く構成することができるので、型からの紐の取り出しをスムーズに行わせることができる。また、図27から図40に示す各実施例について、図1から図26に示す各実施例のように、一方の端面に溝を形成し、この溝を形成した端面を閉塞する型には溝を設けずに通路を構成してもよい。
また、上記各実施例においては、出口側からの吸引によって紐を挿入する場合を説明したが、入口側から気体又は液体を導入することで紐を挿入してもよい。また、吸引の場合にも、通路中に液体を存在させてもよい。
また、上記各実施例においては、溝を形成する端面を平坦面の場合で説明したが、端面が曲面形状であってもよい。特に通路の曲がりを緩和して紐の通過抵抗を減少させるため、また紐の引き出し時の抵抗を減少させるためには、必要に応じて曲面とすることが好ましい。
また、上記各実施例においては、溝形状については、詳細な説明を省略したが、紐の引き出し時の抵抗を減少させるためには、溝の断面形状を円弧状又はV字状に構成することが好ましい。
また、溝内の一部又は全ての溝内に押し出し部材を設け、それぞれの型を離間させた時にこの押し出し部材によって紐を溝外へ押し出す構成にすることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明によれば、複数本の紐を繋ぐ場合の他、例えばロープなどの一つの紐に節目を設ける場合や、縦糸と横糸を格子状に連接する網を製作する場合にも有用である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本実施例による紐結び装置の概念を示す分解斜視図
【図2】同装置において型同士を接触させた状態で紐を挿入する工程の概念を示す斜視図
【図3】同装置において型同士を離間させる工程の概念を示す斜視図
【図4】同装置において紐を溝外へ引き出して紐に結び目を形成する工程の概念を示す斜視図
【図5】同装置において結ばれる結び目の概念を示す紐の斜視図
【図6】紐9A、紐9Bを玉結びした状態を示す図
【図7】本実施例による紐結び装置で結ばれる本結びを示す図
【図8】同装置の上端面を示す平面図
【図9】図8におけるA-A矢視図
【図10】図8におけるB-B矢視図
【図11】本実施例による紐結び装置で結ばれる一重機結びを示す図
【図12】同装置の上端面を示す平面図
【図13】図12におけるA-A矢視図
【図14】図12におけるB-B矢視図
【図15】本実施例による紐結び装置で結ばれる二重機結びを示す図
【図16】同装置の上端面を示す平面図
【図17】図16におけるA-A矢視図
【図18】図16におけるB-B矢視図
【図19】同開閉機構を構成する基台の平面図
【図20】同基台の側面断面図
【図21】同基台の開動作を示す側面図
【図22】本実施例による紐結び装置の概念を示す分解斜視図
【図23】同装置の一方の型を示す平面図
【図24】同型の側面断面図
【図25】同装置の他方の型を示す平面図
【図26】同型の側面断面図
【図27】本実施例による紐結び装置で結ばれる蛙股結びを示す図
【図28】同装置の上端面を示す平面図
【図29】図28におけるA-A矢視図
【図30】図28におけるB-B矢視図
【図31】同装置を用いた場合の紐結び工程を示す図
【図32】同装置を用いた場合の紐結び工程を示す図
【図33】同装置を用いた場合の紐結び工程を示す図
【図34】同装置を用いた場合の紐結び工程を示す図
【図35】本実施例による紐結び装置の一部の通路でのテープ状態を示す斜視図
【図36】同装置の一部の通路を示す分解斜視図
【図37】本実施例による紐結び装置の一部の通路でのテープ状態を示す斜視図
【図38】同装置の一部の通路を示す分解斜視図
【図39】図38の通路中に存在するテープの状態を示す斜視図
【図40】本実施例による紐結び装置を示す図
【図41】本実施例による紐結び装置のそれぞれの型を接触させた状態を示す平面図
【図42】同装置のそれぞれの型を離間させた状態を示す平面図
【符号の説明】
【0047】
1、2、3、4 型
11、12、13、14 型
21、22、23、24 型
31、32、33、34 型
71、72、73 型
6A、6B、6C、6D、6E、6F、6G 溝
15A、15B、15C、15D、15E 溝
16A、16B、16C、16D、16E 溝
25A、25B、25C、25D、25E 溝
26A、26B、26C、26D、26E 溝
35A、35B、35C、35D、35E、35F、35G 溝
36A、36B、36C、36D、36E 溝
76B、76C 溝
8A、17A、18A、27A、28A、37A、38A、78A 入口
8B、17B、18B、27B、28B、37B、38B、78B 出口
9、9A、9B 紐
図面
【図1】
0
【図2】
1
【図3】
2
【図4】
3
【図5】
4
【図6】
5
【図7】
6
【図8】
7
【図9】
8
【図10】
9
【図11】
10
【図12】
11
【図13】
12
【図14】
13
【図15】
14
【図16】
15
【図17】
16
【図18】
17
【図19】
18
【図20】
19
【図21】
20
【図22】
21
【図23】
22
【図24】
23
【図25】
24
【図26】
25
【図28】
26
【図29】
27
【図30】
28
【図35】
29
【図36】
30
【図37】
31
【図38】
32
【図39】
33
【図40】
34
【図41】
35
【図42】
36
【図27】
37
【図31】
38
【図32】
39
【図33】
40
【図34】
41