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明細書 :案内システム

発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 特許公報(B2)
特許番号 特許第3735301号 (P3735301)
公開番号 特開2003-228283 (P2003-228283A)
登録日 平成17年10月28日(2005.10.28)
発行日 平成18年1月18日(2006.1.18)
公開日 平成15年8月15日(2003.8.15)
発明の名称または考案の名称 案内システム
国際特許分類 G09B  29/00        (2006.01)
B61L  25/02        (2006.01)
G01C  21/00        (2006.01)
G06Q  50/00        (2006.01)
G08G   1/005       (2006.01)
FI G09B 29/00 A
B61L 25/02 A
G01C 21/00 Z
G06F 17/60 112H
G06F 17/60 144
G08G 1/005
請求項の数または発明の数 8
全頁数 11
出願番号 特願2002-029149 (P2002-029149)
出願日 平成14年2月6日(2002.2.6)
審査請求日 平成16年5月19日(2004.5.19)
特許権者または実用新案権者 【識別番号】000173784
【氏名又は名称】財団法人鉄道総合技術研究所
発明者または考案者 【氏名】松原 広
【氏名】深澤 紀子
【氏名】後藤 浩一
個別代理人の代理人 【識別番号】100097113、【弁理士】、【氏名又は名称】堀 城之
審査官 【審査官】松川 直樹
参考文献・文献 特開2002-296068(JP,A)
特開2001-304908(JP,A)
特開2001-116575(JP,A)
特開2001-106076(JP,A)
特開2001-034663(JP,A)
特開2000-298034(JP,A)
特開平10-293038(JP,A)
特開平10-221427(JP,A)
個人化された経路探索システムの提案,情報処理学会研究報告 2001-MBL-18 2001-ITS-6,日本,情報処理学会,2001年 9月 7日,第2001巻 第83号,p.23~30
調査した分野 G09B 29/00-29/14
B61L 25/02
G01C 21/00
G06F 17/60 112
G06F 17/60 144
G08G 1/005
特許請求の範囲 【請求項1】
路線情報運行時刻情報および駅構内のルート情報を含む駅構内ルート情報を検索することにより出発地点から目的地点までのルートを案内する案内システムであって、
複数の駅構内のルート情報の中から駅構内のルートを検索するための前記駅構内ルート情報と、前記駅構内のルート毎に予め用意され、利用者が駅構内を移動する動画を合成するための画像部品からなる画像情報を記憶している駅情報記憶手段と、
前記駅構内ルート情報に基づき、利用者から与えられるルート検索条件で指定された前記駅構内のルートを検索するルート検索手段と、
該ルート検索手段により検索された前記駅構内のルートを含む出発地点から目的地点までのルートを連続的に案内するルート案内情報を生成するルート案内情報生成手段と、
該ルート案内情報生成手段により生成された前記ルート案内情報を出力するルート案内情報出力手段とを具備し、
前記ルート検索手段が前記ルート検索条件で指定された前記ルートを前記駅構内ルート情報から検索し、その検索したルートに対応した動画の合成を前記ルート案内情報生成手段に指示し、前記ルート案内情報生成手段が前記ルート検索手段からの指示に基づき、前記ルート案内情報として、前記駅情報記憶手段に記憶されている前記ルート毎の前記画像情報の内、前記ルートに対応した前記画像部品を組み合わせて前記出発地点から前記目的地点までの前記ルートを利用者が移動する様子を連続的にシミュレーションする動画を合成することを特徴とする案内システム。
【請求項2】
前記駅情報記憶手段は、時間によって変化する情報も含んだ駅構内ルート情報を記憶させ、
前記ルート検索手段は、検索条件として入力された時間に基づいて駅構内のルートを検索させることを特徴とする請求項1記載の案内システム。
【請求項3】
前記駅情報記憶手段は、利用者の特性に応じて区別した駅構内ルート情報を記憶させ、
前記ルート検索手段は、検索条件として入力された利用者の特性に基づいて駅構内のルートを検索させることを特徴とする請求項1又は2記載の案内システム。
【請求項4】
前記ルート案内情報生成手段は、駅員の補助が必要か否かを示す情報が含まれた前記ルート案内情報を生成させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の案内システム。
【請求項5】
駅員の補助が必要な場合に、補助申込みを受け付けて補助申込みを登録する補助申込み登録手段を具備することを特徴とする請求項4記載の案内システム。
【請求項6】
利用者の来場を検知する来場検知手段を具備し、
前記補助申込み登録手段は、検知された利用者の補助申込みが登録されているか否かを判別させ、補助申込みが登録されている場合には、利用者の来場通知を駅員用端末に送信させることを特徴とする請求項5記載の案内システム。
【請求項7】
前記来場検知手段は、利用者の個人IDを受信することにより利用者の来場を検知させることを特徴とする請求項6記載の案内システム。
【請求項8】
路線情報運行時刻情報および駅構内のルート情報を含む駅構内ルート情報を検索することにより出発地点から目的地点までのルートを案内する案内方法であって、
複数の駅構内のルート情報の中から駅構内のルートを検索するための前記駅構内ルート情報と、前記駅構内のルート毎に予め用意され、利用者が駅構内を移動する動画を合成するための画像部品からなる画像情報を記憶している駅情報記憶手段の前記駅構内ルート情報に基づき、利用者から与えられるルート検索条件で指定された前記駅構内のルートを検索する工程と、
ルート案内情報生成手段が前記ルート検索手段により検索された前記駅構内のルートを含む出発地点から目的地点までのルートを連続的に案内するルート案内情報を生成する工程と、
ルート案内情報出力手段が前記ルート案内情報生成手段により生成された前記ルート案内情報を出力する工程とを含み、
前記ルート検索手段が前記ルート検索条件で指定された前記ルートを前記駅構内ルート情報から検索し、その検索したルートに対応した動画の合成を前記ルート案内情報生成手段に指示し、前記ルート案内情報生成手段が前記ルート検索手段からの指示に基づき、前記ルート案内情報として、前記駅情報記憶手段に記憶されている前記ルート毎の前記画像情報の内、前記ルートに対応した前記画像部品を組み合わせて前記出発地点から前記目的地点までの前記ルートを利用者が移動する様子を連続的にシミュレーションする動画を合成することを特徴とする案内方法。
発明の詳細な説明 【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道の乗り換え案内を行う案内システムに関し、特に入力された出発地点から目的地点までの移動ルートを案内する案内システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインターネットによる路線等のルート案内は、出発駅と目的駅とを入力することにより、出発地点から目的地点までの最短距離もしくは最短時間のルートを検索することができるように構成されている。
【0003】
また、近年、車に多く搭載されるようになったカーナビゲーションシステムにおいても、目的地を入力することにより、現在地点から目的地までの最短距離もしくは最短時間のルートを検索することができるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術のインターネットのルート案内は、乗換案内のみを提供するに過ぎず、別途提供される駅構内地図等の駅構内情報を組み合わせたとしても、提供されるルート情報が離散的であるため、駅構内等の詳細なルート案内を得ることができないという問題点があり、例えば車イスの利用者等の物理的なハンディキャップを持った人にとって、検索されるルートの情報から駅構内の階段等の利用できない設備の情報、エレベータ等の利用できる設備までのルートの情報を得ることができず、出発地点から目的地点まで実際に行けるかどうか判断することができないという問題点があった。
【0005】
また、カーナビゲーションシステムは、現在地点からのルート案内を行うのみで、事前に出発地点から目的地点までのルートを調べることはできないと共に、駅構内等の詳細なルート案内を得ることができないという問題点があり、例えば車イスの利用者等の物理的なハンディキャップを持った人が、出発地点から目的地点まで実際に行けるかどうかを事前に判断することができないという問題点があった。
【0006】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、出発地点から目的地点まで実際に行けるかどうかを事前に判断することができ、出発地点から目的地点までルートを把握することができる案内システムを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、路線情報運行時刻情報および駅構内のルート情報を含む駅構内ルート情報を検索することにより出発地点から目的地点までのルートを案内する案内システムであって、
複数の駅構内のルート情報の中から駅構内のルートを検索するための前記駅構内ルート情報と、前記駅構内のルート毎に予め用意され、利用者が駅構内を移動する動画を合成するための画像部品からなる画像情報を記憶している駅情報記憶手段と、
前記駅構内ルート情報に基づき、利用者から与えられるルート検索条件で指定された前記駅構内のルートを検索するルート検索手段と、
該ルート検索手段により検索された前記駅構内のルートを含む出発地点から目的地点までのルートを連続的に案内するルート案内情報を生成するルート案内情報生成手段と、
該ルート案内情報生成手段により生成された前記ルート案内情報を出力するルート案内情報出力手段とを具備し、
前記ルート検索手段が前記ルート検索条件で指定された前記ルートを前記駅構内ルート情報から検索し、その検索したルートに対応した動画の合成を前記ルート案内情報生成手段に指示し、前記ルート案内情報生成手段が前記ルート検索手段からの指示に基づき、前記ルート案内情報として、前記駅情報記憶手段に記憶されている前記ルート毎の前記画像情報の内、前記ルートに対応した前記画像部品を組み合わせて前記出発地点から前記目的地点までの前記ルートを利用者が移動する様子を連続的にシミュレーションする動画を合成することを特徴とする案内システムに存する。
また請求項2記載の発明の要旨は、前記駅情報記憶手段は、時間によって変化する情報も含んだ駅構内ルート情報を記憶させ、前記ルート検索手段は、検索条件として入力された時間に基づいて駅構内のルートを検索させることを特徴とする請求項1記載の案内システムに存する。
また請求項3記載の発明の要旨は、前記駅情報記憶手段は、利用者の特性に応じて区別した駅構内ルート情報を記憶させ、前記ルート検索手段は、検索条件として入力された利用者の特性に基づいて駅構内のルートを検索させることを特徴とする請求項1又は2記載の案内システムに存する。
また請求項4記載の発明の要旨は、前記ルート案内情報生成手段は、駅員の補助が必要か否かを示す情報が含まれた前記ルート案内情報を生成させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の案内システムに存する。
また請求項5記載の発明の要旨は、駅員の補助が必要な場合に、補助申込みを受け付けて補助申込みを登録する補助申込み登録手段を具備することを特徴とする請求項4記載の案内システムに存する。
また請求項6記載の発明の要旨は、利用者の来場を検知する来場検知手段を具備し、前記補助申込み登録手段は、検知された利用者の補助申込みが登録されているか否かを判別させ、補助申込みが登録されている場合には、利用者の来場通知を駅員用端末に送信させることを特徴とする請求項5記載の案内システムに存する。
また請求項7記載の発明の要旨は、前記来場検知手段は、利用者の個人IDを受信することにより利用者の来場を検知させることを特徴とする請求項6記載の案内システムに存する。
また請求項8記載の発明の要旨は、路線情報運行時刻情報および駅構内のルート情報を含む駅構内ルート情報を検索することにより出発地点から目的地点までのルートを案内する案内方法であって、
複数の駅構内のルート情報の中から駅構内のルートを検索するための前記駅構内ルート情報と、前記駅構内のルート毎に予め用意され、利用者が駅構内を移動する動画を合成するための画像部品からなる画像情報を記憶している駅情報記憶手段の前記駅構内ルート情報に基づき、利用者から与えられるルート検索条件で指定された前記駅構内のルートを検索する工程と、
ルート案内情報生成手段が前記ルート検索手段により検索された前記駅構内のルートを含む出発地点から目的地点までのルートを連続的に案内するルート案内情報を生成する工程と、
ルート案内情報出力手段が前記ルート案内情報生成手段により生成された前記ルート案内情報を出力する工程とを含み、
前記ルート検索手段が前記ルート検索条件で指定された前記ルートを前記駅構内ルート情報から検索し、その検索したルートに対応した動画の合成を前記ルート案内情報生成手段に指示し、前記ルート案内情報生成手段が前記ルート検索手段からの指示に基づき、前記ルート案内情報として、前記駅情報記憶手段に記憶されている前記ルート毎の前記画像情報の内、前記ルートに対応した前記画像部品を組み合わせて前記出発地点から前記目的地点までの前記ルートを利用者が移動する様子を連続的にシミュレーションする動画を合成することを特徴とする案内方法に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明に係る案内システムの実施の形態の構成を示すシステム構成図であり、図2は、図1に示す案内サーバの構成を示すブロック図である。
【0010】
本実施の形態は、図1を参照すると、利用者にルート案内情報を提供する案内サーバ10と、利用者の来場を管理する来場管理装置20と、利用者の来場を検知する位置検知センサ40と、駅員が所有する駅員用携帯端末50とからなり、インターネット60を介して利用者の所有する利用者携帯端末30にルート案内情報を提供する。
【0011】
案内サーバ10は、図2を参照すると、インターネット60を介して利用者携帯端末30からルート検索条件と補助申込み通知とを受信する検索条件受信部11と、ルート検索に係る各種情報と各種画像情報とが記憶されているデータベース12と、データベース12に記憶されている各種情報に基づいてルートを検索するルート検索部13と、ルート検索部13により検索されたルートとデータベース12に記憶されている画像情報とに基づいて動画を合成する画像合成部14と、画像合成部14により合成された動画をインターネット60を介して利用者携帯端末30に出力する画像出力部15とからなる。
【0012】
データベース12は、路線情報が記憶されている路線DB121と、列車の運行時刻情報が記憶されている時刻表DB122と、駅構内のルート情報が記憶されている駅DB123と、動画を合成するための画像部品からなる画像情報が記憶されている画像DB124とからなる。時刻表DB122には、列車が出発もしくは到着するホーム情報も記憶されており、駅DB123には、改札とホームとの間のルート情報、ホーム間のルート情報等が記憶されている。また、駅DB123に記憶されているルート情報は、利用条件(案内の対象者が物理的ハンデキャップを持っているか否かという特性等)によって区分されており、例えば、車椅子を利用する場合と利用しない場合とでは、ルートが異なることがある。さらに、駅DB123に記憶されているルート情報には、駅員の補助が必要か否かの情報、駅員の補助が必要な場所の情報も含まれている。また、駅DB123に記憶されているルート情報には、時間によって変化する情報(特定の時間のみ空いている、改札口、駅の出入り口等)が反映されている。
【0013】
ルート検索部13は、検索条件受信部11が受信したルート検索条件に基づいて、路線DB121に記憶されている路線情報と、時刻表DB122に記憶されている運行時刻情報と、駅DB123に記憶されているルート情報とを検索して、ルート検索条件で指定されている出発地点から目的地点までのルートを決定する。
【0014】
画像合成部14は、ルート検索部13により検索されたルートと、画像DB124に記憶されている画像情報とに基づいて、出発地点から目的地点までのルートを連続的にシミュレーションする動画を合成し、画像出力部15は、画像合成部14により合成された動画をインターネット60を介して利用者携帯端末30に出力する。出発地点から目的地点までのルートの連続的なシミュレーションとは、例えば、アニメーションで利用者が出発地点から移動を開始し、改札、ホーム等を移動して列車に乗り、目的地点まで移動する様子を連続的に表すものであり、利用者は、実際に移動する際の駅構内のルートを理解することができる。また、駅員の補助が必要な場所では、アニメーションで駅員を登場させる等の方法で、補助が必要な場所を利用者に知らせる構成となっている。
【0015】
来場管理装置20は、利用者からの補助申込みを登録し、登録されている利用者の個人IDを位置検知センサ40から受信した場合に、駅員用携帯端末50に利用者の来場通知を行う。なお、来場管理装置20と位置検知センサ40との間、来場管理装置20と駅員用携帯端末50との間は、無線通信が行われるように構成されている。
【0016】
駅員用携帯端末50は、駅員が所持している携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)等の無線通信機能を有する情報端末装置であり、来場管理装置20からの来場通知を受信する機能と、来場通知に応答する機能とを有する。なお、駅員用携帯端末50の代わりに駅員用端末として駅事務室に設置されたパソコン等を用いても良いことは言うまでもない。
【0017】
利用者携帯端末30は、利用者が所持しているPDA(Personal Digital Assistants)等の無線通信機能を有する情報端末装置であり、インターネット60を介して案内サーバ10にアクセスする機能と、ルート検索条件(出発地点、目的地点、出発時間、利用条件等)を入力して案内サーバ10に送信する機能と、案内サーバ10からの動画を表示出力する機能と、案内サーバ10からの動画を保存する機能と、駅員の補助が必要な場合に補助申込みを行う機能とを有する。また、利用者携帯端末30には、位置検知センサ40から送信される呼び出し信号に対して、利用者の個人IDを送信する無線タグ31が組み込まれている。
【0018】
位置検知センサ40は、無線タグ31を呼び出す呼び出し信号を送信すると共に、無線タグ31からの利用者の個人IDを受信し、受信した個人IDを来場管理装置20に送信する。なお、本実施の形態では、利用者携帯端末30に無線タグ31を組み込み、駅構内に位置検知センサ40を設けるように構成したが、駅構内に位置情報を送信する無線タグ31を設け、利用者携帯端末30に組み込んだ位置検知センサ40で無線タグ31からの位置情報を受信した際に個人IDを来場管理装置20に送信するように構成しても良い。また、本実施の形態では、無線タグ31からの利用者の個人IDにより利用者を特定するようにしたが、利用者(個人)が確認できる他機器、例えば、ICカード乗車券と改札機(またはセンサ)や、バーコードリーダー等でも良く、利用者(個人)の指紋、網膜パターン等の個体情報で確認するようにしても良い。
【0019】
次に、本実施の形態の動作について図3および図4を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明に係る案内システムの実施の形態のルート検索時の動作を説明するためのシーケンス図であり、図4は、本発明に係る案内システムの実施の形態の来場時の動作を説明するためのシーケンス図である。
【0020】
ルート検索を行う際には、まず、利用者携帯端末30からインターネット60を介して案内サーバ10にアクセスし、ルート検索条件(出発地点、目的地点、出発時間、利用条件等)を入力して案内サーバ10に送信する(ステップA1)。なお、検索条件の利用条件は、利用者の特性を選択するもので、例えば車イスによる利用か否かを選択する。なお、出発地点、目的地点のみでなく、出発駅名、目的駅名、駅の改札口、構内外のランドマーク等の領域を持った場所名をルート検索条件としても良いことは言うまでもない。
【0021】
案内サーバ10の検索条件受信部11は、インターネット60を介して利用者携帯端末30からルート検索条件を受信し、ルート検索部13は、ルート検索条件に基づいて、路線DB121に記憶されている路線情報と、時刻表DB122に記憶されている運行時刻情報と、駅DB123に記憶されているルート情報とを検索して(ステップB1)、ルート検索条件で指定されている出発地点から目的地点までの複数のルート候補を決定し、利用者携帯端末30に複数のルート候補を送信する(ステップB2)。
【0022】
ステップB1におけるルート検索は、路線情報と運行時刻情報とを検索することにより得られる列車の乗り継ぎ方法の検索と共に、運行時刻情報(列車が出発もしくは到着するホーム情報)とルート情報とルート検索条件(利用条件)とを検索することにより駅構内のルートが検索される。なお、ステップB2では、複数の列車の乗り継ぎ方法が複数のルート候補として利用者携帯端末30に送信される。また、駅DB123に記憶されているルート情報には、時間によって変化する情報が反映されているため、ルート検索条件で指定された時間に基づいて、検索されるルートが異なってくる。
【0023】
利用者携帯端末30で受信した複数のルート候補の中から1つのルートを選択すると(ステップA2)、利用者携帯端末30から案内サーバ10にルート選択情報が送信され、案内サーバ10の検索条件受信部11は、ルート選択情報を受信し、ルート検索部13は、選択されたルートに基づく動画の合成を画像合成部14に指示し、画像合成部14は、画像DB124に記憶されている画像情報を利用して利用者が選択したルートの出発地点から目的地点までのルートをシミュレーションする動画を合成し(ステップB3)、画像出力部15は、画像合成部14が合成した動画を利用者携帯端末30に送信する(ステップB4)。
【0024】
利用者携帯端末30は、受信した動画を表示し(ステップA3)、利用者は、表示された動画により実際に移動する際の駅構内のルートを理解することができ、必要に応じて受信した動画の保存を行い、また、提供されたルートを図示しないプリンタ等から出力する(ステップA4)。
【0025】
利用者は、選択されたルートで駅員の補助が必要な場合に、動画で補助が必要であることを知ることができ、必要に応じて利用者が利用者携帯端末30から駅員への補助申込みを行うと、利用者携帯端末30から案内サーバ10に利用者の個人IDを含む補助申込み通知が送信される(ステップA5)。
【0026】
案内サーバ10の検索条件受信部11は、個人IDを含む補助申込み通知を受信し、ルート検索部13は、受信した個人IDと利用者の駅への予想到着時刻情報(選択されたルートに基づく)とを申込み条件として来場管理装置20に送信する(ステップB5)。受信した個人IDと利用者の駅への予想到着時刻情報(選択されたルートに基づく)とは、選択されたルート上で補助の必要な各駅の来場管理装置20に送信される。
【0027】
来場管理装置20は、個人IDと予想到着時刻情報とからなる申込み条件を受信し、補助申込みを登録し(ステップC1)、申込み完了通知を利用者携帯端末30に送信し(ステップC2)、利用者携帯端末30は、来場管理装置20からの申込み完了通知を受信することにより(ステップA6)、利用者は、補助申込みが完了したことを認識することができる。
【0028】
次に、利用者が駅に来場した場合について説明する。
位置検知センサ40からは、呼び出し信号が定期的に送信されていて(ステップD1)、利用者が駅に来場した場合には、位置検知センサ40から送信される呼び出し信号に対し、利用者携帯端末30に組み込まれている無線タグ31から個人IDが位置検知センサ40に送信される(ステップA7)。
【0029】
位置検知センサ40は、受信した個人IDを来場管理装置20に送信し(ステップD2)、来場管理装置20は、受信した個人IDと現在時刻とが登録されている申込み条件に合致するか否かを照合し(ステップC3)、登録されている申込み条件に合致する場合に、駅員用携帯端末50に利用者の来場を通知する来場通知を送信する(ステップC4)。
【0030】
駅員用携帯端末50により利用者の来場を認識した駅員が、来場通知に応答することにより、駅員用携帯端末50から来場管理装置20に応答信号が送信され(ステップE1)、来場管理装置20から利用者携帯端末30に駅員への連絡の完了を知らせる連絡完了通知が送信され(ステップC5)、利用者携帯端末30は、来場管理装置20からの連絡完了通知を受信することにより(ステップA8)、利用者は、駅員への連絡が完了したことを認識することができる。
【0031】
なお、本実施の形態では、ルート検索条件として出発時間を入力することを前提として説明したが、ルート検索条件として到着時刻を入力するようにしても良い。この場合には、「出発駅には○○時までにお越しください。」というメッセージを利用者携帯端末30に送信するように構成すると好適である。
【0032】
以上説明したように、本実施の形態によれば、利用者の特性を表す利用条件と駅DB123に記憶されている駅構内のルート情報とに基づいてルートを検索することにより、確実に移動することができるルートを検索することができるため、出発地点から目的地点まで実際に行けるかどうかを事前に判断することができるという効果を奏する。
【0033】
さらに、本実施の形態によれば、検索されたルートを出発地点から目的地点まで連続的に案内することができるため、出発地点から目的地点まで実際に行けるかどうかを事前に判断することができ、出発地点から目的地点までルートを把握することができるという効果を奏する。
【0034】
さらに、本実施の形態によれば、ルート検索時に駅員への補助申込みを行えるように構成したため、気兼ねなく簡単に補助申込みを行うことができ、また、利用者が駅に来場したことを自動的に検知して駅員に通知することにより、利用者への補助サービスを円滑に行うことができるという効果を奏する。
【0035】
なお、本実施の形態では、出発地点から目的地点までのルートをシミュレーションする動画により連続的にルートを案内する例について説明したが動画、音声、文字情報を組み合わせてルートを案内するようにしても良い
【0036】
また、本実施の形態では、鉄道と駅の案内情報の提供例について説明したが、本発明は、鉄道に限定されるものではなくて、航空・空港、バス・バス停等の他の公共交通機関や、道路情報にも、適用可能であることは言うまでもない。
【0037】
なお、本発明が上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【0038】
【発明の効果】
本発明の案内システムは、利用者の特性を表す利用条件と駅DBに記憶されている駅構内のルート情報とに基づいてルートを検索することにより、確実に移動することができるルートを検索することができるため、出発地点から目的地点まで実際に行けるかどうかを事前に判断することができるという効果を奏する。
【0039】
さらに、本発明の案内システムは、検索されたルートを出発地点から目的地点まで連続的に案内することができるため、出発地点から目的地点まで実際に行けるかどうかを事前に判断することができ、出発地点から目的地点までルートを把握することができるという効果を奏する。
【0040】
さらに、本発明の案内システムは、ルート検索時に駅員への補助申込みを行えるように構成したため、気兼ねなく簡単に補助申込みを行うことができ、また、利用者が駅に来場したことを自動的に検知して駅員に通知することにより、利用者への補助サービスを円滑に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る案内システムの実施の形態の構成を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示す案内サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る案内システムの実施の形態のルート検索時の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図4】本発明に係る案内システムの実施の形態の来場時の動作を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
10 案内サーバ
11 検索条件受信部
12 データベース
121 路線DB
122 時刻表DB
123 駅DB
124 画像DB
13 ルート検索部
14 画像合成部
15 画像出力部
20 来場管理装置
30 利用者携帯端末
40 位置検知センサ
50 駅員用携帯端末
60 インターネット
図面
【図1】
0
【図2】
1
【図3】
2
【図4】
3