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明細書 :4置換不斉炭素を有するα-アミノリン酸化合物の製造方法

発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 特許公報(B2)
特許番号 特許第5557183号 (P5557183)
公開番号 特開2011-046661 (P2011-046661A)
登録日 平成26年6月13日(2014.6.13)
発行日 平成26年7月23日(2014.7.23)
公開日 平成23年3月10日(2011.3.10)
発明の名称または考案の名称 4置換不斉炭素を有するα-アミノリン酸化合物の製造方法
国際特許分類 C07F   9/40        (2006.01)
C07B  53/00        (2006.01)
C07B  61/00        (2006.01)
FI C07F 9/40 C
C07B 53/00 B
C07B 61/00 300
請求項の数または発明の数 4
全頁数 13
出願番号 特願2009-197682 (P2009-197682)
出願日 平成21年8月28日(2009.8.28)
審査請求日 平成24年6月29日(2012.6.29)
特許権者または実用新案権者 【識別番号】304021277
【氏名又は名称】国立大学法人 名古屋工業大学
発明者または考案者 【氏名】中村 修一
【氏名】柴田 哲男
【氏名】林 真志
審査官 【審査官】岩井 好子
参考文献・文献 特公昭39-016261(JP,B1)
特表2003-512994(JP,A)
特表平10-500665(JP,A)
特開2005-028363(JP,A)
特開2009-215188(JP,A)
Tetrahedron,2009年 1月 3日,Vol.65, No.1,p.17-49
調査した分野 C07F 9/40
C07B 61/00
CAplus/REGISTRY(STN)
特許請求の範囲 【請求項1】
ケチミンに触媒と塩基存在下で水酸基を有する亜リン酸を反応させて4置換不斉炭素を有するα-アミノリン酸化合物を製造する方法であって、
前記触媒は、キナアルカロイドであり、前記塩基は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムナトリウムアルコキシド、水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウム、水素化ナトリウム、トリアルキルアミン、ジアルキルアミン、アルキルアミン、DBUのいずれかであることを特徴とする前記方法。
【請求項2】
前記ケチミンとして下記化学式1で示されるものを用いることを特徴とする請求項1に記載の4置換不斉炭素を有するα-アミノリン酸化合物の製造方法。
【化1】
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ただし、R1は、アレーンスルホニル基、アルキルスルホニル基、ジアリールフェニルホスホニル基、ジアルキルホスホニル基、アリールカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、アルキル基のいずれかであり、R2,R3は、アルキル基またはアリール基である。
【請求項3】
前記アレーンスルホニル基は、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホニル基、トシル基、ノシル基、ベンゼンスルホニル基のいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の4置換不斉炭素を有するα-アミノリン酸化合物の製造方法。
【請求項4】
前記キナアルカロイドは、ヒドロキニン、ヒドロキニジン、二量化型キナアルカロイド、キニン、キニジン、シンコニン、シンコニジンのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の4置換不斉炭素を有するα-アミノリン酸化合物の製造方法。
発明の詳細な説明 【技術分野】
【0001】
本発明は、4置換不斉炭素を有するα-アミノリン酸化合物の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光学活性なα-アミノリン酸化合物は、医農薬品合成の中間体に広く用いられるため、その不斉合成技術は盛んに研究されてきた。このための最も有効な合成法としては、イミン類への亜リン酸エステルの不斉付加反応があげられ、近年、広範囲に研究が行われている(特許文献1、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【0003】

【特許文献1】特開2007-302568号公報
【0004】

【非特許文献1】Tetrahedron 2009, 65, 17-49.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した手法による光学活性α-アミノリン酸化合物の合成はアルデヒド由来のイミンを用いる手法に限られる。また、より反応性が低く立体制御の困難なケトン由来のイミン(ケチミン)類との反応は、4置換不斉炭素を有する光学活性α-アミノリン酸化合物を与えるため非常に重要な合成技術であると考えられるが、このことは上記した先行技術文献では、全く検討・報告されていない。
【0006】
そこで、本発明は、ケチミン類と亜リン酸エステルから4置換不斉炭素を有するα-アミノリン酸化合物を合成できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者らは、ケチミン類と亜リン酸エステルの高効率的・高立体選択的な不斉触媒的合成反応の開発を目指し、市販の有機分子触媒に適切な塩基を組み合わせ、さらにケチミンの窒素上に適切な活性化基を導入し、合成手法の検討を行なった。
【0008】
本発明は、上記検討を基になされたもので、請求項1に記載の発明は、ケチミンに触媒と塩基存在下で水酸基を有する亜リン酸を反応させて4置換不斉炭素を有するα-アミノリン酸化合物を製造する方法であって、
前記触媒は、キナアルカロイドであり、前記塩基は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムナトリウムアルコキシド、水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウム、水素化ナトリウム、トリアルキルアミン、ジアルキルアミン、アルキルアミン、DBUのいずれかであることを特徴とする前記方法である。なお、
前記キナアルカロイドは、請求項4に記載のように、ヒドロキニン、ヒドロキニジン、二量化型キナアルカロイド、キニン、キニジン、シンコニン、シンコニジンのいずれかとすることができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、前記ケチミンとして下記化学式1で示されるものを用いることを特徴とする。
【0010】
【化1】
JP0005557183B2_000002t.gif

【0011】
ただし、R1は、アレーンスルホニル基、アルキルスルホニル基、ジアリールフェニルホスホニル基、ジアルキルホスホニル基、アリールカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、アルキル基のいずれかであり、R2,R3は、アルキル基またはアリール基である。
【0012】
前記アレーンスルホニル基としては、請求項3に記載の発明のように、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホニル基、トシル基、ノシル基、ベンゼンスルホニル基のいずれかとすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】

【化2】
JP0005557183B2_000003t.gif

【0014】
上記化学式2は4置換不斉炭素を有するα-アミノリン酸化合物の生成における反応の概要である。化学式2のような種々のケチミンに触媒と塩基存在下で水酸基を有する亜リン酸を反応させると、高エナンチオ選択的に生成物を与える。

【0015】
ここで、R1は、アレーンスルホニル基、アルキルスルホニル基、ジアリールフェニルホスホニル基、ジアルキルホスホニル基、アリールカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、アルキル基のいずれかである。アレーンスルホニル基としては、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホニル基が最もよく、トシル基、ノシル基、ベンゼンスルホニル基でも良い。また、R2,R3は、アルキル基またはアリール基である。

【0016】
用いる触媒は、キナアルカロイドである。キナアルカロイドとしては、ヒドロキニン、ヒドロキニジンが最も良く、二量化型キナアルカロイド、キニン、キニジン、シンコニン、シンコニジンでも良い。

【0017】
また、塩基は、炭酸ナトリウムが最適であり、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムナトリウムアルコキシド、水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウム、水素化ナトリウム、トリアルキルアミン、ジアルキルアミン、アルキルアミン、DBUなどでも良い。

【0018】
以下、種々の実施例について説明する。

【0019】
まず、以下に示す実施例1等で用いるケチミンの合成を参考例として説明する。
(参考例)
化学式3で与えられるN-(1-Phenylethylidene)-2,4,6-trimethylphenylsulfonamideを合成する。

【0020】
【化3】
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【0021】
アセトフェノン(0.59 ml, 5.02 mmol), メシチレンスルホンアミド(1.0 g, 5.02 mmol), 塩化亜鉛(233 mg, 1.71 mmol)をトルエン25 mlに溶解し, Ti(OiPr)4 (1.8 ml, 6.02 mmol)をゆっくり加えた。還流下12時間撹拌後, 室温に冷却し, 2N水酸化ナトリウム水溶液を加え, 析出した沈殿物を吸引ろ過し, トルエンで洗浄した。ろ液をトルエンと2N水酸化ナトリウムで抽出後, 有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を留去後, 精製はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane:AcOEt = 90:10)で行い, 目的生成物を276 mg (18 %)で得た。
N-(1-Phenylethylidene)-2,4,6-trimethylphenylsulfonamideのスペクトル等
1H NMR (CDCl3) δ 2.32 (s, 3H, CH3), 2.68 (s, 6H, CH3), 2.94 (s, 3H, CH3), 6.97 (s, 2H, Mes), 7.37-7.56 (m, 3H, Ar), 7.87-7.92 (m, 2H, Ar)
MASS (APCI) m/z 324.2 [M+Na, 100], 625.2 [M*2+Na, 95]

【0022】
(実施例1、2)
この実施例1、2では、化学式4で与えられるDiphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-phenylethylphosphonateを合成する。

【0023】
【化4】
JP0005557183B2_000005t.gif

【0024】
参考例に示したN-(1-Phenylethylidene)-2,4,6-trimethylphenylsulfonamide (10.0 mg, 0.0332 mmol), ヒドロキニン(0.2 mg, 0.0007 mmol), 炭酸ナトリウム(5.3 mg, 0.0498 mmol)をトルエン0.33 mlに溶解させ, - 20℃に冷却後, 亜リン酸ジフェニル(19 ml, 0.0995 mmol)を加えた。TLCで確認後, 室温に戻し, 水を加え, 塩化メチレンで抽出し, 無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を留去後, 精製はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane:AcOEt = 80:20)で行い目的生成物を17.8 mg (99%, 97% ee)で得た(実施例1)。

【0025】
また、イミン(10.0 mg, 0.0332 mmol), ヒドロキニジン(0.2 mg, 0.0007 mmol), 炭酸ナトリウム(5.3 mg, 0.0498 mmol)をトルエン0.33 mlに溶解させ, - 20℃に冷却後, 亜リン酸ジフェニル(19 ml, 0.0995 mmol)を加えた。TLCで確認後, 室温に戻し, 水を加え, 塩化メチレンで抽出し, 無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を留去後, 精製はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane:AcOEt = 80:20)で行い目的生成物を17.8 mg (99%, 92% ee)で得た(実施例2)。触媒としてヒドロキニジンを用いると逆のエナンチオマーの目的生成物を99%, 92% eeで得ることができる。

【0026】
Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-phenylethylphosphonateのスペクトル等
1H NMR (CDCl3) δ 2.20 (d, J = 18.0 Hz, 3H, CH3), 2.28 (s, 3H, CH3), 2.50 (s, 6H, CH3), 5.84 (d, J = 7.2 Hz, 1H, NH), 6.60-6.64 (m, 2H, Ar), 6.85 (s, 2H, Mes), 6.88-6.93 (m, 2H, Ar), 7.07-7.26 (m, 11H, Ar), 7.50-7.55 (m, 2H, Ar)
31P NMR (CDCl3) δ 17.06 (s, 1P)
MASS (APCI) m/z 558.2 [M+Na, 100], 574.2 [M+K, 10]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD-H,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 14.0 and 19.7 min
IR (KBr) 3150, 1591, 1490, 1328, 1270, 1212, 1184, 934 cm-1
(実施例3-21)
ケチミンとしては、N-(1-Phenylethylidene)-2,4,6-trimethylphenylsulfonamideの代わりに、窒素上の置換基を種々変更したものとすることができる(化学式5参照)。この実施例3-21では、さらに触媒として、キニン、キニジン、シンコニン、シンコニジン、ヒドロキニン、ヒドロキニジン、二量化型キナアルカロイドなど種々の不斉有機触媒を用いたものとしている。

【0027】
【化5】
JP0005557183B2_000006t.gif

【0028】
表1に、上記した実施例1、2および実施例3-21の結果を示す。

【0029】
【表1】
JP0005557183B2_000007t.gif

【0030】
この結果から、R1としては、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホニル基が最もよく、触媒はヒドロキニン、またはヒドロキニジンが最もよく、ヒドロキニンとヒドロキニジンを用いた場合で立体化学の逆転が起こる。さらに、実施例11に示すように、塩基を添加しないものは目的とする生成物が得られなかったので、塩基の添加は必須である。また、実施例19に示すように、亜リン酸として水酸基を有さない亜リン酸トリエステルを用いた場合には目的とする生成物が得られなかったので、亜リン酸としては、亜リン酸ジエステルなどのように一つの水酸基を有することが必須である。したがって、上記した実施例1-21のうち実施例11、19は比較例であり、それを除く実施例1-10、12-18、20、21が本発明の実施例である。
(実施例22-41)
N-(1-Phenylethylidene)-2,4,6-trimethylphenylsulfonamideの代わりに、他のケトン
から合成したケチミンとの亜リン酸ジフェニルの付加反応を化学式6に示す。ここで用いるケチミンは、上記した参考例の合成法に従い、他のケトンとメシチレンスルホンアミドを反応させ合成した。

【0031】
【化6】
JP0005557183B2_000008t.gif

【0032】
【表2】
JP0005557183B2_000009t.gif

【0033】
以下、上記した化合物3~12について説明する。

【0034】
化合物3(化学式7参照):Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-(p-methylphenyl)ethylphosphonateのスペクトル等

【0035】
【化7】
JP0005557183B2_000010t.gif

【0036】
ヒドロキニンを使用した場合(実施例22):収率97%, 96% ee
ヒドロキニジンを使用した場合(実施例23):収率90%, 92% ee
カラムクロマトグラフィー (Hexane:AcOEt = 80:20)
1H NMR (CDCl3) δ 2.16 (d, J = 18.0 Hz, 3H, CH3), 2.28 (s, 3H, CH3), 2.30 (d, J = 2.0 Hz, 3H, CH3), 2.51 (s, 6H, CH3), 5.82 (d, J = 7.4 Hz, 1H, NH), 6.62-6.67 (m, 2H, Ar), 6.85 (s, 2H, Mes), 6.85-7.30 (m, 12H, Ar), 7.39-7.44 (m, 2H, Ar)
31P NMR (CDCl3) δ 17.23 (s, 1P)
MASS (APCI) m/z 572.2 [M+Na, 100], 588.2 [M+K, 30]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD-H,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 18.2 and 33.4 min
IR (KBr) 3181, 1592, 1490, 1330, 1268, 1211, 1185, 945 cm-1
化合物4(化学式8参照):Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-(p-methoxyphenyl)ethylphosphonateのスペクトル等

【0037】
【化8】
JP0005557183B2_000011t.gif

【0038】
ヒドロキニンを使用した場合:収率99%, 97% ee
ヒドロキニジンを使用した場合:収率69%, 94% ee
カラムクロマトグラフィー (Hexane:AcOEt = 80:20)
1H NMR (CDCl3) δ 2.18 (d, J = 18.0 Hz, 3H, CH3), 2.28 (s, 3H, CH3), 2.50 (s, 6H, CH3), 3.76 (s, 3H, CH3), 5.78 (d, J = 7.0 Hz, 1H, NH), 6.63-6.73 (m, 4H, Ar), 6.84 (s, 2H, Mes), 6.92-6.96 (m, 2H, Ar), 7.05-7.30 (m, 6H, Ar), 7.39-7.45 (m, 2H, Ar)
31P NMR (CDCl3) δ 17.16 (s, 1P)
MASS (APCI) m/z 588.2 [M+Na, 100], 604.2 [M+K, 10]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD3,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 24.2 and 36.6 min
IR (KBr) 3233, 3060, 1592, 1490, 1329, 1267, 1211, 1188,1158, 943 cm-1
化合物5(化学式9参照):Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-(p-chlorophenyl)ethylphosphonateのスペクトル等

【0039】
【化9】
JP0005557183B2_000012t.gif

【0040】
ヒドロキニンを使用した場合:収率99%, 94% ee
ヒドロキニジンを使用した場合:収率99%, 95% ee
カラムクロマトグラフィー (Hexane:AcOEt = 80:20)
1H NMR (CDCl3) δ 2.17 (d, J = 17.8 Hz, 3H, CH3), 2.29 (s, 3H, CH3), 2.50 (s, 6H, CH3), 5.82 (d, J = 7.6 Hz, 1H, NH), 6.65-6.70 (m, 2H, Ar), 6.86 (s, 2H, Mes), 6.92-6.97 (m, 2H, Ar), 7.02-7.33 (m, 8H, Ar), 7.43-7.49 (m, 2H, Ar)
31P NMR (CDCl3) δ 16.52 (s, 1P)
MASS (APCI) m/z 592.2 [M+Na, 100], 608.1 [M+K, 20]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD3,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 15.6and 27.1 min
IR (KBr) 3180, 1592, 1490, 1329, 1268, 1211, 1184,1159, 949 cm-1
化合物6(化学式10参照):Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-(p-bromophenyl)ethylphosphonateのスペクトル等

【0041】
【化10】
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【0042】
ヒドロキニンを使用した場合:収率98%, 93% ee
ヒドロキニジンを使用した場合:収率99%, 88% ee
カラムクロマトグラフィー (Hexane:AcOEt = 80:20)
1H NMR (200 MHz CDCl3) δ 2.17 (d, J = 18.0 Hz, 3H, CH3), 2.30 (s, 3H, CH3), 2.50 (s, 6H, CH3), 5.84 (d, J = 7.8 Hz, 1H, NH), 6.65-6.70 (m, 2H, Ar), 6.86 (s, 2H, Mes), 6.92-6.97 (m, 2H, Ar), 7.07-7.43 (m, 10H, Ar)
31P NMR (CDCl3) δ 16.40 (s, 1P)
MASS (APCI) m/z 614.2 [M+H, 100], 636.2 [M+Na, 20]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD3,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 17.4 and 31.7 min
IR (KBr) 3229, 1591, 1490, 1331, 1267, 1209, 1184,1159, 948 cm-1
化合物7(化学式11参照):Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-(p-fluorophenyl)ethylphosphonateのスペクトル等
【化11】
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【0043】
ヒドロキニンを使用した場合:収率99%, 97% ee
ヒドロキニジンを使用した場合:収率94%, 64% ee
カラムクロマトグラフィー (Hexane:AcOEt = 80:20)
1H NMR (CDCl3) δ 2.19 (d, J = 17.8 Hz, 3H, CH3), 2.29 (s, 3H, CH3), 2.49 (s, 6H, CH3), 5.80 (d, J = 7.4 Hz, 1H, NH), 6.64-6.69 (m, 2H, Ar), 6.83-6.96 (m, 4H, Ar), 6.86 (s, 2H, Mes), 7.02-7.30 (m, 6H, Ar), 7.45-7.52 (m, 2H, Ar)
19F NMR (CDCl3) δ -114.04 (s, 1F)
31P NMR (CDCl3) δ 16.73 (d, 1P)
MASS (APCI) m/z 554.3 [M+H, 100], 576.2 [M+Na, 50]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD3,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 13.7and 20.0 min
IR (KBr) 3164, 1601, 1489,1441, 1328, 1269, 1214, 1183,1160, 951, 933 cm-1
化合物8(化学式12参照):Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-(m-chlorophenyl)ethylphosphonateのスペクトル等
【化12】
JP0005557183B2_000015t.gif

【0044】
ヒドロキニンを使用した場合:収率99%, 94% ee
ヒドロキニジンを使用した場合:収率99%, 87% ee
カラムクロマトグラフィー (Hexane:AcOEt = 80:20)
1H NMR (CDCl3) δ 2.21 (d, J = 17.8 Hz, 3H, CH3), 2.28 (s, 3H, CH3), 2.48 (s, 6H, CH3), 5.83 (d, J = 7.4 Hz, 1H, NH), 6.70-675 (m, 2H, Ar), 6.86 (s, 2H, Mes), 6.93-6.97 (m, 2H, Ar), 7.01-7.29 (m, 8H, Ar), 7.42-7.47 (m, 2H, Ar)
31P NMR (CDCl3) δ 16.27 (s, 1P)
MASS (ESI) m/z 592.2 [M+Na, 100]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD3,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 11.1and 13.5 min
IR (KBr) 3145, 1592, 1490, 1329, 1269, 1209, 1185,1158, 948 cm-1
化合物9(化学式13参照):Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-(m-bromophenyl)ethylphosphonateのスペクトル等
【化13】
JP0005557183B2_000016t.gif

【0045】
ヒドロキニンを使用した場合:収率99%, 94% ee
ヒドロキニジンを使用した場合:収率99%, 89% ee
カラムクロマトグラフィー (Hexane:AcOEt = 80:20)
1H NMR (CDCl3) δ 2.21 (d, J = 17.8 Hz, 3H, CH3), 2.28 (s, 3H, CH3), 2.47 (s, 6H, CH3), 5.82 (d, J = 7.6 Hz, 1H, NH), 6.67-6.76 (m, 2H, Ar), 6.86 (s, 2H, Mes), 6.92-6.98 (m, 2H, Ar), 7.04-7.38 (m, 8H, Ar), 7.47-7.57 (m, 2H, Ar)
31P NMR (CDCl3) δ 16.26 (s, 1P)
MASS (ESI) m/z 638.2 [M+Na, 100]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD3,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 11.4and 13.7 min
IR (KBr) 3145, 1591, 1490, 1329, 1269, 1209, 1184,1158, 949 cm-1
化合物10(化学式14参照):Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-(2-naphthyl)ethylphosphonateのスペクトル等

【0046】
【化14】
JP0005557183B2_000017t.gif

【0047】
ヒドロキニンを使用した場合:収率99%, 96% ee
ヒドロキニジンを使用した場合:収率91%, 93% ee
カラムクロマトグラフィー (Hexane:AcOEt = 80:20)
1H NMR (CDCl3) δ 2.21 (s, 3H, CH3), 2.25 (d, J = 18.2 Hz, 3H, CH3), 2.42 (s, 6H, CH3), 5.94 (d, J = 7.2 Hz, 1H, NH), 6.64-6.68 (m, 2H, Ar), 6.73 (s, 2H, Mes), 6.91-7.24 (m, 8H, Ar), 7.40-7.46 (m, 2H, Ar), 7.58-7.64 (m, 2H, Ar), 7.72-777 (m, 2H, Ar), 7.90-7.92 (m, 1H, Ar)
31P NMR (CDCl3) δ 16.93 (s, 1P)
MASS (APCI) m/z 608.2 [M+Na, 100], 624.2 [M+K, 15]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD3,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 26.0 and 57.0 min
IR (KBr) 3233, 2924, 1592, 1490, 1329, 1267, 1210, 1188, 1158, 944 cm-1
化合物11(化学式15参照):Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-(cyclohexyl)ethylphosphonateのスペクトル等

【0048】
【化15】
JP0005557183B2_000018t.gif

【0049】
ヒドロキニンを使用した場合:収率97%, 80% ee
ヒドロキニジンを使用した場合:収率86%, 75% ee
カラムクロマトグラフィー (Hexane:AcOEt = 80:20)
1H NMR (CDCl3) δ 1.15-1.50 (m, 5H), 1.60-1.68 (m, 4H), 1.80-1.95 (m, 2H), 2.00-2.20 (m, 3H), 2.21 (s, 3H, CH3), 2.69 (s, 6H, CH3), 5.27 (d, J = 4.0 Hz, 1H, NH), 6.68-6.73 (m, 2H, Ar), 6.87 (s, 2H, Mes), 7.03-7.31 (m, 8H, Ar)
31P NMR (CDCl3) δ 20.23 (s, 1P)
MASS (APCI) m/z 542.4 [M+H, 100], 564.4 [M+Na, 50]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD3,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 7.2 and 19.9 min
IR (KBr) 3164, 2929, 2854, 1593, 1491, 1329, 1266, 1214, 1189, 1161, 937 cm-1
化合物12(化学式16参照):Diphenyl 1-(2,4,6-trimethylphenylsulfonylamino)-1-phenylpropylphosphonateのスペクトル等

【0050】
【化16】
JP0005557183B2_000019t.gif

【0051】
ヒドロキニンを使用した場合:収率96%, 97% ee
ヒドロキニジンを使用した場合:収率92%, 92% ee
カラムクロマトグラフィー (Hexane:AcOEt = 80:20)
1H NMR (CDCl3) δ 1.42 (t, J =7.4 Hz, 3H, CH3), 2.28 (s, 3H, CH3), 2.37 (s, 6H, CH3), 2.59-3.01 (m, 2H, CH2), 5.69 (d, J = 8.0 Hz, 1H, NH), 6.66-6.71 (m, 2H, Ar), 6.78-6.82 (m, 2H, Ar), 6.83 (s, 2H, Mes), 7.01-7.24 (m, 9H, Ar), 7.38-7.43 (m, 2H, Ar)
31P NMR (CDCl3) δ 16.49 (s, 1P)
MASS (ESI) m/z 550.3 [M+H, 100]
HPLC (DAICEL CHIRALPAK AD3,Hexane:iPrOH = 70:30,1.0 ml/min) tR = 9.8 and 11.5 min
IR (KBr) 3328, 2976, 1590, 1490, 1273, 1324, 1254, 1202, 1180, 1156, 936 cm-1