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明細書 :車内改札支援方法及び車内改札支援システム

発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 特許公報(B2)
特許番号 特許第5323366号 (P5323366)
公開番号 特開2009-217322 (P2009-217322A)
登録日 平成25年7月26日(2013.7.26)
発行日 平成25年10月23日(2013.10.23)
公開日 平成21年9月24日(2009.9.24)
発明の名称または考案の名称 車内改札支援方法及び車内改札支援システム
国際特許分類 G07B  15/00        (2011.01)
FI G07B 15/00 B
G07B 15/00 A
請求項の数または発明の数 4
全頁数 12
出願番号 特願2008-057432 (P2008-057432)
出願日 平成20年3月7日(2008.3.7)
審査請求日 平成22年7月21日(2010.7.21)
特許権者または実用新案権者 【識別番号】000173784
【氏名又は名称】公益財団法人鉄道総合技術研究所
発明者または考案者 【氏名】明星 秀一
【氏名】松原 広
個別代理人の代理人 【識別番号】100089635、【弁理士】、【氏名又は名称】清水 守
【識別番号】100096426、【弁理士】、【氏名又は名称】川合 誠
審査官 【審査官】平田 慎二
参考文献・文献 特開2005-157726(JP,A)
特開平10-011624(JP,A)
特開2002-245498(JP,A)
特開2003-173458(JP,A)
特開2005-056257(JP,A)
特開2003-242532(JP,A)
調査した分野 G07B 15/00
特許請求の範囲 【請求項1】
(a)鉄道、軌道、又はバス車両の乗降口に対応して、乗車処理用改札装置、降車処理用改札装置、通過センサ、及び撮影装置を配置するとともに、これらを制御する制御装置を設置し、
(b)該制御装置に映像蓄積サーバを接続し、
(c)該映像蓄積サーバに車内用無線装置を接続し、
(d)該車内用無線装置との通信を行う映像表示端末を車内改札係員が携帯し、
(e)前記映像蓄積サーバ及び前記制御装置に改札対象人数管理装置を接続し、
(f)該改札対象人数管理装置に改札対象人数表示装置を接続することにより、前記車内改札係員が改札対象人数の多い列車・区間で重点的な乗務体制をとれるようにしたことを特徴とする車内改札支援方法。
【請求項2】
請求項記載の車内改札支援方法において、前記改札対象人数管理装置に車外用無線装置を接続し、該車外用無線装置と改札対象列車管理装置とで通信することにより、列車における改札対象人数の情報を地上の係員にも伝達し、改札対象人数の多い列車に重点的に車内改札係員を臨機応変に派遣できるようにしたことを特徴とする車内改札支援方法。
【請求項3】
(a)鉄道軌道、又はバス車両の乗降口に対応して配置される乗車処理用改札装置降車処理用改札装置通過センサ及び撮影装置、並びにこれらを制御する制御装置と、
(b)該制御装置に接続される映像蓄積サーバと
(c)該映像蓄積サーバに接続される車内用無線装置と、
(d)該車内用無線装置との通信を行う、車内改札係員が携帯する映像表示端末と、
(e)前記映像蓄積サーバ及び前記制御装置に接続される改札対象人数管理装置と、
(f)該改札対象人数管理装置に接続される改札対象人数表示装置とを具備し、前記車内改札係員が改札対象人数の多い列車・区間で重点的な乗務体制をとれるようにしたことを特徴とする車内改札支援システム。
【請求項4】
請求項記載の車内改札支援システムにおいて、前記改札対象人数管理装置に接続される車外用無線装置と、該車外用無線装置と通信する改札対象列車管理装置とを備え、列車における改札対象人数の情報を地上の係員にも伝達し、改札対象人数の多い列車に重点的に車内改札係員を臨機応変に派遣できるようにしたことを特徴とする車内改札支援システム。
発明の詳細な説明 【技術分野】
【0001】
本発明は、車内改札支援方法及び車内改札支援システムシステムに係り、特に、鉄道軌道、又はバス車両の車内における車内改札(検札)を車掌などの乗務員が実施する際に、正しい手順で乗車していない可能性のある利用者の情報を乗務員に伝達することで、車内改札を効率的に行えるように支援する車内改札支援方法及び車内改札支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特急電車などにおいて座席に乗車券読取装置を設置することで車内改札を省力化するシステム(下記特許文献1,2参照)は従来から提案されていた。しかし、利用者の乗降が頻繁に行われる通勤電車や路面電車においては、正しく乗車していない可能性のある利用者を検知することで車内改札を支援する仕組はこれまで提案されていない。

【特許文献1】特開平05-028333号公報「自動検札システム」
【特許文献2】特願平03-220893号公報「座席検札装置」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、鉄道や軌道の、特に乗車定員が100人を超えるような長編成の車両などにおいて、乗車や降車に際して運賃を支払う仕組みでは、(1)乗車と降車で異なる扉を利用しなければならず、利用者は降車前に車内を移動させられる。(2)運賃の支払いにより、乗車時間や降車時間が長くなる。(3)運賃収受を行う扉の数だけ乗務員が必要といった問題を抱える。
【0004】
これらの問題を解決する方法として、利用者が予め普通乗車券やICカードや磁気カードの乗車券を購入し、乗車に必要な改札処理を利用者自らが行い、事業者側は特にチェックしない、いわゆる信用乗車というシステムの実現を求める声がある。信用乗車システムでは、車内の利用者の乗車券を適宜改札し、正しい乗車券を保持していない旅客から割増運賃を徴収することで、不正乗車の抑制や不正乗車の被害額の回復を図る。しかし、正しい乗車券を所持している利用者も含めて全ての利用者に対して車内改札を行うことは著しく効率が悪い。
【0005】
本発明は、上記状況に鑑みて、車内改札の効率を向上させる車内改札支援方法及び車内改札支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕車内改札支援方法において、鉄道、軌道、又はバス車両の乗降口に対応して、乗車処理用改札装置、降車処理用改札装置、通過センサ、及び撮影装置を配置するとともに、これらを制御する制御装置を設置し、この制御装置に映像蓄積サーバを接続し、この映像蓄積サーバに車内用無線装置を接続し、この車内用無線装置との通信を行う映像表示端末を車内改札係員が携帯し、前記映像蓄積サーバ及び前記制御装置に改札対象人数管理装置を接続し、この改札対象人数管理装置に改札対象人数表示装置を接続することにより、前記車内改札係員が改札対象人数の多い列車・区間で重点的な乗務体制をとれるようにしたことを特徴とする。
【0007】
〕上記〔〕記載の車内改札支援方法において、前記改札対象人数管理装置に車外用無線装置を接続し、この車外用無線装置と改札対象列車管理装置とで通信することにより、列車における改札対象人数の情報を地上の係員にも伝達し、改札対象人数の多い列車に重点的に車内改札係員を臨機応変に派遣できるようにしたことを特徴とする。
車内改札支援システムにおいて、鉄道軌道、又はバス車両の乗降口に対応して配置される乗車処理用改札装置降車処理用改札装置通過センサ及び撮影装置、並びにこれらを制御する制御装置と、この制御装置に接続される映像蓄積サーバと、この映像蓄積サーバに接続される車内用無線装置と、この車内用無線装置との通信を行う、車内改札係員が携帯する映像表示端末と、前記映像蓄積サーバ及び前記制御装置に接続される改札対象人数管理装置と、この改札対象人数管理装置に接続される改札対象人数表示装置とを具備し、前記車内改札係員が改札対象人数の多い列車・区間で重点的な乗務体制をとれるようにしたことを特徴とする。
【0008】
〕上記〔〕記載の車内改札支援システムにおいて、前記改札対象人数管理装置に接続される車外用無線装置と、この車外用無線装置と通信する改札対象列車管理装置とを備え、列車における改札対象人数の情報を地上の係員にも伝達し、改札対象人数の多い列車に重点的に車内改札係員を臨機応変に派遣できるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
乗務員が車内改札を行う際、正しく乗車していない可能性のある利用者のみを対象にして改札を行うことができるため、効率的に不正乗車の利用者を検知し、運賃の回収を行うことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の車内改札支援方法及び車内改札支援システムは、鉄道軌道、又はバス車両の乗降口に対応して配置される乗車処理用改札装置と降車処理用改札装置と通過センサと撮影装置とこれらを制御する制御装置と、この制御装置に接続される映像蓄積サーバと、この映像蓄積サーバに接続される車内用無線装置と、この車内用無線装置との通信を行う車内改札係員が携帯する映像表示端末とを具備するとともに、前記映像蓄積サーバと前記制御装置に接続される改札対象人数管理装置と、この改札対象人数管理装置に接続される改札対象人数表示装置とを備え、前記車内改札係員が改札対象人数の多い列車・区間で重点的な乗務体制をとれるようにする。
【実施例】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す車内改札支援システムの模式図、図2はその車内改札支援システムのブロック図である。
図1において、1は鉄道車両(軌道車両やバス車両であってもよい)、2は運転士、3は利用者、4は乗降口、5はその乗降口4に配置される乗車処理用改札装置、6はその乗降口4に配置される降車処理用改札装置、7は利用者3の撮影装置、8は車内改札係員(乗務員)、9は映像表示端末(移動端末)である。
【0012】
また、図2において、11は映像蓄積サーバ、12は映像蓄積サーバ11に接続される無線装置、13は改札装置5,6の制御装置、14は通過センサである。
図1及び図2に示すように、鉄道車両1内には、鉄道車両1の乗降口4に乗車券の乗車処理を行う乗車処理用改札装置5と、鉄道車両1の利用者3の乗車を検知する通過センサ14と、鉄道車両1の扉を通過する利用者3を撮影する撮影装置7とが備えられている。利用者3が乗車処理用改札装置5により乗車券の乗車処理を行わずに乗車したことを検出したとき、撮影装置7は利用者を撮影し、その映像を車内改札係員(乗務員)8に報知するようにする。また、撮影装置7は、利用者3が降車処理用改札装置6により乗車券の降車処理を行わずに降車したことを検知したときは利用者3を撮影し、その映像を記録することができる。したがって、不正利用者の記録を残すことにより、次回の乗車時の不正乗車に関する資料として、車内改札支援に役立てることができる。
【0013】
本発明の構成をより具体的に説明する。
鉄道車両の乗車扉ごとに、以下の装置を設置する。
(1)乗車処理用改札装置5
利用者が乗車の際に、自らの普通乗車券、ICカード乗車券、磁気カード乗車券などの乗車処理を行う。処理が正しく完了した場合、画面または音声、またはその両方により処理が完了したことを利用者に伝えるとともに、制御装置13に処理完了を通知する。有効でない乗車券等が挿入ないしかざされた場合には、有効でないことを画面または音声、またはその両方により利用者に伝える。
【0014】
利用者の乗車券がICカード乗車券の場合、乗車処理用改札装置5は乗車券の情報を電磁波を用いて読み取り、読み取った乗車券が有効であると判定したときは、乗車日時及び、乗車した駅や停留所等の情報を電磁波を用いてICカード乗車券に記録する。
利用者の乗車券が磁気によって読み書き可能な乗車券の場合、乗車処理用改札装置5は磁気で記録された乗車券の情報を読み取り、読み取った乗車券が有効であると判定したときは、乗車日時、乗車した駅や停留所等の情報を磁気によって乗車券に記録する。
【0015】
利用者の乗車券が磁気記録のない紙の乗車券の場合、乗車処理用改札装置5は乗車券にバーコードや二次元バーコードで印刷された乗車券の情報をバーコードスキャナによって読み取り、読み取った乗車券が有効であると判定したときは、パンチ穴を穿つか改札印を印字する。印字は単なる印ではなく、乗車日時、乗車した駅や停留所の情報を表すバーコードないし二次元バーコードでもよい。
【0016】
(2)降車処理用改札装置6
利用者が降車の際に、自らの普通乗車券、ICカード乗車券、磁気カード乗車券などの降車処理を行う。処理が正しく完了した場合、画面または音声、またはその両方により処理が完了したことを利用者に伝えるとともに、制御装置13に処理完了を通知する。有効でない乗車券等が挿入ないしかざされた場合には、有効でないことを画面または音声、またはその両方により利用者に伝える。
【0017】
利用者の乗車券がICカード乗車券の場合、降車処理用改札装置6は乗車券の情報を電磁波を用いて読み取り、読み取った乗車券が有効であると判定したときは、降車日時及び、降車した駅や停留所等の情報を電磁波を用いてICカード乗車券に記録する。
利用者の乗車券が磁気によって読み書き可能な乗車券の場合、降車処理用改札装置6は磁気で記録された乗車券の情報を読み取る。読み取った乗車券が有効であると判定したときは、降車日時、降車した駅や停留所等の情報を磁気によって乗車券に記録する。
【0018】
利用者の乗車券が磁気記録のない紙の乗車券の場合、降車処理用改札装置6は乗車券にバーコードや二次元バーコードで印刷された乗車券の情報をバーコードスキャナによって読み取り、パンチ穴もしくは単純な改札印を光学センサで読み取るか、バーコードまたは二次元バーコードの改札印をバーコードスキャナで読み取る。読み取った乗車券が有効な普通乗車券や回数乗車券の場合、降車処理用改札装置6はそれらの乗車券を内部に取り込む。
【0019】
(3)通過センサ14
利用者の通過を通過センサ14としての光センサ、撮影装置または超音波センサで検出する。
〔透過型の光センサの場合〕
図3は本発明の通過センサが透過型の光センサの場合の説明図である。
【0020】
図3(a)では、透過型の光センサ21の手前に利用者20が位置している。図3(b)では、利用者20が進んで、透過型の光センサ21の手前のセンサ22が利用者を感知し、図3(c)では、更に利用者20が進んで、手前のセンサ22だけでなく奥のセンサ23も利用者を感知する。図3(d)では手前のセンサ22は利用者の感知を終了し、奥のセンサ23のみが利用者を感知している。図3(e)では手前のセンサ22と奥のセンサ23の両方とも利用者の感知が終了して利用者20が通過したこと及び通過方向を検知することができる。
【0021】
すなわち、投光器と受光器の組からなるセンサを2箇所以上に設置し、光を遮蔽する順序と遮蔽がなくなる順序により、利用者の通過とその進行方向を検出することができる。センサによって光が遮蔽されている間は、利用者20がその場に存在していることになる。
〔反射型の光センサの場合〕
図4は本発明の通過センサが反射型の光センサの場合の説明図である。
【0022】
図4(a)では、反射型の光センサ31の手前に利用者30が位置している。図4(b)では、利用者30が進んで、反射型の光センサ31の手前のセンサ32が利用者を感知し、図4(c)では、更に利用者30が進んで、手前のセンサ32だけでなく奥のセンサ33も利用者を感知する。図4(d)では手前のセンサ32は利用者の感知を終了し、奥のセンサ33のみが利用者を感知している。図4(e)では手前のセンサ32と奥のセンサ33の両方とも利用者の感知が終了して利用者30が通過したこと及び通過方向を検知することができる。
【0023】
すなわち、反射型センサを2箇所以上に設置し、光が反射される順序と反射がなくなる順序により、利用者の通過とその進行方向を検出する。光が反射されている間は、利用者30がその場に存在していることになる。
〔撮影装置の場合〕
図5は本発明の通過センサが撮装置の場合の説明図である。
【0024】
利用者40が通過する箇所の高い位置に動画を撮影できる撮影装置を設置し、予め撮影された背景画像41と、動画の1枚1枚の画像42,・・・を比較し、それらの画像の差分43を通過している利用者40として認識する。映像で認識された利用者40の位置から利用者の通過とその通過方向を認識することができる。
〔超音波センサの場合〕
超音波の発信装置と受信装置の組を2箇所以上に設置し、超音波の信号を遮蔽する順序と遮蔽がなくなる順序により、利用者の通過とその通過方向を検出する。超音波の信号が遮蔽されている間は、利用者がその場に存在していることになる。
【0025】
(4)制御装置13
乗車処理用改札装置5からの処理完了通知の未受信と通過センサ14からの乗車検出通知から、乗車処理を正しく完了していない利用者の通過を検知し、その利用者を撮影装置7を使って撮影し、撮した映像を映像蓄積サーバ11に伝送する。必要な場合は伝送に際して、撮影を行った駅や停留所の情報も映像に付加する。また、降車処理用改札装置6からの処理完了通知の未受信と通過センサ14からの降車検出通知から、降車処理を正しく完了していない利用者の通過を検知し、その利用者を撮装置7を使って撮影し、撮影した映像を映像蓄積サーバ11に伝送する。必要な場合は伝送に際して、撮影を行った駅や停留所の情報も映像に付加する。
【0026】
制御装置13の処理フローの一例を図6に示す。
まず、車両の扉が開いているか否かをチェックする(ステップS1)。
ステップS1において、車両の扉が開いている場合(YESの場合)には、通過センサ14が利用者の乗車を検出したか否かをチェックする(ステップS2)。
一方、ステップS1において、車両の扉が閉じている場合(NOの場合)には終了する。
【0027】
ステップS2において、利用者の乗車を検出した場合(YESの場合)には、後述する撮影装置7により撮影を行う(ステップS3)。
ここで、撮影された映像データは一時的に蓄積される(ステップS4)。
次に、乗車処理用改札装置5による乗車券への乗車処理が完了したか否かをチェックする。(ステップS5)。
【0028】
上記ステップS5において、乗車処理の完了が確認された場合(YESの場合)には、ステップS4で一時的に蓄積されていた映像データの削除を行う(ステップS6)。
一方、ステップS5において、乗車処理の完了が確認されなかった場合(NOの場合)には、通過センサ14が利用者の乗車中止を検出したか否かをチェックする。(ステップS7)。
【0029】
上記ステップS7において、利用者の乗車中止検出した場合(YESの場合)には前記ステップS1に戻るようにする。
一方、ステップS7において、利用者の乗車中止が検出されなかった場合(NOの場合)には、通過センサ14が利用者の乗車完了を検出したか否かをチェックする(ステップS8)。
【0030】
上記ステップS8において、乗車完了が確認されなかった場合(NOの場合)には、ステップS5に戻り、乗車完了が確認された場合(YESの場合)には、映像データを映像蓄積サーバ11に送信する(ステップS9)。
なお、ステップS6及びS9における出力の後はステップS1へ戻る。
一方、ステップS2において、利用者の乗車が検出されなかった場合(NOの場合)には、乗車処理用改札装置5が乗車券への乗車処理を完了したか否かをチェックする(ステップS10)。
【0031】
上記ステップS10において、乗車券への乗車処理の完了が確認されなかった場合(NOの場合)には、ステップS1へ戻り、乗車完了が確認された場合(YESの場合)には通過センサ14が利用者の乗車完了を検出したか否かをチェックする(ステップS11)。
次に、ステップS11において、利用者の乗車完了が確認されなかった場合(NOの場合)には、もう一度ステップS11を繰り返し、乗車完了が確認された場合(YESの場合)には前記ステップS1へ戻るようにする。
【0032】
(5)撮影装置7
制御装置13による制御により、利用者3の静止画または動画またはその両方を撮影し、その映像情報を制御装置13に伝送する。
上記の装置のほかに、車両には以下の装置を設置する。
(6)映像蓄積サーバ11
正しい改札処理を行わずに乗車した利用者3の映像を蓄積し、車内改札係員が保持する映像表示端末9にその映像を伝送する。この映像蓄積サーバ11は、映像表示端末9の端末認証を行うことで、正規の映像表示装置以外からのアクセスを拒否する。
【0033】
また、車内改札係員8は以下の装置を携帯する。
(7)映像表示端末9
車内改札係員8の操作により、映像蓄積サーバ11に蓄積された映像を表示する。映像表示端末9は、暗証番号その他の手段で車内改札係員8のログイン認証を行い、正規の係員以外の操作を認めない。
【0034】
また、必要に応じて、車内改札係員8が車内改札を行った利用者の情報を、車内改札係員8の操作により映像蓄積サーバ11から消去する機能も付加する。
なお、上記した実施例では鉄道車両を主にして説明したが、軌道車両やバス車両にも適用することができる。
次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0035】
図7は本発明の第2実施例を示す車内改札支援システムのブロック図である。
この図において、乗車処理用改札装置5、降車処理用改札装置6、利用者の撮影装置7、映像表示端末9、映像蓄積サーバ11、無線装置12、改札装置5,6の制御装置13、通過センサ14は、第1実施例と同様であり、説明は割愛する。
図7において、51は映像蓄積サーバ11及び制御装置13と接続される改札対象人数管理装置、52は改札対象人数表示装置である。
【0036】
上記した第1実施例では、車内の利用者のうち改札対象人数の多寡とは無関係に、車内改札係員が所定の列車の所定の区間で乗務することにしている。一方、この第2実施例では、車内改札係員が改札対象人数の多い列車・区間で重点的に乗務するようにしている。具体的には、正しく乗車していない可能性のある利用者(改札対象者)の人数を計測し、それを車内の乗務員や、地上の係員に伝達することで、車内改札係員が乗務する列車・区間に優先度を付けやすくする。これを実現するため、第2実施例では上記第1実施例に用いた装置1~14に加えて以下のように構成する。
【0037】
(8)改札対象人数管理装置51
制御装置13からの通知により、各駅または停留所において、乗車した利用者3のうち、正しく乗車していない可能性のある利用者の人数を累積し、同時に各駅または停留所で降車した利用者のうち正しく降車しなかった可能性のある利用者の人数を累積する。正しく乗車していない可能性のある利用者から正しく降車しなかった可能性のある利用者の人数を差し引いた値を、現時点でその列車の中にいる改札対象者の人数とし、その人数を運転席にある改札対象人数表示装置52に表示する。
【0038】
(9)改札対象人数表示装置52
この改札対象人数表示装置52は、運転席に設置される表示装置で、改札対象人数管理装置51により検知された車内の改札対象者の人数を表示する。この改札対象人数表示装置52の表示を見て改札対象者の人数が多いと判断した時、指令所に無線で連絡し車内改札係員の乗務を要請する。また、当該車両の近くにいる車内改札係員に直接無線で要請するようにしてもよい。
【0039】
この機能を実現するために、制御装置13には、乗車処理を正しく完了していない利用者(改札対象者)の乗車を検知したら、改札対象人数管理装置51に改札対象者が乗車したことを通知する。また、正しい降車処理を完了していない利用者の降車を検知したら、改札対象人数管理装置51にその旨を通知する。
次に、本発明の第3実施例について説明する。
【0040】
図8は本発明の第3実施例を示す車内改札支援システムのブロック図である。
この図において、乗車処理用改札装置5、降車処理用改札装置6、利用者の撮影装置7、映像表示端末9、映像蓄積サーバ11、無線装置12、改札装置5,6の制御装置13、通過センサ14は、第1実施例及び第2実施例と同様であり、説明は割愛する。
図8において、53は無線装置(外部用)、54は改札対象列車管理装置、55は各列車を示している。
【0041】
上記した第2実施例では、車内の改札対象者を乗務員に伝達するのみであったが、第3実施例では、この情報を地上の係員にも伝達する。これを実現するため、第3実施例では上記第1および第2実施例で用いた装置に加えて以下の装置を設置する。
(10)無線装置(外部用)53
指令所毎に設置された改札対象列車管理装置54に、改札対象人数の最新情報を伝送する。また、車内改札係員8が乗務している場合には、そこにも情報を伝送する。つまり、映像表示端末9に伝送する。
【0042】
(11)改札対象列車管理装置54
運行中の各列車55から、それぞれの車内の改札対象人数と車内改札係員8の乗務の有無の情報を改札対象列車管理装置54受信し、その状態を保持するとともに、車内改札係員の乗務していない列車を改札対象人数の多い順に表示する。
第3実施例を実現するために、以下の装置に機能を付加する。
【0043】
映像蓄積サーバ11は、車内改札係員8が保持する映像表示端末9が接続されているかどうかを管理し、接続状態が変化したとき、改札対象人数管理装置51に最新の接続状態を通知するようにする。
さらに、改札対象人数管理装置51は、無線装置(外部用)53を通じて改札対象人数を地上の改札対象列車管理装置54に伝送するようにする。また、映像蓄積サーバ11への映像表示端末9への接続状態により、車内改札係員8の乗務の有無を判断し、無線装置(外部用)53を通じて、改札対象列車管理装置54に伝送する。
【0044】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明の車内改札支援方法及び車内改札支援システムは、効率的に不正乗車の利用者を検知し、運賃の回収を行うことができる車内改札支援方法及び車内改札支援システムとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1実施例を示す車内改札支援システムの模式図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す車内改札支援システムのブロック図である。
【図3】本発明の通過センサが透過型の光センサの場合の説明図である。
【図4】本発明の通過センサが反射型の光センサの場合の説明図である。
【図5】本発明の通過センサが撮装置の場合の説明図である。
【図6】本発明の車内改札支援システムの制御装置の処理フローの一例を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す車内改札支援システムのブロック図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す車内改札支援システムのブロック図である。
【符号の説明】
【0047】
1 鉄道車両
2 運転士
3,20,30,40 利用者
4 乗降口
5 乗車処理用改札装置
6 降車処理用改札装置
7 撮影装置
8 車内改札係員(乗務員)
9 映像表示端末(移動端末)
11 映像蓄積サーバ
12 無線装置
13 改札装置の制御装置
14 通過センサ
21 透過型の光センサ
22,32 手前のセンサ
23,33 奥のセンサ
31 反射型の光センサ
41 背景画像
42 1枚1枚の画像
43 画像の差分
51 改札対象人数管理装置
52 改札対象人数表示装置
53 無線装置(外部用)
54 改札対象列車管理装置
55 各列車
図面
【図1】
0
【図2】
1
【図3】
2
【図4】
3
【図5】
4
【図6】
5
【図7】
6
【図8】
7