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明細書 :視覚障害者のテキストレイアウト確認方法

発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 特許公報(B2)
特許番号 特許第2866932号 (P2866932)
公開番号 特開平10-232600 (P1998-232600A)
登録日 平成10年12月25日(1998.12.25)
発行日 平成11年3月8日(1999.3.8)
公開日 平成10年9月2日(1998.9.2)
発明の名称または考案の名称 視覚障害者のテキストレイアウト確認方法
国際特許分類 G09B 21/00      
FI G09B 21/00 B
請求項の数または発明の数 4
全頁数 5
出願番号 特願平09-049790 (P1997-049790)
出願日 平成9年2月18日(1997.2.18)
審査請求日 平成9年2月18日(1997.2.18)
特許権者または実用新案権者 【識別番号】391027413
【氏名又は名称】郵政省通信総合研究所長
発明者または考案者 【氏名】海老名 毅
審査官 【審査官】江塚 政弘
参考文献・文献 特開 平8-328816(JP,A)
調査した分野 G09B 21/00
特許請求の範囲 【請求項1】
ワードプロセッサソフトウエアにより作成した複数行にわたる文書のレイアウトを視覚障害者が触覚的に認識するための確認方法であって、
コンピュータに内蔵された上記ワードプロセッサソフトウエアで文書を作成し、該文書のデータをコンピュータに内蔵されたテキストレイアウトソフトウエアで処理して、触覚ディスプレイ装置で表示可能なフォーマットのデータに変換し、更に、このデータをコンピュータに内蔵された制御用ソフトウエアを介して上記触覚ディスプレイ装置に出力し、上記文書のレイアウトを触覚情報として表示することを特徴とする視覚障害者のテキストレイアウト確認方法。

【請求項2】
ワードプロセッサソフトウエアにより作成した複数行にわたる文書のレイアウトを視覚障害者が触覚的に認識するための確認方法であって、
コンピュータに内蔵された上記ワードプロセッサソフトウエアで文書を作成し、該文書のデータをコンピュータに内蔵されたテキストレイアウトソフトウエアで処理して、触覚ディスプレイ装置で表示可能なフォーマットのデータに変換し、更に、このデータをコンピュータに内蔵された制御用ソフトウエアを介して上記触覚ディスプレイ装置に出力し、上記文書のレイアウトを触覚情報として表示すると共に、上記視覚障害者が上記触覚ディスプレイ装置に表示されている表示ドットを接触すると、上記触覚ディスプレイ装置から上記制御用ソフトウエアに対して接触した上記表示ドットに対応する位置情報が出力され、これに基づいて上記制御用ソフトウエアは音声合成装置に音声対応信号を出力し、接触した上記表示ドットに対応する音声信号を得ることを特徴とする視覚障害者のテキストレイアウト確認方法。

【請求項3】
ワードプロセッサソフトウエアにより作成した表のレイアウトを視覚障害者が触覚的に認識するための確認方法であって、
コンピュータに内蔵された上記ワードプロセッサソフトウエアで表を作成し、該表のデータをコンピュータに内蔵されたテキストレイアウトソフトウエアで処理して、触覚ディスプレイ装置で表示可能なフォーマットのデータに変換し、更に、このデータをコンピュータに内蔵された制御用ソフトウエアを介して上記触覚ディスプレイ装置に出力し、上記表のレイアウトを触覚情報として表示することを特徴とする視覚障害者のテキストレイアウト確認方法。

【請求項4】
ワードプロセッサソフトウエアにより作成した表のレイアウトを視覚障害者が触覚的に認識するための確認方法であって、
コンピュータに内蔵された上記ワードプロセッサソフトウエアで表を作成し、該表のデータをコンピュータに内蔵されたテキストレイアウトソフトウエアで処理して、触覚ディスプレイ装置で表示可能なフォーマットのデータに変換し、更に、このデータをコンピュータに内蔵された制御用ソフトウエアを介して上記触覚ディスプレイ装置に出力し、上記表のレイアウトを触覚情報として表示すると共に、上記視覚障害者が上記触覚ディスプレイ装置に表示されている表示ドットを接触すると、上記触覚ディスプレイ装置から上記制御用ソフトウエアに対して接触した上記表示ドットに対応する位置情報が出力され、これに基づいて上記制御用ソフトウエアは音声合成装置に音声対応信号を出力し、接触した上記表示ドットに対応する音声信号を得ることを特徴とする視覚障害者のテキストレイアウト確認方法。
発明の詳細な説明 【発明の詳細な説明】

【0001】

【発明の属する技術分野】本発明は、視覚障害者がワードプロセッサソフトウエアにより作成した文書や表のレイアウトを容易に認識することのできる視覚障害者のテキストレイアウト確認方法に関するものである。

【0002】

【従来の技術】従来より、視覚障害者のためにワードプロセッサソフトウエアにより作成した文書等を点字や音声によって表示する技術が開発されている。

【0003】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来の技術には文書等における文章のレイアウトが視覚障害者にはわからないといった問題点があった。

【0004】

【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案されたものであり、ワードプロセッサソフトウエアにより作成した複数行にわたる文書のレイアウトを視覚障害者が触覚的に認識するための確認方法であって、コンピュータに内蔵された上記ワードプロセッサソフトウエアで文書を作成し、該文書のデータをコンピュータに内蔵されたテキストレイアウトソフトウエアで処理して、触覚ディスプレイ装置で表示可能なフォーマットのデータに変換し、更に、このデータをコンピュータに内蔵された制御用ソフトウエアを介して上記触覚ディスプレイ装置に出力し、上記文書のレイアウトを触覚情報として表示する視覚障害者のテキストレイアウト確認方法を提供するものである。

【0005】
本発明は、ワードプロセッサソフトウエアにより作成した複数行にわたる文書のレイアウトを視覚障害者が触覚的に認識するための確認方法であって、コンピュータに内蔵された上記ワードプロセッサソフトウエアで文書を作成し、該文書のデータをコンピュータに内蔵されたテキストレイアウトソフトウエアで処理して、触覚ディスプレイ装置で表示可能なフォーマットのデータに変換し、更に、このデータをコンピュータに内蔵された制御用ソフトウエアを介して上記触覚ディスプレイ装置に出力し、上記文書のレイアウトを触覚情報として表示すると共に、上記視覚障害者が上記触覚ディスプレイ装置に表示されている表示ドットを接触すると、上記触覚ディスプレイ装置から上記制御用ソフトウエアに対して接触した上記表示ドットに対応する位置情報が出力され、これに基づいて上記制御用ソフトウエアは音声合成装置に音声対応信号を出力し、接触した上記表示ドットに対応する音声信号を得る視覚障害者のテキストレイアウト確認方法を提供するものである。

【0006】
本発明は、ワードプロセッサソフトウエアにより作成した表のレイアウトを視覚障害者が触覚的に認識するための確認方法であって、コンピュータに内蔵された上記ワードプロセッサソフトウエアで表を作成し、該表のデータをコンピュータに内蔵されたテキストレイアウトソフトウエアで処理して、触覚ディスプレイ装置で表示可能なフォーマットのデータに変換し、更に、このデータをコンピュータに内蔵された制御用ソフトウエアを介して上記触覚ディスプレイ装置に出力し、上記表のレイアウトを触覚情報として表示する視覚障害者のテキストレイアウト確認方法を提供するものである。

【0007】
本発明は、ワードプロセッサソフトウエアにより作成した表のレイアウトを視覚障害者が触覚的に認識するための確認方法であって、コンピュータに内蔵された上記ワードプロセッサソフトウエアで表を作成し、該表のデータをコンピュータに内蔵されたテキストレイアウトソフトウエアで処理して、触覚ディスプレイ装置で表示可能なフォーマットのデータに変換し、更に、このデータをコンピュータに内蔵された制御用ソフトウエアを介して上記触覚ディスプレイ装置に出力し、上記表のレイアウトを触覚情報として表示すると共に、上記視覚障害者が上記触覚ディスプレイ装置に表示されている表示ドットを接触すると、上記触覚ディスプレイ装置から上記制御用ソフトウエアに対して接触した上記表示ドットに対応する位置情報が出力され、これに基づいて上記制御用ソフトウエアは音声合成装置に音声対応信号を出力し、接触した上記表示ドットに対応する音声信号を得る視覚障害者のテキストレイアウト確認方法を提供するものである。

【0008】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態におけるテキストレイアウト確認方法を用いたテキストレイアウト確認装置の構成を示すブロック図である。

【0009】
図において、1は触覚ディスプレイ装置であり、表面に縦9ドット×横26ドットの表示ドット1aが形成されている。該表示ドット1aは図示していない駆動機構によって駆動され、表示ドット1aが選択された場合には、触覚ディスプレイ装置1の表面に突出し、かつ表示ドット1aに指等が接触している場合には接触位置データ信号を出力するように機能する。また、表示ドット1aが選択されなかった場合には、触覚ディスプレイ装置1の表面に突出しないように構成されている。

【0010】
2は1台のコンピュータであり、2aはコンピュータ2に内蔵されているワードプロセッサソフトウエア/作表ソフトウエアであり、これを用いて例えば視覚障害者以外の者が文書や表を作成し、その文書や表に対応したコードデータを図示していないハードディスク等に一旦記憶させる。

【0011】
この文書等のレイアウトを視覚障害者が確認したい場合には、コンピュータ2に内蔵されているテキストレイアウトソフトウエア2bを起動させ、ワードプロセッサソフトウエア/作表ソフトウエア2aの出力したコードデータを読み込んで触覚ディスプレイ装置1で表示可能なコードデータに変換し、コンピュータ2に内蔵されている制御用ソフトウエア2cを介して触覚ディスプレイ装置1にレイアウト信号A1として出力し、触覚ディスプレイ装置1は入力したレイアウト信号A1に基づいて表示ドット1aを駆動させて表示を行う。

【0012】
具体的には図2(a)、(b)のように全角の文字は連続して突出した2表示ドット1aで表現され、また、半角の文字は突出した1表示ドットで表される。また、表の罫線は連続した突出した1表示ドットで表されるが、適当にスペースを設けることにより、全角や半角の文字とは異なって認識できる。

【0013】
そして、突出した表示ドット1aを手等で接触すると接触情報が触覚ディスプレイ装置1から触覚位置データ信号A1がコンピュータ2の制御用ソフトウエア2cに伝送され、その位置が文章の文字の位置と一致したならば、制御用ソフトウエア2cは音声合成装置3に音声対応信号Bを出力し、接触した表示ドット1aに対応する音声信号Cをスピーカ4を介して音声で表現する。

【0014】
以上の動作を図3に示すフローチャートにて説明する。先ず、ステップS1でワードプロセッサソフトウエア/作表ソフトウエア2aで作成した文書や表のデータからテキストレイアウトソフトウエア2bを使用してデータ文書や表を読みとる。

【0015】
ステップS2で読みとった文書や表から、テキストレイアウトソフトウエア2bは文章や表を構成する罫線及び文章等のレイアウトデータを抽出し、このレイアウトデータに基づいて文章や罫線等を触覚ディスプレイ装置1にて表示できるレイアウト信号に変換する。

【0016】
ステップS3でレイアウト信号A1を制御用ソフトウエア2cを介して文章や罫線等のレイアウトを触覚ディスプレイ装置1に表示する。

【0017】
ステップS4で制御用ソフトウエア2cに対して触覚ディスプレイ装置1から表示ドット1aに接触した触覚位置データが出力されるかを検出する。

【0018】
ステップS5で制御用ソフトウエア2cは触覚ディスプレイ装置1から表示ドット1aに接触した触覚位置データ信号A2を受信すると、その触覚位置データ信号A2から表示ドット1aが文字か罫線かを判別し、文字であれば、その文字に対応する音声対応信号Bを音声合成装置3に出力し、音声合成装置3は音声信号Cをスピーカ4に出力して文字に対応した音声を視覚障害者が認識できるようにする。

【0019】
以上のようなフローチャートで示した動作に基づいて、本実施形態の視覚障害者のテキストレイアウト確認装置では、視覚障害者は単に文章を理解するだけではなく、文章のレイアウトも認識することができる。

【0020】
以上のように、本発明の実施形態を説明してきたが、本発明はここで示した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成を変更しない限り適宜に実施できる。例えば、本実施形態ではワードプロセッサソフトウエア/作表ソフトウエアやテキストレイアウトソフトウエア及び制御用ソフトウエアを一台のコンピュータに内蔵させているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのソフトウエアは複数台のコンピュータに分割して内蔵させても構わない。

【0021】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の視覚障害者のテキストレイアウト確認方法では、視覚障害者が単に文章を理解するだけでなく、文章や罫線等の配置を触覚で認識することが可能になり、ワードプロセッサソフトウエア/作表ソフトウエアで作成された文書等をより具体的に認識することができる等、優れた効果を奏する。
図面
【図1】
0
【図3】
1
【図2】
2