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明細書 :植物概日リズム調整剤。

発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2016-040231 (P2016-040231A)
公開日 平成28年3月24日(2016.3.24)
発明の名称または考案の名称 植物概日リズム調整剤。
国際特許分類 A01N  43/90        (2006.01)
A01N  43/64        (2006.01)
A01N  43/80        (2006.01)
A01N  43/824       (2006.01)
A01N  43/56        (2006.01)
A01N  43/40        (2006.01)
A01N  43/836       (2006.01)
A01N  43/707       (2006.01)
A01N  43/08        (2006.01)
A01N  43/54        (2006.01)
A01P  21/00        (2006.01)
C07D 413/12        (2006.01)
C07D 487/04        (2006.01)
C07D 249/06        (2006.01)
C07D 261/08        (2006.01)
C07D 285/135       (2006.01)
C07D 471/04        (2006.01)
C07D 231/44        (2006.01)
C07D 213/70        (2006.01)
C07D 271/06        (2006.01)
C07D 401/04        (2006.01)
C07D 307/14        (2006.01)
C07D 239/62        (2006.01)
C07D 495/04        (2006.01)
C07D 409/06        (2006.01)
C07D 513/04        (2006.01)
FI A01N 43/90 105
A01N 43/64
A01N 43/80 101
A01N 43/82 101C
A01N 43/90 103
A01N 43/56 D
A01N 43/40 101Q
A01N 43/82 104
A01N 43/707
A01N 43/08 D
A01N 43/54 F
A01N 43/40 101A
A01N 43/90 102
A01P 21/00
C07D 413/12
C07D 487/04 143
C07D 249/06 504
C07D 261/08
C07D 285/12 F
C07D 471/04 104Z
C07D 231/44
C07D 213/70
C07D 271/06
C07D 401/04
C07D 307/14
C07D 239/62
C07D 495/04 105
C07D 409/06
C07D 495/04 111
C07D 513/04 338
請求項の数または発明の数 15
出願形態 OL
全頁数 42
出願番号 特願2014-164097 (P2014-164097)
出願日 平成26年8月12日(2014.8.12)
発明者または考案者 【氏名】中道 範人
【氏名】山口 潤一郎
【氏名】伊丹 健一郎
【氏名】上原 貴大
【氏名】大松 亨介
【氏名】古川 由季乃
【氏名】木下 俊則
【氏名】大井 貴史
【氏名】佐藤 綾人
出願人 【識別番号】504139662
【氏名又は名称】国立大学法人名古屋大学
個別代理人の代理人 【識別番号】110000796、【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
審査請求 未請求
テーマコード 4C036
4C037
4C050
4C055
4C056
4C063
4C065
4C071
4C072
4H011
Fターム 4C036AD08
4C036AD21
4C037CA12
4C050AA01
4C050BB05
4C050CC08
4C050EE04
4C050FF05
4C050GG03
4C050HH01
4C055AA06
4C055BA03
4C055BA42
4C055BB15
4C055CA03
4C055CA47
4C055CB04
4C055DA42
4C055DB15
4C056AA01
4C056AB01
4C056AC01
4C056AD01
4C056AE03
4C056FA13
4C056FB01
4C063AA01
4C063BB01
4C063CC44
4C063CC75
4C063CC92
4C063DD12
4C063DD58
4C063EE03
4C065AA05
4C065BB04
4C065CC01
4C065DD02
4C065EE02
4C065HH01
4C065JJ04
4C065KK01
4C065LL01
4C065PP12
4C071AA01
4C071BB01
4C071CC01
4C071CC02
4C071CC21
4C071EE13
4C071EE14
4C071FF05
4C071FF06
4C071HH09
4C071HH11
4C071JJ05
4C071JJ08
4C071LL02
4C072AA01
4C072AA06
4C072BB02
4C072CC02
4C072CC16
4C072EE13
4C072FF05
4C072GG08
4C072UU02
4H011AB03
4H011BA01
4H011BB08
4H011BB09
4H011BB10
4H011BC18
4H011DA15
4H011DC05
4H011DD03
要約 【課題】植物概日リズム調整剤、及びより簡便な植物概日リズム調整方法を提供すること。
【解決手段】一般式(1)で示される複素環含有化合物、又はその農学的に許容される塩、水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む、植物概日リズム調整剤
【選択図】なし
特許請求の範囲 【請求項1】
一般式(1):
【化1】
JP2016040231A_000042t.gif
[式中、Q及びQは同じか又は異なり、それぞれ複素環を示し;Xは単結合又は2価の基を示し;Zは単結合又は二重結合を示し;Xは、Zが単結合の場合は単結合又は2価の基を示し、Zが二重結合の場合は3価の基を示し;R及びRは同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;Rは同じか又は異なり、それぞれハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基、又はアミド基を示し;ma及びmbは同じか又は異なり、それぞれ0又は1~5の整数を示し;mcは同じか又は異なり、それぞれ0又は1~5の整数を示し;Rは水素原子又は一般式(2):
【化2】
JP2016040231A_000043t.gif
{式中、Xは単結合又は2価の基を示し;Rは同じか又は異なり、それぞれハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基、又はアミノ基を示し;meは0又は1~3の整数を示す。}
を示し;pは0又は1を示し;qは0又は1~3の整数を示す。ただし、pが0であり且つQが窒素原子を含まない場合は、qは1~3の整数であり、Xは窒素原子を含む2価の基である。]
で示される化合物、又はその農学的に許容される塩、水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む、植物概日リズム調整剤。
【請求項2】
一般式(1)で示される化合物が一般式(1-1)~(1-5):
【化3】
JP2016040231A_000044t.gif
[式中、R1-1~R1-4は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、ニトリル基、又はフェニルアルキル基を示し;R1-5~R1-9は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示し;R1-10は低級アルキル基又は一般式(3):
【化4】
JP2016040231A_000045t.gif
{式中、R1-11~R1-15は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基、又はアミド基を示す。}
で示される基を示し;Yは窒素原子又は炭素原子を示し;点線及びそれに並行する実線は、Yが窒素原子の場合は単結合を示し、Yが炭素原子の場合は二重結合を示す。]
【化5】
JP2016040231A_000046t.gif
[式中、R2-1~R2-2は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R2-3~R2-11は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]
【化6】
JP2016040231A_000047t.gif
[式中、R3-1は水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R3-2~R3-11は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]
【化7】
JP2016040231A_000048t.gif
[式中、R4-1は水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R4-2~R4-6は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]
【化8】
JP2016040231A_000049t.gif
[式中、R5-1~R5-10は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示す。]
のいずれかで示される化合物である、請求項1に記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項3】
一般式(1)で示される化合物が一般式(1-1)で示される化合物である、請求項2に記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項4】
1-5~R1-9が同じか又は異なり、それぞれ水素原子又はハロゲン原子である、請求項3に記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項5】
1-5~R1-9の少なくとも1種以上がハロゲン原子である、請求項3又は4に記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項6】
1-10が一般式(3)で示される基である、請求項3~5のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項7】
1-11~R1-15が同じか又は異なり、それぞれ水素原子又はハロゲン原子である、請求項6に記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項8】
Yが窒素原子である、請求項3~7のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項9】
1-1~R1-4が同じか又は異なり、それぞれ水素原子又はオキソ基である、請求項3~8のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項10】
一般式(1)で示される化合物が一般式(1-2)で示される化合物である、請求項2に記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項11】
2-3~R2-11は同じか又は異なり、それぞれ水素原子又はハロゲン原子である、請求項10に記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項12】
2-3~R2-7の少なくとも1種以上がハロゲン原子である、請求項10又は11に記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項13】
2-1がカルボキシル基又は低級アルキルカルボキシル基である、請求項10~12のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項14】
2-2が低級アルキル基である、請求項10~13のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤。
【請求項15】
請求項1~14のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤を植物又は植物の生育する土壌に施用する、植物概日リズムの調整方法。
発明の詳細な説明 【技術分野】
【0001】
本発明は、植物概日リズム調整剤、及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
植物概日リズムは、植物の多様な活動、例えば花形成(非特許文献1~3)、生長(非特許文献4)、一次代謝物(デンプン、糖等)の蓄積(非特許文献5)、二次代謝物(アントシアニン等)の蓄積(非特許文献6)、低温ストレス応答(非特許文献7)、乾燥ストレス応答(非特許文献7)、病原性細菌への抵抗性の発現(非特許文献8)、窒素代謝(非特許文献9)、鉄代謝(非特許文献10)、気孔の開閉(非特許文献11)、葉の緑化(非特許文献12)、水の吸収(非特許文献13)、種子の休眠(非特許文献14)、茎の旋回運動(非特許文献15)等に影響することが知られている。よって、概日リズムを調整することによりこれらの活動を調整できることが期待される。
【0003】
植物概日リズムを調整する方法としては、例えば概日時計関連遺伝子を変異させたり、人工的にデザインした概日時計関連遺伝子を導入する方法が知られている(特許文献1)。
【0004】
しかし、これらの技術は、植物の遺伝子組み換えを要するので、遺伝子組み換え系の確立していない植物種への応用が困難であるし、また遺伝子組み換え作物に対する拒否反応も一定程度存在することから、遺伝子組み換えをせずに植物概日リズムを調整する方法の開発が求められている。
【先行技術文献】
【0005】

【特許文献1】国際公開第2011/049243号
【0006】

【非特許文献1】Current Opinion in Plant Biology 2010, 13:594-603.
【非特許文献2】TRENDS in Plant Science 2006, Vol.11 No.11 550-558.
【非特許文献3】Mol Plant, May 2013; 6: 635-649.
【非特許文献4】Nature, Vol 448| 19 July 2007 358-363.
【非特許文献5】The Plant Cell, Vol. 17, 3257-3281, December 2005.
【非特許文献6】Science 290, 2110-2113 (2000).
【非特許文献7】Plant Cell Physiol. 50(3): 447-462 (2009).
【非特許文献8】Nature Vol 470 3 February 2011 110-115.
【非特許文献9】Current Opinion in Genetics & Development 2010, 20:588-598.
【非特許文献10】Plant Physiology, February 2013, Vol. 161, pp. 893-903.
【非特許文献11】Development 125, 485-494 (1998).
【非特許文献12】Biosci. Biotechnol. Biochem, 71(3), 834-839, 2007.
【非特許文献13】Plant Cell Physiol. 52(2): 373-383 (2011).
【非特許文献14】The Plant Cell, Vol. 21: 1722-1732, June 2009.
【非特許文献15】Plant Cell Physiol. 46(8): 1423-1427 (2005).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、植物概日リズム調整剤、及びより簡便な植物概日リズム調整方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、本発明者等は、下記一般式(1)で示される複素環含有化合物を用いることにより、上記課題を解決できることを見出した。本発明は、この知見に基づき、さらに研究を重ねた結果、完成されたものである。すなわち、本発明は、以下の構成を包含する。
【0009】
項1.一般式(1):
【0010】
【化1】
JP2016040231A_000002t.gif

【0011】
[式中、Q及びQは同じか又は異なり、それぞれ複素環を示し;Xは単結合又は2価の基を示し;Zは単結合又は二重結合を示し;Xは、Zが単結合の場合は単結合又は2価の基を示し、Zが二重結合の場合は3価の基を示し;R及びRは同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;Rは同じか又は異なり、それぞれハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基、又はアミド基を示し;ma及びmbは同じか又は異なり、それぞれ0又は1~5の整数を示し;mcは同じか又は異なり、それぞれ0又は1~5の整数を示し;Rは水素原子又は一般式(2):
【0012】
【化2】
JP2016040231A_000003t.gif

【0013】
{式中、Xは単結合又は2価の基を示し;Rは同じか又は異なり、それぞれハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基、又はアミノ基を示し;meは0又は1~3の整数を示す。}
を示し;pは0又は1を示し;qは0又は1~3の整数を示す。ただし、pが0であり且つQが窒素原子を含まない場合は、qは1~3の整数であり、Xは窒素原子を含む2価の基である。]
で示される化合物、又はその農学的に許容される塩、水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む、植物概日リズム調整剤。
【0014】
項2.一般式(1)で示される化合物が一般式(1-1)~(1-5):
【0015】
【化3】
JP2016040231A_000004t.gif

【0016】
[式中、R1-1~R1-4は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、ニトリル基、又はフェニルアルキル基を示し;R1-5~R1-9は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示し;R1-10は低級アルキル基又は一般式(3):
【0017】
【化4】
JP2016040231A_000005t.gif

【0018】
{式中、R1-11~R1-15は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基、又はアミド基を示す。}
で示される基を示し;Yは窒素原子又は炭素原子を示し;点線及びそれに並行する実線は、Yが窒素原子の場合は単結合を示し、Yが炭素原子の場合は二重結合を示す。]
【0019】
【化5】
JP2016040231A_000006t.gif

【0020】
[式中、R2-1~R2-2は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R2-3~R2-11は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]
【0021】
【化6】
JP2016040231A_000007t.gif

【0022】
[式中、R3-1は水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R3-2~R3-11は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]
【0023】
【化7】
JP2016040231A_000008t.gif

【0024】
[式中、R4-1は水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R4-2~R4-6は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]
【0025】
【化8】
JP2016040231A_000009t.gif

【0026】
[式中、R5-1~R5-10は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示す。]
のいずれかで示される化合物である、項1に記載の植物概日リズム調整剤。
【0027】
項3.一般式(1)で示される化合物が一般式(1-1)で示される化合物である、項2に記載の植物概日リズム調整剤。
【0028】
項4.R1-5~R1-9が同じか又は異なり、それぞれ水素原子又はハロゲン原子である、項3に記載の植物概日リズム調整剤。
【0029】
項5.R1-5~R1-9の少なくとも1種以上がハロゲン原子である、項3又は4に記載の植物概日リズム調整剤。
【0030】
項6.R1-10が一般式(3)で示される基である、項3~5のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤。
【0031】
項7.R1-11~R1-15が同じか又は異なり、それぞれ水素原子又はハロゲン原子である、項6に記載の植物概日リズム調整剤。
【0032】
項8.Yが窒素原子である、項3~7のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤。
【0033】
項9.R1-1~R1-4が同じか又は異なり、それぞれ水素原子又はオキソ基である、項3~8のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤。
【0034】
項10.一般式(1)で示される化合物が一般式(1-2)で示される化合物である、項2に記載の植物概日リズム調整剤。
【0035】
項11.R2-3~R2-11は同じか又は異なり、それぞれ水素原子又はハロゲン原子である、項10に記載の植物概日リズム調整剤。
【0036】
項12.R2-3~R2-7の少なくとも1種以上がハロゲン原子である、項10又は11に記載の植物概日リズム調整剤。
【0037】
項13.R2-1がカルボキシル基又は低級アルキルカルボキシル基である、項10~12のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤。
【0038】
項14.R2-2が低級アルキル基である、項10~13のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤。
【0039】
項15.項1~14のいずれかに記載の植物概日リズム調整剤を植物又は植物の生育する土壌に施用する、植物概日リズムの調整方法。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、遺伝子組み換え技術を要しない簡便な植物概日リズム調整方法、及びそれに用いられる植物概日リズム調整剤を提供することができる。また、本発明によれば、概日リズムが影響する植物活動の調整、例えば花成時期調整、生長調整、一次代謝物(デンプン、糖等)蓄積調整、二次代謝物(アントシアニン等)蓄積調整、低温ストレス応答の調整、乾燥ストレス応答の調整、病原性細菌への抵抗性の発現調整、窒素代謝調整、鉄代謝調整、気孔の開閉の調整、葉の緑化の調整、水の吸収の調整、種子の休眠の調整、茎の旋回運動の調整等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】代表的な化合物(1a、1h、1j、1u、1v、及び1x)の植物概日リズム調整作用を示す(実施例8)。
【発明を実施するための形態】
【0042】
1.用語の定義
この明細書の以上および以下の記述において、この発明の範囲に包含される種々の定義の好適な例を以下に説明する。

【0043】
複素環としては、特に制限されないが、単環式、二環式、又は三環式が好ましく、単環式(特に5又は6員環)又は二環式(特に5員環と6員環の縮合環)がより好ましく、二環式(特に5員環と6員環の縮合環)がよりさらに好ましい。複素環が含有するヘテロ原子としては、窒素原子、硫黄原子、酸素原子のいずれか1つ以上が好ましく、窒素原子がより好ましい。具体的には、ピラゾロピリミジン(特にピラゾロ[3,4-d]ピリミジン)、トリアゾール(特に1,2,3-トリアゾール)、イソキサゾール、チアジアゾール(特に、1,3,4-チアゾール)、ピロロピリミジン(特に、ピロロ[3,2-c]ピリミジン)、ピリジン、ピラゾール、オキサジアゾール(特に1,2,4-オキサジアゾール)、フラン、トリアジン(特に1,2,4-トリアジン)、ピリミジン、チエノピリミジン(特にチエノ[2,3-d]ピリミジン)、ピペラジン、チオフェン、チオクロメノピリジン(特にチオクロメノ[4,3-b]ピリジン、ベンゾ[d]イミダゾ[2,1-b]チアゾール)等が挙げられ、好ましくはピラゾロピリミジン(特にピラゾロ[3,4-d]ピリミジン)、トリアゾール(特に1,2,3-トリアゾール)、イソキサゾール、チアジアゾール(特に、1,3,4-チアゾール)、ピロロピリミジン(特に、ピロロ[3,2-c]ピリミジン)、ピリジン、ピラゾール等が挙げられ、より好ましくはピラゾロピリミジン(特にピラゾロ[3,4-d]ピリミジン)、トリアゾール(特に1,2,3-トリアゾール)等が挙げられ、よりさらに好ましくはピラゾロピリミジン(特にピラゾロ[3,4-d]ピリミジン)が挙げられる。

【0044】
2価の基としては、特に制限されないが、好ましくは主鎖の原子数が1~5、より好ましくは1~3、より更に好ましくは1又は2である2価の基が挙げられる。主鎖を構成する原子としては、窒素原子、硫黄原子、酸素原子、炭素原子等が好ましく、窒素原子、硫黄原子、酸素原子等がより好ましい。2価の基は置換されていてもよく、置換基としては、オキソ基、低級アルキル基、ニトリル基等が好ましい。具体的には、以下の基:

【0045】
【化9】
JP2016040231A_000010t.gif

【0046】
等が挙げられる。

【0047】
3価の基としては、特に制限されないが、好ましくは主鎖の原子数が1~3、より好ましくは1又は2である3価の基が挙げられる。主鎖を構成する原子としては、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、酸素原子等が好ましく、炭素原子がより好ましい。具体的には、以下の基:

【0048】
【化10】
JP2016040231A_000011t.gif

【0049】
等が挙げられる。

【0050】
低級アルキル基としては、特に制限されないが、例えば直鎖状又は分枝状の炭素数1~6、好ましくは炭素数1~4、より好ましくは炭素数1又は2のアルキル基が挙げられる。このような低級アルキル基として、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基等が挙げられる。

【0051】
低級シクロアルキル基としては、特に制限されないが、例えば炭素数3~6、好ましくは炭素数3~5、より好ましくは炭素数3又は4のシクロアルキル基が挙げられる。このような低級シクロアルキル基として、具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。

【0052】
低級アルキルチオ基としては、特に制限されないが、例えば直鎖状又は分枝状の炭素数1~6、好ましくは炭素数1~4、より好ましくは炭素数1又は2のアルキルチオ基が挙げられる。このような低級アルキルチオ基として、具体的には、メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n-ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec-ブチルチオ基、t-ブチルチオ基等が挙げられる。

【0053】
低級アルキルカルボキシル基としては、特に制限されないが、例えば直鎖状又は分枝状の炭素数1~6、好ましくは炭素数1~4、より好ましくは炭素数1又は2のアルキルカルボキシル基が挙げられる。このような低級アルキルカルボキシル基として、具体的には、メチルカルボキシル基、エチルカルボキシル基、n-プロピルカルボキシル基、イソプロピルカルボキシル基、n-ブチルカルボキシル基、イソブチルカルボキシル基、sec-ブチルカルボキシル基、t-ブチルカルボキシル基等が挙げられる。

【0054】
ハロゲン原子としては、特に制限されないが、好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等、より好ましくは塩素原子、臭素原子等、よりさらに好ましくは塩素原子が挙げられる。

【0055】
置換されていてもよい低級アルキル基としては、特に制限されないが、例えばオキソ基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)等(好ましくはハロゲン原子)で置換されていてもよい直鎖状又は分枝状の炭素数1~6、好ましくは炭素数1~4のアルキル基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、0~6個が好ましく、0~3個がより好ましい。このような置換されていてもよい低級アルキル基として、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、フッ化メチル基等が挙げられる。

【0056】
置換されていてもよい低級アルコキシ基としては、特に制限されないが、例えばオキソ基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)等(好ましくはハロゲン原子)で置換されていてもよい直鎖状又は分枝状の炭素数1~6、好ましくは炭素数1~4のアルキル基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、0~6個が好ましく、0~3個がより好ましい。このような置換されていてもよい低級アルキル基として、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、フッ化メチル基等が挙げられる。

【0057】
置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基としては、特に制限されないが、例えばオキソ基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)で置換されていてもよい直鎖状又は分枝状の、主鎖の原子数が1~6のヘテロアルキル基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、0~4個が好ましく、0~2個がより好ましい。このような置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基として、具体的には、以下の基:

【0058】
【化11】
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【0059】
等が挙げられる。

【0060】
フェニルアルキル基としては、特に制限されないが、例えば炭素数7~9、好ましくは炭素数7又は8、より好ましくは炭素数7のフェニルアルキル基が挙げられる。このようなフェニルアルキル基として、具体的には、ベンジル基、フェニルエチル基等が挙げられる。

【0061】
2.植物概日リズム調整剤
本発明の植物概日リズム調整剤は、
一般式(1):

【0062】
【化12】
JP2016040231A_000013t.gif

【0063】
[式中、Q及びQは同じか又は異なり、それぞれ複素環を示し;Xは単結合又は2価の基を示し;Zは単結合又は二重結合を示し;Xは、Zが単結合の場合は単結合又は2価の基を示し、Zが二重結合の場合は3価の基を示し;R及びRは同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;Rは同じか又は異なり、それぞれハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基、又はアミド基を示し;ma及びmbは同じか又は異なり、それぞれ0又は1~5の整数を示し;mcは同じか又は異なり、それぞれ0又は1~5の整数を示し;Rは水素原子又は一般式(2):

【0064】
【化13】
JP2016040231A_000014t.gif

【0065】
{式中、Xは単結合又は2価の基を示し;Rは同じか又は異なり、それぞれハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基、又はアミノ基を示し;meは0又は1~3の整数を示す。}
を示し;pは0又は1を示し;qは0又は1~3の整数を示す。ただし、pが0であり且つQが窒素原子を含まない場合は、qは1~3の整数であり、Xは窒素原子を含む2価の基である。]
で示される化合物、又はその農学的に許容される塩、水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む。

【0066】
農学的に許容される塩としては、特に制限されるものではなく、酸性塩、塩基性塩のいずれも採用することができる。例えば酸性塩の例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等が挙げられる。また、塩基性塩の例として、ナトリウム、及びカリウムなどのアルカリ金属塩、並びにカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩等が挙げられる。

【0067】
溶媒和物としては、一般式(1)で表される化合物又はその塩と、農学的に許容される溶媒との溶媒和物である限り特に限定されない。農学的に許容される溶媒としては、例えばエタノール、グリセロール、酢酸等が挙げられる。

【0068】
一般式(1)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0069】
としては、好ましくは単結合が挙げられる。

【0070】
Zとしては、好ましくは単結合が挙げられる。

【0071】
としては、好ましくは単結合が挙げられる。

【0072】
又はRとしては、好ましくは水素、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、オキソ基、カルボキシル基が挙げられる。

【0073】
又はRとしては、好ましくはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基が挙げられる。

【0074】
ma又はmbとしては、好ましくは0又は1~3の整数が挙げられる。

【0075】
mcとしては、好ましくは0又は1~3の整数が挙げられ、より好ましくは1~3の整数が挙げられ、よりさらに好ましくは2が挙げられる。

【0076】
としては、好ましくは水素原子が挙げられる。なお、qが1の場合は、Rとしては、好ましくは一般式(2)で示される基が挙げられる。

【0077】
としては、好ましくは2価の基が挙げられ、より好ましくはオキソ基が挙げられる。

【0078】
meとしては、より好ましくは1~3の整数が挙げられ、よりさらに好ましくは2が挙げられる。

【0079】
pとしては、好ましくは0が挙げられる。

【0080】
qとしては、好ましくは0又は1~2の整数が挙げられ、より好ましくは1~2の整数が挙げられ、よりさらに好ましくは2が挙げられる。

【0081】
一般式(1)で示される化合物として、好ましくは一般式(1-1)~(1-15)で示される化合物が挙げられる。

【0082】
【化14】
JP2016040231A_000015t.gif

【0083】
[式中、R1-1~R1-4は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、ニトリル基、又はフェニルアルキル基を示し;R1-5~R1-9は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示し;R1-10は低級アルキル基又は一般式(3):

【0084】
【化15】
JP2016040231A_000016t.gif

【0085】
{式中、R1-11~R1-15は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基、又はアミド基を示す。}
で示される基を示し;Yは窒素原子又は炭素原子を示し;点線及びそれに並行する実線は、Yが窒素原子の場合は単結合を示し、Yが炭素原子の場合は二重結合を示す。]

【0086】
【化16】
JP2016040231A_000017t.gif

【0087】
[式中、R2-1~R2-2は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R2-3~R2-11は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]

【0088】
【化17】
JP2016040231A_000018t.gif

【0089】
[式中、R3-1は水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R3-2~R3-11は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]

【0090】
【化18】
JP2016040231A_000019t.gif

【0091】
[式中、R4-1は水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R4-2~R4-6は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]

【0092】
【化19】
JP2016040231A_000020t.gif

【0093】
[式中、R5-1~R5-10は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示す。]

【0094】
【化20】
JP2016040231A_000021t.gif

【0095】
[式中、R6-1~R6-3は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R6-4~R6-8は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]

【0096】
【化21】
JP2016040231A_000022t.gif

【0097】
[式中、R7-1~R7-3は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R7-4~R7-18は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]

【0098】
【化22】
JP2016040231A_000023t.gif

【0099】
[式中、R8-1~R8-3は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R8-4~R8-8は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]

【0100】
【化23】
JP2016040231A_000024t.gif

【0101】
[式中、R9-1~R9-6は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示す。]

【0102】
【化24】
JP2016040231A_000025t.gif

【0103】
[式中、R10-1~R10-3は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R10-4~R10-8は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]

【0104】
【化25】
JP2016040231A_000026t.gif

【0105】
[式中、R11-1~R11-4は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R11-5~R11-14は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]

【0106】
【化26】
JP2016040231A_000027t.gif

【0107】
[式中、R12-1~R12-7は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示し;R12-8~R12-12は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、又は置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基を示す。]

【0108】
【化27】
JP2016040231A_000028t.gif

【0109】
[式中、R13-1~R13-7は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示す。]

【0110】
【化28】
JP2016040231A_000029t.gif

【0111】
[式中、R14-1~R14-12は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示す。]

【0112】
【化29】
JP2016040231A_000030t.gif

【0113】
[式中、R15-1~R15-6は同じか又は異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボキシル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基、又はニトリル基を示す。]
一般式(1-1)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0114】
1-1~R1-4としては、好ましくは水素原子、低級アルキル基、フェニルアルキル基、オキソ基等が挙げられ、より好ましくは水素原子、オキソ基等が挙げられる。より好ましい態様としては、R1-1及びR1-4がオキソ基であり、R1-3が水素原子であり、R1-2が水素原子、低級アルキル基、フェニルアルキル基等(特に水素原子)である態様が挙げられる。

【0115】
1-5~R1-9としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基(炭素数は好ましくは1~2、より好ましくは1)、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基(炭素数は好ましくは1~2、より好ましくは1)、低級アルコキシ基(炭素数は好ましくは1~2、より好ましくは1)、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基(炭素数は好ましくは1~2、より好ましくは1)が挙げられ、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基が挙げられる。より好ましい態様としては、R1-5~R1-9の少なくとも1種以上(好ましくは1~3種)が水素原子以外の上記基でありそれ以外が水素原子である態様が挙げられる。

【0116】
1-10としては、好ましくは一般式(3)で示される基が挙げられる。

【0117】
1-11~R1-15としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子等が挙げられ、より好ましくは水素原子が挙げられる。

【0118】
Yとしては、好ましくは窒素原子が挙げられる。

【0119】
一般式(1-1)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物1(1a)、1b~1z、1aa~1hh等が挙げられる。これらの中でも、植物概日リズムを長周期化させる活性がより高いという観点からは、化合物1a、1m、1n、1o、1p、1q、1s、1t、1u、1v、1w、1x、1z、1ccが好ましく、化合物1a、1m、1p、1s、1t、1u、1v、1w、1x、1z、1ccがより好ましく、化合物1a、1u、1v、1x、1zがよりさらに好ましく、化合物1a、1uがよりさらに好ましい。また、植物概日リズムを短周期化させる活性がより高いという観点からは、化合物1c、1d、1h、1i、1j、1kが好ましく、化合物1h、1jがより好ましいく、化合物1jがより更に好ましい。

【0120】
一般式(1-2)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0121】
2-1~R2-2としては、好ましくは水素原子、低級アルキル基、カルボキシル基、低級アルキルカルボキシル基等が挙げられる。より好ましい態様としては、R2-1がカルボキシル基又は低級アルキルカルボキシル基である態様(より更に好ましくは、さらにR2-2が水素原子又は低級アルキル基(特に低級アルキル基)である態様)が挙げられる。

【0122】
2-3~R2-11としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子等が挙げられる。より好ましい態様としては、R2-3~R2-7の内の1~3(特に2)つがハロゲン原子であり、それ以外は水素原子である態様が挙げられる。

【0123】
一般式(1-2)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物2、化合物2d1~2d3等が挙げられる。これらの中でも、植物概日リズムを短周期化させる活性がより高いという観点からは、化合物2及び化合物2d3が好ましく、化合物2d3がより好ましい。

【0124】
一般式(1-3)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0125】
3-1としては、好ましくは水素原子が挙げられる。

【0126】
3-2~R3-11としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基が挙げられる。より好ましい態様としては、R3-2~R3-6のグループ又はR3-2~R3-11のグループにおいて、一方のグループにおいては1~3(特に2)つがハロゲン原子であり且つそれ以外は水素原子であり、もう一方のグループにおいては、全て水素原子であるか、或いは1又は2(特に1)つが置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基であり且つそれ以外は水素原子である態様が挙げられる。このより好ましい態様においては、置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基の位置は、R3-5又はR3-8であることが好ましい。

【0127】
一般式(1-3)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物3等が挙げられる。

【0128】
一般式(1-4)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0129】
4-1としては、好ましくは水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基等が挙げられ、より好ましくは低級シクロアルキル基等が挙げられる。

【0130】
4-2~R4-6としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子等が挙げられる。

【0131】
一般式(1-4)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物4等が挙げられる。

【0132】
一般式(1-5)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0133】
5-1~R5-10としては、好ましくは水素原子、オキソ基等が挙げられる。より好ましい態様としては、R5-2、R5-3、R5-5、又はR5-6(特にR5-5)がオキソ基であり、それ以外は水素原子である態様が挙げられる。

【0134】
一般式(1-5)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物5等が挙げられる。

【0135】
一般式(1-6)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0136】
6-1~R6-3としては、好ましくは水素原子、低級アルキルチオ基、アミノ基、ニトリル基等が挙げられ、より好ましくは低級アルキルチオ基、アミノ基、ニトリル基等が挙げられる。

【0137】
6-4~R6-8としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基(特にハロゲン原子で置換された低級アルキル基)等が挙げられる。より好ましい態様としては、R6-4~R6-8の内の1~3がハロゲン原子、又は置換されていてもよい低級アルキル基であり、それ以外は水素原子である態様が挙げられる。

【0138】
一般式(1-6)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物6等が挙げられる。

【0139】
一般式(1-7)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0140】
7-1~R7-3としては、好ましくは水素原子、低級アルキル基、水酸基、オキソ基等が挙げられ、より好ましくは低級アルキル基、水酸基、オキソ基等が挙げられる。

【0141】
7-4~R7-18としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子等が挙げられる。

【0142】
一般式(1-7)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物7等が挙げられる。

【0143】
一般式(1-8)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0144】
8-1~R8-3としては、好ましくは水素原子が挙げられる。

【0145】
8-4~R8-8としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子等が挙げられる。より好ましい態様としては、R8-4~R8-8の内の1~3がハロゲン原子であり、それ以外は水素原子である態様が挙げられる。

【0146】
一般式(1-8)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物8等が挙げられる。

【0147】
一般式(1-9)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0148】
9-1~R9-6としては、好ましくは水素原子、低級アルキル基、水酸基等が挙げられる。より好ましい態様としては、R9-5及び/又はR9-6が低級アルキル基、水酸基等であり、それ以外は水素原子である態様が挙げられる。

【0149】
一般式(1-9)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物9等が挙げられる。

【0150】
一般式(1-10)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0151】
10-1~R10-3としては、好ましくは水素原子が挙げられる。

【0152】
10-4~R10-8としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基等が挙げられる。より好ましい態様としては、R10-4~R10-8の内の1~3(特に1)つが置換されていてもよい低級アルキル基であり、それ以外は水素である態様が挙げられる。

【0153】
一般式(1-10)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物10等が挙げられる。

【0154】
一般式(1-11)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0155】
11-1~R11-4としては、好ましくは水素原子、オキソ基等が挙げられる。より好ましい態様としては、R11-2が水素であり、それ以外はオキソ基である態様が挙げられる。

【0156】
11-5~R11-14としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基等が挙げられる。より好ましい態様としては、R11-5~R11-9のグループ又はR11-5~R11-9のグループにおいて、一方のグループにおいては1~3つがハロゲン原子であり且つそれ以外は水素原子であり、もう一方のグループにおいては、全て水素原子であるか、或いは1又は2(特に1)つが置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基であり且つそれ以外は水素原子である態様が挙げられる。このより好ましい態様においては、置換されていてもよい低級ヘテロアルキル基の位置は、R11-7又はR11-12であることが好ましい。

【0157】
一般式(1-11)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物11等が挙げられる。

【0158】
一般式(1-12)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0159】
12-1~R12-7としては、好ましくは水素原子等が挙げられる。

【0160】
12-8~R12-12としては、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル基等が挙げられる。より好ましい態様としては、R12-8~R12-12との内の1~3(特に1)が置換されていてもよい低級アルキル基であり、それ以外は水素原子である態様が挙げられる。

【0161】
一般式(1-12)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物12等が挙げられる。

【0162】
一般式(1-13)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0163】
13-1~R13-7としては、好ましくは水素原子等が挙げられる。

【0164】
一般式(1-13)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物13等が挙げられる。

【0165】
一般式(1-14)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0166】
14-1~R14-12としては、好ましくは水素原子、オキソ基、ニトリル基等が挙げられる。より好ましい態様としては、R14-5~R14-12の内の1~3(特に2)がオキソ基、ニトリル基等であり、それ以外は水素原子である態様が挙げられ、さらに好ましい態様としては、R14-5及びR14-6がオキソ基、ニトリル基等であり、それ以外は水素原子である態様が挙げられる。

【0167】
一般式(1-14)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物14等が挙げられる。

【0168】
一般式(1-15)で示される化合物の好ましい態様は以下のとおりである。

【0169】
15-1~R15-6としては、好ましくは水素原子、アミノ基等が挙げられる。より好ましい態様としては、R15-1~R14-6の内の1~3(特に2)がアミノ基等であり、それ以外は水素原子である態様が挙げられる。

【0170】
一般式(1-15)で示される化合物の具体例としては、後述の実施例に記載の化合物15等が挙げられる。

【0171】
上記一般式(1-1)~(1-15)で示される化合物の中でも、植物概日リズム調整作用がより高いという観点から、好ましくは一般式(1-1)~(1-5)で示される化合物、より好ましくは一般式(1-1)又は(1-2)で示される化合物、さらに好ましくは一般式(1-1)で示される化合物が挙げられる。また、植物概日リズムを長周期化させる活性がより高いという観点から、好ましくは一般式(1-1)、又は(1-3)~(1-5)で示される化合物が挙げられ、植物概日リズムを短周期化させる活性がより高いという観点から、好ましくは一般式(1-1)又は(1-2)で示される化合物が挙げられる。

【0172】
一般式(1-1)で示される化合物については、R1-5~R1-9における水素原子及びハロゲン原子の置換位置を調整することにより、長周期化させる活性及び短周期化させる活性のいずれの活性も高く発揮することができる。例えば、植物概日リズムを長周期化させる活性がより高いという観点からは、化合物1a、1m、1n、1o、1p、1q、1s、1t、1u、1v、1w、1x、1z、1ccが好ましく、化合物1a、1m、1p、1s、1t、1u、1v、1w、1x、1z、1ccがより好ましく、化合物1a、1u、1v、1x、1zがよりさらに好ましく、化合物1a、1uがよりさらに好ましい。また、植物概日リズムを短周期化させる活性がより高いという観点からは、化合物1c、1d、1h、1i、1j、1kが好ましく、化合物1h、1jがより好ましいく、化合物1jがより更に好ましい。

【0173】
一般式(1)で示される化合物としては、例えば後述の実施例に記載の化合物1~15(いずれも公知化合物)、1b~1z、1aa~1hh、2d1~2d3、或いはその他の市販の公知化合物を用いてもよいし、これらを出発物質として、公知の置換反応、付加反応等を単独或いは組み合わせて合成したものを用いてもよい。

【0174】
一般式(1-1)で示される化合物は、一例として以下のスキームで合成することができ、またこのスキームに公知の置換反応、付加反応等を組み合わせた方法で合成することができる。

【0175】
【化30】
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【0176】
化合物11-1と化合物12-1との反応(以下、「反応1」と略記する。)は、溶媒中で行ってもよいが、無溶媒条件下で行うことが好ましい。溶媒を用いる場合は、例えばジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、キシレン、トリクロロベンゼン、アニソール等を用いることができる。

【0177】
反応1における化合物11-1と化合物12-1とのモル比は、特に限定されないが、化合物11-1が1モルに対して、化合物12-1が例えば0.1~5モル、好ましくは0.25~3モル、より好ましくは0.5~2モル程度であることができる。

【0178】
反応1の温度は、特に限定されないが、例えば50~150℃、好ましくは80~150℃程度であることができる。

【0179】
反応1の時間は、特に限定されないが、例えば0.5~4時間、好ましくは1~2時間程度であることができる。

【0180】
反応1の後は、ろ過、及び適当な溶媒(例えばヘキサンと酢酸エチルとの混合溶媒)で洗浄することが望ましい。

【0181】
反応1の後、適当な溶媒(例えばDMF)及びNaHを添加し、0~40℃(好ましくは0℃~室温)で攪拌することにより、一般式(1-1)で示される化合物が得られる。この際の攪拌時間は特に限定されないが、例えば0.5~4時間、好ましくは1~3時間程度であることができる。

【0182】
一般式(1)で示される化合物の内、一般式(1-2)で示される化合物は、一例として以下のスキームで、或いはこのスキームに公知の置換反応、付加反応、けん化反応等を組み合わせた方法で合成することもできる。

【0183】
【化31】
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【0184】
反応aは、化合物11-2の水酸基から水素化ナトリウムによりプロトンを引き抜いてフェノキシドを生成(反応a1)させた後、これと化合物12-2とを縮合(反応a2)させることにより行われる。反応aは、ジメチルホルムアミド等の適当な溶媒中で行うことが好ましい。反応a1及び反応a2の温度、時間等は、公知の情報に基づいて適宜選択することができる。例えば、反応a1は、0度程度の低温下、0.5~2時間攪拌することにより行われ、
反応a2は、40~60度程度で、8~16時間程度攪拌することにより行われる。

【0185】
反応aにおける化合物11-2と化合物12-2とのモル比は、とくに限定されないが、化合物12-2が1モルに対して、化合物11-2が例えば0.1~5モル、好ましくは0.5~3モル、より好ましくは1~2モル程度であることができる。

【0186】
反応b及びcは、反応a2により得られた縮合物から、該縮合物のニトロ基がアジ基に変換された化合物(化合物13-2)を生成する反応である。上記反応スキームにおいては、使用する触媒、溶媒等の一例を示しているが、これに限らず、反応b及びcに採用し得る他の触媒、溶媒等を用いてもよい。反応b及びcにおいて、反応温度、反応時間等は、公知の情報に基づいて適宜選択することができる。

【0187】
反応d及びeは、化合物13-2のアジ基がHuisgen反応によりトリアゾール環を形成する反応である。反応d及びeは、好ましくは硫酸銅(II)五水和物等の触媒や、アスコルビン酸ナトリウム等の還元剤の存在下で行うことが好ましい。また、反応温度、反応時間等は、触媒の有無等の条件に従って、公知の情報に基づいて適宜選択することができる。

一般式(1)で示される化合物は、植物の概日リズムを調整(長周期化又は短周期化)することができる。ここで、長周期化とは、植物の時計関連遺伝子(例えばCCA1遺伝子等)の発現サイクルにおけるピークからピークまでの時間が長くなることを意味し、短周期化とはこの時間が短くなることを意味する。

【0188】
植物概日リズム調整活性の有無は、例えば、時計関連遺伝子のプロモーターの下流に蛍光遺伝子やルシフェラーゼ遺伝子等発光酵素遺伝子を連結したDNAを植物に導入し、導入遺伝子由来の発光の増減サイクルを測定し、該発光サイクルにおけるピークからピークまでの時間が被検化合物の添加により影響を受けるか否かを評価することにより、判定することができる。発光サイクルの測定には、高感度生物発光測定装置(CL96、中立電気製)が好適である。該装置によれば、培養条件(温度、明暗、CO2濃度等)を調整しながら、最大で1536種類の試料の発光サイクルを同時に測定することができる。上記判定手法及び上記装置を採用することにより、1週間程で、1000以上の被検化合物の植物概日リズム調整活性の判定が可能である。

【0189】
概日リズムは、植物の種々の活動に影響することが知られているので(非特許文献1~15)、一般式(1)で示される化合物によれば、これらの活動の調整、例えば花成時期調整、生長調整、一次代謝物(デンプン、糖等)蓄積調整、二次代謝物(アントシアニン等)蓄積調整、低温ストレス応答の調整、乾燥ストレス応答の調整、病原性細菌への抵抗性の発現調整、窒素代謝調整、鉄代謝調整、気孔の開閉の調整、葉の緑化の調整、水の吸収の調整、種子の休眠の調整、茎の旋回運動の調整等が可能である。

【0190】
より具体的には、例えば花形成時期の調整については、長日植物の場合は、概日リズムが長周期化することによって遅咲きになる一方で、概日リズムが短周期化することによって早咲きになることが知られている。短日植物の場合は、この逆になると考えられている。このため、例えば花以外の組織(例えば葉、茎、根等)が収穫対象器官である長日植物に対しては、概日リズムを長周期化することによって遅咲きとし、収穫対象器官の収量の増大を図ることができる。また、別の利用例としては、花又は花形成に伴ってできる器官(果実、種子等)が収穫対象である場合は、概日リズムを調整して花形成時期を早める(或いは遅らせる)ことにより、花形成に好ましくない気候(雨季(期)、乾季(期)等)を避けることができる。 本発明の植物概日リズム調整剤の対象植物は、特に限定されない。例えば、被子植物(双子葉植物、単子葉植物等)、裸子植物、コケ植物、シダ植物等の植物に対して広く適用できる。具体例としては、トマト、ピーマン、トウガラシ、ナス等のナス類、キュウリ、カボチャ、メロン、スイカ等のウリ類、キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ等の菜類、セルリー、パセリー、レタス等の生菜・香辛菜類、ネギ、タマネギ、ニンニク等のネギ類、ダイズ、ラッカセイ、インゲン、エンドウ、アズキ等の豆類、イチゴ等のその他果菜類、ダイコン、カブ、ニンジン、ゴボウ等の直根類、サトイモ、キャッサバ、バレイショ、サツマイモ、ナガイモ等のイモ類、アスパラガス、ホウレンソウ、ミツバ等の柔菜類、トルコギキョウ、ストック、カーネーション、キク等の花卉類、イネ、トウモロコシ等の穀物類、ベントグラス、コウライシバ等の芝類、ナタネ、ラッカセイ等の油料作物類、サトウキビ、テンサイ等の糖料作物類、ワタ、イグサ等の繊維料作物類、クローバー、ソルガム、デントコーン等の飼料作物類、リンゴ、ナシ、ブドウ、モモ等の落葉性果樹類、ウンシュウミカン、レモン、グレープフルーツといった柑橘類、サツキ、ツツジ、スギ等の木本類等が挙げられる。

【0191】
本発明の植物概日リズム調整剤の対象器官は、植物体を構成する器官である限り特に限定されない。対象器官としては、例えば茎、芽、根、子房、及び果実が挙げられる。

【0192】
本発明の植物概日リズム調整剤は、本発明の化合物そのものでもよいが、本発明の化合物に加えて、剤形、施用態様等に応じて種々の添加剤を含んでいてもよい。植物概日リズム調整剤中の本発明の化合物の含有割合は、特に限定されない。具体的には、0.0001~100重量%、好ましくは0.01~50重量%程度が例示される。

【0193】
本発明の植物概日リズム調整剤の剤形は、農学的に許容される剤形である限り特に限定されない。例えば、液剤、固形剤、粉剤、顆粒剤、粒剤、水和剤、フロアブル剤、乳剤、ペースト剤、分散剤等が挙げられる。

【0194】
添加剤は、農学的に許容される添加剤である限り特に限定されない。例えば、担体、界面活性剤、増粘剤、増量剤、結合剤、ビタミン類、酸化防止剤、pH調整剤、揮散抑制剤、色素等が挙げられる。

【0195】
本発明の植物概日リズム調整剤の施用態様は、農薬の使用態様として公知の態様(或いは将来開発される態様)である限り特に限定されない。例えば、散布、滴下、塗布、植物生育環境中(土壌中、水中、固形培地中、液体培地中等)への混合や溶解等が挙げられる。
【実施例】
【0196】
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【実施例】
【0197】
実施例1.植物概日リズム調整作用を有する化合物のスクリーニング
10,000個の被検化合物それぞれについて、植物概日リズム調整作用の有無、その性質(長周期化又は短周期化)、及びその作用の強さを評価した。具体的には次のように行った。
【実施例】
【0198】
時計関連遺伝子であるCCA1遺伝子のプロモーター(シロイヌナズナ由来、翻訳開始点を0とすると-506から+891までの配列、Nakamichi et al., Plant Cell Physiol. 45(1): 57-67 (2004)のFigure 1-A-cの配列)の下流にルシフェラーゼタンパク質のコード配列が配置されたDNAを、公知の方法にしたがってシロイヌナズナのゲノム中に導入した。得られた遺伝子組み換え株(Nakamichi et al., Plant Cell Physiol. 50(3): 447-462 (2009))の種子を採取し、2.5%次亜塩素酸ナトリウムで処理することにより滅菌処理した。滅菌済みの種子を、MS寒天培地(1×MS salt mixture, 0.3%ゲランガム, ph5.7)に蒔き、22℃の恒温、明/暗を12時間毎に切り替える条件下で培養した。発芽後4日目に、植物体をMS寒天培地と共に96ウェルプレートに移し、被検化合物(最終濃度25μM)及びルシフェリン(和光純薬、120-05114)(最終濃度250μM)を含む20μLのMS液体(1×MS salt mixture, 2% sucrose, ph 5.7)を培養プレートに添加し、さらに培養を続けた。添加の翌日に、培養プレートを発光測定装置(中立電機製、CL96)にセットし、22℃恒温連続明条件下で培養しながら、シロイヌナズナからの発光量を3日以上測定した。CL96付属ソフトを用いて、得られた発光量データに基づいてサインカーブを描き、発光リズムの周期を求めた。概日リズムの波形データは、サンプルの発光値の最大を「1」になるように加工することにより得た(Nakamichi et al., Plant Cell Physiol. 45: 57-67 (2004))。
【実施例】
【0199】
上記スクリーニングの結果、植物概日リズム調整作用を有する化合物として15個の化合物(化合物1~15)が見出された。表1に、これらの化合物の構造式と、植物概日リズム調整作用の性質(長周期化又は短周期化)及びその強さを示す。表1中、「+++」はDMSOコントロールと比較して、周期が、3時間以上変化したものを示し、「++」は、DMSOコントロールと比較して、周期が、1時間以上3時間未満変化したものを示し、「+」は、DMSOコントロールと比較して、周期が、0.5時間以上1時間未満変化したものを示しています。
【実施例】
【0200】
【表1】
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【実施例】
【0201】
実施例2.化合物1(1a)及びその誘導体(1b~1z)の合成
Arが以下に示す基である化合物(化合物1(1a)及びその誘導体(1b~1z))を合成した。
【実施例】
【0202】
【化32】
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【実施例】
【0203】
【化33】
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【実施例】
【0204】
代表的な化合物(1a)の合成方法の詳細について以下に示す。
【実施例】
【0205】
【化34】
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【実施例】
【0206】
エチル-5-アミノ-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(2a: 233 mg, 1.0 mmol)、及び1,2-ジクロロ -4-イソシアネートベンゼン(3a: 188 mg, 1.0 mmol)を110℃で1~2時間加熱した。反応液の温度を室温に戻した後、ろ過し、溶媒(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で洗浄した。そこへ、0℃の状態でDMF(1 mL)及びNaH(60% dispersion in mineral oil, 12 mg, 0.3 mmol, 1.2 equiv)を添加し、室温で攪拌した。メタノール添加により反応液をクエンチした。反応液を酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。得られた混合物をPTLC(hexane/EtOAc = 1:1)で精製し、白色固体の目的物(1a)を得た(収率70%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.04 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.20-7.32 (m, 4H), 7.41 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 7.59 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H)。
【実施例】
【0207】
その他の誘導体(1b~1z)の合成は、化合物1aの合成と同様の方法で、化合物3aに替えて適当な材料化合物を用いて行った。得られた誘導体の外観、収率、及びNMRデータについて以下に示す。
【実施例】
【0208】
1b : 白色固体 (収率50% )。 1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.05-7.36 (m, 5H), 7.44 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.49-7.57 (m, 3H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H)。
【実施例】
【0209】
1c : 白色固体 (収率12% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.90 (s, 3H), 7.03 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 7.12 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 7.23 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.29 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 8.09 (s, 1H) 10.2 (brs, 1H)。
【実施例】
【0210】
1d : 白色固体 (収率81% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.11 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.21-7.37 (m, 2H), 7.40-7.50 (m, 4H), 7.86 (s, 1H)。
【実施例】
【0211】
1e : 白色固体 (収率61% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.14-7.26 (m, 4H), 7.27-7.39 (m, 3H), 7.47 (dt, J = 6.8, 1.6 Hz, 2H), 8.10 (s, 1H)。
【実施例】
【0212】
1f : 白色固体 (収率13% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.16-7.25 (m, 3H), 7.30 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.39-7.45 (m, 2H), 7.48 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.51 (d, 8.4 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H)。
【実施例】
【0213】
1g : 白色固体 (収率41% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.16-7.30 (m, 4H), 7.37 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 8.09 (s, 1H)。
【実施例】
【0214】
1h : 白色固体 (収率73% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.27 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.30-7.37 (m, 3H), 7.42-7.50 (m, 3H), 7.53 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H)。
【実施例】
【0215】
1i : 白色固体 (収率25% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.22 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.38-7.46 (m, 3H), 7.47-7.54 (m, 2H), 7.63 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H)。
【実施例】
【0216】
1j : 白色固体 (収率57% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.21-7.29 (m, 2H), 7.32 (t, 8.0 Hz, 1H), 7.39 (dd, 8.0, 2.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.8 Hz, 2H)), 8.10 (s, 1H)。
【実施例】
【0217】
1k : 白色固体 (収率48% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.29-7.38 (m, 3H), 7.43 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.48-7.57 (m, 4H), 8.12 (s, 1H)。
【実施例】
【0218】
1l : 白色固体 (収率41% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.98 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.03-7.10 (m, 1H), 7.32 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.38-7.44 (m, 3H), 7.46-7.52 (m, 2H), 8.12 (s, 1H)。
【実施例】
【0219】
1m : 白色固体 (収率30% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.26-7.34 (m, 1H), 7.39-7.53 (m, 7H), 7.60 (dd, J = 7.2, 2.0 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H)。
【実施例】
【0220】
1n : 白色固体 (収率60% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.96-7.10 (m, 2H), 7.23 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.32-7.43 (m, 3H), 7.44-7.52 (m, 2H), 8.11 (s, 1H)。
【実施例】
【0221】
1o : 白色固体 (収率42% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.04-7.10 (m, 1H), 7.18-7.36 (m, 5H), 7.42 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.44-7.52 (m, 2H), 8.09 (s, 1H)。
【実施例】
【0222】
1p : 白色固体 (収率41% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.16-7.37 (m, 6H), 7.40-7.58 (m, 3H), 8.09 (s, 1H)。
【実施例】
【0223】
1q : 白色固体 (収率90% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.35-7.42 (m, 3H), 7.45-7.55 (m, 4H), 8.12 (s, 1H)。
【実施例】
【0224】
1r : 白色固体 (収率28% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.24-7.40 (m, 5H), 7.41 (s, 1H), 7.44 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H)。
【実施例】
【0225】
1s : 白色固体 (収率15% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.95 (dt, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.20-7.38 (m, 4H), 7.45 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.50 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H)。
【実施例】
【0226】
1t : 白色固体 (収率42% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.05 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.33 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.65 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 8.10 (s, 1H)。
【実施例】
【0227】
1u : 白色固体 (収率14% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.49 (s, 3H), 7.01 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.22-7.32 (m, 3H), 7.38 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 8.09 (s, 1H)。
【実施例】
【0228】
1v : 白色固体 (収率33% )。 1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 6.99 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.36-7.52 (m, 5H), 7.85 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 8.12 (s, 1H)。
【実施例】
【0229】
1w : 白色固体 (収率42% )。 1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.11 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.24-7.29 (m, 1H), 7.34 (t, J =7.8 Hz, 2H), 7.41-7.47 (m, 4H), 8.09 (s, 1H)。
【実施例】
【0230】
1x : 白色固体 (収率26% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.30-7.38 (m, 5H), 7.46 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 2H), 7.80 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 8.12 (s, 1H)。
【実施例】
【0231】
1y : 白色固体 (収率12% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.00 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.29-7.60 (m, 7H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H) 。
【実施例】
【0232】
1z : 白色固体 (収率57% )。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.48 (s, 3H), 7.08 (d, 8.4 Hz, 2H), 7.12-7.28 (m, 3H), 7.33 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.42 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 8.08 (s, 1H)。
【実施例】
【0233】
実施例3.化合物1の誘導体(1aa~1ee)の合成
以下に示す誘導体(1aa~1ee)を合成した。合成は、化合物1aの合成と同様の方法で、化合物2aに替えて適当な材料化合物を用いて行った。誘導体(1aa~1ee)の外観、収率、及びNMRデータについて以下に示す。
【実施例】
【0234】
【化35】
JP2016040231A_000037t.gif
【実施例】
【0235】
1aa : 白色固体 (収率26%)。 1H NMR (600 MHz, CD3OD) δ 3.86 (s, 3H), 7.24 (dd, J = 8.4, 1.8 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H)。
【実施例】
【0236】
1bb : 白色固体 (収率18%)。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.40 (s, 3H), 7.08-7.18 (m, 3H), 7.32-7.40 (m, 3H), 7.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H)。
【実施例】
【0237】
1cc : 白色固体 (収率62%)。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.40 (s, 3H), 7.08-7.18 (m, 3H), 7.32-7.40 (m, 3H), 7.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H)。
【実施例】
【0238】
1dd : 白色固体 (収率45%)。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.02 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.13 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22-7.31 (m, 1H), 7.35 (dd, J = 8.0, 1.2 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 6.0, 3.2 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.71 (dd, J = 6.0, 3.2 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 11.5 (brs, 1H)。
【実施例】
【0239】
1ee : 白色固体 (収率39%)。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.97-7.11 (m, 2H), 7.34-7.42 (m, 2H), 7.55 (dd, J = 8.8, 2.8 Hz, 1H), 7.65 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H)。
【実施例】
【0240】
実施例4.化合物1の誘導体(1ff)の合成
以下の反応スキームに従って、誘導体(1ff)を合成した。
【実施例】
【0241】
【化36】
JP2016040231A_000038t.gif
【実施例】
【0242】
化合物1a(37.2 mg, 0.1 mmol)のDMF溶液(0.4 mL)に、0℃の状態でNaH (60% dispersion in mineral oil, 8.0 mg, 0.2 mmol, 2.0 equiv)を添加した。得られた分散液を室温で20分間温め、それから0℃まで冷却した。イオドメタン(12.5 μL, 0.2 mmol, 2.0 equiv)を添加し、室温で一晩攪拌した。得られた反応液をメタノール添加によりクエンチした。反応液を酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。得られた混合物をPTLC(hexane/EtOAc = 1:1)で精製し、白色固体の目的物(1ff)を得た(収率8%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.02 (s, 3H), 7.11 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 7.35-7.40 (m, H), 7.52 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.60 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 8.20 (s, 1H)。
【実施例】
【0243】
実施例5.化合物1の誘導体(1gg)の合成
以下の反応スキームに従って、誘導体(1gg)を合成した。
【実施例】
【0244】
【化37】
JP2016040231A_000039t.gif
【実施例】
【0245】
化合物1a(37.2 mg, 0.1 mmol)のDMF溶液(0.4 mL)に、0℃の状態でNaH (60% dispersion in mineral oil, 6.0 mg, 0.15 mmol, 1.5 equiv)、及びNaI((3.7 mg, 0.003 mmol, 0.25 equiv)を添加した。得られた分散液を室温で20分間温め、それから0℃まで冷却した。ブロモメチルベンゼン(17.8 μL, 0.15 mmol, 1.5 equiv)を添加し、室温で一晩攪拌した。得られた反応液をメタノール添加によりクエンチした。反応液を酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。得られた混合物をPTLC(hexane/EtOAc = 2:1)で精製し、白色固体の目的物(1gg)を得た(収率21%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 5.02 (s, 2H), 6.64 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 7.12-7.24 (m, 6H), 7.35 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.49 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H)。
【実施例】
【0246】
実施例6.化合物1の誘導体(1hh)の合成
以下の反応スキームに従って、誘導体(1hh)を合成した。
【実施例】
【0247】
【化38】
JP2016040231A_000040t.gif
【実施例】
【0248】
マグネチックスターラーを含む200 mL三つ口フラスコに、CuI(57.0 mg, 0.3 mmol, 10 mol%)、(1S,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.41 mL, 0.3 mmol, 10 mol%)、イオドベンゼン(3.6 mmol, 1.2 equiv)、5-ブロモ-1H-インダゾール(7: 3.0 mmol, 1.0 equiv)、及び1.4-ジオキサン(30 mL)を添加した。容器を窒素雰囲気下でシールし、還流しながら24時間攪拌した。得られた反応液を室温にまで冷却した後、ショートシリカゲルパッド(酢酸エチル)に通した。ろ液を蒸発させた後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(hexane/EtOAc = 20:1)で精製し、5-ブロモ-1-フェニル-1H-インダゾール (8) 及び 5-ブロモ-1-フェニル-1H-インダゾール (9) の混合物を得た。マグネチックスターラーを含む30 mL二つ口フラスコに、Pd(PPh3)2Cl2(35.0 mg, 0.05 mmol, 10 mol%)、2M Na2CO3溶液(2 mL)、エタノール(0.4 mL)、8及び9の混合物 (8+9: 148.3 mg, 0.5 mmol, 1.0 equiv)、及びトルエン(2.0 mL)を添加した。容器を窒素雰囲気下でシールし、還流しながら1時間攪拌した。得られた反応液を室温にまで冷却した後、ショートシリカゲルパッド(酢酸エチル)に通した。Na2SO4で乾燥後にろ過した。ろ液を蒸発させた後、PTLC(hexane/EtOAc = 10:1, then CHCl3)で精製し、黄色固体の目的物(6)を得た(収率51%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.39 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.45 (dt, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.24 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 3.5 Hz, 1H)。
【実施例】
【0249】
実施例7.化合物2の誘導体(2d1~2d3)の合成
以下の反応スキームに従って、誘導体(化合物2d1~2d3)を合成した。
【実施例】
【0250】
【化39】
JP2016040231A_000041t.gif
【実施例】
【0251】
水素化ナトリウム((60% dispersion in mineral oil, 0.60 g, 15 mmol)のDMF溶液(15 mL)に、0℃の状態で2,4-ジクロロフェノール (2.60 g, 16 mmol)のDMF溶液(5 mL)を2分かけて滴下した。0℃で1時間撹拌した後、2-フルオロニトロベンゼン(1.0 mL, 10 mmol)を滴下した。反応容器を50℃のオイルバスで加熱しながら12時間撹拌した。得られた反応液を0℃まで冷却した後、1N塩酸の添加によりクエンチした。反応液をジエチルエーテルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥した後、濃縮した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル = 6/1)で精製し、2,4-ジクロロ-1-(2-ニトロフェノキシ)ベンゼン(2.80 g)を得た。精製した2,4-ジクロロ-1-(2-ニトロフェノキシ)ベンゼン、鉄(3.35 g, 60 mmol)、及び塩酸アンモニウム(3.21 g, 60 mmol)をエタノール(40 mL)及び水(40 mL)の混合溶媒に懸濁させ、100℃で2時間加熱した。得られた反応液を室温にまで冷却した後、セライトパッド(酢酸エチル)に通し、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル = 10/1)で精製し、2-(2,4-ジクロロフェノキシ)アニリン(2.51 g)を得た。2-(2,4-ジクロロフェノキシ)アニリンと6N塩酸(40 mL)を混合し、0℃の状態で亜硝酸ナトリウム(0.69 g, 10 mmol)を加えた。0℃の状態で30分撹拌した後、アジ化ナトリウム(0.78 g, 12 mmol)を加えた。室温まで昇温し、2時間撹拌した後、水(50 mL)を加えて反応液を希釈した。反応液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥した後、濃縮した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製し、化合物(2c)(2.38 g)を褐色の粘性のある液体として得た。
【実施例】
【0252】
化合物(2c)(0.28 g, 1 mmol)、硫酸銅(0.25 g, 1 mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(0.20 g, 1 mmol)、及びプロピオン酸エチル(0.1 mL, 0.1 mmol)にアセトニトリル(3 mL)を加えた。反応液をマイクロ波照射下100℃で30分加熱した。得られた反応液を室温にまで冷却した後、セライトパッド(酢酸エチル)に通し、1N塩酸を加えてクエンチした。酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、Na2SO4で乾燥した後、濃縮した。得られた混合物をエタノールで洗浄し、化合物(2d3)(0.27 g)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.78 (s, 1H), 7.96 (dd, J = 7.8, 0.9 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.42 (tdd, J = 8.2, 1.8, 0.9 Hz, 1H), 7.31 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.23-7.25 (m, 1H), 6.99 (dd, J = 8.7, 0.9 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 8.2 Hz), 4.46 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 1.43 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
【実施例】
【0253】
化合物(2c)(0.42 g, 1.5 mmol)、アセト酢酸エチル(0.13 mL, 1 mmol)、及びジエチルアミン(0.1 mL, 1 mmol)にDMSO(3 mL)を加えた。反応液をマイクロ波照射下150℃で1時間加熱した。得られた反応液を室温にまで冷却した後、1N塩酸を加えてクエンチした。酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、Na2SO4で乾燥した後、濃縮した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル = 2/1)で精製し、化合物(2d2)(0.08 g)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.48-7.52 (m, 2H), 7.44 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.31 (td, J= 7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 9.1, 2.3 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.86 (dd, J = 9.1, 1.4 Hz, 1H), 4.46 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 2.61 (s, 3H), 1.44 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
【実施例】
【0254】
化合物(2d2)(7.84 mg, 0.2 mmol)を1,4-ジオキサン(4 mL)及びエチレングリコール(4 mL)の混合溶媒に溶解させた後、2N水酸化カリウム水溶液(1 mL)を加えた。反応液をマイクロ波照射下150℃で1時間加熱した。室温まで冷却した後、1N水素化ナトリウム水溶液で抽出し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた水溶液に濃塩酸を加えてpHを5~6にした後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥した後、濃縮することで、化合物(2d1)(0.06 g)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.51-7.55 (m, 2H), 7.45 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.32 (td, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.88 (dd, J = 9.1, 1.4 Hz, 1H), 2.64 (s, 3H)。
【実施例】
【0255】
実施例8.誘導体の植物概日リズム調整作用の評価
上記実施例2~7で合成した化合物について、実施例1と同様の方法により、植物概日リズム調整作用の性質(長周期化又は短周期化)及びその強さを評価した。その結果、全ての化合物について、植物概日リズム調製作用があることが明らかとなった。
【実施例】
【0256】
長周期化活性の強さとしては、強い化合物群から順に、群A(1a、1u)、群B(1v、1x、1z)、群C(1m、1p、1s、1t、1w、1cc)、群D(1n、1o、1q)、群E(1b、1aa、1ff、1gg、1hh)であった。短周期化活性の強さとしては、強い化合物群から順に群a(1j)、群b(1h)、群c(1c、1d、1i、1k、2d3)、群d(1e、1f、1l、2d1、2d2)であった。
【実施例】
【0257】
代表的な化合物(1a、1h、1j、1u、1v、及び1x)についてのデータを図1に示す。
図面
【図1】
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