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明細書 :情報処理システム、情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム

発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2014-132444 (P2014-132444A)
公開日 平成26年7月17日(2014.7.17)
発明の名称または考案の名称 情報処理システム、情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム
国際特許分類 G06F   3/0488      (2013.01)
G06F   3/048       (2013.01)
G06F   3/041       (2006.01)
G06F   3/14        (2006.01)
G06F   3/153       (2006.01)
G06F  13/00        (2006.01)
FI G06F 3/048 620
G06F 3/048 651A
G06F 3/041 330C
G06F 3/041 380C
G06F 3/14 310A
G06F 3/153 330A
G06F 13/00 520C
請求項の数または発明の数 15
出願形態 OL
全頁数 28
出願番号 特願2013-251552 (P2013-251552)
出願日 平成25年12月4日(2013.12.4)
優先権出願番号 2012265803
優先日 平成24年12月4日(2012.12.4)
優先権主張国 日本国(JP)
発明者または考案者 【氏名】椎尾 一郎
【氏名】池松 香
出願人 【識別番号】305013910
【氏名又は名称】国立大学法人お茶の水女子大学
個別代理人の代理人 【識別番号】110000154、【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
審査請求 未請求
テーマコード 5B068
5B069
5B084
5B087
5E555
Fターム 5B068AA05
5B068AA22
5B068AA24
5B068BB08
5B068CD06
5B069AA01
5B069BA04
5B069JA06
5B069KA04
5B069KA08
5B069LA05
5B084AA02
5B084AA12
5B084AA29
5B084AB30
5B084AB31
5B084BA09
5B084BB01
5B084CC07
5B084CC14
5B084CD13
5B084CD23
5B084CD26
5B084DB08
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC06
5B087AA09
5B087AE09
5B087CC02
5B087CC39
5B087DD05
5B087DE00
5B087DG02
5E555AA04
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC01
5E555CA12
5E555CB13
5E555CB46
5E555CC13
5E555DA01
5E555DB49
5E555DB53
5E555DC13
5E555EA16
5E555FA14
要約 【課題】直感的操作で、マルチタッチの入力を受け付け可能な情報処理装置からの、マルチタッチの入力を受け付け可能な他の情報処理装置へのデータ転送を行う。
【解決手段】情報処理装置(2a)は、タッチスクリーン(11)にマルチタッチが入力された場合に、入力された複数のタッチ位置を示すタッチ位置データと、表示中のウェブページのURLと、を関連づけてデータベースサーバ(3)に保存する。情報処理装置(2b)は、タッチスクリーン(11)にマルチタッチが入力された場合に、データベースサーバ(3)からタッチ位置データとURLとを取得し、入力された複数のタッチ位置により表される図形と、取得したタッチ位置データが示す複数のタッチ位置により表される図形と、が類似するか否かを判定する。そして、情報処理装置(2b)は、両図形が類似する場合に、取得したURLのウェブページを表示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲 【請求項1】
マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備える第1の情報処理装置と、マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備える第2の情報処理装置と、を含む情報処理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、
マルチタッチが入力された場合に、提供対象の情報を取得し、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得した提供対象の情報と、を関連づけてタッチ位置記憶手段に保存する保存手段と、をさらに備え、
前記第2の情報処理装置は、
マルチタッチが入力された場合に、前記タッチ位置記憶手段に記憶される前記タッチ位置情報及び前記提供対象の情報を取得するタッチ位置取得手段と、
マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記タッチ位置取得手段により取得された前記タッチ位置情報と、に基づいて配置類似条件が満足されるか否かを判定する類比判定手段と、
前記配置類似条件が満足される場合に、前記タッチ位置取得手段により取得された前記提供対象の情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行手段と、をさらに備えること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
マルチタッチの入力を受け付ける受付手段と、
マルチタッチが入力された場合に、提供対象の情報を取得し、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得した提供対象の情報と、を関連づけてタッチ位置記憶手段に保存する保存手段と、
を含む情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記タッチ位置記憶手段には、マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に、該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、該装置が提供した所定の情報と、が記憶され、
マルチタッチが入力された場合に、前記タッチ位置記憶手段に記憶される前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を取得するタッチ位置取得手段と、
マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記タッチ位置取得手段により取得された前記タッチ位置情報と、に基づいて配置類似条件が満足されるか否かを判定する類比判定手段と、
前記配置類似条件が満足される場合に、前記タッチ位置取得手段により取得された前記所定の情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行手段と、をさらに含み、
前記保存手段は、前記配置類似条件が満足されない場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記提供対象の情報と、を関連づけてタッチ位置記憶手段に保存すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記保存手段は、
マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得した前記提供対象の情報と、マルチタッチが入力されたタイミングを示すタイミング情報と、を関連づけて前記タッチ位置記憶手段に保存すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記保存手段は、
マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得した前記提供対象の情報と、前記情報処理装置の位置を示す位置情報と、を関連づけて前記タッチ位置記憶手段に保存すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記保存手段は、
マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得した前記提供対象の情報と、前記情報処理装置に固有の識別情報と、を関連づけて前記タッチ位置記憶手段に保存すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備えた情報処理装置であって、
マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と該装置が提供した所定の情報とを関連づけて記憶するタッチ位置記憶手段、に記憶される前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を、マルチタッチが入力された場合に取得するタッチ位置取得手段と、
マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記タッチ位置取得手段により取得されたタッチ位置情報と、に基づいて配置類似条件が満足されるか否かを判定する類比判定手段と、
前記配置類似条件が満足される場合に、前記タッチ位置取得手段により取得された前記所定の情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行手段と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理装置において、
前記タッチ位置記憶手段には、マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に、該装置にマルチタッチが入力されたタイミングを示すタイミング情報に関連づけて、該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、該装置が提供した所定の情報と、が記憶され、
前記タッチ位置取得手段は、
マルチタッチが入力された場合に、過去所定時間内のタイミングを示すタイミング情報に関連づけられた、前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を取得すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項7に記載の情報処理装置において、
前記タッチ位置記憶手段には、マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に、該装置の位置を示す位置情報に関連づけて、該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、該装置が提供した所定の情報と、が記憶され、
前記タッチ位置取得手段は、
マルチタッチが入力された場合に、前記情報処理装置の位置から所定距離以内にある位置を示す位置情報に関連づけられた、前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を取得すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
請求項7に記載の情報処理装置において、
前記タッチ位置記憶手段には、マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に、該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置を示すタッチ位置情報と、該装置が提供した所定の情報と、該装置の識別情報と、が関連づけて記憶され、
前記タッチ位置取得手段は、
マルチタッチが入力された場合に、前記タッチ位置情報に記憶される、前記タッチ位置情報、前記所定の情報、及び前記識別情報を取得し、
前記処理実行手段は、
前記配置類似条件が満足されると判定され、且つ、前記情報処理装置の識別情報が前記タッチ位置取得手段により取得された前記識別情報と異なる場合に、前記所定の処理を実行すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
請求項7に記載の情報処理装置において、
前記受付手段は、
マルチタッチの入力及びシングルタッチの入力を受け付け、
前記処理実行手段は、
前記配置類似条件が満足されると判定された場合に、マルチタッチの入力に続いてシングルタッチが入力されている間、前記タッチ位置取得手段により取得された前記所定の情報の画面における表示位置を、入力されたシングルタッチに係るタッチ位置の移動に応じて移動させること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
マルチタッチの入力を受け付ける受付手段、を備えた情報処理装置の制御方法であって、
マルチタッチが入力された場合に、提供対象の情報を取得するステップと、
マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得された前記提供対象の情報と、を関連づけてタッチ位置記憶手段に保存するステップと、
を含むことを特徴とする前記情報処理装置の制御方法。
【請求項13】
マルチタッチの入力を受け付ける受付手段、を備えたコンピュータを、
マルチタッチが入力された場合に、提供対象の情報を取得する手段、
マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得された前記提供対象の情報と、を関連づけてタッチ位置記憶手段に保存する保存手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備えた情報処理装置の制御方法であって、
マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と該装置が提供した所定の情報とを関連づけて記憶するタッチ位置記憶手段、に記憶される前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を、マルチタッチが入力された場合に取得するタッチ位置取得ステップと、
マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記タッチ位置取得ステップで取得されたタッチ位置情報と、に基づいて配置類似条件が満足されるか否かを判定する類比判定ステップと、
前記配置類似条件が満足される場合に、前記タッチ位置取得ステップで取得された前記所定の情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行ステップと、
を含むことを特徴とする前記情報処理装置の制御方法。
【請求項15】
マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備えたコンピュータを、
マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と該装置が提供した所定の情報とを関連づけて記憶するタッチ位置記憶手段、に記憶される前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を、マルチタッチが入力された場合に取得するタッチ位置取得手段、
マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記タッチ位置取得手段により取得されたタッチ位置情報と、に基づいて配置類似条件が満足されるか否かを判定する類比判定手段、
前記配置類似条件が満足される場合に、前記タッチ位置取得手段により取得された前記所定の情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行手段、
として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明 【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、複数装置間でのデータの転送を、ペン型デバイスによるタッチで行う技術が記載されている。すなわち、特許文献1では、ユーザが、第1の端末の画面に表示されるアイコンをペン型デバイスで選択すると、選択されたアイコンに係るデータがペン型デバイスが持つ固有IDに結びつけられる。その後、ユーザが、第2の端末の画面をペン型デバイスでタッチすると、ペン型デバイスの固有IDに結びつけられたデータがネットワーク経由で端末2に送信される。なお、ペン型デバイスと、第1の端末及び第2の端末と、は所定時間の間、ネットワーク接続のためにペアリングされる。
【先行技術文献】
【0003】

【特許文献1】特開2003-177864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、マルチタッチ検出デバイスが多くのコンピュータ機器に標準搭載されつつあり、マルチタッチにより装置間でのデータの転送が可能になれば、装置間でデータ転送を直感的な操作で行えるものと期待できる。例えば、つまみ上げた物を別の位置まで運び置く際のジェスチャを行うことで、装置間でデータの転送を行えるようになるものと期待できる。
【0005】
本発明の目的は、直感的な操作で、マルチタッチの入力を受け付け可能な情報処理装置からの、マルチタッチの入力を受け付け可能な他の情報処理装置へのデータ転送を行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理システムは、マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備える第1の情報処理装置と、マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備える第2の情報処理装置と、を含む情報処理システムであって、前記第1の情報処理装置は、情報を記憶する情報記憶手段と、マルチタッチが入力された場合に、提供対象の情報を取得し、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得した提供対象の情報と、を関連づけてタッチ位置記憶手段に保存する保存手段と、をさらに備え、前記第2の情報処理装置は、マルチタッチが入力された場合に、前記タッチ位置記憶手段に記憶される前記タッチ位置情報及び前記提供対象の情報を取得するタッチ位置取得手段と、マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記タッチ位置取得手段により取得された前記タッチ位置情報と、に基づいて配置類似条件が満足されるか否かを判定する類比判定手段と、前記配置類似条件が満足される場合に、前記タッチ位置取得手段により取得された前記提供対象の情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、直感的な操作で、マルチタッチの入力を受け付け可能な情報処理装置からの、マルチタッチの入力を受け付け可能な他の情報処理装置へのデータ転送を行うことができる。
【0008】
また、本発明に係る情報処理装置は、マルチタッチの入力を受け付ける受付手段と、マルチタッチが入力された場合に、提供対象の情報を取得し、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得した提供対象の情報と、を関連づけてタッチ位置記憶手段に保存する保存手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備えた情報処理装置の制御方法であって、マルチタッチが入力された場合に、提供対象の情報を取得するステップと、マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得された前記提供対象の情報と、を関連づけてタッチ位置記憶手段に保存するステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るプログラムは、マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備えたコンピュータを、マルチタッチが入力された場合に、提供対象の情報を取得する手段、マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得された前記提供対象の情報と、を関連づけてタッチ位置記憶手段に保存する保存手段、として機能させるためのプログラムである。
【0011】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0012】
本発明によれば、直感的な操作で、マルチタッチの入力を受け付け可能な情報処理装置からの、マルチタッチの入力を受け付け可能な他の情報処理装置へのデータ転送を行うことができる。
【0013】
本発明の一態様では、上記情報処理装置において、前記タッチ位置記憶手段には、マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に、該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、該装置が提供した所定の情報と、が記憶され、マルチタッチが入力された場合に、前記タッチ位置記憶手段に記憶される前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を取得するタッチ位置取得手段と、マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記タッチ位置取得手段により取得された前記タッチ位置情報と、に基づいて配置類似条件が満足されるか否かを判定する類比判定手段と、前記配置類似条件が満足される場合に、前記タッチ位置取得手段により取得された前記所定の情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行手段と、がさらに備えられ、前記保存手段は、前記配置類似条件が満足されない場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記提供対象の情報と、を関連づけてタッチ位置記憶手段に保存してもよい。
【0014】
また、本発明の一態様では、上記情報処理装置において、前記保存手段は、マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得した前記提供対象の情報と、マルチタッチが入力されたタイミングを示すタイミング情報と、を関連づけて前記タッチ位置記憶手段に保存してもよい。
【0015】
また、本発明の一態様では、情報処理装置において、前記保存手段は、マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得した前記提供対象の情報と、前記情報処理装置の位置を示す位置情報と、を関連づけて前記タッチ位置記憶手段に保存してもよい。
【0016】
また、本発明の一態様では、上記情報処理装置において、前記保存手段は、マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、取得した前記提供対象の情報と、前記情報処理装置に固有の識別情報と、を関連づけて前記タッチ位置記憶手段に保存してもよい。
【0017】
また、本発明に係る情報処理装置は、マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備えた情報処理装置であって、「マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と該装置が提供した所定の情報とを関連づけて記憶するタッチ位置記憶手段」、に記憶される前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を、マルチタッチが入力された場合に取得するタッチ位置取得手段と、マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記タッチ位置取得手段により取得されたタッチ位置情報と、に基づいて配置類似条件が満足されるか否かを判定する類比判定手段と、前記配置類似条件が満足される場合に、前記タッチ位置取得手段により取得された前記所定の情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備えた情報処理装置の制御方法であって、「マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と該装置が提供した所定の情報とを関連づけて記憶するタッチ位置記憶手段」、に記憶される前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を、マルチタッチが入力された場合に取得するタッチ位置取得ステップと、マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記タッチ位置取得ステップで取得されたタッチ位置情報と、に基づいて配置類似条件が満足されるか否かを判定する類比判定ステップと、前記配置類似条件が満足される場合に、前記タッチ位置取得ステップで取得された前記所定の情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行ステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るプログラムは、マルチタッチの入力を受け付ける受付手段を備えたコンピュータを、「マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と該装置が提供した所定の情報とを関連づけて記憶するタッチ位置記憶手段」、に記憶される前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を、マルチタッチが入力された場合に取得するタッチ位置取得手段、マルチタッチが入力された場合に、入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、前記タッチ位置取得手段により取得されたタッチ位置情報と、に基づいて配置類似条件が満足されるか否かを判定する類比判定手段、前記配置類似条件が満足される場合に、前記タッチ位置取得手段により取得された前記所定の情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行手段、として機能させるためのプログラムである。
【0020】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0021】
本発明によれば、直感的な操作で、マルチタッチの入力を受け付け可能な情報処理装置からの、マルチタッチの入力を受け付け可能な他の情報処理装置へのデータ転送を行うことができる。
【0022】
本発明の一態様では、上記情報処理装置において、前記タッチ位置記憶手段には、マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に、該装置にマルチタッチが入力されたタイミングを示すタイミング情報に関連づけて、該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、該装置が提供した所定の情報と、が記憶され、前記タッチ位置取得手段は、マルチタッチが入力された場合に、過去所定時間内のタイミングを示すタイミング情報に関連づけられた、前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を取得してもよい。
【0023】
また、本発明の一態様では、上記情報処理装置において、前記タッチ位置記憶手段には、マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に、該装置の位置を示す位置情報に関連づけて、該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置の配置に関するタッチ位置情報と、該装置が提供した所定の情報と、が記憶され、前記タッチ位置取得手段は、マルチタッチが入力された場合に、前記情報処理装置の位置から所定距離以内にある位置を示す位置情報に関連づけられた、前記タッチ位置情報及び前記所定の情報を取得してもよい。
【0024】
また、本発明の一態様では、上記情報処理装置において、前記タッチ位置記憶手段には、マルチタッチの入力を受け付け可能な装置にマルチタッチが入力された場合に、該装置に入力されたマルチタッチに係る複数のタッチ位置を示すタッチ位置情報と、該装置が提供した所定の情報と、該装置の識別情報と、が関連づけて記憶され、前記タッチ位置取得手段は、マルチタッチが入力された場合に、前記タッチ位置情報に記憶される、前記タッチ位置情報、前記所定の情報、及び前記識別情報を取得し、前記処理実行手段は、前記配置類似条件が満足されると判定され、且つ、前記情報処理装置の識別情報が前記タッチ位置取得手段により取得された前記識別情報と異なる場合に、前記所定の処理を実行してもよい。
【0025】
また、本発明の一態様では、前記受付手段は、マルチタッチの入力及びシングルタッチの入力を受け付け、前記処理実行手段は、前記配置類似条件が満足されると判定された場合に、マルチタッチの入力に続いてシングルタッチが入力されている間、前記タッチ位置取得手段により取得された前記所定の情報の画面における表示位置を、入力されたシングルタッチに係るタッチ位置の移動に応じて移動させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】情報処理システムの構成を例示する図である。
【図2】情報処理装置のハードウェア構成を例示する図である。
【図3】マルチタッチ入力パネルを説明するための図である。
【図4A】情報処理システムの利用方法を説明するための図である。
【図4B】情報処理システムの利用方法を説明するための図である。
【図4C】情報処理システムの利用方法を説明するための図である。
【図5】情報処理システムで実現される機能群を示す機能ブロック図である。
【図6】データベースの記憶内容を例示する図である。
【図7】情報処理装置で実行される処理の一例を示すフロー図である。
【図8】情報処理装置で実行される処理の一例を示すフロー図である。
【図9】情報処理装置のハードウェア構成を例示する図である。
【図10】情報処理装置のハードウェア構成を例示する図である。
【図11】情報処理装置のハードウェア構成を例示する図である。
【図12】情報処理システムで実現される機能群を示す機能ブロック図である。
【図13】情報処理装置で実行される処理の一例を示すフロー図である。
【図14】情報処理装置で実行される処理の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態の例について図面に基づき詳細に説明する。

【0028】
[情報処理システム]
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の構成を例示する図である。同図に示すように、情報処理システム1は、タッチスクリーン11を備えた複数の情報処理装置2と、データベースサーバ3と、を含む。各情報処理装置2は、ネットワークを介して、データベースサーバ3と通信可能となっている。図1では、複数の情報処理装置2のうちの一つを情報処理装置2aと表記し、複数の情報処理装置2のうちの他の一つを情報処理装置2bと表記している。

【0029】
[情報処理装置]
図2は、情報処理装置2のハードウェア構成を例示する図である。情報処理装置2は、制御部4、主記憶6、ハードディスク8、通信インタフェース10、ディスプレイ10、マルチタッチ入力パネル12、及びネットワークインタフェース14を備えたコンピュータである。

【0030】
制御部4は、マイクロプロセッサであり、主記憶6に格納される、オペレーティングシステムのプログラムや各種アプリケーションのプログラム(例えば、ブラウザアプリケーション)に従って、各種情報処理を実行する。主記憶6は、ROM及びRAMによって実現され、これらのプログラムが格納される。ここで、これらのプログラムは、コンピュータ読取可能な情報記憶媒体(例えば、DVD(登録商標)-ROM)から読み出されて主記憶6に格納されてもよいし、ネットワークを介してダウンロードされて主記憶6に格納されてもよい。

【0031】
また、主記憶6には、情報処理装置2に固有の識別IDたる装置IDも格納される。装置IDはUDIDとも呼ばれる。また、主記憶6には、各種情報処理に必要なデータも格納され、主記憶6は、ワークメモリとしても機能する。

【0032】
ハードディスク8は、各種データを記憶する。例えば、ハードディスク8には、テキストデータ、画像データ、及び音声データなどの各種データが記憶される。

【0033】
ディスプレイ10は、制御部4の命令に従い、情報を表示する。本実施形態の場合、ディスプレイ10は、液晶ディスプレイである。

【0034】
マルチタッチ入力パネル12(受付手段)は、マルチタッチの入力を受け付けるためのパネルである。ここでは、マルチタッチ入力パネル12は、静電容量方式が採用されたタッチパネルであり、ディスプレイ10とマルチタッチ入力パネル12とによりタッチスクリーン11(図1参照)が形成される。図3は、マルチタッチ入力パネル12を説明するための図である。同図に示すように、マルチタッチ入力パネル12には、互いに直行する2つの座標軸であるX座標軸及びY座標軸が設定されている。マルチタッチ入力パネル12は、ユーザが指でタッチした1又は複数のタッチ位置(マルチタッチ入力パネル内の位置)を検出し、その座標を制御部4に出力する。マルチタッチ入力パネルユーザが複数の指でマルチタッチを入力すると、各指のタッチ位置の座標を制御部4に出力する。

【0035】
なお、勿論、マルチタッチ入力パネル12は、シングルタッチの入力も受付可能である。この場合、一つのタッチ位置の座標が制御部4に出力される。ちなみに、ユーザは指の代わりに、複数の突起を備えた導電性ゴムを用いてマルチタッチを入力してもよい。

【0036】
ちなみに、ここでは、情報処理装置2がタッチスクリーン11を備えたコンピュータ(例えば、スマートフォン、タブレットPC)であるものとして説明を続けるが、情報処理装置2は、タッチスクリーン11を備えていないコンピュータ、すなわち、ディスプレイ10とマルチタッチ入力パネル12とが独立して設けられたコンピュータであってもよい。例えば、情報処理装置2は、タッチパネルの代わりに、マルチタッチを入力可能なマルチトラックパッドをマルチタッチ入力パネル12として備えたテスクトップPC又はノートPCであってもよい。

【0037】
ネットワークインタフェース14は、情報処理装置2をネットワークに接続するための無線インタフェース又は有線インタフェースである。ネットワークインタフェース14は、ネットワークからのデータを受信したり、データをネットワークに送信したりする際に利用される。ここでは、ネットワークインタフェース14は、無線インタフェースであり、情報処理装置2は、ネットワークにWi-Fi(wireless fidelity)接続される。

【0038】
また、図示していないが、情報処理装置2にはこれらの他、スピーカ、GPS受信機、及びBluetooth(登録商標)通信インタフェースなども備えられる。

【0039】
[情報処理システムの利用方法]
ところで、ある情報処理装置2が保持するデータを他の情報処理装置2に転送したい場合がある。このような場合、転送したいデータを装置間でコピーアンドペースト(転送)する必要がある。例えば、ある情報処理装置2で検索したウェブページ(例えば、料理レシピのウェブページ)を他の情報処理装置2で閲覧するために、そのウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を他の情報処理装置2に転送したい場合がある。このような場合、そのウェブページのURLを装置間でコピーアンドペーストする必要がある。

【0040】
近年、マルチタッチ検出デバイスが多くのコンピュータ機器に標準搭載されるようになった。そのため、マルチタッチを用いた直感的操作で、装置間でのデータのコピーアンドペースト(転送)を行う技術が強く望まれる。

【0041】
この点、この情報処理システム1では、つまみ上げた物を別の位置まで運び置く際のジェスチャを行うことで、情報処理装置2の間でデータのコピーアンドペースト(転送)を行えるようになっている。例えば、情報処理システム1の利用方法を説明するための図4A乃至図4Cに示されるように、情報処理装置2aに表示されているウェブページのURLを、上記の直感的なジェスチャで、情報処理装置2bに転送できるようになっている。

【0042】
すなわち、図4Aに示すように、まず、ユーザが物をつまみ上げるような手つきで情報処理装置2aにマルチタッチを入力すると、ディスプレイ10に表示されているウェブページのURLの文字列がコピーされる。すなわち、ウェブページのURLの文字列がデータベースサーバ3(図1参照)に送信され、保存される。その後、図4Bに示すように、つまみ上げた物を情報処理装置2bまで運び置くような手つきでユーザが情報処理装置2bにマルチタッチを入力すると、データベースサーバ3に保存されたURLの文字列が情報処理装置2bに送信される。その結果、情報処理装置2bにおいてURLの文字列がペーストされる。すなわち、情報処理装置2bにおいてそのURLのウェブページが取得され、図4Cに示すように、取得されたウェブページがディスプレイ10に表示される。

【0043】
このように、この情報処理システム1では、上記の直感的なジェスチャで、情報処理装置2a(第1の情報処理装置)に表示されているウェブページのURLを、情報処理装置2b(第2の情報処理装置)に転送できる。勿論、情報処理装置2b、情報処理装置2aの順にマルチタッチを行うことで、情報処理装置2b(第1の情報処理装置)に表示されているウェブページのURLを情報処理装置2a(第2の情報処理装置)に転送することもできる。

【0044】
[機能ブロック]
以下、上記の直感的なジェスチャで、情報処理装置2の間でデータのコピーアンドペースト(転送)を行えるようにするための技術について詳細に説明する。

【0045】
図5は、情報処理システム1で実現される機能群を示す機能ブロック図である。同図に示すように、情報処理システム1では、タッチ位置取得部20、タイムスタンプ取得部22、位置データ取得部24、装置ID取得部26、コピー対象データ取得部28、コピー部30、データベース32、エントリ取得部34、類似度評価部36、類比判定部38、同一性判定部40,及びペースト部42が実現される。本実施形態の場合、データベース32は、データベースサーバ3により実現され、データベース3以外の機能は、情報処理装置2のそれぞれで実現される。すなわち、データベース3以外の機能は、主記憶6に記憶されるプログラムに従って制御部4が動作することによって実現される。

【0046】
以下、コピー対象データ取得部28及びコピー部30を総称して「コピーに関する機能」と表記する場合がある。また、エントリ取得部34、類似度評価部36、類比判定部38、同一性判定部40、及びペースト部42を総称して「ペーストに関する機能」と表記する場合がある。

【0047】
[タッチ位置取得部]
タッチ位置取得部20は、マルチタッチが入力された場合に、マルチタッチ入力パネル12からの信号に基づいて、入力された複数のタッチ位置P、P、・・・、PN(Nは2以上の整数)それぞれの座標を含むタッチ位置データ(タッチ位置情報)を取得する(後記図7のS101参照)。

【0048】
[タイムスタンプ取得部]
タイムスタンプ取得部22は、マルチタッチが入力された場合に、現在時刻を示すタイムスタンプTを取得する(後記図7のS102参照)。

【0049】
[位置データ取得部]
位置データ取得部24は、マルチタッチが入力された場合に、情報処理装置2の現在位置を示す位置データGを取得する(後記図7のS103参照)。本実施形態の場合、位置データ取得部24は、上述したGPS受信機が受信したデータに基づいて、位置データGを取得する。なお、位置データ取得部24は、WiFiルータのMacアドレスに基づいて、位置データGを取得してもよい。この場合、必ずしもGPS受信機が情報処理装置2に備えられる必要はない。

【0050】
[装置ID取得部]
装置ID取得部26は、マルチタッチが入力された場合に、情報処理装置2に固有の装置IDを主記憶6から読み出して取得する(後記図7のS104参照)。

【0051】
[コピー対象データ取得部]
コピー対象データ取得部28は、マルチタッチが入力された場合に、主記憶6又はハードディスク8(情報記憶手段)に記憶される所定の情報をコピー対象データとして読み出す。本実施形態の場合、コピー対象データ取得部28は、マルチタッチが入力された場合に、ディスプレイ10に表示されているウェブページのURLの文字列(所定の情報)を、コピー対象データとして主記憶6(情報記憶手段)から読み出す(後記図7のS104参照)。

【0052】
[コピー部その1]
コピー部30(保存手段)は、マルチタッチが入力された場合に、タッチ位置取得部20により取得された複数のタッチ位置P、P、・・・、Pそれぞれの座標を含むタッチ位置データ(タッチ位置情報)と、コピー対象データ取得部28により取得されたコピー対象データと、タイムスタンプ取得部22により取得されたタイムスタンプT(タイミング情報)と、位置データ取得部24により取得された位置データG(位置情報)と、装置ID取得部26により取得された装置IDと、を関連づけたエントリデータEを生成し、生成したエントリデータEをデータベース32に保存する(後記図8のS110A参照)。

【0053】
図6にデータベース32(タッチ位置記憶手段)の記憶内容を例示した。同図に示すように、エントリデータEでは、コピー対象データがペースト対象データとして保持される。また、タイムスタンプTがタイムスタンプTMとして保持される。また、位置データGが位置データGMとして保持される。また、タッチ位置データが表す複数のタッチ位置が、それぞれ、タッチ位置Q、Q、・・・、Qとして保持される。

【0054】
但し、コピー部30は、マルチタッチが入力された場合に、エントリデータEの保存を必ず行うわけではない。すなわち、コピー部30は、入力されたマルチタッチがコピーを意図して行われた場合にのみ、エントリデータEをデータベース32に保存する。以下、この点について説明する。

【0055】
[マルチタッチの意図の判定:エントリ取得部]
すなわち、マルチタッチが入力された場合、エントリ取得部34(タッチ位置取得手段)が、データベース32に記憶されるエントリデータEを取得する。すなわち、エントリ取得部34は、マルチタッチが入力された場合に、データベース32から、以下の2つのペースト条件の両方を満足するエントリデータEを取得する(後記図7のS105参照)。ペーストを意図したマルチタッチは、コピーを意図したマルチタッチの直後に行われるからである。また、上記のジェスチャは、それ程離れていない情報処理装置2の間で行われるからである。

【0056】
・タイムスタンプTが示す時刻の過去「R(R>0)」分以内の時刻を示すタイムスタンプTMを含んでいる。・・・(ペースト条件1)。
・位置データGが示す位置から予め定められた距離「L(L>0)」以内にある位置を示す位置データGMを含んでいる。・・・(ペースト条件2)

【0057】
[マルチタッチの意図の判定:類似度評価部、類比判定部]
また、マルチタッチが入力された場合に、類比判定部38(類比判定手段)が、マルチタッチがペーストを意図して行われたものであるかを判定すべく、エントリ取得部34により取得されたエントリデータEにつき、以下のペースト条件3を満足するか否かを判定する。ペーストを意図したマルチタッチは、コピーを意図したマルチタッチを同じ手つきで行われるからである。

【0058】
・タッチ位置データが表す複数のタッチ位置Q、Q、・・・、Qを頂点とする多角形たる第1図形と、タッチ位置取得部20により取得されたタッチ位置データが表す複数のタッチ位置P、P、・・・、Pを頂点とする多角形たる第2図形と、が類似関係にある(すなわち、配置類似条件が満足される)。・・・(ペースト条件3)

【0059】
具体的には、マルチタッチが入力された場合に、類似度評価部36(類比判定手段)が、エントリ取得部34により取得されたエントリデータEにつき、上記第1図形と、上記第2図形と、の類似度を表す数値Dを算出する(後記図7のS106参照)。以下、数値Dのことを類似度評価値Dと表記する。

【0060】
ここでは、類似度評価部36は、類似度評価値Dの算出を以下のように行う。すなわち、まず、類似度評価部36は、複数のタッチ位置P、P、・・・、Pのうちから選出される2つのタッチ位置の組み合わせごとに、組み合わせに係るタッチ位置間の距離Aを算出する。そして、類似度評価部36は、組み合わせごとに算出した距離Aを昇順にソートし、距離列A、A、・・・AK(Kは1以上の整数)を生成する。また、類似度評価部36は、複数のタッチ位置Q、Q、・・・、Qのうちから選出される2つのタッチ位置の組み合わせごとに、組み合わせに係るタッチ位置間の距離Bを算出する。そして、類似度評価部36は、組み合わせごとに算出した距離Bを昇順にソートし、距離列B、B、・・・Bを生成する。そして、以下の数式(1)に従い、類似度評価部36は、類似度評価値Dを算出する。ここでは、数式(1)は、第1図形と第2図形との類似度が高いほど、類似度評価値Dが小さくなるように設定されている。

【0061】
【数1】
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【0062】
そして、類比判定部38(類比判定手段)が、マルチタッチがペーストを意図して行われたものであるかを判定すべく、類似度評価値Dに基づいて、エントリ取得部34により取得されたエントリデータEが上記ペースト条件3を満足するか否かを判定する。すなわち、類比判定部38は、類似度評価値Dが表す類似度が一定程度以上であるか否かを判定する。ここでは、類似度が高いほど類似度評価値Dが小さくなるので、類比判定部38は、類似度評価値Dが閾値Dth以下であるか否かを判定することとなる。

【0063】
[マルチタッチの意図の判定:同一性判定部]
また、マルチタッチが入力された場合、同一性判定部40が、マルチタッチがペーストを意図して行われたものであるかを判定すべく、エントリ取得部34により取得されたエントリデータEにつき、以下のペースト条件4を満足するか否かを判定する。コピーを意図したマルチタッチと、ペーストを意図したマルチタッチと、はそれぞれ異なる情報処理装置2に対して行われるからである。

【0064】
・装置ID取得部26により取得された自装置の装置IDと異なる装置IDを含んでいる。・・・(ペースト条件4)

【0065】
[コピー部その2]
エントリ取得部34により取得されたエントリデータEが、上記ペースト条件3及び上記ペースト条件4の両方を満足する場合、マルチタッチはペーストを意図したものであると考えられる。言い換えれば、エントリ取得部34により取得されたエントリデータEが、ペースト条件3とペースト条件4とのうちの少なくとも一方を満足しない場合、マルチタッチはコピーを意図したものであると考えられる。

【0066】
そこで、コピー部30は、エントリ取得部34により取得されたエントリデータEが、ペースト条件3及びペースト条件4の少なくとも一方を満足しない場合、生成したエントリデータEをデータベース32に保存する。

【0067】
[ペースト部]
一方、エントリ取得部34により取得されたエントリデータEがペースト条件3及びペースト条件4の両方を満足する場合、ペースト部42(処理実行手段)が、このエントリデータEに含まれるペースト対象データに基づいて、所定の処理を実行する。本実施形態の場合、ペースト対象データはURLの文字列なので、ペースト部42は、ペースト対象データたるURLの文字列をブラウザにペーストし、該URLのウェブページをディスプレイ10に表示させる。

【0068】
以上が各機能の説明である。

【0069】
なお、ここでは、類比判定部38は、エントリ取得部34により取得されたエントリデータEのうちの、最大の類似度を表す類似度評価値Dが得られたエントリデータE(以下、注目エントリデータEと表記する)、が上記ペースト条件3を満足するか否かを判定している(後記図8のS108参照)。具体的には、類比判定部38は、最大の類似度を表す類似度評価値D、すなわち最小の類似度評価値Dが閾値Dth以下であるか否かを判定する。また、同一性判定部38は、エントリ取得部34により取得されたエントリデータEのうちの上記注目エントリデータE、が上記ペースト条件4を満足するか否かを判定している(後記図8のS109参照)。そして、注目エントリデータEがペースト条件3及びペースト条件4の両方を満足する場合、ペースト部42が、注目エントリデータE中のURLのペーストを行い、注目エントリデータEがペースト条件3及びペースト条件4の少なくとも一方を満足しない場合、コピー部30が、エントリデータEの保存を行っている(後記図8のS110A、S110B、及びS111B参照)。

【0070】
ちなみに、主記憶6又はハードディスク8(情報記憶手段)に保持されるデータであるならば、コピー対象データ(所定の情報)はどのようなデータであってもよい。例えば、コピー対象データ取得部28(図5参照)は、ユーザにより事前に選択されている画像データ又はテキストデータ(例えば、ディスプレイ10に表示されている画像データ又はテキストデータ)をコピー対象データとして取得してもよい。すなわち、ペースト対象データは、URLの文字列ではなく、画像データ又はテキストデータであってもよい。この場合、ペースト部42(処理実行手段)が、注目エントリデータE中のペースト対象データをハードディスク8に保存してもよい。また、ペースト対象データを保存するだけでなく、ペースト対象データをディスプレイ10に表示してもよい。また、例えば、コピー対象データ取得部28は、ユーザにより事前に選択されている音声データを、コピー対象データとして取得してもよい。すなわち、ペースト対象データは、URLの文字列ではなく、音声データあってもよい。この場合、ペースト部42(処理実行手段)が、注目エントリデータE中のペースト対象データをハードディスク8に保存してもよい。また、ペースト対象データを保存するだけでなく、ペースト対象データが表す音声をスピーカから出力してもよい。

【0071】
また、例えば、コピー対象データは、ユーザにより事前に選択されているデータ(例えば、画像データ、テキストデータ、又は音声データ)にアクセスするためのアドレスを示すアドレス情報であってもよい。すなわち、コピー対象データ取得部28は、ユーザにより事前に選択されているデータにアクセスするためのアドレスを示すアドレス情報をコピー対象データとして生成してもよい。この場合、ペースト対象データはアドレス情報となるので、ペースト部42は、例えば、ペースト対象データが表すアドレスにアクセスし、該アドレスから取得したデータを記憶したり出力したりしてもよい。

【0072】
このように、ペースト部32は、ペースト対象データのデータ種別に応じて、実行する処理を変化させてもよい。

【0073】
[処理]
図7及び図8は、情報処理装置2において実行される処理の一例を示すフロー図である。この処理は、主記憶6に記憶されるプログラムに従い動作する制御部4によって実行される。なお、ここではブラウザが起動されているものとする。

【0074】
制御部4は、マルチタッチ入力パネル12からの信号に基づき、マルチタッチが入力されたか否かを、所定時間間隔で繰り返し判定している(S101)。マルチタッチが入力された場合(S101のY)、制御部4は、マルチタッチ入力パネル12からの信号に基づいて、入力された複数のタッチ位置P、P、・・・、Pそれぞれの座標からなるタッチ位置データを取得するとともに、現在時刻を示すタイムスタンプTを取得する(S102)。また、制御部4は、情報処理装置2の現在位置を示す位置データGを、GPS受信機が受信したデータに基づいて取得する(S103)。また、制御部4は、情報処理装置2の装置IDを主記憶6から読み出す。また、制御部4は、ブラウザに表示されているウェブページのURLの文字列をコピー対象データとして主記憶6から読み出す(S104)。

【0075】
そして、制御部4(タッチ位置取得手段)は、上記ペースト条件1と上記ペースト条件2との両方を満足するエントリデータEを、データベース32から取得する(S105)。すなわち、制御部4は、タイムスタンプTが示す時刻の過去「R」分以内の時刻を示すタイムスタンプTMと、位置データGが示す位置から距離「L」以内にある位置を示す位置データGMと、を含むエントリデータEを、データベース32から取得する。ここでは、制御部4は、タイムスタンプTと位置データGとに基づいて生成したSQL文をデータベースサーバ3に送信する。データベースサーバ3では、SQL文に基づき、データベース32に保持される全エントリデータEにつきペースト条件1及びペースト条件2の両方を満足するか否かの判定が行われ、両方を満足するエントリデータEが情報処理装置2に返信される。そして、制御部4は、データベースサーバ3から返信されるエントリデータEを受信して取得する。なお、ペースト条件1とペースト条件2の両方を満足するエントリデータEが返信されなかった場合、制御部4は、図8の110Aのステップに進む。

【0076】
そして、制御部4は、データベースサーバ3から受信したエントリデータEの一つ一つを処理対象エントリデータEとして順次選択し、処理対象エントリデータEを選択するごとに、S106乃至S107のステップを実行する。

【0077】
すなわち、制御部4は、処理対象エントリデータ中のタッチ位置データが表す複数のタッチ位置Q、Q、・・・、Qを頂点とする上記第1図形と、S102で取得したタッチ位置データが表す複数のタッチ位置P、P、・・・、Pを頂点とする上記第2図形と、の類似度を表す上記類似度評価値Dを、上述した数式(1)に従い算出する(S106)。また、制御部4は、算出した類似度評価値Dと、処理対象エントリデータEと、を関連づけて主記憶6に保存する(S107)。

【0078】
その後、制御部4(類比判定手段)は、主記憶6に保存されている類似度評価値Dのうちの最小の類似度評価値Dが、上記閾値Dth以下であるか否かを判定する(S108)。言い換えれば、S108で制御部4は、主記憶6に保存されている類似度評価値Dのうちの最大の類似度を表す類似度評価値D、により表される最大の類似度が一定程度以上であるか否かを判定する。結果的に、S108で制御部4は、後述する注目エントリデータEが上記ペースト条件3を満足するか否かの判定を行っている。

【0079】
また、制御部4は、最大の類似度を表す類似度評価値D、すなわち最小の類似度評価値D、に関連づけて主記憶6に保存されるエントリデータEを注目エントリデータEとして読み出し、注目エントリデータE中の装置IDが、S104で取得した情報処理装置2の装置IDと、異なるか否かを判定する(S109)。具体的には、制御部4は、最小の類似度評価値Dが上記閾値Dth以下である場合に(S108のY)、S109のステップを実行する。結果的に、S109で制御部4は、注目エントリデータEが上記ペースト条件4を満足するか否かの判定を行っている。

【0080】
最小の類似度評価値Dが上記閾値Dth以下でない場合、すなわち、最大の類似度が一定程度以上でない場合(S108のN)、又は、注目エントリデータE中の装置IDが情報処理装置2の装置IDと同一である場合(S109のN)、マルチタッチがコピーを意図したものであると考えられる。そこで、制御部4(保存手段)は、最小の類似度評価値Dが上記閾値Dth以下でない場合(S108のN)、又は、注目エントリデータE中の装置IDが情報処理装置2の装置IDと同一である場合(S109のN)、S110Aで以下の処理を実行する。すなわち、制御部4(保存手段)は、S102で取得された、複数のタッチ位置P、P、・・・、Pの座標を含むタッチ位置データと、S102で取得したタイムスタンプTと、S103で取得した位置データGと、S104で取得した装置ID及びコピー対象データと、を関連づけたエントリデータEを生成し、生成したエントリデータEをデータベース32に保存する(S110A)。すなわち、S110Aで制御部4は、生成したエントリデータEをデータベースサーバ3に送信する。

【0081】
一方、最小の類似度評価値Dが上記閾値Dth以下であり(S108のY)、且つ、注目エントリデータE中の装置IDが情報処理装置2の装置IDと異なる場合(S109のY)、マルチタッチがペーストを意図したものであると考えられる。そこで、制御部4(処理実行手段)は、注目エントリデータE中の装置IDが情報処理装置2の装置IDと異なる場合(S109のY)、注目エントリデータE中のペースト対象データ、すなわちURLのペーストを行う(S110B)。すなわち、S110Bで制御部4は、注目エントリデータE中のURLの文字列をブラウザにペーストし、そのURLにアクセスする。そして、制御部4(処理実行手段)は、そのURLのウェブページを取得し、取得したウェブページをディスプレイ10に表示する(S111B)。

【0082】
[まとめ]
以上で説明した情報処理装置2によれば、つまみ上げた物を別の位置まで運び置く際のジェスチャを行うことで、情報処理装置2の間でデータの転送を行うことができる。

【0083】
また、情報処理装置2によれば、マルチタッチの意図を的確に判別できる。従って、上記ジェスチャを行ったときに、確実にデータの転送が行われるようにもなる。言い換えれば、上記ジェスチャを行っていないとき(例えば、コピーを意図したマルチタッチが同じ機器で連続して入力された場合)に、誤ってデータの転送が行われるような事態の発生が抑止される。

【0084】
そのため、例えば、携帯不能な情報処理装置2a(例えば、デスクトップPC)と、携帯可能な情報処理装置2bと、を所有するユーザが、情報処理装置2aで検索した情報を情報処理装置2bに転送して外出先に持ち運びたい場合、ユーザは、上記ジェスチャで情報を情報処理装置2bに転送できる。そのため、ユーザは、現実世界における物の持ち運びのように、情報を持ち運ぶことができる。

【0085】
また、例えば、打ち合わせや共同作業を行う場面において、各ユーザが携帯した複数の情報処理装置2(例えば、ノートPC、タブレットPCなど)の間で、上記ジェスチャによって直感的に情報を交換できる。例えば、上記のジェスチャで、ノートPCである情報処理装置2aに保持される情報をタブレットPCである情報処理装置2bに転送したり、情報処理装置2bに保持される情報を情報処理装置2aに転送したりできる。そのため、複数の情報処理装置2の間で、直感的に情報を交換することが可能にもなる。

【0086】
[その他]
なお、本発明の実施形態は、上記実施形態だけに限らない。

【0087】
例えば、データベース32は、データベースサーバ3以外の装置に設けられていてもよい。例えば、予め定められた情報処理装置2(例えば、情報処理装置2a又は/及び情報処理装置2b)に設けられてもよい。この場合、データベースサーバ3を省略することができる。また、例えば、情報処理装置2は、マルチタッチが入力された場合(S101のY)、ペーストやコピーが行われることをユーザに示す所定の画像(例えば、石のような画像)を表示してもよい。例えば、情報処理装置2は、S101の後、S102のステップの前に上記所定の画像の表示を開始し、ユーザがすべての指をタッチスクリーン11から離したら、この画像の表示を終了してもよい。こうすれば、ユーザにコピーやペーストが行われることを知らせることができる。

【0088】
また、例えば、入力された複数のタッチ位置P、P、・・・、Pの配置に関するデータであるならば、タッチ位置データ(タッチ位置情報)はどのようなデータであってもよい。例えば、タッチ位置データは、上記距離列A、A、・・・Aであってもよい。この場合、データベース32において、距離列A、A、・・・Aは上記距離列B、B、・・・Bとして保持されることになる。

【0089】
また、例えば、類似度評価値Dの算出アルゴリズムは上記数式(1)にかぎらず、どのような算出アルゴリズムであってもよい。例えば、類似度評価値Dは、上記数式(1)で得られる値の逆数であってもよい。この場合、類似度が高いほど類似度評価値Dが大きくなる。そのため、最大の類似度評価値Dが最大の類似度を表すこととなるため、S108で制御部4は、最大の類似度評価値Dが所定閾値以上であるか否かを判定することで、最大の類似度が一定程度以上であるか否かを判定すればよい。また、例えば、類似度評価値Dは、距離Aと距離Bの差の絶対値、距離Aと距離Bの差の絶対値、・・・、距離AK-1と距離BK-1の差の絶対値、及び距離Aと距離Bの差の絶対値、のうち最大の値であってもよい。この場合、類似度が高いほど類似度評価値Dが小さくなる。そのため、最小の類似度評価値Dが最大の類似度を表すこととなるため、S108で制御部4は、最小の類似度評価値Dが所定閾値以下であるか否かを判定することで、最大の類似度が一定程度以上であるか否かを判定すればよい。

【0090】
また、例えば、情報処理装置2は、ネットワークを介して間接的にデータベースサーバ3と通信するのではなく、ネットワークを介さずに直接データベースサーバ3と通信してもよい。すなわち、情報処理装置2は、上述したBluetooth(登録商標)通信インタフェースを用いて、データベースサーバ3とBluetooth(登録商標)通信してもよい。

【0091】
また、例えば、情報処理装置2は、制御部4の命令に従い情報の印刷を行う印刷部16をさらに備えた図9に示すプリンタであってもよい。例えば、情報処理装置2bが、図9に示すプリンタであってもよい。すなわち、情報処理装置2bにマルチタッチが入力された場合に、情報処理装置2bにおいて、ペースト部42(処理実行手段)が、ペースト対象データが表すURLのウェブページを、印刷部16に印刷させてもよい。また、ペースト対象データが画像データ又はテキストデータである場合には、ペースト部42(処理実行手段)が、ペースト対象データをハードディスク8に保存するだけでなく、ペースト対象データの印刷を印刷部16に行わせてもよい。こうすれば、例えば、スマートフォン又はタブレットPCのような携帯可能な情報処理装置2aを持ち運ぶユーザが、これに表示された情報を目の前の情報処理装置2bで印刷する場合に有益である。なお、この場合、情報処理装置2aにおいて、ペーストに関する機能(図5参照)が省略され、情報処理装置2bにおいて、コピーに関する機能(図5参照)が省略されてもよい。

【0092】
ところで、同じネットワークにあるプリンタを自動的に検索する機能が一般的なものとなっている。しかしながら、この機能を用いた場合、複数のプリンタが利用可能な場合には印刷にプリンタ名を調べ、印刷に使用するプリンタを選択する必要があり手間である。この点、上記のジェスチャを行うだけで、所望のプリンタに印刷を行わせることができるので、ユーザの負担が軽減される。

【0093】
また、例えば、情報処理装置2は、制御部4の命令に従い情報の投影を行う投影部17をさらに備えた図10に示すネットワーク対応プロジェクタであってもよい。例えば、情報処理装置2bが、図10に示すネットワーク対応プロジェクタであってもよい。すなわち、情報処理装置2bにマルチタッチが入力された場合に、情報処理装置2bにおいて、ペースト部42(処理実行手段)が、ペースト対象データが表すURLのウェブページを、投影部17に投影させてもよい。また、ペースト対象データが画像データ又はテキストデータである場合には、ペースト部42(処理実行手段)が、ペースト対象データをハードディスク8に保存するだけでなく、ペースト対象データの投影を投影部17に行わせてもよい。こうすれば、例えば会議において、情報処理装置2aを携帯したユーザが、情報処理装置2aが保持する情報を、情報処理装置2bに投影させ、情報共有する場合に有益である。なお、この場合も、情報処理装置2aにおいて、ペーストに関する機能が省略され、情報処理装置2bにおいて、コピーに関する機能が省略されてよい。

【0094】
また、例えば、情報処理装置2は、制御部4の命令に従い情報の音声出力を行う拡声器部18をさらに備えた図11に示すネットワーク対応スピーカーであってもよい。例えば、情報処理装置2bが、図11に示すネットワーク対応スピーカであってもよい。すなわち、情報処理装置2bにマルチタッチが入力された場合に、情報処理装置2bにおいて、ペースト部42(処理実行手段)が、ペースト対象データが表す音声情報または音楽情報を、拡声器部16に再生させてもよい。また、ペースト対象データが表す音声情報または音楽情報を、ペースト部42(処理実行手段)が、ペースト対象データをハードディスク8に保存するだけでなく、ペースト対象データの再生を拡声器部16に行わせてもよい。こうすれば、例えば、スマートフォン又はタブレットPCのような携帯可能な情報処理装置2aを持ち運ぶユーザが、これに再生されている、またはこれにアイコンなどの可視情報として表示されている音声情報または音楽情報を、目の前の情報処理装置2bで拡声する場合に有益である。なお、この場合も、情報処理装置2aにおいて、ペーストに関する機能が省略され、情報処理装置2bにおいて、コピーに関する機能が省略されてよい。

【0095】
また、例えば、情報処理装置2は、銀行に備え付けられたATM(Automatic Teller Machine)であってもよい。例えば、情報処理装置2bがATMであり、且つ、情報処理装置2aが預金を引き落としに来たユーザの携帯端末であってもよい。すなわち、情報処理装置2aにマルチタッチが入力された場合に、情報処理装置2aにおいて、コピー対象データ取得部28が、ハードディスク8(情報記憶手段)に記憶される、預金口座の暗証番号の符号化画像(例えばQRコード(登録商標)画像)を示す画像データをコピー対象データとして取得してもよい。また、情報処理装置2bにマルチタッチが入力された場合に、情報処理装置2bにおいて、ペースト部42(処理実行手段)が、ペースト対象データが表す符号化画像を復号し、復号結果に基づいて認証を行ってもよい。こうすれば、例えば、暗証番号を忘れたユーザが、預金を引き落とす場合に有益である。なお、この場合も、情報処理装置2aにおいて、ペーストに関する機能が省略され、情報処理装置2bにおいて、コピーに関する機能が省略されてよい。

【0096】
また、例えば、情報処理装置2は、店舗などに設置されたキオスク端末であってもよい。例えば、情報処理装置2bがキオスク端末であり、且つ、情報処理装置2aが買い物に訪れたユーザの携帯端末であってもよい。すなわち、ユーザが情報処理装置2aで商品情報などを検索し、希望の商品が情報処理装置2aに表示されている状態で、情報処理装置2aにマルチタッチが入力された場合に、情報処理装置2aにおいて、コピー対象データ取得部28が、当該商品情報をコピー対象データとして取得してもよい。また、情報処理装置2bにマルチタッチが入力された場合に、情報処理装置2bにおいて、ペースト部42(処理実行手段)が、ペースト対象データが表す商品をユーザの後の購買決定の参考情報として記録し、または、店舗POSシステムに転送し、または、ネット販売サイトに発注してもよい。こうすれば、例えば、キオスク端末で得られた情報をユーザの物として持ち帰ったり、キオスク端末に表示された商品を店舗支払いカウンターで敏速に受け取りこの支払いを終了したり、キオスク端末に表示された商品を容易にオンライン購入することが可能になる。なお、この場合も、情報処理装置2aにおいて、ペーストに関する機能が省略され、情報処理装置2bにおいて、コピーに関する機能が省略されてよい。

【0097】
また、例えば、マルチタッチの意図の判定を、マルチタッチが入力された情報処理装置2以外の装置が行ってもよい。例えば、情報処理装置2にマルチタッチが入力された場合に、該情報処理装置2が、図7に示すS101~S104のステップを行った後、S105以降のステップを行う代わりに、これらのステップで取得した、タイムスタンプT、位置データG、自身の装置ID、コピー対象データ、及びタッチ位置データを、データベースサーバ3に送信し、かつ、これらのデータを受信したデータベースサーバ3が、これらのデータに基づきマルチタッチの意図を判定してもよい。すなわち、データベースサーバ3が、データベース32に保持されるエントリデータEにつき、図7及び図8に示すS105乃至S109と類似の処理を行って、上記ペースト条件1乃至上記ペースト条件4のそれぞれを満足するか否かを判定してもよい。そして、マルチタッチがコピーを意図している場合(すなわち、全てのペースト条件を満足するエントリデータEがない場合)、データベースサーバ3が、図8のS110Aと同様に、情報処理装置2から受信したタイムスタンプT、位置データG、装置ID、コピー対象データ、及びタッチ位置データを関連づけた新規のエントリデータEをデータベース32に保存すればよい。また、マルチタッチがペーストを意図している場合(すなわち、全てのペースト条件を満足するエントリデータEがある場合)には、データベースサーバ3が、全てのペースト条件を満足するエントリデータEに含まれるペースト対象データを、情報処理装置2に返信すればよい。ペースト対象データを受信した情報処理装置2では、ペースト対象データに基づいて所定の処理が実行されることとなる。例えば、ペースト対象データがURLの文字列である場合には、このURLのウェブページの取得及び表示が行われることとなる。

【0098】
また、例えば、上記のジェスチャは、いわゆる、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、及びローテート操作などと組み合わせて行われてもよい。例えば、ユーザが、情報処理装置2aにおいてピンチイン操作を行った後、上記のジェスチャを行った場合に、情報処理装置2aにおいて、コピー部30が、コピー対象データとして取得されたURLを主記憶6から削除してもよい。この場合、いわゆるカットアンドペーストが行われることとなる。また例えば、ペースト対象データが音声情報または音楽情報である場合には、ユーザが、上記のジェスチャを行った後、引き続き情報処理装置2bにおいてローテート操作を行った場合に、ローテートの量に従って音量を変化させてもよい。

【0099】
[変形例]
また、例えば、情報処理装置2は、ユーザが、一本指でデータをドラッグしている最中に他の指を追加してマルチタッチを入力した場合に、該データをコピー対象データとしてデータベース32に保存してもよい。また、情報処理装置2は、ユーザがペーストを意図してマルチタッチを行った場合に、取得したペースト対象データを、自動的に一本指でのドラッグ操作の対象としてもよい。こうすれば、ユーザは、ペーストを意図してマルチタッチを行った後、一本指だけを残して他の指によるタッチを解除することで、ペースト対象データをドラッグの対象とできる。よって、ユーザは、マルチタッチの後、スムーズにペースト対象データのドラッグ作業へと移行できる。以下、マルチタッチの後、スムーズにドラッグ作業へと移行できるようにするための態様(以下、変形例と表記する)について説明する。

【0100】
図12は、変形例において、情報処理システム1で実現される機能群を示す機能ブロック図である。同図に示すように、情報処理装置2において、タッチ位置取得部20、タイムスタンプ取得部22、位置データ取得部24、及び装置ID取得部26と、ドラッグ部44、コピー対象データ取得部28a、コピー部30a、エントリ取得部34a、類似度評価部36a、類比判定部38a、同一性判定部40a、及びペースト部42aと、が実現される。また、上述したデータベース32がデータベースサーバ3にて実現される。

【0101】
以下、各機能について説明する。なお、タッチ位置取得部20、タイムスタンプ取得部22、位置データ取得部24、装置ID取得部26、及びデータベース32については既に説明したので説明を省略する。

【0102】
変形例では、ドラッグ部44が実現される。ドラッグ部44は、マルチタッチ入力パネル12からの信号に基づいて、シングルタッチが入力されている間(例えば一本指でドラッグが行われている間)、入力されているタッチ位置の移動に応じて、ドラッグ状態にあるデータ(すなわち、ドラッグ中のデータ)のタッチスクリーン11における表示位置を移動させる。なお、「データ」がアイコン画像としてタッチスクリーン11に表示される場合には、アイコン画像の表示位置が、「データの表示位置」に相当する。

【0103】
また、変形例では、コピー対象データ取得部28の代わりに、コピー対象データ取得部28aが実現される。コピー対象データ取得部28aは、ドラッグ状態にあるデータのドラッグ中にマルチタッチが入力された場合に、ドラッグ状態にあるデータをコピー対象データとして、記憶装置(主記憶6又はハードディスク8)から読み出す。

【0104】
また、変形例では、コピー部30の代わりに、コピー部30aが実現される。コピー部30aは、ドラッグ状態にあるデータのドラッグ中にマルチタッチが入力された場合に、タッチ位置取得部20により取得された複数のタッチ位置P、P、・・・、Pそれぞれの座標を含むタッチ位置データと、コピー対象データ取得部28aにより取得されたコピー対象データと、タイムスタンプ取得部22により取得されたタイムスタンプTと、位置データ取得部24により取得された位置データGと、装置ID取得部26により取得された装置IDと、を関連づけたエントリデータEを生成し、生成したエントリデータEをデータベース32に保存する。

【0105】
図13は、変形例において、ドラッグ状態にあるデータのドラッグ中に、情報処理装置2が実行する処理を示すフロー図である。

【0106】
ドラッグ中、制御部4は、マルチタッチ入力パネルからの信号に基づいて、シングルタッチが入力されたか否かを判定する(S201)。そして、シングルタッチが入力された場合(S201のY)、すなわち、シングルタッチが継続中である場合、制御部4は、シングルタッチにより入力された一つのタッチ位置に、ドラッグ状態にあるデータの表示位置を更新し(S202)、S201以降のステップを再実行する。

【0107】
一方、マルチタッチが入力された場合(S201のN)、すなわち、ドラッグ中にマルチタッチが入力された場合、制御部4は、図7のS102のステップと同様にして、マルチタッチにより入力された複数のタッチ位置P、P、・・・、Pそれぞれの座標からなるタッチ位置データを取得するとともに、タイムスタンプTを取得する(S203)。また、制御部4は、S103のステップと同様にして、位置データGを取得する(S204)。また、制御部4は、自装置の装置IDを主記憶6から読み出す。また、ドラッグ状態にあるデータを、コピー対象データとして主記憶6又はハードディスク8から読み出す(S205)。

【0108】
そして、制御部4は、S203で取得したタッチ位置データ及びタイムスタンプTと、S204で取得した位置データGと、S205で取得した装置ID及びコピー対象データと、を関連づけたエントリデータEを生成し、生成したエントリデータEをデータベース32に保存する(S206)。

【0109】
なお、シングルタッチもマルチタッチも入力されなかった場合、すなわち、タッチ入力自体が行われていない場合、所定のドロップ処理が行われる。

【0110】
図13の処理によれば、ユーザが、一本指でデータをドラッグしている最中に他の指を追加してマルチタッチを入力した場合に、そのデータが、タッチ位置データ等ともにデータベース32に保存されることとなる。

【0111】
図12の説明に戻る。また、変形例では、エントリ取得部34の代わりに、エントリ取得部34aが実現される。エントリ取得部34aは、タッチ入力が行われていない状態でマルチタッチが入力された場合に、タイムスタンプ取得部22により取得されたタイムスタンプT及び位置データ取得部24により取得された位置データGとに基づき、上記ペースト条件1と上記ペースト条件2との両方を満足するエントリデータEをデータベース42から取得する。

【0112】
また、変形例では、類似度評価部36及び類比判定部38の代わりに、類似度評価部36a及び類比判定部38aが実現される。類似度評価部36aは、タッチ入力が行われていない状態でマルチタッチが入力された場合に、エントリ取得部34aにより取得されたエントリデータE中のタッチ位置データが表す複数のタッチ位置Q、Q、・・・、Qを頂点とする第1図形と、タッチ位置取得部20により取得されたタッチ位置データが表す複数のタッチ位置P、P、・・・、Pを頂点とする第2図形と、の類似度を表す上記類似度評価値Dを算出する。また、類比判定部38aは、タッチ入力が行われていない状態でマルチタッチが入力された場合に、エントリ取得部34aにより取得されたエントリデータEが上記ペースト条件3を満足するか否かを判定する。すなわち、類比判定部38aは、類似度評価部36aにより算出された類似度評価値Dにより表される類似度が一定程度以上であるか否かを判定する。

【0113】
また、変形例では、同一性判定部40の代わりに、同一性判定部40aが実現される。同一性判定部40aは、タッチ入力が行われていない状態でマルチタッチが入力された場合に、エントリ取得部34aにより取得されたエントリデータEが上記ペースト条件4を満足するか否かを判定する。すなわち、同一性判定部40aは、タッチ入力が行われていない状態でマルチタッチが入力された場合に、装置ID取得部26により取得された装置IDが、エントリ取得部34aにより取得されたエントリデータEに含まれるか否かを判定する。

【0114】
また、変形例では、ペースト部42の代わりに、ペースト部42aが実現される。ペースト部42aは、タッチ入力が行われていない状態でマルチタッチが入力された場合において、類比判定部38a及び同一性判定部40aによってエントリ取得部34aにより取得されたエントリデータEが上記ペースト条件3及び上記ペースト条件4の両方を満足していると判定されたとき、マルチタッチの入力に引き続いてシングルタッチが入力されている間、該エントリデータEに含まれるペースト対象データのタッチスクリーン11における表示位置を、入力されている一つのタッチ位置の移動に応じて移動させる。すなわち、ペースト部42aは、タッチ入力が行われていない状態でマルチタッチが入力された場合において、エントリ取得部34aにより取得されたエントリデータEが上記ペースト条件3及び上記ペースト条件4の両方を満足していると判定されたとき、ペースト対象データをハードディスク8に保存するとともにペースト対象データをドラッグ状態に設定する。その結果、以後シングルタッチが入力されている間、上記ドラッグ部44により、ペースト対象データがドラッグされる。

【0115】
図14は、変形例において、タッチ入力が行われていない状態で情報処理装置2が実行する処理を示すフロー図である。

【0116】
制御部4は、S101のステップと同様に、マルチタッチ入力パネル12からの信号に基づき、マルチタッチが入力されたか否かを、所定時間間隔で繰り返し判定している(S301)。そして、マルチタッチが入力された場合(S301のY)、すなわち、マルチタッチ入力パネルから出力されるタッチ位置の数が複数の場合、制御部4は、図7のS102のステップと同様にして、マルチタッチにより入力された複数のタッチ位置P、P、・・・、Pそれぞれの座標からなるタッチ位置データを取得するとともに、タイムスタンプTを取得する(S302)。また、制御部4は、S103のステップと同様にして、位置データGを取得する(S303)。また、制御部4は、自装置の装置IDを主記憶6から読み出す(S304)。また、制御部4は、図7のS105と同様にして、上記ペースト条件1と上記ペースト条件2との両方を満足するエントリデータEを、データベース32から取得する(S305)。

【0117】
そして、制御部4は、データベース32から取得したエントリデータEの一つ一つを処理対象エントリデータEとして順次選択し、選択した処理対象エントリデータEにつき、図7のS106及びS107と同様にして、S306及びS307のステップを実行する。

【0118】
そして、制御部4は、図8のS108と同様にして、最大の類似度を表す類似度評価値Dにより表される類似度が一定程度以上であるか否かを判定する(S308)。また、制御部4は、S109と同様にして、最大の類似度評価値Dを含む注目エントリデータ中の装置IDが、S304で取得した自装置の装置IDと異なるか否かを判定する(S309)。

【0119】
最大の類似度が一定程度未満である場合(S308のN)、又は、注目エントリデータ中の装置IDが、S304で取得した自装置の装置IDと同じ場合(S309のN)、制御部4は処理を終了する。

【0120】
一方、最大の類似度が一定程度以上であり(S308のY)、且つ、注目エントリデータ中の装置IDが、S304で取得した自装置の装置IDと異なる場合(S309のY)、制御部4は、注目エントリデータ中のペースト対象データをハードディスク8に保存し、続いてマルチタッチ入力パネルからの信号に基づいてシングルタッチが入力されたか否かを判定する(S310)。すなわち、S309で制御部4は、マルチタッチが入力された状態からシングルタッチが入力された状態に切り替わったために、マルチタッチ入力パネルから出力されるタッチ位置の数が、複数から一つに減ったか否かを判定する。こうすることで、制御部4は、ユーザが、ペーストを意図してマルチタッチを行った後、一本指だけを残して他の指によるタッチを解除したか否かを判定する。

【0121】
そして、シングルタッチが入力された場合(S310のY)、制御部4は、注目エントリデータ中のペースト対象データを、シングルタッチにより入力されたタッチ位置に表示するとともに、該ペースト対象データをドラッグ状態に設定する(S311)。その結果、図13に示す処理が開始され、以後シングルタッチが入力されている間、ペースト対象データの表示位置が、シングルタッチにより入力されているタッチ位置の移動に応じて移動することなる。すなわち、ペースト対象データがドラッグされる。

【0122】
図14の処理によれば、ユーザが、ペーストを意図してマルチタッチを行った後、一本指だけを残して他の指によるタッチを解除したら、自動的に、ペースト対象データがドラッグの対象となる。よって、ユーザは、マルチタッチの後、スムーズにドラッグ作業へと移行できる。

【0123】
なお、変形例においても、情報処理装置2は、コピーやペーストが行われることをユーザに示す上記所定の画像(石のような画像)を表示してもよい。例えば、ペーストを意図してマルチタッチが行われた場合に、その後シングルタッチが行われるまでの間、この画像を表示してもよい。こうすれば、ユーザにペーストが行われることを知らせることができる。この場合、例えば情報処理装置2は、S309のステップで注目エントリデータ中の装置IDがS304で取得した自装置の装置IDと異なると判定した場合に(S309のY)、S310のステップの前に上記所定の画像の表示を開始し、シングルタッチが入力された場合に(S310のY)、S311のステップの前に上記所定の画像の表示を終了すればよい。また、例えば、データのドラッグ中にマルチタッチが行われた場合にも、上記所定の画像を表示してもよい。例えば、マルチタッチがなされた場合に(S201のN)、S203のステップの前に、この画像の表示を開始し、ユーザがすべての指をタッチスクリーン11から離したら、この画像の表示を終了してもよい。
【符号の説明】
【0124】
1 情報処理システム、2,2a,2b 情報処理装置、3 データベースサーバ、4 制御部、6 主記憶、8 ハードディスク、10 ディスプレイ、11 タッチスクリーン、12 マルチタッチ入力パネル、14 ネットワークインタフェース、16 印刷部、17 投影部、18 拡声器部、20 タッチ位置取得部、22 タイムスタンプ取得部、24 位置データ取得部、26 装置ID取得部、28,28a コピー対象データ取得部、30,30a コピー部、32 データベース、34,34a エントリ取得部、36,36a 類似度評価部、38,38a 類比判定部、40,40a 同一性判定部、42,42a ペースト部、44 ドラッグ部、E エントリデータ。

図面
【図1】
0
【図2】
1
【図3】
2
【図4A】
3
【図4B】
4
【図4C】
5
【図5】
6
【図6】
7
【図7】
8
【図8】
9
【図9】
10
【図10】
11
【図11】
12
【図12】
13
【図13】
14
【図14】
15