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明細書 :インクジェット印刷位置制御方法及びインクジェット印刷位置制御装置

発行国 日本国特許庁(JP)
公表番号 特表2014-500810 (P2014-500810A)
公報種別 公表特許公報(A)
公表日 平成26年1月16日(2014.1.16)
発明の名称または考案の名称 インクジェット印刷位置制御方法及びインクジェット印刷位置制御装置
国際特許分類 B41J  29/38        (2006.01)
B41J   2/01        (2006.01)
G06F   3/12        (2006.01)
FI B41J 29/38 Z
B41J 3/04 101Z
G06F 3/12 K
G06F 3/12 L
国際予備審査の請求 未請求
全頁数 14
翻訳文提出日 平成25年6月21日(2013.6.21)
出願番号 特願2013-535269 (P2013-535269)
出願日 平成23年10月27日(2011.10.27)
国際出願番号 PCT/CN2011/081411
国際公開番号 WO2012/055365
国際公開日 平成24年5月3日(2012.5.3)
優先権出願番号 201010531979.7
優先日 平成22年10月29日(2010.10.29)
優先権主張国 中華人民共和国(CN)
指定国 AP(BW , GH , GM , KE , LR , LS , MW , MZ , NA , RW , SD , SL , SZ , TZ , UG , ZM , ZW) , EA(AM , AZ , BY , KG , KZ , MD , RU , TJ , TM) , EP(AL , AT , BE , BG , CH , CY , CZ , DE , DK , EE , ES , FI , FR , GB , GR , HR , HU , IE , IS , IT , LT , LU , LV , MC , MK , MT , NL , NO , PL , PT , RO , RS , SE , SI , SK , SM , TR) , OA(BF , BJ , CF , CG , CI , CM , GA , GN , GQ , GW , ML , MR , NE , SN , TD , TG) , AE , AG , AL , AM , AO , AT , AU , AZ , BA , BB , BG , BH , BR , BW , BY , BZ , CA , CH , CL , CN , CO , CR , CU , CZ , DE , DK , DM , DO , DZ , EC , EE , EG , ES , FI , GB , GD , GE , GH , GM , GT , HN , HR , HU , ID , IL , IN , IS , JP , KE , KG , KM , KN , KP , KR , KZ , LA , LC , LK , LR , LS , LT , LU , LY , MA , MD , ME , MG , MK , MN , MW , MX , MY , MZ , NA , NG , NI , NO , NZ , OM , PE , PG , PH , PL , PT , QA , RO , RS , RU , RW , SC , SD , SE , SG , SK , SL , SM , ST , SV , SY , TH , TJ , TM , TN , TR , TT , TZ , UA , UG , US , UZ , VC , VN
発明者または考案者 【氏名】李 真花
【氏名】▲劉▼ 志紅
出願人 【識別番号】507231932
【氏名又は名称】北大方正集▲団▼有限公司
【氏名又は名称】PEKING UNIVERSITY FOUNDER GROUP CO., LTD
【識別番号】500212103
【氏名又は名称】北京大学
【氏名又は名称】PEKING UNIVERSITY
【識別番号】507230304
【氏名又は名称】北京北大方正▲電▼子有限公司
【氏名又は名称】BEIJING FOUNDER ELECTRONICS CO.,LTD.
個別代理人の代理人 【識別番号】100078868、【弁理士】、【氏名又は名称】河野 登夫
【識別番号】100114557、【弁理士】、【氏名又は名称】河野 英仁
審査請求 未請求
テーマコード 2C056
2C061
Fターム 2C056EA07
2C056EB13
2C056EB36
2C056EC07
2C056EC37
2C056EC77
2C061AQ05
2C061HK05
2C061HK06
2C061HK11
2C061HK19
2C061HK23
2C061HV32
2C061HV44
要約 インクジェット印刷位置制御方法及びインクジェット印刷位置制御装置を提供する。このインクジェット印刷位置制御方法は、カラーパッチセンサにて、給紙されてきた用紙のカラーパッチを検出して相応するパルス信号を出力するステップ(S10)と、前記パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置するステップ(S20)と、前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出された場合、所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始するが、前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出されていない場合または前記所望のウィンドウ外に前記パルス信号が検出された場合、補正を行ってインクジェット印刷を開始するステップ(S30)とを備える。この方法により、インクジェット印刷の品質を向上することができる。
特許請求の範囲 【請求項1】
カラーパッチセンサにて、給紙されてきた用紙のカラーパッチを検出して相応するパルス信号を出力するステップと、
前記パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置するステップと、
前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出された場合、所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始するが、前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出されていない場合または前記所望のウィンドウ外に前記パルス信号が検出された場合、補正を行ってインクジェット印刷を開始するステップと
を備えることを特徴とするインクジェット印刷位置制御方法。
【請求項2】
前記パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置するステップにあっては、
前記カラーパッチの平均間隔の時間軸における目盛りを前記所望のウィンドウの中心とする誤差許容度が前記所望のウィンドウの左右の境界とされることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷位置制御方法。
【請求項3】
前記パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置するステップにあっては、更に、
所定個数の前記パルス信号が受信される前に、リアルタイムで前記カラーパッチの平均間隔をt/nに設定し(t:第一のパルス信号を検出してから現在のパルス信号を受信するまでの時間の長さ、n:現在受信された前記パルス信号の個数-1)、前記時間の長さは、前記カラーパッチセンサを同期させるためのインクリメンタルエンコーダパルス数を利用して測定されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット印刷位置制御方法。
【請求項4】
補正を行ってインクジェット印刷を開始する際には、
前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出されていない場合、前記所望のウィンドウの中心から前記所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷位置制御方法。
【請求項5】
連続して所定個数の前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出されていない場合、印刷を停止し、エラーを報告するステップを更に備えることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット印刷位置制御方法。
【請求項6】
補正を行ってインクジェット印刷を開始する際には、
前記所望のウィンドウ外に前記パルス信号が検出された場合、前記パルス信号を無効とすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷位置制御方法。
【請求項7】
前記パルス信号を発生させる前記所望のウィンドウを設置している間には、
前記パルス信号が検出されると、所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始し、
検出された前記パルス信号の平均間隔をリアルタイムで計算し、前記平均間隔が所定値を上回ると警告を発することを特徴とする請求項1に記載の印刷位置制御方法。
【請求項8】
給紙されてきた用紙のカラーパッチを検出して相応するパルス信号を出力するカラーパッチセンサと、
前記パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置する設置モジュールと、
前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出された場合、所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始するが、前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出されていない場合または前記所望のウィンドウ外に前記パルス信号が検出された場合、補正を行ってインクジェット印刷を開始するように構成される印刷モジュールと
を備えることを特徴とするインクジェット印刷位置制御装置。
【請求項9】
前記印刷モジュールは、
前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出されていない場合、前記所望のウィンドウの中心から前記所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始するように構成される見逃し検出モジュールを備えることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット印刷位置制御装置。
【請求項10】
前記印刷モジュールは、
前記所望のウィンドウ外に前記パルス信号が検出された場合、前記パルス信号を無効とする誤検出モジュールを備えることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット印刷位置制御装置。
発明の詳細な説明 【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷分野に関し、具体的には、インクジェット印刷位置制御方法及びインクジェット印刷位置制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、高速インクジェット印刷技術は既に印刷業に広汎に応用されている。その主な応用としては、コンピュータによる制御下で、カラーブロックが所定の間隔で形成された連続用紙に可変なラベル、請求書、バーコードなどインクジェットによって印刷するものが取り上げられる。高速インクジェット制御システムにおいて、一般的には、カラーブロックの位置に基いて、下記のような二つの方法によってインクジェット印刷位置を制御する。
【0003】
(1) ソフトウェアに基くハイレベルな補正方法
カラーパッチセンサによって連続用紙に印刷されたカラーブロックを検出し、印刷の基準信号としてインクリメンタルロータリーエンコーダが用紙の動作に同期するパルス信号を出力し、それにより、連続用紙におけるカラーブロックの間隔を算出でき、当該情報をハイレベル制御ソフトウェアに送信する。印刷部は第一のカラーパッチを検出したときに、インクリメンタルエンコーダから出力されたパルス信号に基いて受信された画像データを連続的に印刷する。ソフトウェアにおいては、受信されたカラーブロックの間隔情報に基いて有効画像間のブランクデータを調整し、印刷位置を制御する。このような方法は、容易に実現でき、カラーブロックの間隔が一定の場合には、画像の印刷位置が比較的に正確である。しかし、カラーブロックの間隔が大きく変化したり、または、カラーパッチの検出に見逃しがあった場合は、印刷位置の調整が遅れて印刷位置が不適切になるため、不合格の印刷物が多く出てしまう問題が存在する。
【0004】
(2) ハードウェアに基く簡単な制御方法
ソフトウェアは印刷される有効画像のデータだけを印刷制御部に伝達し、ハードウェアによって印刷位置を制御する。カラーパッチセンサが連続用紙に印刷されたカラーブロックを検出し、印刷の基準信号としてインクリメンタルロータリーエンコーダが用紙の動作に同期するパルス信号を出力する。インクジェット制御システムは、カラーパッチ信号が検出されると、ソフトウェアの構成情報に基いてエンコーダパルスをN個だけ遅らせて1ページの画像データの印刷を開始し、そして、更なるカラーパッチ信号が検出されると、またエンコーダパルスをN個だけ遅らせて次のページの画像データの印刷を開始する。このようにした動作を繰り返す。このような方法は、ソフトウェアの負荷を軽くすることが出来、カラーパッチの間隔が多少変動していても、リアルタイムで検出されたカラーパッチ信号に基いて正確に印刷できる。しかし、カラーパッチ信号に干渉が発生したりカラーパッチの検出に見逃しがあったりするような場合は、印刷エラーまたは印刷抜けなどの問題があり、不合格の印刷物が出てしまうおそれがある。
【先行技術文献】
【0005】

【特許文献1】特開2005-246123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来の技術に存在する印刷エラーまたは印刷抜けなどの問題を解決するために、インクジェット印刷位置制御方法及びインクジェット印刷位置制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の目的を達成するために、本発明は、インクジェット印刷位置制御方法であって、カラーパッチセンサにて、給紙されてきた用紙のカラーパッチを検出して相応するパルス信号を出力するステップと、前記パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置するステップと、前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出された場合、所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始するが、前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出されていない場合または前記所望のウィンドウ外に前記パルス信号が検出された場合、補正を行ってインクジェット印刷を開始するステップとを備えることを特徴とする。
【0008】
また、以上の目的を達成するために、本発明は、インクジェット印刷位置制御装置であって、給紙されてきた用紙のカラーパッチを検出して相応するパルス信号を出力するカラーパッチセンサと、前記パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置する設置モジュールと、前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出された場合、所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始するが、前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出されていない場合または前記所望のウィンドウ外に前記パルス信号が検出された場合、補正を行ってインクジェット印刷を開始するように構成される印刷モジュールとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記したインクジェット印刷位置制御方法及びインクジェット印刷位置制御装置では、パルス信号を発生させる所望のウィンドウが設置されるため、従来の技術に存在する印刷エラーまたは印刷抜けなどの問題を解決し、インクジェット印刷の品質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下で説明される図面は、本発明を更に理解するためのものであり、本願の一部分となる。本発明の実施例及びその説明は本発明を理解するためのものであるが、本発明に対する不当な制限を構成しない。
【0011】
【図1】本発明の一つの実施例に係るインクジェット印刷位置制御方法のフローチャートである。
【図2】本発明の一つの好ましい実施例における正常な状態でのパルス信号を示す模式図である。
【図3】本発明の一つの好ましい実施例における干渉を受けているパルス信号を示す模式図である。
【図4】本発明の一つの好ましい実施例においてカラーパッチ信号の検出が見逃された場合のパルス信号を示す模式図である。
【図5】本発明の一つの実施例に係るインクジェット印刷位置制御装置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら実施例により本発明を詳細に説明する。

【0013】
図1は、本発明の一つの実施例に係るインクジェット印刷位置制御方法のフローチャートである。このインクジェット印刷位置制御方法は、カラーパッチセンサにて、給紙されてきた用紙のカラーパッチを検出して相応するパルス信号を出力するステップ(S10)と、前記パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置するステップ(S20)と、前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出された場合、所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始するが、前記所望のウィンドウに前記パルス信号が検出されていない場合または前記所望のウィンドウ外に前記パルス信号が検出された場合、補正を行ってインクジェット印刷を開始するステップ(S30)とを備える。

【0014】
従来の技術においては、ソフトウェアに基くハイレベルな補正方法にあっても、ハードウェアに基く簡単な制御方法にあっても、もっぱらカラーパッチを検出したパルス信号のみに基づいて印刷位置を制御している。そのため、カラーパッチ信号に干渉が発生したりカラーパッチの検出に見逃しがあったりするような場合には、印刷エラーまたは印刷抜けなどの問題があり、不合格の印刷物が出てしまうおそれがある。それに対して、本実施例のインクジェット印刷位置制御方法においては、もっぱらカラーパッチを検出したパルス信号のみに依存せずに、パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置しておく。所望のウィンドウにパルス信号が検出されていない場合、または、所望のウィンドウ外にパルス信号が検出された場合、補正を行ってインクジェット印刷を開始する。したがって、カラーパッチ信号に干渉が発生したりカラーパッチの検出に見逃しがあったりするような場合であっても、従来の技術に存在する印刷エラーまたは印刷抜けなどの問題を解決し、印刷の品質を向上することができる。

【0015】
好ましくは、ステップS20において、カラーパッチの平均間隔の時間軸における目盛りを所望のウィンドウの中心とする誤差許容度が所望のウィンドウの左右の境界とされる。

【0016】
カラーパッチの平均間隔の時間軸における目盛りがカラーパッチを検出したパルス信号を発生させる数学的期待値に対応するため、本実施例においてそれを所望のウィンドウの中心とすることで、信号のヒット率を向上することができる。なお、本実施例は、実際の用紙走行における誤差の状況を考慮した上で一定の誤差許容度を設定する。それにより、本実施例は容易に実現することができ、カラーパッチ信号の干渉またはカラーパッチ検出の見逃しなどに対してフォールトトレラントの補正をより有効に実現することができる。

【0017】
また、好ましくは、ステップS20において、所定個数のパルス信号が受信される前に、リアルタイムでカラーパッチの平均間隔をt/nに設定し(t:第一のパルス信号を検出してから現在のパルス信号を受信するまでの時間の長さ、n:現在受信されたパルス信号の個数-1)、時間の長さは、カラーパッチセンサを同期させるためのインクリメンタルエンコーダパルス数を利用して測定される。本実施例において、カラーパッチの平均間隔を算出する好適な方法が提供される。

【0018】
好ましくは、補正を行ってインクジェット印刷を開始する際には、所望のウィンドウにパルス信号が検出されていない場合、所望のウィンドウの中心から所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始する。本実施例において、所望のウィンドウにパルス信号が検出されていない、すなわち、カラーパッチ検出の見逃しが発生したと判断されると、所望のウィンドウの中心から所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始する。それにより、カラーパッチ検出の見逃しが発生した場合でも、従来の技術に存在する印刷抜けの問題を解決し、印刷の品質を向上することができる。

【0019】
好ましくは、このインクジェット印刷位置制御方法は、連続して所定個数の所望のウィンドウにパルス信号が検出されていない場合、印刷を停止し、エラーを報告するステップをさらに備える。本実施例において、連続して所定個数の所望のウィンドウにパルス信号が検出されていない場合、インクジェット印刷装置に故障があるとして、直ちに印刷を停止してエラーを報告する。それにより、損失を少なくするとともになるべく速く故障を直すことができる。

【0020】
好ましくは、補正を行ってインクジェット印刷を開始する際には、所望のウィンドウ外にパルス信号が検出された場合、パルス信号を無効とする。本実施例において、所望のウィンドウ外にパルス信号が検出された場合、当該パルス信号を干渉信号として無視する。それにより、カラーパッチ信号に干渉が発生した場合でも、従来の技術に存在する印刷エラーの問題を解決し、印刷の品質を向上することができる。

【0021】
好ましくは、パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置している間には、パルス信号が検出されると、所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始し、検出されたパルス信号の平均間隔をリアルタイムで計算し、平均間隔が所定値を上回ると警告を発する。本実施例においては、所望のウィンドウを設置するのに一定の時間が必要なため、所望のウィンドウを設置している間に補正をせずに、それにより印刷のリアルタイム性を確保することができる。

【0022】
図2は本発明の一つの好ましい実施例における正常な状態でのパルス信号を示す模式図である。図3は本発明の一つの好ましい実施例における干渉を受けているパルス信号を示す模式図である。図4は本発明の一つの好ましい実施例においてカラーパッチ信号の検出が見逃された場合のパルス信号を示す模式図である。以下では、図2~図4を参照しながら本発明の一つの好ましい実施例を説明する。

【0023】
まず、ハードウェアに対して下記の動作パラメータを設定する。すなわち、カラーパッチ信号と印刷開始との間のエンコーダパルス数N1、カラーパッチ信号同士間のエンコーダパルス数の推定値N2、カラーパッチ信号の間隔の平均値を計算する場合の統計個数N3、当該統計個数N3に基いてリアルタイムで算出されたカラーパッチの平均間隔N4、カラーパッチ信号の位置の誤差許容度N5(つまり、誤差範囲がカラーパッチ間隔に占めるパーセンテージ)、カラーパッチの平均間隔N4とカラーパッチ信号の位置の誤差許容度N5とに基いて算出された、現在のカラーパッチの位置誤差に許容されるエンコーダパルス数±N6、及び、連続して実際のカラーパッチ信号が検出されていない場合に連続的に出力することができる仮想のカラーパッチ信号の個数N7を設定する。

【0024】
検出された第一のエンコーダパルス信号を始点とし、インクリメンタルエンコーダパルスを長さの単位とする。印刷の初期段階において、カラーパッチの平均間隔を計算して統計を取り、カラーパッチに対しては、カラーパッチ信号の補正をせずに、印刷の開始を遅らせる。印刷の初期段階では、検出されたカラーパッチの個数は、カラーパッチ信号の間隔の平均値を計算する統計個数N3よりも少なくなる(つまり、前記パルス信号を発生させる所望ウィンドウを設置しているうちに、図2~図4に当該印刷の初期段階が示されていない)。この場合に、カラーパッチの平均間隔の計算値N4とカラーパッチ信号の間隔の推定値N2との差が大きすぎれば、問題がある旨を警告する。

【0025】
印刷の過程において、設定パラメータとリアルタイム計算パラメータとに基いて、カラーパッチ信号を検出する「ウィンドウ」(つまり、所望のウィンドウ)を確立する。当該ウィンドウ内で検出されたカラーパッチ信号しか有効信号と認められず、当該ウィンドウ外で検出されたカラーパッチ信号が無効とされるように設定する。

【0026】
当該ウィンドウ内で有効なカラーパッチ信号が検出されると、N1個のエンコーダパルスだけ遅らせて印刷開始信号を出力する。当該ウィンドウ外でカラーパッチ信号が検出された場合は、それを干渉信号として使用しない。当該ウィンドウ内で有効なカラーパッチ信号が検出されていなければ、前の計算値に基いて仮想のカラーパッチを生成し、つまり、(N1~N6)個のエンコーダパルスだけ遅らせて印刷開始信号を出力する。当該ウィンドウの中心は現在の仮想のカラーパッチの位置である。連続したN7個のカラーパッチ信号の検出を見逃した場合、印刷を停止し、エラーを報告する。

【0027】
なお、システムの安定性を分析するために、印刷の全過程において、カラーパッチセンサが検出した元のカラーパッチ信号の位置(干渉信号の位置も含む)と、カラーパッチセンサが検出を見逃したため、生成する必要がある仮想のカラーパッチの位置と、カラーパッチ信号と遅延の構成に基いて生成された印刷開始信号の位置とを情報として記録することができる。

【0028】
図2に示されるように、本実施例において、連続用紙がゴムローラに付着して動くと、インクリメンタルエンコーダが回転してエンコーダパルス信号101を出力する。システムにおいて検出された第一のエンコーダパルスを始点107とする。カラーパッチセンサは、連続用紙の上方に設置され、連続用紙に印刷されたカラーブロックを検出するためのものである。カラーパッチセンサはカラーブロックを検出すると一つのパルス信号を出力する。用紙の動作に応じて、カラーパッチセンサから規則性がある一連のパルス信号102が出力される。印刷の初期段階において、カラーパッチセンサから出力されたカラーパッチパルス信号の個数がN3よりも少なくなる場合、カラーパッチの平均間隔N4をリアルタイムで計算し、カラーパッチに対して、カラーパッチ信号を補正せずに、遅延104後に印刷を開始する。

【0029】
正常な印刷過程において、位置108に一つのカラーパッチ出力パルス信号113が検出され、位置108におけるカラーパッチの平均間隔N4(すなわち105)がリアルタイムで算出される。リアルタイムで算出されたカラーパッチの平均間隔105とカラーパッチ信号位置の誤差許容度N5とに基いて、現在のカラーパッチの位置誤差に許容されるエンコーダパルス個数±N6(すなわち106)が算出される。(1)で設定された実際のカラーパッチ信号と印刷開始との間のエンコーダパルス個数N1(すなわち104)に基いて、位置108からエンコーダパルス個数104だけ遅らせて、位置109に一つの印刷開始パルス信号103を生成する。現在のカラーパッチの位置108から105だけ遅らせて、つまり、位置111に一つの「ウィンドウ」を確立する。当該「ウィンドウ」の大きさは106(位置110から位置112まで)であり、当該範囲内において、位置115に次のカラーパッチ出力パルス信号114が検出され、これを使用する。

【0030】
図3に示されるように、干渉が発生する印刷過程において、位置208に一つのカラーパッチ出力パルス信号213が検出される。位置208におけるカラーパッチの平均間隔N4(すなわち205)がリアルタイムで算出される。リアルタイムで算出されたカラーパッチの平均間隔205とカラーパッチ信号位置の誤差許容度N5とに基いて、現在のカラーパッチの位置誤差に許容されるエンコーダパルス個数±N6(すなわち206)が算出される。設定された実際のカラーパッチ信号と印刷開始との間のエンコーダパルス個数N1(すなわち104)に基いて、位置208からエンコーダパルス個数104だけ遅らせて、位置209に一つの印刷開始パルス信号203を生成する。現在のカラーパッチの位置208から205だけ遅らせて、つまり、位置211に一つの「ウィンドウ」を確立する。当該「ウィンドウ」の大きさは206(すなわち、位置210と位置212の間)である。位置217に一つのカラーパッチ216が検出され、位置210と位置212の間にないため、当該カラーパッチ信号216は干渉信号とされ、使用しない。位置215(位置210と位置212の間)に一つのカラーパッチパルス信号214が検出され、これを使用する。

【0031】
図4に示されるように、検出の見逃しがある印刷過程において、位置308に一つのカラーパッチ出力パルス信号313が検出され、位置308におけるカラーパッチの平均間隔N4(すなわち305)がリアルタイムで算出される。リアルタイムで算出されたカラーパッチの平均間隔305とカラーパッチ信号位置の誤差許容度N5とに基いて、現在のカラーパッチの位置誤差に許容されるエンコーダパルス個数±N6(すなわち306)が算出される。設定された実際のカラーパッチ信号と印刷開始との間のエンコーダパルス個数N1(すなわち104)に基いて、位置308からエンコーダパルス個数104だけ遅らせて、位置309に一つの印刷開始パルス信号303を生成する。現在のカラーパッチの位置308から305だけ遅らせて、つまり、位置311に一つの「ウィンドウ」を確立する。当該「ウィンドウ」の大きさは306(位置310と位置312の間)である。この範囲内において、カラーパッチパルス信号が検出されていなければ、現在のカラーパッチの位置308から305だけ遅らせて、つまり、311に一つの仮想のカラーパッチパルス信号314を生成して使用する。連続してN5個のカラーパッチ信号の検出が見逃されると、印刷を停止し、エラーを報告する。

【0032】
印刷過程において、記録する必要がある位置情報は、位置108、位置115、位置208、位置215、位置308、位置217、位置314、位置103、位置203、位置303などを含む。

【0033】
本発明の実施例においては、カラーパッチ信号の補正に基いて、高速インクジェット印刷の位置を正確に制御する。本発明の上記した方法は、カラーパッチセンサの干渉信号を正確に除去し、正確なカラーパッチセンサ出力信号を確保して使用することができ、また、仮想のカラーパッチ信号を正確に生成し、カラーブロックまたはインストールなどの問題によるカラーパッチ検出の見逃し状況を改善することができ、検出されたカラーパッチ信号の位置または生成された印刷開始信号の位置などの信号を格納して分析し、システムの安定性及びインクジェット印刷位置の精度を向上することができる。

【0034】
図5は本発明の一つの実施例に係るインクジェット印刷位置制御装置を示す模式図である。このインクジェット印刷位置制御装置は、給紙されてきた用紙のカラーパッチを検出して相応するパルス信号を出力するカラーパッチセンサ10と、パルス信号を発生させる所望のウィンドウを設置する設置モジュール20と、所望のウィンドウにパルス信号が検出された場合、所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始するが、所望のウィンドウにパルス信号が検出されていない場合または所望のウィンドウ外にパルス信号が検出された場合、補正を行ってインクジェット印刷を開始するように構成される印刷モジュール30とを備える。

【0035】
本発明の前記装置は従来の技術に存在する印刷エラーまたは印刷抜けなどの問題を解決し、印刷の品質を向上することができる。

【0036】
好ましくは、印刷モジュール30は、所望のウィンドウにパルス信号が検出されていない場合、所望のウィンドウの中心から所定の周期だけ遅らせてインクジェット印刷を開始するように構成される見逃し検出モジュールを備える。

【0037】
本実施例は、カラーパッチ検出の見逃しがあった場合でも、従来の技術に存在する印刷抜けの問題を解決し、印刷の品質を向上することができる。

【0038】
好ましくは、印刷モジュール30は、所望のウィンドウ外にパルス信号が検出された場合、パルス信号を無効とする誤検出モジュールを備える。

【0039】
本実施例は、信号に干渉が生じた場合でも、従来の技術に存在する印刷エラーの問題を解決し、印刷の品質を向上することができる。

【0040】
上記した説明から分かるように、本発明の前記実施例は、画像のインクジェット印刷位置を正確に制御することができるため、システムの実用性を大幅に増やし、印刷の不良率を低下して生産効率を向上することができる。

【0041】
言うまでもなく、当業者であれば分かるように、前述した本発明の各モジュールまたは各ステップは、汎用のコンピュータ装置によって実現でき、単一のコンピュータ装置に集積されても良く、複数のコンピュータ装置からなるネットワークに配置されても良く、任意に、各モジュールまたは各ステップは、コンピュータ装置にて実行可能なプログラムコードで実現でき、それらを記憶装置に記憶して計算装置に実行させても良く、あるいは、それぞれ各集積回路モジュールとして作成しても良く、あるいは、それらの中の複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュールとして作成して実現しても良い。このように、本発明は、いかなる特定のハードウェアとソフトウェアとの組合せに限定されない。

【0042】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
図面
【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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