TOP > 中国の大学の特許 > 北京大学の特許一覧 > ラスタ画像処理方法及び装置

ラスタ画像処理方法及び装置

国内特許コード P150011724
掲載日 2015年3月30日
出願番号 特願2009-529496
公表番号 特表2010-506246
登録番号 特許第5074503号
出願日 平成19年9月25日(2007.9.25)
公表日 平成22年2月25日(2010.2.25)
登録日 平成24年8月31日(2012.8.31)
国際出願番号 CN2007002815
国際公開番号 WO2008040185
国際出願日 平成19年9月25日(2007.9.25)
国際公開日 平成20年4月10日(2008.4.10)
優先権データ
  • 200610113561.8 (2006.9.30) CN
発明者
  • ワン チエン
  • ヤオ レイ
出願人
  • 北大方正集▲団▼有限公司
  • 北京北大方正▲電▼子有限公司
  • 北京大学
発明の名称 ラスタ画像処理方法及び装置
発明の概要 ラスタ画像を構築するときに塗りつぶされた白色と、その後ラスタ画像に組み込まれページに記述された図形オブジェクト中の白色とを区別できるラスタ画像方法及び装置を提供する。この方法は、ラスタ画像を構築し白色で塗りつぶし、ページに記述された図形オブジェクト中の白色を変換し、且つ当該図形オブジェクトを上記のラスタ画像に組み込むことを含む。それによって、ラスタ画像が構築されるときに塗りつぶされた白色と、後にラスタ画像に組み込まれページ上に記述された図形オブジェクト中の白色とを区別することができる。
従来技術、競合技術の概要



現在、プリプレス(Prepress)技術のデジタル化が実現されており、コンピュータグラフィックや画像処理用の様々なソフトウェアが広く使用されている。プリプレス工程、特に包装加工では、組版作業、特にイレギュラー組版作業が必要な場合が多い。組版作業とは、後続のプリプレス、プレス(Press)及びポストプレス(Postpress)処理のために、複数の非矩形の図形及び/又は画像を接合して1つのページで表示し、ロジカルやフィジカルのページ記述ファイルを生成することである。





組版作業において、入力するのはPostscript(略してPS)とPortable Document Format(略してPDF)などのページ記述ファイル又はページ記述フローである場合が多い。上記のファイル形式で記述されたページはすべて矩形である。また、ラスタイメージプロセッサ(Raster Image Processor、略してRIP)を用いてこれらのページ記述ファイルに対する処理結果も矩形てある。





現在、同じページ効果を得るためのページ記述方式は2種類あり、図1に示すページ効果を一例として説明する。第1のページ記述方式では、1つの図形オブジェクト、即ち、菱形のみを記述する。第2のページ記述方式では、2つの図形オブジェクトを記述する。具体的には、まず白色の背景矩形を記述し、次に背景矩形に組み込まれた菱形を記述する。図1に示すように、背景矩形はその菱形を包む矩形である。





上記の2種類のページ記述方式について、RIPは、以下の擬似コードに基づき、受信したページ記述ファイルやページ記述フローに記述されたページのプレビューを生成する。

error = RIP ( PDLFileName, //ページ記述ファイル名

default, //デフォルト階調変換曲線を用いる

“all”, //全体のページをラスタ画像処理する

…) //ラスタ画像の他の入力パラメータ及び出力パラメータ





デフォルト階調変換曲線(Default Gray-Scale Transferring Graph)は図2に示すように、デフォルト階調変換曲線を用いる場合、出力色の値の各コンポーネントは、これに対応する入力色の値の各コンポーネントと同じである。ラスタ画像処理では、デフォルト階調変換曲線がパラメーターとしてRIPへ転送される。





RIPは、ページ記述ファイルやページ記述フローを受信すると、ラスタ画像処理を開始する。図3に示すように、当該ラスタ画像処理は以下のステップを含む。





ステップS101において、ページ記述ファイルやページ記述フローには、未処理ページがあるかどうかを判断する。ある場合はステップS102に進み、そうでない場合は処理を終了する。





ステップS102において、RIPは、受信したページ記述ファイルやページ記述フローにおける未処理ページのページ情報と出力用の色空間に基づきラスタ画像を構築し、現在定義されている白色で塗りつぶす。





ページ情報にはページサイズとラスタ画像処理に必要な解像度が含まれる。





ステップS103において、ページの全ての図形オブジェクトに対する塗りつぶし順序に基づいて、ページにおける1つの図形オブジェクトの位置及び入力色の値を識別する。塗りつぶし順序は、ページ記述ファイルやページ記述フローの中で定義されている。そして、入力色の値を変換して出力色の値が得られる。





デフォルト階調変換曲線を用いるため、出力色の値の各コンポーネントは、対応する入力色の値の各コンポーネントと同じである。従って、図形オブジェクト中の白色の出力値は依然として白色を表示する。





ステップS104において、図形オブジェクトの位置及び出力色の値に基づき当該図形オブジェクトでラスタ画像を塗りつぶす。





ステップS105において、ページには未処理の図形オブジェクトが他にもあるかどうかを判断する。ある場合は、ステップS103に戻り、そうでない場合は、処理はステップS101に戻る。





上記の点から、RIPは、図形オブジェクトでページを塗りつぶす前に、現在定義されている白色でラスタ画像の全体を塗りつぶす。そうすると、ページを塗りつぶした後、ラスタ画像を構築するときに塗りつぶされた白色と、後に塗りつぶされたページにおける図形オブジェクト中の白色とを区別できなくなる。なお、グラフィックや画像処理用のコンピュータソフトウェアでは、2つの表示方式のみを採用する。第1の表示方式では、ラスタ画像に塗りつぶされた色を直接表示する。即ち、ラスタ画像中の色で塗りつぶされた領域を非透明で直接に表示する。第2の表示方式では、ラスタ画像を表示するときに、当該ラスタ画像中の白色領域を強制的に透明化させる。即ち、画像中の白色領域を透明化させ透明で表示する。また、説明のために本実施形態では白色に設定するが、強制的に透明化させる色は白色以外に設定しても良い。しかしながら、組版作業において、あるページが他のページの内部に拡張する場合もある。このような場合、2つのページ記述方式いずれによっても、RIPから得られた実際の結果を正しく示することができない可能性がある。以下、上記の状況について詳しく説明する。





第1表示方式について、例えば、組版作業のとき、上記の第1のページ記述方式で2つのページを記述する。RIPは、図形オブジェクトをページに組み込まる前に、現在定義されている白色でラスタ画像の全体を塗りつぶす。それぞれ2つのページに記述された図形オブジェクトが図1に示すような菱形である場合を例として、上層ラスタ画像が下層ラスタ画像中の菱形の内部に拡張した場合、表示される組版の結果は図4に示すようなものになる。つまり、上層ラスタ画像は白色で塗りつぶされるため、下層ラスタ画像中の菱形の一部をカバーすることになる。一方、RIPが実際に取得した組版結果としてのページ記述ファイルには、組版に関与する2つのページに記述された菱形の2つの図形オブジェクトのみが含まれる。即ち、RIPが実際に取得した組版結果は図5に示されるように、2つの菱形は互いに重なり合っていない。これから分かるように、表示された組版結果はRIPが実際に取得した組版結果と一致していない。





また、第1の表示方式については、組版作業のとき、上層ラスタ画像が下層ラスタ画像をカバーする可能性があるので、ユーザーが組版作業中の図形オブジェクトの形状、ページの実際の状況及び自身の経験により図形オブジェクトの位置を決定することになり、表示結果に実際の結果を正しく反映することができない。





第2の表示方式については、組版作業では上記の第2のページ記述方式を用いて2つのページを処理すると仮定する。それぞれ2つのページに記述された図形オブジェクトが図1に示すような菱形である場合を例とすると、RIPが実際に取得した組版結果としてのページ記述ファイルは、以下の4つの図形オブジェクトが含まれる。

1.第1のページにおける白色の背景矩形;

2.第1のページにおける菱形;

3.第2のページにおける白色の背景矩形;及び

4.第2のページにおける菱形。





上層ラスタ画像が下層ラスタ画像中の菱形の内部に拡張した場合、表示される組版結果は図4に示すようなものである。つまり、上層ラスタ画像は下層ラスタ画像中の菱形の一部をカバーすることになる。それに対して、白色領域を強制的に透明化させた場合、表示される組版結果は図5に示すように、2つの菱形は互いに重なっておらず、表示された組版結果はRIPに実際に取得した組版結果と一致していない。





さらに、第2の表示方式を採用する場合、菱形には白色領域が含まれると、この白色領域も強制的に透明化されるため、表示される結果は実際の結果を正しく表示することができない。





以上の点から、従来技術では、ページをRIPによって表示するときに、ページの表示結果は、実際の結果を正しく示すことができない。そして、第1の表示方式を採用するか第2の表示方式を採用するかに関らず、表示された組版結果は、RIPが実際取得した組版結果と一致していない可能性がある。ラスタ画像を構築するときに当該ラスタ画像に塗りつぶされた白色と、後に上記のラスタ画像に組み込まれページに記述された図形オブジェクト中の白色とを区別できないことがその原因である。

産業上の利用分野



本発明はコンピュータグラフィック又は画像処理技術の分野に関し、特に、ラスタ画像処理方法および装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ラスタ画像を処理する方法であって、
構築モジュールが、前記ラスタ画像を構築し白色で前記ラスタ画像を塗りつぶすステップと、
フィルモジュールが、ページに記述された図形オブジェクト中の白色を変換し、当該図形オブジェクトを前記ラスタ画像に組み込むステップと
を含むことを特徴とする方法。

【請求項2】
表示モジュールが、前記ラスタ画像表示するとき、前記ラスタ画像中の白色を強制的に透明化させることを特徴とする請求項1に記載の方法。

【請求項3】
前記白色は出力空間で定義される絶対白色であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の方法。

【請求項4】
前記図形オブジェクトが前記ラスタ画像に組み込まれた後、現在定義されている白色を前記絶対白色に回復し、次のページの処理を待機させることを特徴とする請求項3に記載の方法。

【請求項5】
前記構築モジュールが、前記ページ上のページ情報と出力色空間に従って前記ラスタ画像を構築することを特徴とする請求項1に記載の方法。

【請求項6】
ページに記述された図形オブジェクト中の前記白色を変換するステップは、
前記表示モジュールが、前記ページ上に記述された前記図形オブジェクトの位置及び入力色の値を識別するステップと、
前記表示モジュールが、階調変換曲線を用いて前記白色の値と同じ前記図形オブジェクトの入力色の値を変換し、これに対応する出力色の値を得るステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。

【請求項7】
前記階調変換曲線を用いて入力色の値が変換され対応する出力色の値を得るとき、前記表示モジュールが、前記階調変換曲線を用いて他の図形オブジェクトの他の入力色の値も変換されてそれぞれ出力色の値を得ることを特徴とする請求項6に記載の方法。

【請求項8】
階調変換曲線を用いて前記図形オブジェクトの入力色の値を変換しこれに対応する出力色の値を得るステップは、前記表示モジュールが、夫々の階調変換曲線を用いて前記入力色の値の各コンポーネントを変換し、対応する出力色の値の各コンポーネントを得ることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の方法。

【請求項9】
何れかの入力値に対応する出力値の各コンポーネントは、前記出力色空間中の対応する白色値のコンポーネントと異なることを特徴とする請求項8に記載の方法。

【請求項10】
ページに記述された図形オブジェクト中の前記白色を変換するステップは、
前記表示モジュールが、前記ページの前記図形オブジェクトの位置及び入力色の値を識別するステップと、
前記表示モジュールが、設定された色の値を、前記白色に等しい前記入力色の値に対応する出力色の値にするステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。

【請求項11】
前記設定された色の値を前記白色に等しい前記入力色の値に対応する前記出力色の値にするときに、前記白色と異なる入力色の値を直接それぞれの出力色の値にすることを特徴とする請求項10に記載の方法。

【請求項12】
前記設定された色の値の各コンポーネントが、白色が出力色空間の対応するコンポーネントと異なることを特徴とする請求項10に記載の方法。

【請求項13】
ラスタ画像を処理する装置であって、
前記ラスタ画像を構築して白色で塗りつぶす構築モジュールと、
ページに記述された図形オブジェクト中の白色を変換し、且つ当該図形オブジェクトを前記構築モジュールによって構築された前記ラスタ画像に組み込むフィルモジュールと
を備えることを特徴とする装置。

【請求項14】
前記ラスタ画像が表示されるとき、前記ラスタ画像中の前記白色を強制的に透明化させるための表示モジュールを備えることを特徴とする請求項13に記載の装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2009529496thum.jpg
出願権利状態 登録
分野
  • 物理学
※ 特許の内容に興味を持たれた方は、下記問合せ先にご相談下さい。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close