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透明ページに関する格子型処理方法及び装置

国内特許コード P150011725
掲載日 2015年3月30日
出願番号 特願2009-529497
公表番号 特表2010-505162
登録番号 特許第5066573号
出願日 平成19年9月27日(2007.9.27)
公表日 平成22年2月18日(2010.2.18)
登録日 平成24年8月17日(2012.8.17)
国際出願番号 CN2007002832
国際公開番号 WO2008040188
国際出願日 平成19年9月27日(2007.9.27)
国際公開日 平成20年4月10日(2008.4.10)
優先権データ
  • 200610113416.X (2006.9.27) CN
発明者
  • ファン ウェイピン
  • リン ハオ
  • ムン チャンウェイ
出願人
  • 北大方正集▲団▼有限公司
  • 北京大学
  • 北京北大方正▲電▼子有限公司
発明の名称 透明ページに関する格子型処理方法及び装置
発明の概要 透明ページをラスタライズする方法を開示する。本方法によると、透明ページは二回スキャンされる。一回目のスキャンは、透明ページのページ記述ファイルを構文解釈して、ページをページブロックに区分し、解釈することによって生成されたイメージ要素オブジェクトの情報及び透明効果パラメータを中間ファイルに書き込む。二回目のスキャンは、中間ファイルからのイメージ要素オブジェクト及び透明効果パラメータを順々に読み出し、ブロック内にページブロックを構築する。また、透明ページをラスタライズする装置が開示され、それは、解釈部と、区分部と、ファイル記憶部と、構築部を備える。解釈部を用いて、構文解釈を実装する。区分部を用いて、ページを透明ページブロック及び不透明ページブロックに区分する。構築部を用いて、ブロック内にページビットマップを構築するために、透明または不透明ページブロックと、イメージ要素オブジェクトの情報と、透明パラメータに従ってラスタライゼーションを実装する。本発明によると、ページビットマップを構築する効率を改善し、ページビットマップ構築中のメモリ占有率をさらに低減することができる。
従来技術、競合技術の概要



PDF(Portable Document Format)は、ページコンテンツを記述するための電子文書フォーマットである。このフォーマットは様々なバージョンを有し、その中で最も重要なバージョンがPDFバージョン1.4である。PDFバージョン1.4が現れる前、置換モデルがPDF標準のイメージングモデルとして用いられた。置換モデルに基づいて、ページ背景のカラー値は、現在のイメージ要素(例えば、文字、図及びグラフなど)によって置換され、ページ内に配置される。次に、PDFバージョン1.4から、PDF標準のために透明効果モデルを導入する。その透明効果モデルに基づいて、ページ背景のカラー値は、現在のイメージ要素(例えば、文字、図形及びグラフなど)によって置換されずに、ページ内に配置される。代わりに、混色演算が、ページ背景のカラー値及びページ内に配置された現在のイメージ要素のカラー値を用いることによって実装される。次に、ページ背景のカラー値を混色演算によって獲得されたものによって置換する。透明効果モデルを導入することによって、PDFファイルの記述能力が大いに改善された。例えば、PDFファイルは、透明効果、日陰効果、ぼかし効果などの様々な特別な効果をサポートすることができる。





PDF標準によると、混色透明効果演算は、ページ背景のカラー値と、イメージ要素(すなわち、前景)のカラー値と、イメージ要素の貢献度(すなわち、前景のAlphaパラメータ)と、背景の貢献度(すなわち、背景のAlphaパラメータ)などの関連するパラメータを用いる。透明効果グループを処理するとき、透明効果演算は、透明効果グループのShapeパラメータと、透明効果グループの初期背景のカラー値と、初期背景の貢献度パラメータ(すなわち、初期背景のAlphaパラメータ)とをさらに用いる。混色透明効果演算に関する上記のパラメータの全ては、画素に基づく。すなわち、異なる画素のパラメータは、互いに異なる場合がある。したがって、全ての画素は、個々に処理され、保存されるべきである。さらに、各画素についての混色透明効果演算は、少なくとも8ビット深度に基づくべきである。ビット深度は、画素深度またはカラー深度とも呼ばれ、どれほどのカラー情報が画像の各画素を表示またはプリントするために用いられることができるかを示すために用いられる。ビット深度が大きい場合、各画素の情報が多く、デジタル画像に利用できるカラーがより多く、画像のための現存のカラーはより正確である。例えば、1ビット深度を有する画素は、黒及び白という2つのとり得る値を有し、8ビット深度を有する他の画素は、256のとり得る値を有する。このように、より大きなビット深度は、データの大容量化を意味する。特に、他の透明効果グループに組み込まれる多くの透明効果グループを含むページの場合、混色透明効果演算は複雑で、多大な時間及びメモリを消費することがわかる。





PDFバージョン1.4に定義された透明効果演算をサポートするために、アプリケーション及び装置をラスタライズする様々なPDF(例えば、PDFファイルコンテンツを表示するためのリーダ、PDFラスタ画像プロセッサなど)は、ビットマップに基づくラスタライズの方法を使用する。第1に、その方法に従って、処理されるPDFページを備えるファイルをスキャンする。スキャンされたファイルが透明効果パラメータを含むかどうかを判断することにより、一つのPDFページまたは複数のPDFページが一つまたは複数の透明オブジェクトを含むことを判定することができる。ページが一つまたは複数の透明オブジェクトを含むと判定された場合、ページ内の各画素は、透明効果モデルに基づいて混色透明効果演算でラスタライズされ、最終的な8ビットのページビットマップを獲得することになる。一方、ページが透明オブジェクトを含まないと判定された場合、ページは従来の置換モデルに基づいてラスタライズされることになる。その方法において、透明効果パラメータを用いて、イメージ要素が透明であるかどうかを示し、透明オブジェクトは透明プロパティを有するオブジェクトを参照する。一つまたは複数の透明オブジェクトを含むページを透明ページと呼ぶ。全体のページが密接にラスタライズされることになるから、透明ページのために処理されるデータの量が非常に大きいので、この方法におけるラスタライゼーションの効率は非常に低い。





他の従来の方法によると、透明ページは、セグメントにラスタライズされる。最初に、ページは、同じページ幅を有するいくつかのページセグメントに区分される。透明オブジェクトを含まないページセグメントは、従来の置換モデルに基づいてラスタライズされ、8ビット深度を有するページセグメントビットマップを生成する。この方法によると、ページは、各々が一つまたは複数の透明オブジェクトを含む透明ページセグメント及び透明オブジェクトを含まない不透明ページセグメントに区分される。次に、そのページは、セグメントにラスタライズされる。この方法は、以前の方法よりもよい。置換モデルに基づいて不透明ページセグメントをラスタライズする速度が透明効果モデルに基づいて透明ページセグメントをラスタライズする速度よりも大きいため、この方法におけるラスタライゼーションの効率は、透明オブジェクトがいくつかのセグメント内に配置される透明ページに関して改善される。





しかしながら、その方法は、いくつかの欠点も有する。ページセグメントの各々は、同じページ幅を有する。透明オブジェクトがページの全体の高さ内でページと重なるところでは、全てのページセグメントは、透明ページセグメントである。従って、ページ全体の全画素は、透明効果モデルに基づいて混色透明効果演算で処理されるべきである。さらに、ラスタライゼーション中に、全てのカラープレートのページセグメントのグレービットマップ及び全ページセグメントの各々の画素のShapeパラメータ並びにAlphaパラメータを記憶すべきである。各々のパラメータを、混色透明効果演算による8ビットのビットマップによって示すべきである。また、セグメントのページをラスタライズする方法は、特に高解像度で出力装置をラスタライズする場合に、多くのメモリを消費することがわかる。例えば、A3サイズのPDFページが2400DPIの出力解像度を有する写真植字装置によって出力されるとき、シアン、マゼンタ、黄色、黒のカラープレート及びShapeパラメータ並びにAlphaパラメータに関する6つのページビットマップのデータ量は、最大6Gバイトである。次に、ページのビットマップバッファに関する任意の演算(例えば、一回のクリア演算(clear operation))は、ラスタライゼーションに多くの時間がかかる。セグメントのページをラスタライズする方法は、全てのページセグメントビットマップをバッファする必要がないが、異なるセグメントから処理されるイメージ要素の量は、ラスタライゼーションの効率に影響を与えるように増加する。





処理されるデータの量は、ビットマップに基づくラスタライズの従来の方法によると非常に大きくなることがわかる。その方法は、多くのメモリを消費し、ラスタライゼーションの効率が非常に低い。

産業上の利用分野



本発明は、ラスタ画像処理技術に関し、より詳細には、透明ページをラスタライズする方法及び装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
透明ページをラスタライズする方法であって、
解釈部が前記透明ページのページ記述ファイルを構文解釈し、区分部が前記ページをページブロックに区分し、ファイル記憶部が前記解釈することによって生成されたイメージ要素オブジェクトの情報及び透明効果パラメータを中間ファイルに書き込むステップと、
構築部が前記中間ファイルから前記イメージ要素オブジェクト及び前記透明効果パラメータを順々に読み取り、ブロック内にページビットマップを構築するステップと
を備え
前記ページを前記ページブロックに区分するステップは、前記ページブロック内に配置されたイメージ要素が透明であるかどうかを判定するステップをさらに含み、前記イメージ要素が透明である場合、前記イメージ要素の境界ボックスに対応する各々の前記ページブロックは、透明ページブロックとして判定され、前記ページブロックと重なり合う各イメージ要素が不透明である場合、前記ページブロックは、不透明ページブロックとして判定されることを特徴とする方法。

【請求項2】
前記ページを前記ページブロックに区分するステップは、前記ページを同じサイズを有する複数のページブロックに区分することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。

【請求項3】
前記ページブロックの幅がm×8であり、高さがn×8であり、m=1、2、4、8であって、n=1、2、4、8であることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。

【請求項4】
前記ページを複数のページブロックに区分するステップにおいて、各ページブロックは、前記ページブロックのタイプ、グレー値、及びページブロックビットマップに対応する索引情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。

【請求項5】
前記ブロック内にページビットマップを構築するステップは、
前記ページビットマップを構築するために、混色演算を実装して、前記混色演算によって得られたカラー値をページ背景のカラー値に置換する透明効果モデルに基づいて前記透明ページブロックをラスタライズするステップと、
前記ページビットマップを構築するために、前記ページ背景の前記カラー値を、前記ページ内に配置されるべき前記現在のイメージ要素に置換する置換モデルに基づいて、不透明ページブロックをラスタライズするステップと
を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。

【請求項6】
前記ブロック内にページビットマップを構築するステップは、前記ページブロックが前記解釈するステップの結果に従って前記不透明ページブロックとして判定された場合、前記ページブロック内に配置される全ての透明イメージ要素ブロックを処理しないことを特徴とする請求項に記載の方法。

【請求項7】
前記ブロック内にページビットマップを構築するステップは、前記透明ページブロックを、
全ての画素が同じグレー値を有する透明単色ブロックと、
前記画素が様々なグレー値を有する透明混色ブロックと
に区別するステップをさらに備えることを特徴とする請求項に記載の方法。

【請求項8】
前記ブロック内にページビットマップを構築するステップは、前記不透明ページブロックを、
全ての画素が同じグレー値を有する透明単色ブロックと、
前記画素が2つの異なるグレー値を有する不透明二色ブロックと、
前記画素が3つ以上の異なるグレー値を有する不透明混色ブロックと
に区別するステップをさらに備えることを特徴とする請求項に記載の方法。

【請求項9】
前記ブロック内にページビットマップを構築するステップは、
前記ページ内の文字及び図形に従って前記イメージ要素の各々を同じサイズを有する複数のイメージ要素ブロックに区分するステップと、
前記イメージ要素ブロックを、
各画素のグレー値が1である黒ブロックと、
各画素の前記グレー値が0である白ブロックと、
前記黒ブロック及び前記白ブロック以外の混合ブロックとに区別するステップと、
黒-白ビットマップによって、前記黒ブロック、前記白ブロック及び前記混合ブロック内の全ての画素のグレー値を示すことを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。

【請求項10】
前記黒-白ビットマップにおいて、前記イメージ要素ブロックの序列をランレングス符号化方式で圧縮することを特徴とする請求項に記載の方法。

【請求項11】
前記ブロック内にページビットマップを構築するステップは、
前記ページ内の画像又はシェーディングに対応する各イメージ要素オブジェクトを混合ブロックとして処理するステップと、
フラットビットマップによって前記混合ブロック内の各画素のグレー値を示すステップと
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。

【請求項12】
前記ブロック内にページビットマップを構築するステップは、
ブロック内に透明効果グループをラスタライズするステップであって、前記透明効果グループは、子ページとしてみなされる、ステップと、
ブロック内の前記ラスタライズするステップの結果を、前記子ページに対応する親ページに配置するステップ
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。

【請求項13】
前記ブロック内にページビットマップを構築するステップは、
前記ページ内の画素のShapeパラメータ及び貢献度パラメータに対応する各々のページビットマップを、同サイズを有するブロックに区分するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。

【請求項14】
前記ページ記述ファイルは、PDFファイルまたはXPSファイルであることを特徴とする請求項1に記載の方法。

【請求項15】
解釈部と、区分部と、ファイル記憶部と、構築部とを備える透明ページをラスタライズする装置であって、
前記解釈部を用いて、前記透明ページのページ記述ファイルを構文解釈し、解釈の結果を前記区分部に提供し、
前記区分部を用いて、前記ページを解釈の結果に従って透明ページブロック及び不透明ページブロックに区分し、区分情報を前記構築部に提供し、
ページブロック内に配置されたイメージ要素が透明である場合、前記イメージ要素の境界ボックスに対応する各々の前記ページブロックは、透明ページブロックとして判定され、ページブロックと重なり合う各イメージ要素が不透明である場合、前記ページブロックは不透明ページブロックとして判定され、
前記ファイル記憶部を用いて、構文解析を用いて生成されたイメージ要素オブジェクトの情報及び透明パラメータを記憶し、前記イメージ要素オブジェクトの情報及び前記透明パラメータを前記構築部に提供し、
前記構築部を用いて、ブロック内にページビットマップを構築するために、前記透明ページブロックまたは前記不透明ページブロックと、前記イメージ要素オブジェクトの情報と、前記透明パラメータとに従って、ラスタライゼーションを実装することを特徴とする装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
分野
  • 物理学
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