TOP > 中国の大学の特許 > 清華大学の特許一覧 > 樹脂組成物および成形品

樹脂組成物および成形品

国内特許コード P150011753
掲載日 2015年3月30日
出願番号 特願2012-523820
登録番号 特許第5702385号
出願日 平成23年6月27日(2011.6.27)
登録日 平成27年2月27日(2015.2.27)
国際出願番号 JP2011064662
国際公開番号 WO2012005133
国際出願日 平成23年6月27日(2011.6.27)
国際公開日 平成24年1月12日(2012.1.12)
優先権データ
  • 201010218794.0 (2010.7.5) CN
発明者
  • 謝 続明
  • 増田 晴久
出願人
  • 清華大学
  • ダイキン工業株式会社
発明の名称 樹脂組成物および成形品
発明の概要 低い動摩擦係数及び高い限界PV値を兼ね備えた成形品を得ることができる樹脂組成物を提供する。芳香族ポリエーテルケトン樹脂(I)及びフッ素樹脂(II)を含む樹脂組成物であって、フッ素樹脂(II)は、テトラフルオロエチレン及び下記の一般式(1)
CF=CF-R (1)
(式中、Rは、-CFまたは-ORを表す。Rは、炭素数1~5のパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるパーフルオロエチレン性不飽和化合物の共重合体であり、芳香族ポリエーテルケトン樹脂(I)とフッ素樹脂(II)との質量比(I):(II)が95:5~50:50であり、フッ素樹脂(II)が芳香族ポリエーテルケトン樹脂(I)中に粒子状に分散しており、フッ素樹脂(II)の平均分散粒子径が3.0μm以下であることを特徴とする樹脂組成物である。
従来技術、競合技術の概要



近年、軽量化や低コスト化を目的に、金属部品を樹脂化する検討が活発に行われ、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂等の熱可塑性樹脂を使用した自動車部品、工業部品又は電気電子部品が実用化されている。ギア、ベアリングリテーナ等の摺動用途においても、金属製摺動部材から樹脂製摺動部材への置換が進みつつあるが、高加重・高温・高速回転等の条件で使用される摺動部材には上記のような熱可塑性樹脂では摺動性が不充分であり、摩耗、溶融、割れ、欠け等の問題が発生することがあった。





一方、フッ素樹脂は、摺動性、耐熱性、耐品性、耐溶剤性、耐候性、柔軟性、電気的性質等の特性に優れ、自動車、産業機械、OA機器、電気電子機器等の幅広い分野で使用されており、とりわけ摺動性に優れており、その低い摩擦係数は樹脂の中でも突出している。しかしながら、結晶性の耐熱性熱可塑性樹脂に比べ、機械的特性や荷重たわみ温度で示されるような物理的な耐熱性に劣る場合が多く、また非晶性の耐熱性熱可塑性樹脂に比べて寸法安定性に劣っている場合があり、使用範囲が限定されているのが実情であった。





このような状況下、熱可塑性樹脂の摺動性を改良し、より広範な摺動部材への適用を図るための検討がなされている。例えば、特許文献1には、加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂60~99重量部と炭素繊維40~1重量部からなる樹脂組成物100重量部に対し、フッ素樹脂及び黒鉛の総量1~50重量部を含有する樹脂組成物が開示されている。特許文献2には、成形温度が300℃以上である熱可塑性耐熱樹脂(A)と、特定の構造を有するα-フルオロアクリル酸フルオロアクリルを必須成分として重合して得られるポリマー(B)を含んでなる樹脂組成物が開示されている。





摺動性を改善する目的以外にも、熱可塑性樹脂に対してフッ素樹脂を添加することが知られている。例えば、特許文献3には、エンジニアリングプラスチックの成形加工において、押出圧力及び押出トルクを低下する等の成形加工性を向上させるために、含フッ素重合体をエンジニアリングプラスチックの質量及び含フッ素重合体の質量の合計の0.005~1質量%添加することが開示されている。特許文献4には、PFA樹脂水分散液中にPEEK樹脂の微粉末を、PFA:PEEK重量比で75:25~70:30の比率に混合し、この分散液を常法に従って粗面化した金属表面に直接塗着し、焼成することで、接着耐久性のあるPFA-PEEK複合塗膜を形成することが開示されている。





また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)は熱可塑性樹脂の中でも比較的優れた摺動性を示し、ギア、ベアリングリテーナ等の摺動用途で実用化されている。しかし、高荷重等の厳しい摺動条件下では未だ摺動性は十分とは言えず、PEEKの摺動性を改良するためにPTFE粉末を配合したPEEK組成物が開発され市販されている。当該PTFE粉末配合PEEK組成物は確かに動摩擦係数は低減されているが、限界PV値に代表される摺動特性は低いレベルであり、更なる摺動性の改良が求められている。

産業上の利用分野



本発明は、樹脂組成物および成形品に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
芳香族ポリエーテルケトン樹脂(I)及びフッ素樹脂(II)を含む樹脂組成物であって、
フッ素樹脂(II)は、テトラフルオロエチレン及び下記の一般式(1)
CF=CF-R (1)
(式中、Rは、-CFまたは-ORを表す。Rは、炭素数1~5のパーフ
ルオロアルキル基を表す。)で表されるパーフルオロエチレン性不飽和化合物の共重合体
であり、
芳香族ポリエーテルケトン樹脂(I)とフッ素樹脂(II)との質量比(I):(II)
が95:5~50:50であり、
フッ素樹脂(II)が芳香族ポリエーテルケトン樹脂(I)中に粒子状に分散しており、
フッ素樹脂(II)の平均分散粒子径が2.0μm以下であることを特徴とする樹脂組成
物。

【請求項2】
フッ素樹脂(II)の平均分散粒子径が0.30μm以下である請求項1に記載の樹脂組
成物。

【請求項3】
フッ素樹脂(II)は、メルトフローレートが0.1~100g/10分である請求項1
又は2に記載の樹脂組成物。

【請求項4】
芳香族ポリエーテルケトン樹脂(I)は、ポリエーテルエーテルケトンである請求項1、
2又は3に記載の樹脂組成物。

【請求項5】
請求項1、2、3又は4に記載の樹脂組成物からなる成形品。

【請求項6】
摺動部材として使用される請求項5に記載の成形品。

【請求項7】
シール材、ギア、アクチュエーター、ピストン、ベアリングまたはブッシュである請求項
5又は6に記載の成形品。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
分野
  • 化学;冶金
※ 特許の内容に興味を持たれた方は、下記問合せ先にご相談下さい。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close