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印刷メモリの必要量を低減可能な印刷制御方法

国内特許コード P150011628
掲載日 2015年3月30日
出願番号 特願2007-549785
公表番号 特表2008-526555
出願日 平成17年12月23日(2005.12.23)
公表日 平成20年7月24日(2008.7.24)
国際出願番号 CN2005002291
国際公開番号 WO2006072205
国際出願日 平成17年12月23日(2005.12.23)
国際公開日 平成18年7月13日(2006.7.13)
優先権データ
  • 200510000586.2 (2005.1.7) CN
発明者
  • ▲劉▼志紅
  • 林兆祥
出願人
  • ペキン ユニバーシティ ファウンダー グループ カンパニー リミテッド
  • 北京北大方正▲電▼子有限公司
  • 北京大学
発明の名称 印刷メモリの必要量を低減可能な印刷制御方法
発明の概要 本発明は印刷制御技術に関し、特に、印刷メモリの必要量の低減が可能な印刷制御方法に関する。適用されている印刷技術では、事前に格子(ピクセル集合)を形成し、大量のメモリを必要とする複雑なセグメントを必要とする。本発明における印刷制御方法では、ページデータを帯域ごとの中間形式データとして解釈し、中間形式データの各帯域における格子形成時間を計算し、印刷時間より格子形成時間が長くなる帯域をあらかじめ分析し、複雑帯域の格子形成ができるだけ印刷空き時間中に実行されるように調整する。この方法によれば、事前に格子生成しておくべき帯域数を減少させることができ、結果として、印刷メモリの必要量を低減できる。
【選択図】図4
従来技術、競合技術の概要 従来技術として、既知のラスタプリンタによるページ印刷処理過程は、以下の3ステップからなる。ホストから印刷すべきデータを受け取るステップ、データをラスタビットマップにラスタライズするステップ、ラスタビットマップをプリントエンジンに送信して出力するステップ、である。

ラスタビットマップは、プリントエンジンからレーザ・ドラムに一定速度で送信されなければならないので、レーザプリンタなどのラスタプリンタにおいては、ラスタビットマップは一定速度でプリントエンジンに送信されなければならない。ラスタビットマップのプリントエンジンへの送信が間に合わなければ、いわゆる「印刷オーバラン」が発生し、ページが正しく出力されなくなる。

通常、ラスタビットマップをプリントエンジンに一定速度で送信するラスタプリンタにおいては、以下のような印刷制御方法となっている。

(1)ページは、事前にラスタビットマップにラスタライズされ、ラスタビットマップは印刷用のメモリに保存される。この方法の場合、ラスタビットマップはメモリに保存されているので、印刷オーバランは発生し得ない。しかし、この方法の難点は、高解像度ラスタプリンタの場合、通常、大きなメモリが必要となることである。カラープリンタも同様である。たとえば、A4のCMYKカラーページ1枚を600DPIで保存するのに、約16MBのメモリが必要となる。これはコストがかかる。更に、この方法の場合、ページ全体のラスタライズが終了しなければ印刷を開始できないので、印刷速度の低下を招く。

(2)別の公知の方法では、印刷ページを複数の「帯域(band)」に分割する。この方法の場合、印刷ページデータは、帯域単位で並べられる中間形式として解釈される。これらの中間形式は、最終形のラスタビットマップに簡単に変換され、しかも、同ページのラスタビットマップよりも必要なメモリサイズが少なくて済む。一つ帯域がラスタライズされれば、印刷を開始できる。ラスタライズされた帯域が印刷されると、次の帯域についてのラスタビットマップが生成される。この方法の場合、印刷速度を向上させることができ、しかも、ページ全体のラスタビットマップを保存するのに要するメモリサイズを低減できる。しかし、この方法にも欠点がある。ある帯域のデータが複雑で、その前の帯域の印刷が完了するまでに完全なラスタライズができなければ、「印刷オーバラン」が発生し、ページは正確に出力されなくなる。

印刷オーバランを防ぐためのよく知られている方法は、各帯域が必要とするラスタライズ時間をあらかじめ見積もっておくことである。もし、一以上の帯域において、前の帯域の印刷時間より長いラスタライズ時間が必要とされる場合には、それらの帯域は、ページ印刷前にあらかじめラスタライズしておく。このような方法によれば、印刷オーバランを防ぐことができる。しかし、これらの事前ラスタライズされた帯域についてのラスタビットマップがメモリを占有してしまうため、メモリの必要量増加を招き、制御コストが大きくなってしまうという欠点がある。

こうした問題への対処方法として、さまざまな改良案が提案されている。例えば、HP社の米国特許5129049号が示す方法によれば、ある帯域の内容が非常に簡単であるか事前にラスタライズされているときは、その帯域の印刷時間は一帯域あたりのラスタライズ時間より短くなるので、空き時間(余りの時間)が発生する。この空き時間は、次の帯域をラスタライズする時間として使えるかもしれない。この場合、次の帯域が長いラスタライズ時間を必要とする場合であっても、事前ラスタライズは不要となる。したがって、事前ラスタライズすべき帯域の数をある程度減らすことができる。しかし、この公知方法は、直前の帯域の空き時間だけを利用するものであり、すべての簡単帯域や事前ラスタライズ済み帯域の空き時間を利用するものではない。この方法では、事前ラスタライズを要する帯域の数を最小化できないため、印刷メモリの必要量をそれほど低減できない。

産業上の利用分野 本発明は印刷制御技術に関し、特に印刷メモリの必要量を低減可能な印刷制御方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(A)インタフェースを介して、ホストから印刷データを受信するステップと、
(B)各ページを分割すべき帯域の数と、各帯域の印刷時間を決定するステップと、
(C)印刷データを、各帯域に対応する中間形式データとして解釈するステップと、
(D)中間形式データの形となっている各帯域のラスタライズ時間を計算するステップと、
(E)印刷時間がラスタライズ時間未満となる帯域を複雑帯域として設定するステップと、
(F)印刷時間がラスタライズ時間以上となる帯域を簡単帯域として設定するステップと、
(G)各帯域のラスタライズ開始タイミングを決定し、最初の帯域の印刷開始タイミングを0に設定するステップと、
(H)印刷タスクを起動し、ページ印刷を開始し、印刷終了させるステップと、を含み、
前記(G)ステップはさらに、
(1)帯域あたり必要な印刷時間であるTPに対して、帯域番号から1をマイナスした数値を乗じることにより、各帯域の印刷開始タイミングを初期化するステップと、
(2) 各帯域のラスタライズ終了タイミングを当該帯域の印刷開始タイミングとして設定し、各簡単帯域のラスタライズ開始タイミングを、当該帯域のラスタライズ終了タイミングから当該帯域のラスタライズ時間TRをマイナスした値に設定するステップと、
(3)各帯域の印刷空き時間を各帯域の印刷時間として初期化するステップと、
(4) 最初の帯域を除く各簡単帯域のラスタライズ占有時間を、印刷空き時間から減算するステップ、具体的には、ある帯域のラスタライズ時間を一つ前の帯域の印刷空き時間から減算するステップと、
(5)マーキングされていない複雑帯域が存在しないときは、ステップ(10)に移るステップと、
(6)マーキングされていない各複雑帯域のラスタライズ開始タイミングを設定するステップと、
(7) マーキングされていない複雑帯域のうち、最大のラスタライズ開始タイミングを有する帯域を動作帯域として設定し、動作帯域のラスタライズ開始タイミングが0未満の時は、前記ステップ(G)を終了させるステップと、
(8) 動作帯域のラスタライズ終了タイミングを、印刷空き時間が0ではない、動作帯域の直前の帯域の帯域番号として更新し、動作帯域をマーキングするステップと、
(9)動作帯域のラスタライズ占有時間を印刷空き時間情報から除いて、(5)に移行するステップと、
(10)各複雑帯域のラスタライズ開始タイミングを更新するステップと、を含むことを特徴とする印刷メモリの必要量を低減可能な印刷制御方法。

【請求項2】
前記ステップ(H)における前記印刷タスクは、印刷処理を主として実行するタスクであって、前記印刷タスクは、
(1)ラスタライズ開始タイミングが-1である帯域すべてを事前ラスタライズするステップと、
(2)ラスタライズ開始タイミングが0より大きな複雑帯域が存在するときは、印刷メインタスクより優先度が低い補助タスクを設定し、関連する複雑帯域のラスタライズ開始タイミングにおいて、前記補助タスクにより各複雑帯域のラスタライズを開始させるステップと、
(3)帯域1をラスタライズし、プリント・バッファに送信するステップと、
(4)プリントエンジンを起動し、プリント・バッファにある帯域を印刷させるステップと、
(5) 次に印刷すべき帯域が簡単帯域のときは、その帯域のラスタライズ開始タイミングまで、印刷メインタスクにより次の帯域をラスタライズするステップと、
(6) 現在帯域の印刷終了を待って、次帯域のラスタビットマップを取得し、プリント・バッファに送信するステップと、
(7)プリントエンジンにて次の帯域の印刷を開始するステップと、
(8)ページの印刷が完全に終了するまで上記(5、6および7)の各ステップを繰り返させるステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷メモリの必要量を低減可能な印刷制御方法。

【請求項3】
前記ステップ(10)において、各複雑帯域のラスタライズ開始タイミングを更新するステップは、
(1)マーキングされていない複雑帯域すべてのラスタライズ開始タイミングを-1に設定し、マーキングされていない複雑帯域すべてを前処理帯域としてマーキングするステップと、
(2) 各帯域の印刷空き時間を、各帯域の印刷時間として初期化するステップと、
(3) 最初の帯域を除く各簡単帯域のラスタライズ占有時間を、印刷空き時間から減算する、具体的には、ある帯域のラスタライズ時間を一つ前の帯域の印刷空き時間から減算するステップと、
(4)マーキングされた複雑帯域が存在しなければステップ(10)を終了させ、そうでなければ、マーキングされた複雑帯域から、ラスタライズ終了タイミングが最大となる帯域を動作帯域として選択するステップと、
(5)動作帯域のラスタライズ開始タイミングを計算するステップと、
(6)動作帯域のラスタライズ占有時間を印刷空き時間から除き、さらに動作帯域のマーキングを除去し、ステップ(4)に移行するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷メモリの必要量を低減可能な印刷制御方法。

【請求項4】
請求項1のステップ(6)および請求項3のステップ(5)に記載の、帯域のラスタライズ開始タイミングを計算するステップは、初期化されるべき帯域を動作帯域として、
(a)動作帯域のラスタライズ時間として必要な時間を設定し、現在の帯域を動作帯域として設定するステップと、
(b)現在の帯域の帯域番号が2未満か否か判定し、2未満であれば、動作帯域は前処理する必要があるとして、その動作帯域のラスタライズ開始タイミングを-1に設定し、請求項1のステップ(6)あるいは請求項3のステップ(5)を終了させ、2未満でなければ、次のステップに移行させるステップと、
(c) 現在の帯域の直前の帯域における印刷空き時間を、必要時間から減算するステップと、
(d)現在の帯域の直前の帯域を新規の現在帯域として設定し、印刷空き時間が0より大のときは(b)に移行させ、0以下のときは次のステップを実行させるステップと、
(e)上記直前の帯域の印刷開始タイミングに必要な間の絶対値をプラスしたものを動作帯域のラスタライズ開始タイミングとして設定するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1または3に記載の印刷メモリの必要量を低減可能な印刷制御方法。

【請求項5】
請求項1のステップ(9)および請求項3のステップ(6)において、動作帯域のラスタライズ占有時間を除くステップは、
(a)動作帯域のラスタライズ時間として必要時間を設定し、現在の帯域を動作帯域として設定するステップと、
(b) 現在の帯域の直前の帯域における印刷空き時間を、必要時間から減算するステップと、
(c)現在の帯域の直前の帯域の印刷空き時間を0に設定し、現在の帯域の直前の帯域を新規の現在帯域として設定し、必要時間が0より大のときには(b)に移行させ、必要時間が0以下のときには次のステップを実行させるステップと、
(d)現在の帯域の直前の帯域の空き時間を必要時間の絶対値として設定するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1または3に記載の印刷メモリの必要量を低減可能な印刷制御方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
分野
  • 処理操作;運輸
  • 物理学
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