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ページラスタライズの過程でマークを追加する方法

国内特許コード P150011630
掲載日 2015年3月30日
出願番号 特願2007-550661
公表番号 特表2008-527551
登録番号 特許第4555867号
出願日 平成18年1月12日(2006.1.12)
公表日 平成20年7月24日(2008.7.24)
登録日 平成22年7月23日(2010.7.23)
国際出願番号 CN2006000043
国際公開番号 WO2006076855
国際出願日 平成18年1月12日(2006.1.12)
国際公開日 平成18年7月27日(2006.7.27)
優先権データ
  • 200510001855.7 (2005.1.18) CN
発明者
  • 黄渭平
  • 康俊杰
出願人
  • ペキン ユニバーシティ ファウンダー グループ カンパニー リミテッド
  • 北京北大方正▲電▼子有限公司
  • 北京大学
発明の名称 ページラスタライズの過程でマークを追加する方法
発明の概要 本発明はコンピュータ画像処理技術の分野に関し、特に、ページラスタライズの過程でマークを追加する方法に関する。詳細には、ページの記述ファイルがラスタイメージング装置で出力されるとき、出力媒体上にマークを追加する方法である。ページの記述ファイルは、一般にPostScriptファイルすなわちPSファイル、およびPortable Document Format(PDF)ファイルすなわちPDFファイルである。従来技術では、ページの記述ファイルを出力する過程でマークを追加する方法には、互換性が低く速度が遅いといった欠点がある。本発明を適用すると、RIPでのページラスタライズの過程でページの記述ファイルに様々なマークを追加することができるようになる。これによって、ページの記述ファイルを予め走査する必要なしに、あらゆるPSファイルおよびPDFファイルにマークを追加することができる。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要



PostScript(すなわち、PS)は、コンピュータ画像処理技術においてページコンテンツを記述するためのプログラミング言語である。これは、アドビ社により開発され、テキスト、図形および画像を処理する大半のソフトウェアでページを記述するために広く用いられている。PSは、当分野の業界標準となっている。





Portable Document Format(すなわち、PDF)は、ページコンテンツを記述するための電子文書フォーマットであり、アドビ社によって開発された。通常、PDFファイルは、同一のページコンテンツに対して、PSファイルよりもファイルサイズが小さくなり、その構造もコンパクトになる。





ラスタ画像プロセッサ(すなわち、RIP:Raster Image Processor)は、PSまたはPDFで記述されたページを変換して画像を描画し、ラスタイメージング装置(例えば、写真植字機、コンピュータから印刷用刷版を直接作成する(computer-to-plate)装置およびプリンタ)に出力するプロセッサである。RIPシステムは、使いやすいグラフィカルインタフェースをユーザに提供するRIPユーザインタフェースと、PSまたはPDFでのページ記述を変換してビットマップを描画するRIPカーネルと、ラスタ装置にラスタビットマップを出力するドライバとを主に備える。





本発明における「マーク」という用語は、一般に、出力されるページの余白に追加される様々なマークのことを指している。例えば、視準マーク(collimating mark)、切り出しマーク(clipping mark)、ステップウェッジ(step wedge)、カラープレート名、縁(margent)、ジョブファイル名、出力時間、ページ番号、ユーザが定義するカスタマイズされたマークなどがある。





本発明における「ジョブファイル」という用語は、描画および印刷のためにRIP装置に渡されるページの記述ファイルのことを指す。一般に、ジョブファイルは、PSファイル、PDFファイル等である。以下では、「ジョブPS/PDFファイル」という用語はジョブファイルを指すものとする。





印刷分野において、色分解重ね刷りにはCMYK(すなわち、シアン、マゼンタ、黄色および黒の印刷インク)カラーモデルが用いられる。重ね刷りの定義は最終製品の品質に直接影響する。このため、通常、印刷されるページの周囲には視準マークが追加される。さらに、切り出しマーク、ステップウェッジなどの他のマークが追加されることもある。





一般に、マークを追加するには3つの方法がある。第1に、フロントエンドの刷版作成ソフトウェアにおいて、バックエンド出力により要求されるマークを直接配置する方法である。この結果、RIPにファイルされるジョブPS/PDFは配置されたマークを含むようになる。それらの配置されたマークは、実際にはRIPのページ内容の一部になっている。次に、ジョブPS/PDFファイルがRIPにファイルされる前に、ジョブファイルを前処理する方法である。この結果、マークを記述するPSストリームがページPSストリーム内に挿入される。こうすると、マークを記述するPSストリームが、実際には前処理されたジョブファイルの一部となる。これら2つの方法の共通する特徴は、RIPにファイルされるジョブPS/PDFファイルが既にマークを含んでいること、すなわち、RIPによりページがラスタライズされる前にページにマークが追加されており、RIPはマークを追加する責任がないことである。第3の方法は、ページビットマップ上に格納されたマークのビットマップをスプライスし、最終的なビットマップを生成する方法である。





上述の方法には全て限界がある。第1の方法では、オペレータは刷版の作成に詳しく、またバックエンドの出力装置とポスト印刷過程に精通していなければならない。その反対に、オペレータは、自らの作成した刷版を完成させるときにどのような種類のバックエンド出力装置やポスト印刷過程が使用されるかを知らないことがある。これは、いわゆる「編集と印刷を分離する」作業モデルである。すなわち、刷版の作成と編集とが切り離されている。このモデルでは、刷版の作成中にオペレータがマークを追加することができない。その代わり、バックエンド出力装置を操作するオペレータによってマークが追加されなければならない。





様々な既存の植字ソフトウェアによって生成されるPSファイルに第2の方法の前処理を適用することは困難である。特に、各ページのページ記述が独立していないような複数ページのPSファイルに対して適用することが困難である。前処理によってマークを加えるには、各ページのページ記述PSストリームの最後に、マークを記述したPSストリームを追加する必要がある。しかしながら、2つのPSストリームは互換性を有しておらず、その結果、前処理されたジョブファイルをRIPで正確に解釈することができなくなる。さらに、異なる植字ソフトウェアによって生成されるPSファイルのページ末尾の記号は、同一でない。したがって、前処理プログラムがジョブファイルのPSストリーム内でページ末尾の記号を発見することは困難である。そのためには、様々なソフトウェアまたは同一ソフトウェアの様々なバージョンによって生成されるPSファイルを特別に処理する必要がある。したがって、この方法では、あらゆるPSファイルにマークを追加するという問題を解決することができない。この方法のもう一つの欠点は、ジョブファイルを前もって走査する必要があるため、効率が低下することである。





上述の第3の方法は、第2の方法で生じる互換性の問題を解決する。しかし、第3の方法では、第2の方法よりも効率が低下する。これは、第3の方法は、最終的なビットマップを生成するために、ページビットマップ上にマークのビットマップをスプライスするからである。処理すべきビットマップのサイズは非常に大きくなり、高解像度のラスタ装置では特に大きくなる。

産業上の利用分野



本発明は、コンピュータ画像処理技術の分野に関し、特に、ページラスタライズ過程においてマークを追加する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ページラスタライズの過程でマークを追加する方法であって、
(1)PostScriptまたはPDFのジョブファイルをRIPに入力し、
(2)ジョブファイルにマークが加えられた後のページの拡大を計算し、ユーザにより選択されたマークのタイプを考慮してマークの記述ファイルを生成し、
(3)RIPがジョブファイルのページを解釈した後に、RIPの実行環境を切り替えてマークの記述ファイルを実行して、マークがページ内容に追加され組み込まれるようにし、
(4)マークの記述ファイルを実行した後に、RIPの実行環境を元に戻して次のページの解釈および実行に進むことを含み、
ステップ(3)におけるマークの追加はRIP内部でのページラスタライズの過程で実行され、元のページのサイズを考慮してマークが配置されることを特徴とする方法。

【請求項2】
ステップ(2)におけるマークには、視準マーク、切り出し線マーク、ステップウェッジ、色プレート名、縁、ジョブファイル名、出力時間、またはユーザ定義のカスタマイズされたマークが含まれることを特徴とする請求項1に記載のページラスタライズの過程でマークを追加する方法。

【請求項3】
ステップ(2)におけるマークの記述ファイルはPostScriptファイルであることを特徴とする請求項1または2に記載のページラスタライズの過程でマークを追加する方法。

【請求項4】
ステップ(3)および(4)において、RIPの状態がジョブファイルの実行とマークのPS記述ファイルの実行との間で切り替えられるとき、保護機構が使用されることを特徴とする請求項3に記載のページラスタライズの過程でマークを追加する方法。

【請求項5】
前記保護機構は、
(1)PS言語標準で定義されるシステム辞書「systemdict」、グローバル辞書「globaldict」およびユーザ辞書「userdict」を、RIPのカーネルの辞書スタックにプッシュし、
(2)PS言語標準で定義される保存演算子「save」を実行し、
(3)PS言語標準で定義される初期化グラフィックス状態演算子「initgraphics」を実行し、
(4)マークが追加されたジョブファイルのページの左下角に現在の座標の原点を設定しし、この座標の1/72.0インチの単位および方向は、PS言語標準で定義されるデフォルト座標のものと一致しており、
(5)マークが追加されたジョブファイルのページとして現在のクリッピングを設定し、
(6)マークが追加されたジョブファイルのページの左下角の点として現在の点を設定し、現在のパスを「empty」に設定し、
(7)パラメータをRIPのカーネルのオペランドスタックにプッシュし、
前記ジョブファイルが複合ファイルである場合、前記パラメータはマークを追加する前の元のページのサイズとブール値「偽」とを含み、
前記ジョブファイルが色前分離ファイルである場合、前記パラメータはマークを追加する前の元のページのサイズと、現在処理されている色プレート名列と、ブール値「真」とを含み、
(8)マークのPS記述ファイルを解釈して実行し、
(9)PS言語標準で定義される復元演算子「restore」を実行し、
(10)辞書スタックからユーザ辞書「userdict」、グローバル辞書「globaldict」およびシステム辞書「systemdict」を取り出し、
(11)ジョブファイルの次のページを順に実行するステップを含むことを特徴とする請求項4に記載のページラスタライズの過程でマークを追加する方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
分野
  • 物理学
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