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キラルジヒドロベンゾフラン類化合物の製造方法及びそれに使用する触媒

国内特許コード P150011663
掲載日 2015年3月30日
出願番号 特願2009-065439
公開番号 特開2009-227673
出願日 平成21年3月18日(2009.3.18)
公開日 平成21年10月8日(2009.10.8)
優先権データ
  • 200810034829.8 (2008.3.20) CN
発明者
  • 張 万斌
  • 張 勇健
  • 王 飛軍
出願人
  • 日本化学工業株式会社
  • 上海交通大学
発明の名称 キラルジヒドロベンゾフラン類化合物の製造方法及びそれに使用する触媒
発明の概要 【課題】化学工業技術分野におけるキラルジヒドロベンゾフラン類化合物を製造する方法及びそれに使用する触媒を提供すること。
【解決手段】本発明は一般式IIIで表される2-アリルフェノール類化合物を原料とし、軸性キラル金属錯体を触媒とし、反応溶媒中で、酸化剤が存在する条件下で反応させて、一般式IVで表されるキラルジヒドロベンゾフラン類化合物を製造するものである。本発明は軸性キラル金属錯体を触媒とし、非常に高い反応活性と99%にも達するエナンチオ選択性を有し、各種不斉触媒反応に応用できるものである。




【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要 軸性キラル配位子BINAPの金属ルテニウム錯体が、香料、医薬品、及びその中間体、例えば(-)-メントール、ナプロキセン、ビタミンE、モルヒネ及びカルバペネム等の中間体の合成への応用に成功して以来、新型の軸性キラル金属錯体の合成及び応用研究は不斉触媒の一つの主要な研究分野としてますます重視されるようになってきた。これまでに、既に大量の軸性キラル金属錯体が開発されてきており、各種反応への応用に成功している。

既存技術の文献の検索から、張緒穆教授らが以下の非特許文献1に発表した論文及びGuiry教授らが以下の非特許文献2に発表した論文において、彼らが軸性キラル金属錯体の設計開発に対して研究の概括を行ったことがわかる。これらの文献から、軸性キラル金属錯体の設計開発に以下のような欠点及び欠陥が存在していることがわかる。総合的に見るとここ十年来、軸性キラル金属触媒の開発では、いずれもまず軸性キラル配位子を得て、次に金属に配位させて軸性キラル金属触媒を得ている。原子経済の観点から見て、このような設計の配位子は以下のような比較的明確な限界を有している。光学的に純粋な軸性キラル配位子を得ることは比較的困難であり、往々にして大量のキラル分解試薬でラセミ配位子に対して分解を行うか、または複雑な分離手段を用いる必要がある。現在のビフェニル配位子設計の限界から、新たな設計概念を有する軸性キラル金属触媒の開発が重要になってきたことがわかる。

2-イソプロピル-2,3-ジヒドロベンゾフラン骨格を含む大部分の化合物は生理活性を有することが既に実証されている。一連の天然物及び合成薬物中にはいずれもその構造ユニットが含まれる。Wacker型環化反応が、オレフィン官能化でこのタイプのキラル化合物を合成する最も有効な方法の一つであり、複素環式化合物を合成する重要な方法でもあることが既に実証されている。しかし、現在開発されている軸性キラルビスオキサゾリン配位子は該反応の触媒作用において基質の適用性が劣るという問題があるため、新型の軸性キラル金属錯体を触媒として開発し、キラルジヒドロベンゾフラン類化合物を合成することは重要な現実的意義を有する。

産業上の利用分野 本発明は、化学工業技術分野の化合物の製造方法及びそれに使用する触媒に関するものであり、具体的にはキラルジヒドロベンゾフラン類化合物の製造方法及びそれに使用する触媒に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下の一般式IIIで表される2-アリルフェノール類化合物を原料とし、軸性キラル金属錯体を触媒とし、酸化剤が存在する条件下で、反応溶媒中で反応させることを特徴とする、以下の一般式IVで表されるキラルジヒドロベンゾフラン類化合物の製造方法。

【化1】




【請求項2】
前記反応溶媒が、アセトン、メタノール、エタノール、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、トリフルオロエタノールのうちの一種であることを特徴とする、請求項1に記載のキラルジヒドロベンゾフラン類化合物の製造方法。

【請求項3】
前記酸化剤が、酸素、過酸化水素水、p-ベンゾキノン、m-クロロ過安息香酸のうちの一種であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のキラルジヒドロベンゾフラン類化合物の製造方法。

【請求項4】
前記反応溶媒中で行う反応において、反応温度が0℃~100℃、反応時間が12時間~72時間であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のキラルジヒドロベンゾフラン類化合物の製造方法。

【請求項5】
前記軸性キラル金属錯体触媒の使用量が、一般式IIIで表される2-アリルフェノール類化合物に対して1~20mol%であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のキラルジヒドロベンゾフラン類化合物の製造方法。

【請求項6】
以下の一般式Iで表される単金属核2,2’,6,6’-テトラオキサゾリンビフェニル軸性キラル錯体(S,aS)又は以下の一般式IIで表される二金属核2,2’、6,6’-テトラオキサゾリンビフェニル軸性キラル錯体(S,aS)からなることを特徴とする、請求項1に記載のキラルジヒドロベンゾフラン類化合物の製造方法に使用する触媒。

【化2】




【化3】




【請求項7】
請求項6記載の触媒の製造方法であって、
2,2’,6,6’-テトラオキサゾリンビフェニルと金属イオンとモル比で1:0.5~3の割合で有機溶媒中に溶解し、10~60分撹拌することを特徴とする触媒の製造方法。

【請求項8】
前記有機溶媒が、アセトン、メタノール、エタノール、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、トリフルオロエタノールのうちの一種であることを特徴とする、請求項7に記載の触媒の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2009065439thum.jpg
出願権利状態 公開
分野
  • 化学;冶金
  • 処理操作;運輸
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