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テトラヒドロキノリン類化合物の製造方法

国内特許コード P150011670
掲載日 2015年3月30日
出願番号 特願2011-183674
公開番号 特開2012-106981
出願日 平成23年8月25日(2011.8.25)
公開日 平成24年6月7日(2012.6.7)
優先権データ
  • 201010551149.0 (2010.11.16) CN
発明者
  • 張 万斌
  • 江 峰
  • 呉 正興
出願人
  • 上海交通大学
  • 日本化学工業株式会社
発明の名称 テトラヒドロキノリン類化合物の製造方法
発明の概要 【課題】効率が高くコストが低いテトラヒドロキノリン類化合物の製造方法を提供すること。
【解決手段】二価のパラジウム塩の存在下で、下記一般式(1)で表される化合物と下記一般式(2)で表される銅塩とを溶媒中で反応させて、下記一般式(3)で表されるテトラヒドロキノリン類化合物を得る。下記一般式(1)~(3)中、Rは、水素、電子吸引基または電子供与基を表し、Rは、水素または電子吸引基を表し、Xは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素およびRCOO(Rはフッ素で置換されていてもよいメチル基を表す)から選択されるいずれか1種を表す。





【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要 テトラヒドロキノリン化合物は幾つかの天然産物および生物活性を有するある種の分子中に広範に存在している(非特許文献1)。例えば、抗腫瘍性抗生物質Dynemycinは、テトラヒドロキノリン上に形成され、それをコア構造とする分子である(非特許文献2および3)。

近年、テトラヒドロキノリン類化合物は、抗菌薬(非特許文献4)、抗真菌薬(非特許文献5)、または農薬(非特許+文献6)として広範に報告されている。また、テトラヒドロキノリン類化合物は、人類の疾病に関連する幾つかの酵素および受容体に対する阻害作用の故に、抗鬱病(非特許文献7)および抗糖尿病(非特許文献8)などの分野においても広範に注目されている。

そのうちで、テトラヒドロキノリン類化合物の1種である2-置換-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン類化合物は、さらに、選択的エストロゲン受容体調節物質(非特許文献9)およびコレステロールエステル転送タンパク阻害剤(非特許文献10)を設計するのに用いられている。これらの生物活性により、テトラヒドロキノリン類化合物は、エストロゲンの影響を受ける癌、およびコレステロールによって引き起こされる骨粗鬆症を治療する潜在的医薬になり得る。

テトラヒドロキノリン類化合物の合成に関してはすでに多くの報告がある(非特許文献11~13)。例えば、パラジウム触媒酸化法を用いて含窒素複素環を合成することが報告されているが、6員の含窒素複素環は触媒量のパラジウムの作用下では形成されにくい(非特許文献14)。Pd(II)触媒酸化法を用いてジヒドロキノリンが合成されたが、大多数の生成物は5員および6員複素環の混合物である(非特許文献15および16)。Pd(II)触媒酸化法を用いてキノリン類似体のみが合成されている(非特許文献17)。また、Cu(II)を酸化剤とするPd(II)触媒酸化反応を用いてテトラヒドロキノリン類化合物が合成されたが、得られたのはテトラヒドロキノリンとジヒドロインドールの混合物である(非特許文献18)。

産業上の利用分野 本発明はテトラヒドロキノリン類化合物の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
二価のパラジウム塩の存在下で、下記一般式(1)で表される化合物と下記一般式(2)で表される銅塩とを溶媒中で反応させて、下記一般式(3)で表されるテトラヒドロキノリン類化合物を得ることを特徴とする、テトラヒドロキノリン類化合物の製造方法。

【化1】




【請求項2】
Rが、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル基、およびメトキシ基から選択されるいずれか1種を表すことを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。

【請求項3】
1が、水素、アシル基、およびスルホニル基から選択されるいずれか1種を表すことを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。

【請求項4】
前記銅塩が、酢酸銅、臭化銅、塩化銅、ヨウ化銅およびトリフルオロ酢酸銅から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。

【請求項5】
前記二価のパラジウム塩が、酢酸パラジウム、塩化パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、臭化パラジウム、およびジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。

【請求項6】
前記溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、テトラヒドロフラン、アセトン、DMSO、DMF、NMP、アセトニトリル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、トルエン、キシレン、ベンゼン、およびトリフルオロメチルベンゼンから選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。

【請求項7】
さらに、添加剤の存在下で、前記一般式(1)で表される化合物と前記銅塩とを反応させることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。

【請求項8】
前記添加剤が、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、安息香酸、および酢酸から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項7に記載の製造方法。

【請求項9】
前記二価のパラジウム塩と前記一般式(1)で表される化合物とのモル比として、二価のパラジウム塩:一般式(1)で表される化合物=0.1:1~0.4:1であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の製造方法。

【請求項10】
前記銅塩と前記一般式(1)で表される化合物とのモル比として、銅塩:一般式(1)で表される化合物=1.2:1~4:1であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の製造方法。

【請求項11】
前記添加剤と前記一般式(1)で表される化合物とのモル比として、添加剤:一般式(1)で表される化合物=1.2:1~4:1であることを特徴とする、請求項7または8に記載の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
分野
  • 化学;冶金
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