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葯特異的遺伝子および該遺伝子のプロモーター、並びにそれらの利用

国内特許コード P05A007484
整理番号 植物バイオー175
掲載日 2005年9月21日
出願番号 特願2003-133691
公開番号 特開2004-337004
登録番号 特許第4210746号
出願日 平成15年5月12日(2003.5.12)
公開日 平成16年12月2日(2004.12.2)
登録日 平成20年11月7日(2008.11.7)
発明者
  • 小松 節子
  • 吉川 学
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 葯特異的遺伝子および該遺伝子のプロモーター、並びにそれらの利用
発明の概要 【課題】新規な葯特異的遺伝子および該遺伝子のプロモーター、並びにそれらの利用の提供を課題とする。
【解決手段】幼苗期イネをジベレリンで処理し、DNAマイクロアレイ解析法やプロテオーム解析法を利用して、発現が制御される遺伝子群やタンパク質群を検索した。その結果、8種類のβチューブリンが検出された。同定された8種類のチューブリンのうちOsTUB8は、葯で特異的な発現を示した。このためOsTUB8は、イネの雄性不稔に関与していることが示唆され、植物においてOsTUB8の発現を調節することにより、植物の稔性を改変することが考えられる。
また、OsTUB8のプロモーターは、葯特異的な活性を有すると考えられるため、葯特異的な遺伝子発現のためのツールとして高い利用価値を有すると言える。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要


雄性不稔作物には、花粉飛散による生態系への悪影響の回避、および品種改良を行う上での交配の簡便化等の産業上の重要性がある。つまり、植物の遺伝子組換え技術は、現在問題となりつつある食糧問題や環境問題を解決できる技術として期待されている。しかし、日本では健康や生態系への悪影響を不安視する消費者が多いため、遺伝子組換え作物を利用した食品等の商品化は抑制傾向にある。このような問題を解決するために、雄生不稔作出技術は重要な意味合いを持っている。一方、品種改良する上で別の株との交配が容易になるため、現在多くの作物で多数の雄生不稔系統が遺伝資源として選抜・保存されている。



このためこれまで雄性不稔作物の作出における数々の試みが行われてきている。例えば、すでに遺伝子組換えによって雄性不稔ナタネが実用化されている。カルシウム・カルモジュリン依存性プロテインキナーゼが花粉形成期に特異的に発現し、その遺伝子の発現を抑制した形質転換体においては、正常な発芽能をもつ花粉は形成されず植物は雄性不稔になることが報告されている(竹澤ら US Patent No.6,077,991 June,20,2000)。さらに、シロイヌナズナの液胞膜のプロトン輸送性ピロフォスファターゼ遺伝子の発現調節領域(プロモーター)に花粉特異的に遺伝子発現を調節している領域が検出され、この領域を利用して遺伝子発現を抑制した形質転換体は雄性不稔になることが報告されている(京都大学・佐藤 2002)。

産業上の利用分野


本発明は、葯特異的遺伝子および該遺伝子のプロモーター、並びにそれらの利用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記(a)または(b)に記載の単離されたDNA。
(a)配列番号2に記載されたアミノ酸配列をコードするDNA
(b)配列番号1に記載された塩基配列からなるDNA

【請求項2】
配列番号1に記載のDNAの転写産物と相補的なアンチセンスRNAをコードするDNA。

【請求項3】
請求項1に記載のDNAの転写産物を特異的に開裂するリボザイム活性を有するRNAをコードするDNA。

【請求項4】
植物細胞における発現時に、共抑制効果により、請求項1に記載のDNAの発現を抑制させるRNAをコードするDNA。

【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のDNAを含むベクター。

【請求項6】
請求項1から4のいずれかに記載のDNAまたは請求項5に記載のベクターが導入された形質転換植物細胞。

【請求項7】
請求項6に記載の形質転換植物細胞を含む形質転換植物体。

【請求項8】
請求項7に記載の形質転換植物体の子孫またはクローンである形質転換植物体。

【請求項9】
請求項7または8に記載の形質転換植物体の繁殖材料。

【請求項10】
葯特異的にプロモーター活性を有する、下記(a)または(b)に記載のDNA。
(a)配列番号3に記載された塩基配列からなるDNA
(b)配列番号3に記載された塩基配列の1または複数の塩基が置換、欠失、挿入および/または付加された塩基配列からなるDNA

【請求項11】
請求項10に記載のDNAを含むベクター。

【請求項12】
請求項10に記載のDNAの下流に任意の遺伝子が機能的に結合されている、請求項11に記載のベクター。

【請求項13】
請求項12に記載のベクターを保持する形質転換植物細胞。

【請求項14】
請求項13に記載の形質転換植物細胞を含む形質転換植物体。

【請求項15】
請求項14に記載の形質転換植物の子孫またはクローンである、形質転換植物体。

【請求項16】
請求項14または請求項15に記載の形質転換植物体の繁殖材料。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録


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