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鉄粉被覆稲種子の製造法

国内特許コード P05A007551
整理番号 食品-72
掲載日 2005年9月21日
出願番号 特願2004-000884
公開番号 特開2005-192458
登録番号 特許第4441645号
出願日 平成16年1月6日(2004.1.6)
公開日 平成17年7月21日(2005.7.21)
登録日 平成22年1月22日(2010.1.22)
発明者
  • 山内 稔
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 鉄粉被覆稲種子の製造法
発明の概要

【課題】 金属鉄粉の稲種子への付着、固化方法を改善し、比重の調整が容易であり、かつ機械的衝撃によっても崩壊し難い稲種子のコーティング方法を提供すること。
【解決手段】 金属鉄粉の酸化反応を促進することにより、稲種子表面に鉄粉を付着、固化させることを特徴とする鉄粉被覆稲種子の製造法、及び稲種子に鉄粉並びにその質量比で0.5~2%の硫酸塩(但し、硫酸カルシウムを除く)及び/又は塩化物、或いは0.5~35%の硫酸カルシウム及び/又はその水和物を加え、さらに水を添加して造粒し、水と酸素を供給して金属鉄粉の酸化反応を行うことにより、鉄粉を稲種子に付着、固化させた後、乾燥させることを特徴とする鉄粉被覆稲種子の製造法。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


米生産費を削減する目的で直播栽培の導入が試みられている。直播栽培には様々な栽培形態がある。その一つの例として、水田に播いた稲種子が、発芽生育中に、水中で浮かないように比重を高める鉄コーティング湛水直播栽培技術がある(例えば、非特許文献1参照)。この方法では、はじめにコーティング資材として稲種子に付着しやすい金属鉄粉を選定する。次に、皿型回転造粒機に乾燥稲種子、選定された鉄粉及び結合剤として焼セッコウ、即ち硫酸カルシウム0.5水和物を入れ、水をスプレーしながら造粒する。造粒した種子は造粒機から取り出し、底に網を張った網箱などに入れ薄く広げて、通風条件下で乾燥させた後、保存しておき、適期に湛水条件下で水田に播種する。
この方法は、農閑期に予め稲種子に鉄粉をコーティングしておくことができるので、省力化が可能である上に、水田において播種前後の強制的な落水を必要としないために、環境に優しく、しかも低コストである(例えば、非特許文献2参照)。




【非特許文献1】山内稔著 「湛水直播水稲における種子の鉄コーティングによる比重の増加と浮き苗回避」 日本作物学会紀事71巻(別1号)p.150-151、2002年

【非特許文献2】インターネットホームページ 近畿中国四国農業研究センター プレスリリースhttp://ss.cgk.affrc.go.jp/top.html http://ss.cgk.affrc.go.jp/tetu/tetucoat.htm http://ss.cgk.affrc.go.jp/tetu/01.html http://ss.cgk.affrc.go.jp/tetu/tetu2.htm



さらに、上記技術に類似した栽培方法として、酸化鉄粉を稲種子にコーティングして、これを代掻き後落水した水田に播く技術がある。これは、酸素供給剤を催芽した稲種子にコーティングして播種するという従前の技術に対して、生産費削減のため、安価な酸化鉄粉を稲催芽種子に、カルボキシメチルセルロースを結合剤としてコーティングし、落水条件下で播種するものである(例えば、非特許文献3参照)。




【非特許文献3】北野順一、中山幸則、神田幸英 「水稲湛水散播栽培における酸化鉄粉被覆種子の出芽苗立ち」 日本作物学会紀事70巻(別2号)p.71-72、2001年

産業上の利用分野


本発明は、水稲の湛水直播栽培に用いる鉄粉被覆稲種子の製造法に関する。詳しくは、金属鉄粉の酸化反応を促進することにより、稲種子表面に鉄粉を付着、固化させることを特徴とする鉄粉被覆稲種子の製造法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
稲種子に、鉄粉、並びに鉄粉に対する質量比で0.5~2%の硫酸塩(但し、硫酸カルシウムは除く)及び/又は塩化物を加え、さらに水を添加して造粒し、水と酸素を供給して金属鉄粉の酸化反応によって生成した錆により、鉄粉を稲種子に付着、固化させた後、乾燥させることを特徴とする鉄粉被覆稲種子の製造法。

【請求項2】
硫酸塩及び/又は塩化物が、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム及びこれらの水和物から選ばれた1種又は2種以上である請求項1に記載の鉄粉被覆稲種子の製造法。

【請求項3】
稲種子に、鉄粉、並びに鉄粉に対する質量比で0.5~35%の硫酸カルシウム及び/又はその水和物を加え、さらに水を添加して造粒し、水と酸素を供給して金属鉄粉の酸化反応によって生成した錆により、鉄粉を稲種子に付着、固化させた後、乾燥させることを特徴とする鉄粉被覆稲種子の製造法。

【請求項4】
鉄粉にシリカゲル及び/又は農薬を混合して使用することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の鉄粉被覆稲種子の製造法。

【請求項5】
金属鉄粉の酸化反応によって生成した錆により、稲種子表面に鉄粉を付着させた後、硫酸カルシウム又はその水和物を加えて鉄粉の外層に該硫酸カルシウム又はその水和物の層を形成させることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の鉄粉被覆稲種子の製造法。
産業区分
  • 農林
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2004000884thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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