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魚体に薬剤を注入する方法及びその方法に使用する器具類

国内特許コード P05A007594
整理番号 化学・薬品-133
掲載日 2005年9月21日
出願番号 特願平11-009105
公開番号 特開2000-201558
登録番号 特許第3682523号
出願日 平成11年1月18日(1999.1.18)
公開日 平成12年7月25日(2000.7.25)
登録日 平成17年6月3日(2005.6.3)
発明者
  • 中野 秀樹
  • 松永 浩昌
出願人
  • 国立研究開発法人水産研究・教育機構
発明の名称 魚体に薬剤を注入する方法及びその方法に使用する器具類
発明の概要 【課題】 魚体の1箇所に、瞬時に魚体に薬剤を注入する器具と標識とを取り付けることができ、必要以上に魚体を傷つけたり弱らせたりすることもなく、大型の魚類や凶暴性のある魚類にも応用できる安全な薬剤注入方法とそれに使用する器具類の提供。
【解決手段】 先端を後端よりも細く尖らせた平板状の矢じり部と、該矢じり部の最大幅よりも小径で該矢じり部の後端に嵌合させてあり少なくとも1箇所に開口部を有するパイプ状の薬剤充填管と、該薬剤充填管の背面に回動自在に取り付けた細長い標識とからなる魚体内に薬剤を注入する器具。及び該器具の薬剤充填管をスライド可能に支持するパイプ状の発射管と、該発射管を嵌合してある棒状の投擲部と、該器具が脱落しないようにその標識を係止する標識係止手段とからなる魚体に薬剤を注入する器具の発射用具。並びに該器具を脱落しないように該発射管に内装して該器具を魚体の皮下に穿刺して取り付け、魚体に薬剤を注入する方法。
従来技術、競合技術の概要


従来から、大型魚類に取り付ける標識としては、米国のFLOY TAG & MFG.COMPANYのステンレス・ダートタグが知られていて、主としてカジキ類やサメ類などに使用されている。また特開平8-89120や同8-89121にも、ブリやハマチなどの回遊魚に用いるのに適した魚類用標識が開示されている。しかし、これらの標識用器具は、魚体に標識を取り付けるだけのものであって、魚体に薬剤を注入する器具やそれを取り付ける方法については、特別なものは開発されていない。わずかに、沿岸性のサメや小型のサメ或いはカジキ類を対象として、注射器を用いて薬液を注入する方法が知られている程度である。



すなわち従来から、魚類の年齢や成長の度合いを解析するデータを収集するために、先端に長い注射針を取り付けた注射器を内蔵する注入装置を用いて、カジキ類などの体内にテトラサイクリン溶液を注入し、また、その標識として同時に魚体の別の部位に上記のステンレス・ダートタグを突き刺して取り付ける方法が採用されている(FISHERY BULLETIN: VOL.85,No.3.1987)。



しかしながら、このような注射器を用いる薬液注射方法は、魚体に薬液を注入するのに時間がかるため、途中で注射針が折れたり、逃げられたりすることがある。そこで、魚体を一旦船上に引き上げて、薬液を注入している間は動かないように押さえていることになるが、そうすると捕獲した魚体が弱ってしまうので、生残率が低下する。またサメ類の場合は皮膚が硬く、注射針程度ではなかなか瞬時には突き刺すことができないし、危険でもある。このような事情から、従来の薬液注射方法は、大型で活発な魚類や凶暴な魚類の場合には、応用することが難しい。したがってマグロ延縄で混獲される外洋性のサメ類など、年齢や成長、回遊の状況などに関するデータが必要とされているにもかかわらず、薬剤を注入する方法によるデータ収集は、従来の薬液注射方法はもちろん経口投与法によっても、ほとんど行なわれていない。
また従来の薬液注射方法では、薬液の注射と標識の取り付けとは、同時に行なわれるにしても、魚体の別々の部位を穿刺することになるため、その分さらに魚体を弱らせてしまうという問題もある。

産業上の利用分野


本発明は、魚体に薬剤を注入する方法とその方法に使用する器具類に関する。本発明は、魚体の年齢、成長の程度、回遊の状態など魚類の研究に必要なデータの収集に活用することができ、また魚類の疾病の治療や催熟ホルモンの投与などにも応用することができる。本発明は、サメ類、マグロ類又はカジキ類などの大型の魚類ないし凶暴性のある魚類への薬剤注入用として特に有用である。

特許請求の範囲 【請求項1】
先端を後端よりも細く尖らせた平板状の矢じり部と該矢じり部の後端に結合させ粉状の薬剤を充填してあり少なくとも1箇所に開口部を有すパイプ状の薬剤充填管と該薬剤充填管に取り付けた標識とからなる魚体に薬剤を注入する器具を、脱落しないように発射管に内装して該器具を魚体の皮下に穿刺して取り付け、魚体に薬剤を注入する方法。

【請求項2】
薬剤として蛍光性物質を使用する請求項1に記載の魚体に薬剤を注入する方法。

【請求項3】
サメ類、マグロ類又はカジキ類を対象とする請求項1又は請求項2に記載の魚体に薬剤を注入する方法。

【請求項4】
先端を後端よりも細く尖らせた平板状の矢じり部と該矢じり部の後端に結合させ粉状の薬剤を充填してあり少なくとも1箇所に開口部を有するパイプ状の薬剤充填管と該薬剤充填管に取り付けた標識とからなる魚体に薬剤を注入する器具を魚体に取り付けるための用具であって、該薬剤充填管をスライド可能に支持するパイプ状の発射管と、該発射管を嵌合してある棒状の投擲部と、該器具が脱落しないようにその標識を係止する標識係止手段とからなる魚体に薬剤を注入する器具の発射用具。

【請求項5】
先端を後端よりも細く尖らせた平板状の矢じり部と、該矢じり部の最大幅よりも小径で該矢じり部の後端に嵌合させてあり少なくとも1箇所に開口部を有するパイプ状の薬剤充填管と、該薬剤充填管の背面に回動自在に取り付けた細長い標識とからなる魚体に薬剤を注入する器具。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP1999009105thum.jpg
出願権利状態 登録


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