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ミジンコとイトミミズを含む培養系

国内特許コード P05A007598
整理番号 NIRS-188
掲載日 2005年9月22日
出願番号 特願2003-376040
公開番号 特開2005-137236
登録番号 特許第4228074号
出願日 平成15年11月5日(2003.11.5)
公開日 平成17年6月2日(2005.6.2)
登録日 平成20年12月12日(2008.12.12)
発明者
  • 柳澤 啓
出願人
  • 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
発明の名称 ミジンコとイトミミズを含む培養系
発明の概要 【課題】 環境保護技術の研究、有害因子や有害物質の生物に対する毒性を長期間曝露して試験するのに有用な培養系、その維持方法、及び上記培養系を利用して化学的及び/又は物理的刺激が環境に与える影響を評価する方法を提供すること。
【解決手段】 ミジンコ、イトミミズ、動物プランクトン及び/又は植物プランクトン、腐朽有機物質及び水を含む培養系、これを15~30℃で、照明下に保持することを特徴とする該培養系の維持方法、該培養系に、化学的及び/又は物理的刺激を与え、15~30℃で、照明下に保持し、所定期間経過後に、ミジンコ及び/又はイトミミズの生息状態を観察し、該化学的又は物理的刺激が環境に与える影響を評価する方法。
従来技術、競合技術の概要


工場廃水などに含まれる物質で有害作用が予想される産業廃棄物を環境中に放出する際には、環境に及ぼす影響を予測するために生物に対する毒性を試験する必要がある。こうした試験には実際に水中で生活する生物を用いた試験が行なわれている。OECDにおける生態影響試験法はこのような目的で開発された方法であり我が国においても各種有害物質の毒性を評価する方法として導入が検討されている(非特許文献1及び2参照)。
このうちミジンコ類急性遊泳阻害試験は、ミジンコが毒物に対して感受性が高い事を利用した簡便な試験法であるため、その試験キットが市販されている。この方法で毒性試験を行うと毒物添加後、24時間後、48時間後の観察結果より毒性が評価される。他にミジンコ類繁殖試験法が知られているが、これは親ミジンコの生死と状態および仔ミジンコの数と状態を観測する方法で試験期間は最長21日である。
しかし、上記の方法ではミジンコが数日で死ぬような毒物あるいは数週間で影響が現れる場合のみ生殖能力への影響等が観測される。これに対し短期間の曝露では影響が現れにくい低濃度の有害物質あるいは低線量の放射線照射の影響、さらにそれらの影響の世代継承を観測するためには、数ヶ月あるいはそれ以上の期間継続して飼育する必要がある。



【非特許文献1】
OECD GUIDELINES FOR THE TESTING OF CHEMICALS (http://www1.oecd.org/ehs/test/Biotec.htm)
【非特許文献2】
OECD (1999):Environmental Health & Safety News, No.9

産業上の利用分野


本発明は、ミジンコとイトミミズを含む培養系に関するものである。さらに詳細には、環境保護技術の研究、有害因子や有害物質の生物に対する毒性を長期間曝露して試験するのに有用な培養系、実験系に関するものであり、環境科学、農学、生態学に応用しうる新規な培養系に関する。本発明はさらに、上記培養系の維持方法、上記培養系を利用して被験物質が環境に与える影響を評価する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ミジンコ、イトミミズ、動物プランクトン及び/又は植物プランクトン、腐朽有機物質及び水を含む培養系であって、
培養系5リットル当たり、腐朽有機物質を乾燥質量で0.2~1.0質量%加え、これにイトミミズを20~30匹とミジンコを20~30匹入れ、15~30℃で、2000~50000ルックスの照明を、昼夜連続で、又は昼間のみ照射する条件下で、1ヶ月から6ヶ月培養することにより確立され、
平衡状態に於いてイトミミズ200~500匹、ミジンコ300~1000匹を含み、
空気に開放されており、自然蒸発により減少する水分を補充し、上記照明下で上記温度に保持することによりミジンコとイトミミズが世代交代しながら維持される培養系。

【請求項2】
請求項1記載の培養系を15~30℃で、2000~50000ルックスの照明を、昼夜連続で、又は昼間のみ照射する条件下で保持することを特徴とする培養系の維持方法。

【請求項3】
請求項1記載の培養系に、化学的及び/又は物理的刺激を与え、15~30℃で、2000~50000ルックスの照明を、昼夜連続で、又は昼間のみ照射する条件下で保持し、所定期間経過後に、ミジンコ及び/又はイトミミズの生息状態を観察し、該化学的又は物理的刺激が環境に与える影響を評価する方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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