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穀物種子抽出物およびその用途

国内特許コード P05A007634
整理番号 KANDAI-53
掲載日 2005年11月11日
出願番号 特願2003-338163
公開番号 特開2005-104875
登録番号 特許第4547545号
出願日 平成15年9月29日(2003.9.29)
公開日 平成17年4月21日(2005.4.21)
登録日 平成22年7月16日(2010.7.16)
発明者
  • 河原 秀久
  • 小幡 斉
出願人
  • 学校法人 関西大学
発明の名称 穀物種子抽出物およびその用途
発明の概要

【課題】 食品の風味を損なうことなく、簡単に澱粉の老化を防止できる澱粉老化防止剤を提供する。
【解決手段】 不凍タンパク質を葉に蓄積する穀物種子を1週間以上4℃以下の低温状態で保存し、前記穀物種子から水性溶媒を用いて抽出される抽出物を澱粉老化防止剤とする。この抽出物は、澱粉老化防止作用に加え、保水作用を有する。しかし、不凍活性は有しない。前記穀物種子としては、冬ライ麦および春小麦などが使用できる。
【選択図】 なし

従来技術、競合技術の概要


澱粉は、水分と共に加熱されると、その水分を吸収してふくらみ、「糊化」を起こす。この特性は、うどん、パン等の各種の食品等に幅広く利用されている。しかし、製造後時間が経過した澱粉糊には「老化」という現象がみられ、具体的には、保水性の低下、食品の固化、ゲルの脆弱化、離水や消化率の低下等といった現象を引き起こし、食品の品質のみならず商品価値の低下を招来する。



澱粉の老化を防止するため、急速冷凍法、界面活性剤、βアミラーゼやトレハロース等の添加剤の利用などが従来から試みられている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10参照。)。



しかしながら、従来の澱粉老化防止方法には、以下に挙げるような問題がある。例えば、急速冷凍法では、特別な装置や設備を必要とするという問題があり、界面活性剤を利用する方法では、食品に異味または異臭を感じるという問題がある。また、β-アミラーゼを添加する方法では、製造工程における温度管理を厳密に行なう必要があり、また澱粉質本来の食感が失われるという問題がある。トレハロースを添加する方法では、澱粉食品の風味が変わってしまうという問題がある。これらのことから、特別な設備を必要とすることなく、また澱粉食品の風味等を損なうことが少ない簡単な澱粉の老化防止方法が切望されていた。

【特許文献1】特開昭58-086050号公報

【特許文献2】特開昭60-199355号公報

【特許文献3】特開昭63-267246号公報

【特許文献4】特開昭64-060341号公報

【特許文献5】特開昭64-080447号公報

【特許文献6】特開平02-035049号公報

【特許文献7】特開平03-061459号公報

【特許文献8】特開平07-079689号公報

【特許文献9】特開平08-242784号公報

【特許文献10】特開平11-042057号公報

産業上の利用分野


本発明は、穀物種子抽出物およびその用途に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
不凍タンパク質を葉に蓄積する穀物種子からの抽出物であって、
前記穀物種子が、冬ライ麦、春小麦、冬小麦、春ライ麦、冬大麦及び春オート麦のいずれか一つの種子であり、
前記穀物種子を1週間以上、-80℃~4℃の低温状態で保存し、前記穀物種子からpH5.0~8.0の緩衝液を用いて抽出される抽出物。

【請求項2】
穀物種子が、冬ライ麦、冬小麦および春小麦のいずれか一つの種子である請求項1記載の抽出物。

【請求項3】
穀物種子の保存期間が、1~5週間である請求項1または2記載の抽出物。

【請求項4】
緩衝液が、リン酸緩衝液である請求項1から3のいずれかに記載の抽出物。

【請求項5】
その形態が、液状、ゲル状、固体状若しくは粉状である請求項1から4のいずれかに記載の抽出物。

【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の抽出物を含む澱粉老化防止剤。

【請求項7】
請求項6記載の澱粉老化防止剤を含む澱粉食品。

【請求項8】
冷蔵用若しくは冷凍用である請求項7記載の澱粉食品。

【請求項9】
おにぎり、うどん、米飯、餅、団子、パン、パン生地、パスタ、パスタ生地、パイ、パイ生地、洋菓子および和菓子からなる群から選択される少なくとも一つである請求項7または8記載の澱粉食品。

【請求項10】
請求項1から5のいずれかに記載の抽出物を含む保水剤。

【請求項11】
請求項10記載の保水剤を含む食品添加物。

【請求項12】
請求項10記載の保水剤を含む化粧品。
産業区分
  • 有機化合物
  • 食品
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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