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水中航走体引留装置

国内特許コード P05A008086
整理番号 1797
掲載日 2005年12月2日
出願番号 特願平11-222494
公開番号 特開2001-048089
登録番号 特許第3068618号
出願日 平成11年8月5日(1999.8.5)
公開日 平成13年2月20日(2001.2.20)
登録日 平成12年5月19日(2000.5.19)
発明者
  • 三上 宏幸
  • 花▲崎▼ 一郎
出願人
  • 防衛装備庁長官
発明の名称 水中航走体引留装置
発明の概要 【課題】 水中航走体を投入・揚収するための水中航走体引留装置に関する。
【解決手段】 ガイド11に穿設された開口部18を通過して外部に突出させた引留金物21を具えた走行台車14、ガイド11内に収納され、走行台車11を中央部と船尾部の間で移動させる引張バネ、下端部が引留金物21に枢着されて倒立自在にされ、走行する走行台車14の移動に応じて、開口27から内部に導入された誘導線5を内部で自在に摺動させ、水中航走体1の重心点近傍の引出位置と開口27との間の誘導線5の長さを自在に調整できる外皮25を有する引留部26を設けるものとした。
従来技術、競合技術の概要


母船との間に介装された誘導線により送信される信号にもとずき、水中を航走するとともに、航走時に水中で得られるデータを誘導線により、逆に母船に送信し、海底の状況を含む水中の状況を母船上で検出できるようにした水中航走体が従来から使用されている。また、このような水中航走体においては、水中への投入、揚収時、特に水中航走体を水中から母船へ揚収するとき、母船との間に介装された誘導線を利用して、水中航走体をクレーン等が設けられた母船の揚収位置近傍に引き留めるばかりでなく、クレーン等に設けた投入揚収装置を、水中航走体に設けた吊下部に自動的に接続させるようにして、投入揚収装置と吊下部との接続のための作業員の水中作業を必要とすることなく、水中航走体を水中から母船へ揚収できるようにしたものもある。
図2は、このような母船2との間に誘導線5を介装した水中航走体1を水中に投入して、航走させている状態を示す全体図、図3は水中から水中航走体1を甲板上に揚収し、又は甲板上から水中航走体1を水中に投入している状態を示す図である。
図に示すように、水中航走体1は母船2上に搭載されて航走海域まで移送された後、母船2の甲板6上に設置された、投入揚収装置としてのクレーン3の吊上げワイヤ7の先端に係着された吊下部としての投入揚収要具8に、水中航走体1の重心点の外表面上方に設けた引留部10が結合され、吊上げワイヤ7の巻出しにより、海面4上まで吊り下ろされて水中に投入された後、引留部10と投入揚収要具8との結合を解除した後、水中を航走し、水中航走体1に課されたミッションを達成するようにしている。
この水中航走体1と母船2との間は、誘導線5で連結されており、水中航走体1の航走に応じて、換言すれば、水中航走体1の航走に応じて誘導線5に負荷される張力に対応して、クレーン3の基端部に設けたドラム9から誘導線5を巻き出しながら水中を航走し、ミッション達成に必要な水域、水深へ水中航走体1を航走させる。
すなわち、この誘導線5によって、母船2から水中航走体1の航走に必要な制御信号等が水中航走体1へ伝達されるとともに、逆に、水中航走体1に設けたセンサ若しくはカメラ等により検出された水中の状況等の検出信号が母船2に伝達され、検出信号の一部、例えば、航走海域における水流の速度、方向を水中航走体1を航走させる制御信号にフィードバックすることにより、水中航走体1を正確にミッション達成に必要な水域、水深若しくは海底の近傍へ誘導して、水中航走体1に要求されているミッション、例えば、深い水深における海底の状況等を誘導線5を介して母船2へ伝送して検出する等、確実に達成させるようにしている。
さらに、水中航走を終えた水中航走体1は、投入揚収要具8を通過させて水中航走体1に連結され、信号の授受を行うようにした誘導線5をドラム9で巻き取ることにより、クレーン3で吊下された投入揚収要具8の直下に移動させ、水中航走体1の引留部10を吊上げワイヤ7で降下させた投入揚収要具8に係合させた後、吊上げワイヤ7を巻き上げることによって、水中航走体1は、甲板6上に揚収することができる。
上述したような水中航走体1の投入・揚収時には、水中航走体1の重心点近傍を吊り、投入・揚収することが望ましく、また上述したように、水中航走体1の引留部10から水中航走体1に連結される誘導線5が出るようにしておけば、投入揚収要具8の引留部10へのアクセスが誘導線5をガイドとして利用してなされるので容易になり、荒天時等においても、水中航走体1の投入・揚収作業を短時間で行うことができる。
しかしながら、上述したように、上方から降下させる投入揚収要具8の引留部10へのアクセスを容易にするため、さらに、投入・揚収時の水中航走体1の吊下げ状態を好ましい姿勢で行うために、引留部10を水中航走体1の重心点直上の外表面に設置するようにすると、母船2と連結される誘導線5は、航走時において、図2に示すように水中航走体1の背中から水中へ出る形となり、水中航走体1の航走時に水中航走体1の外周辺を流れる水流の影響を強く受け、運動性能、特に、ピッチング運動及び旋回性能に悪影響を及ぼすようになるとともに、水中航走体1の航走時に抵抗が増加して、水中航走体1の高速化が阻害され、ミッション達成に長時間要するようになるという不具合がある。
この不具合を解消して、運動性能を向上させ、また抵抗を低減するには、母船2と水中航走体1と間に介装される誘導線5を重心点近傍の背中からではなく、水中航走体1の船尾部から水中に出すようにすることが望ましく、このように、船尾部から誘導線5を水中に引き出すようにした水中航走体も開発されている。
しかしながら、このように、誘導線5を水中航走体1の船尾部から外部に出すようにすると、水中航走体1から水中に引き出される誘導線5が水中航走体1から出る位置は、固定された特定位置からしかできないため、上述した説明から明らかなように、投入揚収要具8の水中航走体1の吊り下げに最も好ましい、重心点近傍の直上に設ける引留部10へのアクセスが、誘導線5をガイドにして行うことができなくなり、投入揚収要具8と引留部10との係合が困難になるという、新たな不具合が発生する。

産業上の利用分野


本発明は、母船から誘導線を介して送信される信号にもとずき、水中を航走させるようにした水中航走体を、母船から水中へ投入するとき、若しくは水中から母船へ揚収するとき、水中航走体を投入・揚収するためのクレーン等が設けられた母船の揚収位置近傍に引き留め、投入・揚収することができるとともに、水中航走体の航走時には、航走周辺の流れの影響を小さくして、水中航走体の航走性能を向上させ、さらには、水中航走体の高速化を達成できる水中航走体引留装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
誘導線を介して連結され、母船との間で情報の伝達を行いながら水中を航走させるようにした水中航走体を、前記母船から水中に投入するとき、若しくは水中から前記母船へ揚収するとき、前記母船の揚収位置近傍に引き留め、投入、揚収するための水中航走体引留装置において、前記水中航走体の外表面に沿って中央部から船尾部へ向けて敷設され、上方に開口部が穿設されたガイドと、前記ガイドの内部を自在に走行し、前記ガイドの開口部を介して外部に引留金物を突出させた走行台車と、前記ガイド内に収納され、前記誘導線に負荷される張力により船尾部へ移動した前記走行台車を、張力の低減時に中央部へ引き戻すように付勢する引張バネと、下端部が前記引留金物に枢着されて倒立自在にされ、枢着部の上方に開口が設けられ、前記誘導線が前記開口から内部に導入されて上端部へ貫通するとともに、導入された前記誘導線が内部を自在に摺動できるようにした外皮を備えた引留部とを設けたことを特徴とする水中航走体引留装置。
国際特許分類(IPC)
画像

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出願権利状態 登録
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