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移乗支援機構、この移乗支援機構を備えた担架及びベッド

国内特許コード P05P003808
掲載日 2006年1月13日
出願番号 特願2004-124733
公開番号 特開2005-304735
登録番号 特許第4415149号
出願日 平成16年4月20日(2004.4.20)
公開日 平成17年11月4日(2005.11.4)
登録日 平成21年12月4日(2009.12.4)
発明者
  • 山本 透
  • 黒住 亮太
出願人
  • 学校法人広島大学
発明の名称 移乗支援機構、この移乗支援機構を備えた担架及びベッド
発明の概要

【課題】 被介護者を移乗する際に、介護者及び被介護者の負担を軽減する、コンパクトかつ簡単な機構により実現できる移乗補助機構を提供する。
【解決手段】 本発明の移乗補助板10は、板状の本体13の被介護者を載せる面上で平行移動可能なベルト部11を備えている。このベルト部11が回転することによって、被介護者を載せる面が本体13に対して平行移動し、移乗支援板10を被介護者の下に差し入れる際に被介護者との摩擦を吸収する。これにより、スムーズに移乗支援板10を被介護者の下に差し入れることができるから、被介護者及び介護者の負担の軽減が実現される。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


高齢社会に突入した現在、加齢及びその他の要因により障害を持ち、介護者の支援を受けて生活をする必要のある人々の比率は確実に増加しているという現状がある。同時に一般家庭においては介護者の高齢化も進み、高齢者が高齢者を介護する、老老介護も現実のものとなってきている。また施設等でも、被介護者の増加により、介護者一人あたりの負担が増加している。



一方で、福祉介護における考え方が社会に浸透する動きが進む中で、福祉による生活の質の向上が求められている。また経済的には、介護保険の導入により、介護サービスの選択の自由度が向上する一方、介護サービスが一部個人の負担を要する形になっている。他方で、情報技術(IT)等の技術の発展は目覚ましいものがあり、福祉機器においてもその技術が導入され、より高性能な機器が研究開発されている。



このような社会的な動きを背景として、介護の現場において、介助作業の中でも特にベッドから車椅子等への移乗を行うことが、介護者にとって肉体的な負担を強いられる作業として問題となっている。一般家庭ではもちろんのこと、施設において若く体力のある介護者でも、移乗介助によって腰を痛め、健康上の問題を抱える場合が多く、負担の軽減が求められている。高齢社会に突入した現在、さらに高齢者の比率が高まり、老老介護などが現実化する中、介護の現場において、移乗における介護者の負担を軽減することの重要性がますます大きくなるものと考えられる。



現状における従来のベッドから車椅子への移乗支援方法を分類すると、まず移乗の形態としては、主に、下記(1)~(4)の方法が挙げられる。
(1)ベッド又は車椅子から立ち上がって移乗する立位移乗。
(2)座ったままで移乗する座位移乗。
(3)介護リフト等を用いる持ち上げ移乗。
(4)水平にリクライニングする車椅子とベッドとの高さを調整し、被介護者が寝た状態の被介護者を持ち上げてずらしたり転がしたりする移乗。



上記(1)の立位移乗及び(2)の座位移乗(例えば、特許文献1参照)は、被介護者がつかまって体を支える補助具や、スライディングボードなどの機器を用い、高さ調節機構を備えたベッド、アームレストやレッグサポートが邪魔にならないように着脱機構を備えている車椅子を使用することにより行うものであり、被介護者がある程度自立的に動作可能であることが前提となっている。



一方、自立的な動作が困難な被介護者の移乗は、リフト等を用いる上記(3)の持ち上げ移乗(例えば、特許文献2、3参照)又は(4)の車椅子とベッドとの高さ調整による移乗、により行われているのが現状である。

【特許文献1】日本公開特許公報 特開2003-79678(公開日:2003年3月18日)

【特許文献2】日本特許公報 特公平3-8772(公告日:1991年2月6日)

【特許文献3】日本公開特許公報 特開平8-224278(公開日:1996年9月3日)

産業上の利用分野


本発明は、ベッドから車椅子などへの被介護者の移乗における負担を軽減する、移乗支援機構、この移乗支援機構を備えた担架及びベッドに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
被介護者をその上に載せて移動させる移乗機構であって、
1つの板状の本体と、
上記本体を囲み、被介護者を上記移乗機構に移乗する際における上記移乗機構の移動方向と平行な方向に、上記本体の被介護者を載せる面に対して相対移動可能な複数の第1のベルト部と、
上記本体の被介護者を載せる面の裏面に、上記移動方向と平行な方向に、上記裏面に対して相対移動可能な複数の第2のベルト部とを備え、
上記第1及び第2のベルト部は、上記移動方向と略直交する方向に、交互に配設されており、
且つ上記被介護者を移動させる際に当該被介護者が上記第1のベルト上に載るように、上記第2のベルト部と被介護者との間に上記本体が位置し、
上記第2のベルト部は、上記裏面に対して相対移動することにより、上記移乗機構を移動させることを特徴とする移乗支援機構。

【請求項2】
の長手方向が、上記複数の第1及び第2のベルト部が配設されている方向と略一致するように設けられている、上記第1のベルト及び/又は第2のベルト部を駆動する駆動軸を備え、
当該駆動軸が、第1のベルト部の被介護者を載せる面、及び第2のベルト部の内側面と接していることを特徴とする請求項に記載の移乗支援機構。

【請求項3】
上記駆動軸が、その長手方向に上記本体に対して相対移動可能であり、上記第1のベルト部と同数の自由回転部と、上記第2のベルト部と同数の一体回転部とを備えており、
上記一体回転部と上記駆動軸とが一体となって回転し、
上記自由回転部の長手方向の長さは、上記駆動軸の回動方向と略直交方向の第1のベルト部の幅以上であり、上記一体回転部の長手方向の長さが、回動方向と略直交方向の第2のベルト部の幅以下であることを特徴とする請求項に記載の移乗支援機構。

【請求項4】
上記移乗支援機構の長手方向に平行な側面の一方の略中央に第1のヒンジ部を備えており、
上記移乗支援機構の長手方向略中央のヒンジ部以外の部分が離接可能であることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の移乗支援機構。

【請求項5】
上記移乗支援機構の長手方向の略中央を屈曲可能とする第2のヒンジ部を備えていること特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の移乗支援機構。

【請求項6】
請求項1~のいずれか1項に記載の移乗支援機構を備えていることを特徴とする担架。

【請求項7】
請求項1~のいずれか1項に記載の移乗支援機構を備えていることを特徴とする移乗支援機構搭載ベッド。
産業区分
  • 治療衛生
  • 工業用ロボット
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2004124733thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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