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ダイズ由来ペプチド混合物およびその利用

国内特許コード P05A008274
整理番号 298
掲載日 2006年2月24日
出願番号 特願2004-016281
公開番号 特開2005-206545
登録番号 特許第4001239号
出願日 平成16年1月23日(2004.1.23)
公開日 平成17年8月4日(2005.8.4)
登録日 平成19年8月24日(2007.8.24)
発明者
  • 森山 達哉
  • 丸山 伸之
  • 前渕 元宏
出願人
  • 国立大学法人京都大学
発明の名称 ダイズ由来ペプチド混合物およびその利用
発明の概要 【課題】 生活習慣病の予防・改善効果を有し、低アレルゲン性の食品素材を提供する。
【解決手段】 脂質代謝調節機能を有するダイズ由来のβ-コングリシニンをタンパク質分解酵素で消化する。これにより、脂質代謝調節機能を維持しつつ、アレルゲン性が顕著に低下し、溶解性の向上したペプチド混合物が得られる。当該ペプチド混合物は生活習慣病の予防・改善効果を有する低アレルゲン食品素材となり得る。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要


動脈硬化、2型糖尿病などに代表される生活習慣病発症の要因として、高血糖、高インスリン血症、高脂血症などを挙げることができる。これらのリスクファクターは一個人に集積しやすく、これらの要因によって相乗的に病態が進行する。したがって、これらのマルチプルなリスクファクターを改善することができれば生活習慣病発症を予防したり改善したりすることが可能となる。現在、生活習慣病発症率の高い先進国においては、高血糖、高インスリン血症、高脂血症等の生活習慣病発症のリスクファクターを改善するような生理機能性を有する食品成分の開発が広く待ち望まれている。



ダイズタンパク質は、血中のコレステロールやトリグリセリド濃度を低下させる脂質代謝調節作用を有することが古くから知られている。最近では、ダイズタンパク質の主要構成成分であるβ-コングリシニン(7Sグロブリン)を与えたマウスやラットにおいて、血清トリグリセリド濃度、血清コレステロール濃度、血清インスリン濃度、血糖値などが、対照の乳タンパク質であるカゼインを与えた場合に比べて有意に低下することが報告されている(非特許文献1、2、3)。



また、本発明者らは、上記血清トリグリセリド濃度の低下等の効果がβ-コングリシニンとカゼインとのアミノ酸バランスの違いやβ-コングリシニンに混入しているイソフラボン等の微量成分に起因するものではなく、β-コングリシニン中の有効成分に由来するものであることを明らかにしている(非特許文献4)。
【非特許文献1】
Aoyama, T., Kohno, M., Saito, T., Fukui, K., Takamatsu, K., Yamamoto, T., Hashimoto, Y., Hirotsuka, M., Kito, M.; Reduction by phytate-reduced soybean β-conglycinin of plasma triglyceride level of young and adult rats. Biosci. Biotechnol. Biochem.65: (2001) 1071-1075.
【非特許文献2】
前渕元宏、岸本恵子、裏出令子、小川正、森山達哉;ダイズ7Sグロブリン(β-コングリシニン)食によるマウス血清トリグリセリド低下作用とそのメカニズム.日本栄養・食糧学会大会、北海道、2002.発表抄録集 p.250.
【非特許文献3】
Maebuchi, M., Machidori, M., Nagai, K., Komori, M., Urade, R., Ogawa, T., Moriyama, T.; Evaluation of beneficial effects of dietary soybean protein by transcriptome, proteome, and lipidome approaches. The 5th International Workshop on Advanced Genomics (2003) p.81.
【非特許文献4】
Maebuchi, M., Machidori, M., Urade, R., Ogawa, T., Maruyama, N., and Moriyama, T.; Hypolipidemic effect of dietary soybean 7S globulin (β-conglycinin) complemented amino acids in obese mice. 5th International Symposium on the Role of Soy in Preventing and Treating Chronic Disease (2003) p.70.

産業上の利用分野


本発明は、脂質代謝調節作用を有するダイズ由来ペプチド混合物およびその利用に関するものであり、特に機能性食品素材として利用価値の高い低アレルゲン性のペプチド混合物およびその利用に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ダイズ由来タンパク質であるβ-コングリシニンをタンパク質分解酵素で消化して得られ、
アミノ酸残基数が18残基以下かつ平均アミノ酸残基数が3~10残基であり、
未消化のβ-コングリシニンと同等の乳化性を保持しているペプチド混合物。

【請求項2】
さらに、脂質代謝調節作用を有する請求項1に記載のペプチド混合物。

【請求項3】
さらに、未消化のβ-コングリシニンをアレルゲンとして認識するダイズアレルギー患者血清中のIgEとの結合能が低い請求項1に記載のペプチド混合物。

【請求項4】
さらに、未消化のβ-コングリシニンと比較して水を主成分とする溶媒への溶解性が向上している請求項1に記載のペプチド混合物。

【請求項5】
上記脂質代謝調節作用は血中トリグリセリド濃度、血中グルコース濃度、血中リン脂質濃度または血中インスリン濃度の少なくともいずれかを低下させる作用であることを特徴とする請求項2に記載のペプチド混合物。

【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載のペプチド混合物からなる食品素材。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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