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白色腐朽菌を利用した針葉樹材を原料とする発酵飼料及びその製造方法 コモンズ

国内特許コード P05A008279
整理番号 382
掲載日 2006年2月24日
出願番号 特願2004-136774
公開番号 特開2005-312406
登録番号 特許第4590628号
出願日 平成16年4月30日(2004.4.30)
公開日 平成17年11月10日(2005.11.10)
登録日 平成22年9月24日(2010.9.24)
発明者
  • 渡邊 隆司
  • 佐々木 義之
  • 岡野 寛治
出願人
  • 国立大学法人京都大学
発明の名称 白色腐朽菌を利用した針葉樹材を原料とする発酵飼料及びその製造方法 コモンズ
発明の概要

【課題】 本発明の目的は、針葉樹材を原料とし、白色腐朽菌を利用して、消化率が高く、栄養的価値のある飼料を提供することである。
【解決手段】 針葉樹材を白色腐朽菌により発酵処理することにより発酵飼料を製造する。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


わが国の森林の半分は人工林であり、その9割が間伐を必要としながらも、その間伐材の有効利用法がないために、間伐が十分に行われていないのが現状である。特に、間伐が必要とされる樹木のうち、スギやマツ等の針葉樹が多くの割合を占めており、これら針葉樹材の間伐材の有効利用方法を確立することが望まれている。一方、畜産業では、国産飼料の自給率の向上が求められている。そのため、針葉樹材を飼料化する技術の確立は、林業の活性化と畜産業の飼料自給率の向上に寄与できる。



現在、針葉樹材の飼料化方法として、蒸煮、爆砕する方法が採用されている。しかしながら、これらの方法では、熱源として化石エネルギーが大量に必要であり、更には蒸煮、爆砕のための特別な装置や大規模な設備が必要である等の欠点があった。また、蒸煮、爆砕された針葉樹材は、材が柔らかくなるという物理的な改善が見られるが、反芻家畜による消化率は低いままであり、飼料価値の点においても満足できるものではない。



ところで、これまでに、微生物を使用して、ワラ類、牧草類の飼料としての消化率を上昇させる方法が提案されている。例えば、Pleurotus属(非特許文献1)、Coprinas属(非特許文献2)、Agaricus属(非特許文献3)、Polyporus属(非特許文献4)、Ceriporiopsis属(非特許文献5)等の担子菌を用いてワラ類や牧草類を発酵することにより、これらの消化率を向上させることができることが報告されている。また、広葉樹材を各種微生物により、飼料としての消化率を向上させる試みも行われている。しかしながら、針葉樹材は、ワラ類、牧草類や広葉樹材とは、その組成や物理化学的特性が相違している。特に、針葉樹材は、広葉樹材に比して、リグニンが分解され難いことがわかっている。そのため、これらワラ類、牧草類や広葉樹材を消化性の高い飼料に変換する方法を針葉樹材に適用することによって、針葉樹材の飼料化が可能であるか或いは、飼料としての消化率を改善できるかについては予想し得ないものである。

【非特許文献1】Zadrazil F. 1977. The conversion of straw into feed by basidiomycetes. European J. Appl. Microbiol. 4: 273-281.

【非特許文献2】Burrows I., Seal K.J., Eggins H.O.W., 1979. The biodegradation of barley straw by Coprinus cinerus for the production of ruminant feed. In"Straw decay and its effect on disposal and utilization," (ed. By Grossbard E.) 147-154. Jhon Wiley & Sons, Chichester.

【非特許文献3】Langar P.N.,Sehgal J.P., Garcha H.S., 1980. Chemical change in wheat and paddy straws after fungal cultivation. Indian.J.Anim.Sci. 50: 942-946.

【非特許文献4】Jalc D, Zitnan R, Nerud F. 1994. Effect of fungus-treated straw on ruminal fermentation in vitro. Animal Feed Science and Technology. 46: 131-141.

【非特許文献5】Akin D.E.,Morrison III W.H., Rigsby L.L., Gamble G.R., Sethuraman A., Erikson K.-E.L., 1996. Biological delignification of plant components by the white rot fungi Ceriporiopsis subvermispora and Cyathus stercores. Animal Feed Science and Technology. 63: 305-321.

産業上の利用分野


本発明は、白色腐朽菌を用いて針葉樹材を飼料化した発酵飼料に関する。更に、本発明は、上記発酵飼料の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
針葉樹材を、セリポリオプシス属及びレンチナス属よりなる菌種群から選択される少なくとも1種の白色腐朽菌により発酵処理することにより得られる発酵飼料。

【請求項2】
針葉樹材がスギ材である、請求項1に記載の発酵飼料。

【請求項3】
針葉樹材を、セリポリオプシス属及びレンチナス属よりなる菌種群から選択される少なくとも1種の白色腐朽菌により発酵処理することを特徴とする、発酵飼料の製造方法。
産業区分
  • 畜産
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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