TOP > 国内特許検索 > 医療用コクピットシステム

医療用コクピットシステム コモンズ

国内特許コード P05S000026
整理番号 148
掲載日 2006年2月24日
出願番号 特願2004-502860
登録番号 特許第4296278号
出願日 平成15年5月7日(2003.5.7)
登録日 平成21年4月24日(2009.4.24)
国際出願番号 JP2003005729
国際公開番号 WO2003094768
国際出願日 平成15年5月7日(2003.5.7)
国際公開日 平成15年11月20日(2003.11.20)
優先権データ
  • 特願2002-131944 (2002.5.7) JP
発明者
  • 高橋 隆
  • 小山 博史
  • 黒田 知宏
  • 堀 謙太
出願人
  • 学校法人京都大学
発明の名称 医療用コクピットシステム コモンズ
発明の概要

診療室における患者11の計測情報、診療現場の映像、診療室における音声、患者の患部を含む身体の映像情報を統合しネットワーク40を介して医療用コクピットに送信する。医療用コクピットではモニタ73に診療室の映像を大画面で映出し、送信された計測情報および複数の身体映像情報を切り換えて各々をモニタ73の所定の位置にはめ込んで再生する。主モニタ71に患部の拡大動画を、副モニタ72に患者11の計測情報、患者の患部を含む身体の映像情報などの動画情報または拡大画像情報を再生する。診療室の音声情報はサラウンドスピーカ76で再生される。執刀医は主モニタおよび副モニタの画像を見ながら診療部62を操作し、診療室のロボット12のメス操作部121を制御する。

従来技術、競合技術の概要


近年、情報ネットワーク技術の発展に伴い、複数の医療拠点を有機的に結び付け、遠隔地にいる患者の外科的手術を遠隔操作により行う遠隔手術が脚光を浴びている。このような遠隔手術を行う装置として特開平7-184923号公報に記載されたものがある。この公報に記載された方法は狭い空間内での手術を遠隔操作により行うもので、患部およびその周辺の画像および作業機の先端の患部への接触力を検出する作業環境情報検出手段を有し、その情報を加工した情報に基づいて執刀医が行う動作および作業機の先端の患部への接触力により生成される指令値に従って術具を駆動するものである。



この方法は、患部およびその周辺の画像および作業機の先端の患部への接触力情報は執刀医に伝達されるが、執刀医が必要とする手術室の多くの情報が必ずしも十分に伝わらないことがあり、種々の遠隔手術に対して十分に対応できないことがある。
ネットワーク型外科手術では、執刀医と患者とが同一サイトにいないため、執刀医はロボットを遠隔地より操縦して手術に当たることになる。このような場合、執刀医は術野の操作に集中すると同時に、手術室内の手術スタッフや計測機器から与えられる様々な情報を捕捉する必要がある。これを可能とするためには、術野だけではなく、術野に当たる医療ロボット周辺や第二の参加医療拠点の映像、音声などの情報が、術者の周辺に適切に配置される必要がある。



本発明では、ネットワーク型医療、特に外科手術に遠隔から参加する医師が、円滑に情報アクセスし、必要な通知を適切に受けられる環境を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、診療室と遠隔地にいる執刀医とを有機的に結び付け、執刀医が必要とする診療室のあらゆる情報を遠隔地に伝送し、遠隔地にいる執刀医があたかも診療室で直接診療をしているような空間を作り出す医療用コクピットシステム、それに使用される医療用コクピット、この医療用コクピットシステムを実現するための診療室を提供することを目的とするものである。
特に本発明は、例えば没入型ディスプレイ装置とマルチスピーカ装置を用いて、周辺視野や立体音場を用いた情報提示を可能にして、執刀医の情報アクセスの円滑化を図ることを目的とする。

産業上の利用分野


本発明は、診察、検査、診断、治療、又はその他の処置などの診療を遠隔操作で行うための医療用コクピットシステムおよびそれに使用される医療用コクピットに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】ネットワークを介して診療室と医療用コクピットとを接続し、
前記診療室には、
患者の心電情報などの計測情報を取得する計測情報取得手段と、
手術現場全体の状況を撮像する第1の診療室撮像手段と、
手術室にいるスタッフ撮像用の第2の診療室撮像手段と、
患者の患部における手術音や患者の呼吸音を集音する第1の診療室音声情報取得手段と、
手術に携わる看護士などのスタッフの話声や発生音を集音する第2の診療室音声情報取得手段と、
患者の患部を含む身体を撮像する身体情報撮像手段と、
遠隔操作により患者を診療する診療手段とを有し、
前記医療用コクピットには、
前記計測情報取得手段、前記第1の診療室撮像手段、前記第2の診療室撮像手段、及び前記身体情報撮像手段からの映像を映し出すモニタ手段と、
前記第1の診療室音声情報取得手段及び前記第2の診療室音声情報取得手段からの音声情報を再生する音声再生手段と、
前記診療手段を遠隔操作する操作部と、
を有する医療用コクピットシステムであって、
前記モニタ手段として、
前記操作部を操作する術者から所定距離を持たせて配置した第1のモニタ手段と、前記術者の手元に配置した第2のモニタ手段とを備え、
前記第1のモニタ手段では、
前記第1の診療室映像手段で撮像した診療室内の周辺視野映像を映し出すとともに、
前記第2の診療室撮像手段で撮像した診療室内の複数箇所の局部映像を前記周辺視野映像の一部に重ねてそれぞれカタログ画面として映し出し、
前記第2のモニタ手段では、前記計測情報取得手段で取得する計測情報又は前記身体情報撮像手段からの映像を映し出す
ことを特徴とする医療用コクピットシステム。
【請求項2】あらかじめ取得した患者の身体データまたは患者の固有データを蓄積したデータベース手段を有し、前記データベースに蓄積しているデータを診療室における各情報とともに送信することを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項3】診療室から送信される情報を、前記医療用コクピットの他に、他のコクピットに送信する送信手段を有する請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項4】前記身体情報撮像手段を、患部を複数の方向から撮像する複数の撮像装置から構成したことを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項5】前記第1のモニタ手段を、前記操作部を操作する術者の位置において、水平方向視野角が120度から330度の範囲となるように配置したことを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項6】前記第2のモニタ手段として、主モニタ部と副モニタ部とを備え、前記主モニタ部では前記計測情報取得手段で取得する計測情報又は前記身体情報撮像手段からの映像を映し出し、前記副モニタ部では前記第1のモニタ手段に映し出したカタログ画面を選択的に切り換えて映し出すことを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項7】 前記第2のモニタ手段として、複数のモニタ部を備え、少なくとも一つの前記モニタ部は、当該診療システムの稼働中には映像を切り換えないことを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項8】 前記副モニタ部でのカタログ画面の切り換えを、術者の発する音声、又は術者の動きや表情を検知して行うことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項9】 前記副モニタ部でのカタログ画面の切り換えを、フットスイッチを用いて行うことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項10】 前記医療用コクピットには、術者の動きや表情を撮像するコクピット撮像手段と、術者の音声を取得するコクピット音声情報取得手段とを有し、前記コクピット撮像手段で撮像した映像と前記コクピット音声情報取得手段で取得した音声とをネットワークを介して前記診療室に送信することを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項11】 前記診療室音声情報取得手段として、診療室におけるスタッフが保持するマイクロフォンとしたことを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項12】 前記診療室音声情報取得手段として、患者の患部付近の音や患者の呼吸音を集音するマイクロフォンとしたことを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項13】 前記第1のモニタ手段でのカタログ画面を、周辺視野映像で映し出される映像中の、当該カタログ画面で映し出す映像内容が映し出されている映像位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項14】 前記第1のモニタ手段のカタログ画面に映し出す局部映像を、断続的に受信する映像情報としたことを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項15】 前記音声再生手段をマルチスピーカ装置とし、診療室での本来の術者の位置で聞こえる音声の方向又は距離と同じ状態で前記医療用コクピット内の術者の位置で聞こえるように、立体音場として音声を再生することを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項16】 前記音声再生手段をマルチスピーカ装置とし、前記モニタ手段で映し出される周辺視野映像、又は局部映像で映し出される映像から音声が発生している場合には、前記映像の位置に対応して音声が聞こえるように、立体音場として音声を再生することを特徴とする請求項1に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項17】 前記データベース手段に記憶させているデータを前記身体情報撮像手段の映像に透過的に重畳させ、又は前記身体情報撮像手段の映像に近接表示させることを特徴とする請求項2に記載の医療用コクピットシステム。
【請求項18】 ネットワークを介して医療用コクピットと接続され、
患者の心電情報などの計測情報を取得する計測情報取得手段と、
手術現場全体の状況を撮像する第1の診療室撮像手段と、
手術室にいるスタッフ撮像用の第2の診療室撮像手段と、
患者の患部における手術音や患者の呼吸音を集音する第1の診療室音声情報取得手段と、
手術に携わる看護士などのスタッフの話声や発生音を集音する第2の診療室音声情報取得手段と、
患者の患部を含む身体を撮像する身体情報撮像手段と、
遠隔操作により患者を診療する診療手段と、
前記術者の映像及び音声を再生するモニタと、
を有する診療室であって、
前記計測情報取得手段、前記第1の診療室撮像手段、前記第2の診療室撮像手段、前記第1の診療室音声情報取得手段、前記第2の診療室音声情報取得手段、及び前記身体情報撮像手段からの情報を前記医療用コクピットに送信し、前記医療用コクピットからの前記術者の映像及び音声情報を受信し、前記医療用コクピットからの情報に基づいて前記診療手段を動作させることを特徴とする診療室。
【請求項19】 ネットワークを介して診療室と接続され、
前記診療室の映像を映し出すモニタ手段と、
前記診療室の音声を再生する音声再生手段と、
前記診療室の診療手段を遠隔操作する操作部と、
術者の動きや表情を撮像するコクピット撮像手段と、
術者の音声を取得するコクピット音声情報取得手段と、
を有する医療用コクピットであって、
前記モニタ手段として、
前記操作部を操作する術者から所定距離を持たせて配置した第1のモニタ手段と、前記術者の手元に配置した第2のモニタ手段とを備え、
前記第1のモニタ手段では、
前記第1の診療室映像手段で撮像した診療室内の周辺視野映像を映し出すとともに、
前記第2の診療室撮像手段で撮像した診療室内の複数箇所の局部映像を前記周辺視野映像の一部に重ねてそれぞれカタログ画面として映し出し、
前記第2のモニタ手段では、前記計測情報取得手段で取得する計測情報又は前記身体情報撮像手段からの映像を映し出し、
前記モニタ手段で映し出す映像と前記音声再生手段で再生する音声を前記診療室から受信し、前記操作部と前記コクピット撮像手段と前記コクピット音声情報取得手段とからの情報を前記診療室に送信する
ことを特徴とする医療用コクピット。
【請求項20】 前記モニタ手段として、前記操作部を操作する術者から所定距離を持たせて配置した第1のモニタ手段と、前記術者の手元に配置した第2のモニタ手段とを備え、前記第1のモニタ手段では、前記診療室映像手段で撮像した診療室内の周辺視野映像を映し出すとともに、診療室内の複数箇所の局部映像を前記周辺視野映像の一部に重ねてそれぞれカタログ画面として映し出すことを特徴とする請求項19に記載の医療用コクピット。
【請求項21】 前記第1のモニタ手段でのカタログ画面を、周辺視野映像で映し出される映像中の、当該カタログ画面で映し出す映像内容が映し出されている映像位置に配置したことを特徴とする請求項20に記載の医療用コクピット。
【請求項22】 前記第2のモニタ手段として、主モニタ部と副モニタ部とを備え、前記主モニタ部では前記計測情報取得手段で取得する計測情報又は前記身体情報撮像手段からの映像を映し出すことを特徴とする請求項20に記載の医療用コクピット。
【請求項23】 前記第2のモニタ手段として、主モニタ部と副モニタ部とを備え、前記副モニタ部では前記第1のモニタ手段に映し出したカタログ画面を選択的に切り換えて映し出すことを特徴とする請求項20に記載の医療用コクピット。
【請求項24】 複数の診療室と接続され、前記モニタ手段として、前記操作部を操作する術者から所定距離を持たせて配置した第1のモニタ手段と、前記術者の手元に配置した第2のモニタ手段とを備え、前記第2のモニタ手段で映し出している映像の前記診療室に対して、前記操作部からの情報を送信することを特徴とする請求項19に記載の医療用コクピット。
産業区分
  • 治療衛生
  • 工業用ロボット
国際特許分類(IPC)
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2004502860thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close