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抗ウイルス剤 新技術説明会

国内特許コード P06A008355
整理番号 化学・薬品-138
掲載日 2006年4月14日
出願番号 特願2000-081476
公開番号 特開2001-270836
登録番号 特許第3689735号
出願日 平成12年3月23日(2000.3.23)
公開日 平成13年10月2日(2001.10.2)
登録日 平成17年6月24日(2005.6.24)
発明者
  • 玉田 靖
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 抗ウイルス剤 新技術説明会
発明の概要 【解決手段】 硫酸化絹タンパク質を有効成分として含有することを特徴とする抗ウイルス剤。
【効果】 本発明によれば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)等に対して高い抗ウイルス活性を有する抗ウイルス剤が提供される。本発明の抗ウイルス剤に有効成分として含まれる硫酸化絹タンパク質は、蚕または蚕繭由来の絹タンパク質から硫酸化処理という簡単な製造工程で製造でき、しかも生体親和性に優れ細胞毒性が低いので、本剤は経済的でかつ安全性が高い。
従来技術、競合技術の概要


ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などに有効な抗ウイルス活性物質としては、これまでレトロウイルスに特徴的な逆転写酵素を標的としたアジドチミジン(AZT)やザルシタビン(ddC)等が知られており、これらは抗エイズ剤として臨床的に使用されている。また、ウイルスプロテアーゼ阻害剤としてのサキナビルやインジナビル等の物質が抗エイズ剤として実用化されている。さらに、近年ウイルスの宿主細胞への侵入や脱殻過程を阻害するとされる合成ポリペプチド物質も報告されている [H. Nakajima et al., Antimicrob. Agents Chemother., 36, 1249 (1992)] 。しかし、これらの物質は強い細胞毒性を示すとともに長期投与により骨髄傷害を起こしたり、末梢神経障害等の副作用が生じたりすること、耐性ウイルスの出現があるなどの問題点が指摘されている。



一方、デキストラン硫酸を代表とする硫酸化多糖類がエイズの治療剤として有用であるという多くの研究報告がある(特公昭62-215529、特公平1-103601等)。これらの作用機序はウイルス感染の最初の過程であるウイルス粒子の宿主細胞への吸着を阻害する機構であると推定されているため、ウイルス感染の最も初期の段階を阻害する点において感染細胞を増やさないという利点がある。しかし、これらの物質は、分子量が大きすぎて吸収されにくい、血液凝固阻害がある、生体内で短期間で分解してしまう等の問題があり、未だ臨床的に実用化されていない。分子量を低下させた硫酸化オリゴ糖物質についても報告されている(特開平05-078382、特開平11-315101等)が、その合成工程が複雑であり生産性や価格の点で問題があり、またその分解性に関する課題は残されている。



一方、絹タンパク質は、代表的には家蚕の繭からの抽出により得ることができ、比較的安価に提供される。また、絹タンパク質は、絹糸が手術用縫合糸として現在も実用化されている事実から、生体親和性に優れた物質であると考えられる。硫酸化絹タンパク質については、硫酸化フィブロインや硫酸化セリシンについて、その抗血液凝固活性や吸水・保水機能についてはすでに公表されている(特公平11-2945954、特開平11-60737)が、その抗ウイルス活性については報告されていない。

産業上の利用分野


本発明は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などに有効な抗ウイルス剤、詳しくは硫酸化絹タンパク質を有効成分として含有する抗ウイルス剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
硫酸化絹フィブロインまたは硫酸化絹セリシンを有効成分として含有する、抗ウイルス剤。

【請求項2】
ウイルスがヒト免疫不全ウイルス(HIV)である、請求項1に記載の抗ウイルス剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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12597_01SUM.gif
出願権利状態 登録


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