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キラルポリマーの製造方法及びこれにより得られたキラルポリマー コモンズ

国内特許コード P06P004493
整理番号 T05
掲載日 2006年5月26日
出願番号 特願2004-322364
公開番号 特開2006-131758
登録番号 特許第4452826号
出願日 平成16年11月5日(2004.11.5)
公開日 平成18年5月25日(2006.5.25)
登録日 平成22年2月12日(2010.2.12)
発明者
  • 後藤 博正
  • 赤木 和夫
出願人
  • 学校法人筑波大学
発明の名称 キラルポリマーの製造方法及びこれにより得られたキラルポリマー コモンズ
発明の概要

【課題】 キラルなモノマーやキラル触媒を用いることなく、アキラルモノマーから安定なキラルポリマーを簡便に得る。
【解決手段】 キラル触媒を用いることなく、キラルネマティック液晶相を溶媒として使用し、この液晶相が維持される温度下で、0価のパラジウム触媒を使用して、アキラルモノマーの重縮合を行って、例えば嵩高い置換基を有し且つチオフェン、フェニルなどを構造単位とするキラルポリマーを得る。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


光学活性を有する固体ポリマーを得るためには、光学活性触媒を用いて重合反応時に分子レベルで特定方向からの反応を生じさせ、その結果、キラルなポリマーを合成することが可能である。しかしながら、大抵は溶融又は溶解時にキラリティが失われてしまう。このため、螺旋構造を有する安定な光学活性ポリマーを生成するために、多くの方法が提案されてきた。これを解決するためにビニルポリマーへのトリチルメタクリレートなどの嵩高な置換基の導入などが行われてきた。しかし、この方法を用いたとき、ポリマーの溶解性の低下から、成形加工性が低下してしまう。また、キラルな置換基を持つモノマーを重合することにより、キラルなポリマーを得る方法も行われてきた。この場合、光学活性な触媒を用いる必要はなく、モノマーユニットのもつ光学活性がポリマーに反映される。このため安定なキラリティーをもつポリマーを合成することができる(非特許文献1乃至8)。
これらの方法では、目的とするポリマーを得るために、テトラヒドロフラン、ベンゼン又はエーテルなどの等方性有機溶液中で合成反応を行う。また、安定性の高い光学物性を有する螺旋状ポリアセチレンは、キラルネマティック液晶(LC)の表面上で合成することができることも報告されている(例えば非特許文献9乃至11)。
また、ネマティック液晶に、キラルドーパントとモノマーと支持電解質を添加して、電圧を印加することによって、光学活性共役系高分子を得る方法も提案されている(特許文献1)。

【非特許文献1】Chem. Rev., 1994, Vol.94, pp.349-372

【非特許文献2】Adv. Mater., 1997, Vol.9, pp.493-496

【非特許文献3】J. Mol. Structure 2000, Vol.521, pp.0285-301

【非特許文献4】J. Poly. Sci. Part A: Poly. Chem. Ed., 2001, Vol.39, pp.71-77

【非特許文献5】Synth. Met., 2001, Vol.119, pp.165-166

【非特許文献6】Macromolecules, 2002, Vol.35, pp.6439-6445

【非特許文献7】Macromolecules, 2001, Vol.34, pp.7249-7256

【非特許文献8】Chem. Lett., 1996, pp.955-956

【非特許文献9】Science, 1998, Vol.282, pp.1683-1686

【非特許文献10】Curr Appl. Phys., 2001, Vol.1, pp.88-89

【非特許文献11】Polym. Adv. Tech., 2000, Vol.11, pp.826-829

【特許文献1】特開2003-306531号公報

産業上の利用分野


本発明は、キラルポリマーの製造方法及びこれにより得られたキラルポリマーに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
キラル触媒及びキラルモノマーを用いることなく、パラジウム触媒又はニッケル触媒を使用して、液晶相が維持される温度でキラルネマティック液晶を溶媒として用いて、エステル結合を介したアルキル基を置換基として有するアキラルモノマーを重合し、エステル結合を介したアルキル基を置換基として有し且つキラル置換基を有しないキラルポリマーを得ることを特徴とするキラルポリマーの製造方法。

【請求項2】
前記アルキル基が、炭素数20以下のアルキル基である請求項1記載のキラルポリマーの製造方法。

【請求項3】
請求項1又は請求項項記載の製造方法により得られ、エステル結合を介したアルキル基を置換基として有し且つキラル置換基を有しないキラルポリマー。
産業区分
  • 高分子化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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