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インドール誘導体を有効成分とするα2受容体遮断剤及び血管拡張剤 新技術説明会

国内特許コード P06A008586
整理番号 KUTLO-2004-024
掲載日 2006年5月26日
出願番号 特願2004-280104
公開番号 特開2006-089443
登録番号 特許第3964417号
出願日 平成16年9月27日(2004.9.27)
公開日 平成18年4月6日(2006.4.6)
登録日 平成19年6月1日(2007.6.1)
発明者
  • 染井 正徳
  • 重信 弘毅
  • 田中 芳夫
出願人
  • 学校法人金沢大学
  • 学校法人東邦大学
発明の名称 インドール誘導体を有効成分とするα2受容体遮断剤及び血管拡張剤 新技術説明会
発明の概要

【課題】 五環系縮合複素環化合物であるヨヒンビンよりも構造が単純で、ヨヒンビンに類似する作用を有する化合物を見出す。
【解決手段】 式(I):
【化1】

(式中、Rは水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族基、アラルキル基、アシル基、アリールスルホニル基、アルキルスルホニル基又は水酸基;Rは炭化水素基を表し;R、R、R、R及びRは、同一又は異なり、水素、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基;Rは水素又はアシル基;nは1~6の整数を表し;a及びbは、同一又は異なり、1又は0)
で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を含有するα受容体遮断用医薬又は食品組成物。
【選択図】 なし

従来技術、競合技術の概要


α受容体には、神経性α受容体及び非神経性α受容体が存在する。神経性α受容体は、シナプス前性α受容体とシナプス後性α受容体に分類され、前者は、特に末梢及び中枢ノルアドレナリン作動性神経末端に分布し、ノルアドレナリンの遊離を抑制する。その他、コリン作動性及びセロトニン作動性等の神経末端にも分布し、各種神経伝達物質の遊離を抑制する。後者は、例えば中枢神経系、交感神経節及びノルアドレナリン神経樹状突起等に分布し、それぞれ降圧・除脈作用、過分極作用及び神経興奮抑制作用等の生理機能に関与する。一方、非神経性α受容体は血小板、脂肪細胞、膵臓ランゲルハンス島及び血管内皮細胞等に分布し、それぞれ血小板凝集阻害作用、脂質分解抑制作用、インスリン分泌抑制作用及びNO遊離作用等の生理機能に関与している(非特許文献1)。



公知のα受容体遮断薬としてヨヒンビン等が知られている。ヨヒンビンは、アカネ科高木Pausinystalia yohimbeの樹皮又はラウオルフィア属植物に含有されるインドール系アルカロイドであり、催淫剤として使用される薬剤である。現在、薬剤、成人病、悪性腫瘍手術及び社会環境、精神的ストレス等により勃起不全患者が急増している。しかしながら、その病因が複雑であるためにその治療方法は確立していない。



α受容体遮断作用を有する薬剤は、催淫薬、抗糖尿病薬、抗喘息薬及び血小板凝集阻害薬など、多くの用途に使用できる可能性がある。



しかしながら、ヨヒンビンは、五環系縮合複素環化合物であり、構造が複雑なため、合成が容易でなく、また複雑な構造が副作用の原因となっている可能性がある。



一方、次式:
【化学式1】


において、Rが水素原子、Rがメチル基、R、R、R、R及びRが水素原子、Rがメトキシ基、nが2、aが0、bが1を表すインドール誘導体であるメラトニン(N-アセチル-5-メトキシインドール-3-エタンアミン)は骨芽細胞及び破骨細胞の両者に対して抑制的に作用することが報告されている(非特許文献2)。また、特許文献1及び非特許文献3には、メラトニンの臭素化誘導体が記載されており、非特許文献4には、各種3-置換インドール誘導体が記載されている。



しかしながら、メラトニン、及びメラトニン類似のインドール誘導体がα受容体遮断作用又は血管拡張作用を有するとの報告はなされていない。




【特許文献1】特表平9-511514号公報

【非特許文献1】村松郁延、日本薬剤師会雑誌、48(11)、1987(1996)

【非特許文献2】N. Suzuki, and A. Hattori, J. Pineal Res., Vol. 33, pp. 253-258 (2002)

【非特許文献3】M. Somei, Y. Fukui, M. Hasegawa, N. Oshikiri, and T. Hayashi, Heterocycles, Vol. 53, pp. 1725-1736 (2000)

【非特許文献4】M. Somei, Recent Advances in the Chemistry of 1-Hydroxyindoles, 1-Hydroxytryptophans, and 1-Hydroxytryptamines, Advances in Heterocyclic Chemistry, Vol. 82, ed. by A. R. Katritzky, Elsevier Science (USA), 2002, pp. 101-155

産業上の利用分野


本発明は、インドール誘導体を有効成分とするα受容体遮断剤及び血管拡張剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
次式(I):
【化学式1】


(式中、Rは水素原子、C1-6-アルキル基、C2-6-アルケニル基、C2-6-アルキニル基、芳香族基、アラルキル基、アシル基、アリールスルホニル基、C1-6-アルキルスルホニル基、又は水酸基を表し;RはC1-21-炭化水素基を表し;Rは水素原子、又はハロゲン原子を表し;、R、R及びRは、同一又は異なり、水素原子、ハロゲン原子、C1-6-アルキル基、又はC1-6-アルコキシ基を表し;Rは水素原子、又はアシル基を表し;nは1~6の整数を表し;a及びbは、同一又は異なり、1又は0を表し;R、R、R、R又はRで表されるC1-6-アルキル基、Rで表されるC2-6-アルケニル基、C2-6-アルキニル基及びC1-6-アルキルスルホニル基、並びにR、R、R又はRで表されるC1-6-アルコキシ基は、芳香族基、アシル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子及びC1-6-アルコキシ基から選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよく;Rで表される芳香族基、アラルキル基、アシル基及びアリールスルホニル基、並びにで表されるC1-21-炭化水素基は、C1-6-アルキル基、C2-6-アルケニル基、C2-6-アルキニル基、芳香族基、アシル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子及びC1-6-アルコキシ基から選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよく;Rで表される水酸基は、C1-6-アルキル基、C2-6-アルケニル基、C2-6-アルキニル基、芳香族基、アラルキル基及びアシル基から選ばれる置換基で置換されていてもよい。但し、Rが水素原子、Rがメチル基、R、R、R、R及びRが水素原子、Rがメトキシ基、nが2、aが0、かつ、bが1を表す場合を除く。)
で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする血管拡張剤

【請求項2】
前記式(I)において、Rが水素原子、C1-6-アルキル基、C2-6-アルケニル基、C2-6-アルキニル基、アラルキル基、アシル基、アリールスルホニル基、C1-6-アルキルスルホニル基、又は水酸基である化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する請求項1記載の血管拡張剤。

【請求項3】
前記式(I)において、Rが水素原子、アシル基、又は水酸基である化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する請求項1記載の血管拡張剤。

【請求項4】
前記式(I)において、R、R、R、R及びRの少なくとも1つがハロゲン原子である化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する請求項1記載の血管拡張剤

【請求項5】
前記式(I)において、RがC4-21-脂肪族炭化水素基である化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する請求項1~4のいずれか1項に記載の血管拡張剤
産業区分
  • 薬品
  • 食品
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
(有)金沢大学ティ・エル・オーは、金沢大学の研究者の出願特許を産業界へ技術移転することを主目的として、金沢大学の教官の出資により設立された技術移転機関です。
ご興味のある方は、下記「問合せ先」へ整理番号と共にご連絡願います。
なお、既に活用のお申し込み・お打合わせ等の段階に入っている場合もございますので、予めご承知おきください。


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