TOP > 国内特許検索 > 建物の耐力壁パネル

建物の耐力壁パネル

国内特許コード P06A008977
整理番号 TDU-068
掲載日 2006年6月16日
出願番号 特願2004-139024
公開番号 特開2005-320748
登録番号 特許第4275000号
出願日 平成16年5月7日(2004.5.7)
公開日 平成17年11月17日(2005.11.17)
登録日 平成21年3月13日(2009.3.13)
発明者
  • 田中 浩史
  • 藤内 繁明
  • 中尾 雅躬
出願人
  • 新日鐵住金株式会社
  • 学校法人東京電機大学
発明の名称 建物の耐力壁パネル
発明の概要 【課題】簡易な構成により面材と枠材の変形を許容することで、水平力が作用したとき耐力が急激に低下することがない耐力壁パネルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【解決手段】矩形に組み立てた枠材の側面に鋼板製等の面材を接合した建物の耐力壁パネルにおいて、矩形枠体4に固着する分割面材15を高さ方向に分割して各分割面材15を隙間(ロ)を形成して配置して矩形枠体4に固着し、分割面材15が対向する側の端縁部22は縦枠材11、11aに固着した各々異なる幅方向取付け枠10に接合したことを特徴とする。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


スチールハウス等の薄板軽量形鋼造においては、溝形鋼を用いて構成した矩形の枠材に鋼板や合板などの面材をタッピングねじで接合して耐力壁パネルを構成し、この耐力壁パネルにより躯体を構築するものである。



前記耐力壁パネルは、該建物に地震等による水平力が作用したとき、この耐力壁パネルの面材のせん断変形により地震エネルギーを吸収するため、小さな変形で壊れると地震エネルギーの吸収能力が乏しくなる。特に、面材が鋼板であると、ねじ接合部で局所的な支圧破壊が生じるため変形性能が乏しく耐力壁パネルの面材として利用しづらいという問題がある。



図8は、従来のスチールハウスにおける耐力壁パネルの1例で、薄板軽量溝形鋼で構成された縦枠材1と下部横枠材2と上部横枠材3で矩形枠材4が組まれ、その一側面に枠内全面覆う一枚の鋼板からなる面材5が複数のタッピングねじ7で固着されている。



この耐力壁パネル8に地震等の水平力が作用したときの挙動を図6(a)に模式図で示す。高さ方向に長い長方形の耐力壁パネル8において、面材5の上辺5aと下辺5bに反対方向の水平力が作用するとき、該耐力壁パネル8は図6(b)のように変形し、面材5には図に示すように斜長応力(イ)が発生しており、面材は引張力に抵抗するバネとして作用する。このとき、1枚の面材5が矩形枠4内の全面に貼設されていると、対角同士を直接結ぶ斜長応力しか発生しないため、応力の経路としては最短となる。



また、1枚の面材5が矩形枠4内の全面に貼設されていると、対角同士を直接結ぶ斜長応力が発生するが、対角2カ所だけのねじ接合部に変形が集中するため、面材5はある限界を越えるとねじ周辺が破れて急激に耐力が低下する。これは耐力壁パネル8自体の急激な破壊を意味し、建物全体としての安定性が失われることになる。このように矩形枠で囲まれる全面に1枚の鋼板(面材)を貼着する耐力壁パネル8では、変形性能が乏しく、実用化しづらいという問題点があった。また、斜長応力の幅方向成分が高さ方向の成分に比べて小さいため、面材に変形性能があったとしてもパネルの変形性能に寄与できる効率が低い。



前記の欠点を改良するものとして、特開2002-81156に開示の技術が知られている。これは、複数の孔が略全面に分布して設けられた孔開き鋼板で構成した面材をパネル外周のフレームと接合することで、エネルギー吸収能力に優れた耐力壁パネルとし、さらに、鋼板の4角部には切欠を設けることで局所的な破壊を避けた耐力壁パネルである。
【特許文献1】
特開2002-81156号公報

産業上の利用分野


本発明は、木造、鉄骨造等の低層建物、特に薄板軽量形鋼造の建物に用いられる耐力壁パネルに関するものであり、面材が鋼板である場合に特に耐震性能を向上させるが、面材が合板、或いは枠材が木材等にも適用できる耐力壁パネルに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
矩形に組み立てた枠材に面材を接合した建物の耐力壁パネルにおいて、薄板軽量溝形鋼で構成された両側の縦枠材と下部横枠材と上部横枠材で長方形の矩形枠材が組まれ、前記面材を高さ方向に分割して各分割面材を隙間を形成して配置し、分割面材同士が対向する側の端部と前記矩形枠材に接合した各々異なる幅方向取付け枠との重合部をタッピングネジで接合するとともに、前記矩形枠材の縦枠材、下部横枠材及び上部横枠材と前記分割面材の高さ方向及び幅方向の他の端部との重合部をタッピングネジで接合、前記隙間を介して分断された斜長応力を前記分割面材に作用可能にさせることを特徴とする建物の耐力壁パネル。

【請求項2】
各分割面材は、高さ方向中間部でも枠材に接合した幅方向取付け枠に接合したことを特徴とする請求項1記載の建物の耐力壁パネル。

【請求項3】
前記枠材をリップ付きC形鋼で構成すると共に、前記幅方向取付け枠を端部から中間部に向けて所定の長さに渡ってウエブを切欠いたC形鋼で構成し、ウエブ切欠き部におけるフランジで前記枠材のフランジを挟み、その重合部をタッピングねじで接合したことを特徴とする請求項1又は2記載の建物の耐力壁パネル。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2004139024thum.jpg
出願権利状態 登録
ライセンスご希望の方、またシーズの詳細に関することについては、下記「問合せ先」まで直接お問い合わせくださいますよう,お願い申し上げます。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close