TOP > 国内特許検索 > 9-オキソ-9-ホスファフルオレン-2,7-ジイル骨格を主鎖に含む重合体及びその製造方法

9-オキソ-9-ホスファフルオレン-2,7-ジイル骨格を主鎖に含む重合体及びその製造方法

国内特許コード P06S000033
整理番号 A051P289
掲載日 2006年6月23日
出願番号 特願2002-571565
登録番号 特許第4281896号
出願日 平成14年2月27日(2002.2.27)
登録日 平成21年3月27日(2009.3.27)
国際出願番号 JP2002001774
国際公開番号 WO2002072661
国際出願日 平成14年2月27日(2002.2.27)
国際公開日 平成14年9月19日(2002.9.19)
優先権データ
  • 特願2001-064202 (2001.3.8) JP
  • 特願2001-310029 (2001.10.5) JP
  • 特願2001-310030 (2001.10.5) JP
  • 特願2001-310031 (2001.10.5) JP
発明者
  • 牧岡 良和
  • 田中 正人
  • 林 輝幸
出願人
  • 独立行政法人産業技術総合研究所
発明の名称 9-オキソ-9-ホスファフルオレン-2,7-ジイル骨格を主鎖に含む重合体及びその製造方法
発明の概要

本発明は、発光素子やエレクトロクロミック素子の構成材料等として利用可能な9-オキソ-9-ホスファフルオレン-2,7-ジイル骨格、該骨格とビニレン骨格またはアリーレン骨格を主鎖に含む重合体およびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、2,7-ジハロ-9-オキソ-9-ホスファフルオレンを脱ハロゲン重縮合させるか、アリレンビスボロン酸と反応させて重縮合させるか又はオレフィンと重縮合させることにより得られる、発光素子やエレクトロクロミック素子の構成材料として利用可能な重合体及び該製造方法に関する。

従来技術、競合技術の概要
9-オキソ-9-ホスファフルオレン化学種の製造法は公知である。しかしながら、9-オキソ-9-ホスファフルオレン-2,7-ジイル骨格、或いは該骨格とビニレン骨格またはアリーレン骨格を主鎖に含む重合体およびその製造方法,並びに該重合体の発光素子又はエレクトロクロミック素子材料としての挙動は知られていない。また、当該重合体の原料モノマーとして用いられる2,7-ジハロ-9-アルキル-9-オキソ-9-ホスファフルオレン化合物およびその製造方法も知られていない。
産業上の利用分野
本発明は、リン原子で縮環された9-オキソ-9-ホスファフルオレン-2,7-ジイル骨格を主鎖に含む重合体に関する。詳しくは、当該骨格、当該骨格とビニレン基、および当該骨格とアリーレン基を主鎖に含む重合体及びその製造方法、並びにその発光素子または、エレクトロクロミック素子の構成材料としての用途に関するものである。
特許請求の範囲 【請求項1】 一般式[I]
【化学式1】
[式中の-Q-は単結合、-Ar-(但しArはアリーレン基を示す。)又は下記一般式[II]
【化学式2】
(但し、R’は水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アリール基、同アラルキル基、シアノ基又はアルコキシカルボニル基を示し、上記式中のオレフィン結合のいずれの炭素に結合していても良い。)
で示されるビニレン基を示し、Rは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アラルキル基、同アリール基、同アルコキシ基、同シクロアルキロキシ基、同アラルキロキシ基又は同アリーロキシ基を示す。nは3~30000の整数を示す。]
で表される、9-オキソ-9-ホスファフルオレン-2,7-ジイル骨格、該骨格とビニレン骨格、又は該骨格とアリーレン骨格を主鎖に含む重合体。
【請求項2】 一般式[I]において、-Q-が単結合である、下記一般式[III]
【化学式3】
(式中のRは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アラルキル基、同アリール基、同アルコキシ基、同シクロアルキロキシ基、同アラルキロキシ基又は同アリーロキシ基を示す。nは3~30000の整数を示す。)
で表される請求項1に記載の重合体。
【請求項3】 一般式[I]において、-Q-が-Ar-である下記一般式[IV]
【化学式4】
(式中のArはアリーレン基を示す。Rは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アラルキル基、同アリール基、同アルコキシ基、同シクロアルキロキシ基、同アラルキロキシ基又は同アリーロキシ基を示す。nは3~30000の整数を示す。)
で表される、請求項1に記載の重合体。
【請求項4】 一般式[I]において、-Q-が前記一般式[II]で示されるビニレン基である下記一般式[V]
【化学式5】
(式中のR’は水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アリール基、同アラルキル基、シアノ基又はアルコキシカルボニル基を示し、上記式中のオレフィン結合のいずれの炭素に結合していても良い。Rは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アラルキル基、同アリール基、同アルコキシ基、同シクロアルキロキシ基、同アラルキロキシ基又は同アリーロキシ基を示す。nは3~30000の整数を示す。)
で表される、請求項1に記載の重合体。
【請求項5】 一般式[VI]
【化学式6】
(式中のRは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アラルキル基、同アリール基、同アルコキシ基、同シクロアルキロキシ基、同アラルキロキシ基又は同アリーロキシ基を示す。Xはハロゲン原子を示す。)
で表される2,7-ジハロ-9-オキソ-9-ホスファフルオレンを脱ハロゲン重縮合させるか、アリーレンビスボロン酸と反応させて重縮合させるか又はオレフィンと重縮合反応させることを特徴とする請求項1に記載の重合体の製造方法。
【請求項6】 重縮合反応を遷移金属化学種の存在下に実施する請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】 低原子価でない遷移金属化学種に還元剤を加えて発生させた低原子価遷移金属化学種を用いて重縮合反応を実施する請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】 遷移金属がニッケルである請求項6又は7に記載の製造方法。
【請求項9】 遷移金属がパラジウムである請求項6又は7に記載の製造方法。
【請求項10】 一般式[VI]で表される2,7-ジハロ-9-オキソ-9-ホスファフルオレンを脱ハロゲン重縮合させることを特徴とする請求項2に記載の重合体の製造方法。
【請求項11】 重縮合反応を遷移金属化学種の存在下に実施する請求項10に記載の製造方法。
【請求項12】 遷移金属化学種が低原子価遷移金属化学種である請求項11に記載の製造方法。
【請求項13】 低原子価でない遷移金属化学種に還元剤を加えて発生させた低原子価遷移金属化学種を用いて重縮合反応を実施する請求項12に記載の製造方法。
【請求項14】 遷移金属がニッケルである請求項11~13の何れかに記載の製造方法。
【請求項15】 一般式[VI]で表される2,7-ジハロ-9-オキソ-9-ホスファフルオレンに下記一般式[VII]
(HO)B-Ar-B(OH) [VII]
(式中のArはアリーレン基を示す。)
で表されるアリーレンビスボロン酸を反応させて重縮合することを特徴とする、請求項3に記載の重合体の製造方法。
【請求項16】 重縮合反応をパラジウム触媒の存在下に実施する請求項15に記載の製造方法。
【請求項17】 パラジウム触媒が低原子価の錯体触媒である請求項16に記載の製造方法。
【請求項18】 パラジウム触媒が、3級ホスフィンまたは3級ホスファイトを配位子とする2価の錯体である請求項16に記載の製造方法。
【請求項19】 パラジウム触媒が、反応系中で容易に低原子価錯体に変換し得る前駆体錯体である請求項17に記載の製造方法。
【請求項20】 パラジウム触媒が、3級ホスフィンまたは3級ホスファイトを配位子として含まないパラジウム錯体と、3級ホスフィン又は/及び3級ホスファイトとを併用し、反応系中で形成させた3級ホスフィン又は/及び3級ホスファイトを配位子とする低原子価錯体である請求項16に記載の製造方法。
【請求項21】 一般式[VI]で示される2,7-ジハロ-9-オキソ-9-ホスファフルオレンと一般式[VIII]
【化学式7】
(式中のR’は水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アリール基、同アラルキル基、シアノ基又はアルコキシカルボニル基を示す。)
で表されるオレフィンとを重縮合反応させることを特徴とする、請求項4に記載の重合体の製造方法。
【請求項22】 オレフィンがエチレンである請求項21に記載の製造方法。
【請求項23】 重縮合反応を遷移金属化学種の存在下に実施する請求項21又は22に記載の製造方法。
【請求項24】 遷移金属化学種が低原子価遷移金属化学種である請求項23に記載の製造方法。
【請求項25】 低原子価でない遷移金属化学種に還元剤を加えて発生させた低原子価遷移金属化学種を用いて重縮合反応を実施する請求項24に記載の製造方法。
【請求項26】 遷移金属がパラジウムである請求項23~25の何れかに記載の製造方法。
【請求項27】 パラジウム触媒が、3級ホスフィンまたは3級ホスファイトを配位子とする2価の錯体である請求項26に記載の製造方法。
【請求項28】 パラジウム触媒が、反応系中で容易に低原子価錯体に変換し得る前駆体錯体である請求項26に記載の製造方法。
【請求項29】 パラジウム触媒が、3級ホスフィンまたは3級ホスファイトを配位子として含まないパラジウム錯体と、3級ホスフィン又は/及び3級ホスファイトとを併用し、反応系中で形成させた3級ホスフィン又は/及び3級ホスファイトを配位子とする低原子価錯体である請求項26に記載の製造方法。
【請求項30】 一般式[I]
【化学式8】
(式中の-Q-は単結合、-Ar-(但しArはアリーレン基を示す。)又は下記一般式[II]
【化学式9】
(但し、R’は水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アリール基、同アラルキル基、シアノ基又はアルコキシカルボニル基を示し、上記式中のオレフィン結合のいずれの炭素に結合していても良い。)
で示されるビニレン基を示し、Rは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アラルキル基、同アリール基、同アルコキシ基、同シクロアルキロキシ基、同アラルキロキシ基又は同アリーロキシ基を示す。nは3~30000の整数を示す。)
で表される、9-オキソ-9-ホスファフルオレン-2,7-ジイル骨格、該骨格とビニレン骨格、又は該骨格とアリーレン骨格を含む重合体を含んでなる発光素子又はエレクトロクロミック素子。
【請求項31】 一般式[IX]
【化学式10】
(式中のRは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アラルキル基、同アリール基、同アルコキシ基、同シクロアルキロキシ基、同アラルキロキシ基又は同アリーロキシ基を示す。)
で表される9-オキソ-9-ホスファフルオレンをハロゲン分子でハロゲン化することを特徴とする、一般式[VI]
【化学式11】
(式中のRは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アラルキル基、同アリール基、同アルコキシ基、同シクロアルキロキシ基、同アラルキロキシ基又は同アリーロキシ基を示す。Xはハロゲン原子を示す。)
で表される、2,7-ジハロ-9-オキソ-9-ホスファフルオレン化合物の製造方法。
【請求項32】 ハロゲン化反応をルイス酸触媒の存在下に実施する請求項31に記載の製造方法。
【請求項33】 ルイス酸触媒が金属又は金属塩である請求項32に記載の製造方法。
【請求項34】 ルイス酸触媒を構成する金属が鉄、アルミニウム又はアンチモンである請求項33に記載の製造方法。
【請求項35】 一般式[VI]
【化学式12】
(式中のRは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、同シクロアルキル基、同アラルキル基、同アリール基、同アルコキシ基、同シクロアルキロキシ基、同アラルキロキシ基又は同アリーロキシ基を示す。Xはハロゲン原子を示す。)
で表される、2,7-ジハロ-9-オキソ-9-ホスファフルオレン化合物。
産業区分
  • 高分子化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

23705_15SUM.gif
出願権利状態 権利存続中
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 単一分子・原子レベルの反応制御 領域
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close