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肝臓疾患治療剤 新技術説明会

国内特許コード P06A009204
整理番号 M-004
掲載日 2006年6月30日
出願番号 特願2004-318285
公開番号 特開2006-124353
登録番号 特許第4748639号
出願日 平成16年11月1日(2004.11.1)
公開日 平成18年5月18日(2006.5.18)
登録日 平成23年5月27日(2011.5.27)
発明者
  • 坪内 博仁
  • 蓮池 悟
出願人
  • 宮崎県
  • 国立大学法人 宮崎大学
発明の名称 肝臓疾患治療剤 新技術説明会
発明の概要

【課題】 本発明は、肝臓疾患、特に脂肪肝、肝線維化による疾患、肝硬変又は肝癌の予防又は治療剤を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、オステオアクチビン様タンパク質若しくはその肝臓疾患を抑制する活性を有する断片又はそれらをコードするDNAからなる遺伝子を有効成分として含有する肝臓疾患の予防又は治療剤に関する。
【選択図】 なし

従来技術、競合技術の概要


脂肪肝の治療方法としては、食事療法、運動療法による肥満の改善が有効であるとされているが、実際に効果を上げることは難しいことが多い。内服薬としては漢方薬、肝機能改善薬などがあるが、その効果は十分でないことが多い。



肝硬変又は肝線維化による疾患の治療方法としては、原因がB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスによるものであれば、抗ウイルス剤が有効であるが、病態によっては副作用の面から抗ウイルス剤を使用できないことがある。また、B型肝炎ウイルス及びC型肝炎ウイルス以外の慢性肝疾患の肝硬変又は肝線維化による疾患の有効な治療法は今のところない。



肝癌の治療方法としては、抗癌剤により肝癌の増殖や発癌を抑制する方法が挙げられるが、その効果は高くなく、副作用の面から使用はかなり制限される。また肝癌の治療法は進歩しており、手術やラジオ波焼灼術などによる肝癌の治療法があるが、それらの治療法は発癌を抑制できない。治療対象となる患者も限られる。B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスによる発癌の抑制には抗ウイルス剤が有効であるが、副作用の面から薬剤を投与できない患者も多く、また、B型肝炎ウイルス及びC型肝炎ウイルス以外の原因による肝癌の場合には有効な発癌抑制剤は今のところない。



一方、オステオアクチビン(osteoactivin)は骨大理石病ラット骨芽細胞から同定されたタンパク質であり、骨芽細胞の分化や骨基質化に影響を与えることがSafadiらにより報告された(特許文献1、非特許文献1)。また本発明者らはこれまでに肝臓の機能とオステオアクチビンとの関連性につき検討を行ってきた(非特許文献2及び3)。非特許文献2では、コリン欠乏アミノ酸置換(CDAA)食摂取ラットの肝細胞においてオステオアクチビンが発現されていることが報告されている。



これまでにオステオアクチビンが肝臓疾患を治療する作用を有することは知られていない。なお、特許文献1には、オステオアクチビンの核酸配列や、オステオアクチビンを含む治療用組成物が開示されているが、肝臓疾患を治療する作用については言及がない。




【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0151486号明細書

【非特許文献1】Safadi, Fayez et al "Cloning and characterization of osteoactivin, a novel cDNA expressed in osteoblasts." J of Cellular Biochemistry, 84 [1] 12-26, (2001)

【非特許文献2】Onaga, Masaaki et al "Osteoactivin expressed during cirrhosis development in rats fed a choline-deficient, L-amino acid-defined diet, accelerates motility of hepatoma cells." J of Hepatology, 39 [5] 7779-785 (2003)

【非特許文献3】Onaga, Masaaki et al "Osteoactivin, a gene isolated from the liver of rat fed with a choline-deficient, L-amino acid defined diet, accelerated invasion and metastasis of hepatoma cells." Hepatology, 34 [4] Pt.2, 384A (2001) Print Meeting Info.: 52nd Annual Meeting and Postgraduate Courses of the American Association for the Study of Liver Diseases. Dallas, Texas, USA. Nov. 09-13, 2001.

産業上の利用分野


本発明は、オステオアクチビン様タンパク質又はそれをコードする遺伝子を有効成分とする肝臓疾患、特に脂肪肝、肝線維化による疾患、肝硬変又は肝癌の予防又は治療剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
オステオアクチビンタンパク質の全長、DC-HILタンパク質の全長及びGPNMBタンパク質の全長からなる群から選択される少なくとも1種のタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子を有効成分として含有する脂肪肝、肝線維化又は前癌病変の発症を抑制する肝臓疾患予防剤

【請求項2】
DNAが配列番号1、3、5、7若しくは9の塩基配列からなるDNAである請求項1に記載の肝臓疾患予防剤

【請求項3】
タンパク質が配列番号2、4、6、8若しくは10のアミノ酸配列からなるタンパク質の全長である請求項1に記載の肝臓疾患予防剤。

【請求項4】
オステオアクチビンタンパク質の全長、DC-HILタンパク質の全長及びGPNMBタンパク質の全長からなる群から選択される少なくとも1種のタンパク質を有効成分として含有する脂肪肝、肝線維化又は前癌病変の発症を抑制する肝臓疾患予防剤

【請求項5】
タンパク質が以下の(a)又は(b)である請求項に記載の肝臓疾患予防剤
(a)配列番号2、4、6、8若しくは10のアミノ酸配列からなるタンパク質
(b)配列番号2、4、6、8若しくは10のアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ脂肪肝、肝線維化又は前癌病変を抑制する活性を有するタンパク質。

【請求項6】
脂肪肝、肝線維化及び前癌病変からなる群から選択される少なくとも1種の肝臓疾患の発症を抑制することにより肝硬変及び/又は肝癌を予防する請求項1~5の何れか1項に記載の肝臓疾患予防剤。
産業区分
  • 薬品
  • 有機化合物
  • 薬品
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中


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