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神経回路網再構築剤

国内特許コード P06P004609
整理番号 TOYAMA-P2004003
掲載日 2006年7月13日
出願番号 特願2004-370299
公開番号 特開2006-176428
登録番号 特許第4923233号
出願日 平成16年12月22日(2004.12.22)
公開日 平成18年7月6日(2006.7.6)
登録日 平成24年2月17日(2012.2.17)
発明者
  • 東田 千尋
  • 小松 かつ子
  • 久保山 友晴
出願人
  • 国立大学法人富山大学
発明の名称 神経回路網再構築剤
発明の概要

【課題】アルツハイマー病、老年痴呆、脳血管性痴呆、パーキンソン病などの神経変性疾患は、病因は異なるがいずれも神経回路網の破綻により、記憶・認知に障害を呈する症候を指す。これら有効な治療法の無い疾患に対し、既に神経回路網の障害が進行している状態からでも、神経機能を正常に近づけることのできる治療が求められており、この治療に用いる薬物を開発を目的とする。
【解決手段】培養神経細胞において、軸索と樹状突起の萎縮、前シナプス数と後シナプス数の減少を呈する状態を作製した。この状態の神経細胞に処置することで、神経細胞の神経突起とシナプスを正常状態に戻すことのできる薬物を、伝統薬物中の成分から探索し、ウィタノシド類とその代謝物であるソミノンを同定した。さらにウィタノシド(withanoside)の代謝物および/またはアストラガロシド(astragaloside)代謝物は神経回路網再構築剤として有用であることを見出した。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


記憶・認知に障害を呈する疾患として、アルツハイマー病、脳血管性痴呆、老年性痴呆、前頭側頭型痴呆、レビー小体痴呆、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病などが知られている。これらは病因が異なるものの神経突起の萎縮とシナプス欠落による機能障害により生じる疾患である
また、筋萎縮性側索硬化症、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、脳外傷、脊髄損傷なども神経突起の萎縮とシナプス欠落による機能障害により生じる疾患である。



臨床で抗痴呆薬として用いられているコリンエステラーゼ阻害薬は、疾患の進行を遅らせるものの疾患を治療するには至らず、且つ中程度を超えた痴呆患者には有効性が現れにくい。また神経栄養因子様作用物質に分類される薬物も抗痴呆薬候補として研究されているが、いずれも神経保護作用が主であり、神経変成環境下における神経突起伸展作用とシナプス形成作用は明確に示されていない。



一方、生薬成分、例えば、朝鮮人参の成分であるジンセノシド(ginsenoside)、とりわけ、ジンセノシドRbについては、脳細胞または神経細胞保護剤として利用できることが知られている(特許文献1)。
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダ医学で抗痴呆薬として用いられているアシュバガンダ(Ashwagandha)の成分であるウィタノライドグリコシド(withanolide glycosides)、 ウィタノライド・アグリコン(withanolide aglycones)について認識増強剤(Cognition
Enhancer)の用途が知られている。(特許文献2)。そして、該文献によればアシュバガンダ(Ashwagandha)の成分の認識増強は、ムスカリン様アセチルコリン(muscarinic acetylcholine)伝達の促進によるものとされている。
また、アシュバガンダの成分であるウィタノライドA、ウィタノシドIV、ウィタノシドVIに関して、本発明者らの研究により神経突起伸展作用とシナプス再形成作用を併せ持つ化合物であることが明らかにされている(非特許文献1)。
また、ステロイドサポニンまたはサポゲニンが、シナプス後膜-結合レセプター数又は機能の欠乏によって特徴付けられる疾患(アルツハイマー病またはアルツハイマー型老年痴呆)に有用であることが知られている(特許文献3)。そして、該文献にはステロイドサポゲニンの一つとして黄耆などの成分であるアストラガロシド(astragaloside)が挙げられている。




【特許文献1】WO00/37481

【特許文献2】再表2004-500151

【特許文献3】特開2004-217666

【非特許文献1】日本生薬学会第51回年会講演要旨集、第151頁、2004年

産業上の利用分野


本発明は、脳内の神経回路網の破綻に起因する認識機能不全の治療に有効な生薬由来の化合物を有効成分とする神経回路網再構築剤およびそれを用いる神経回路網の再構築方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ソミノン(sominone)の配糖体であるウイタノシドIVが空間記憶障害改善作用を示す、ソミノンを含有する神経回路網再構築剤。
産業区分
  • 薬品
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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