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気管挿管用喉頭鏡システム 新技術説明会

国内特許コード P06A009243
整理番号 4060
掲載日 2006年7月13日
出願番号 特願2004-340917
公開番号 特開2006-149450
登録番号 特許第4547496号
出願日 平成16年11月25日(2004.11.25)
公開日 平成18年6月15日(2006.6.15)
登録日 平成22年7月16日(2010.7.16)
発明者
  • 田川 善彦
  • 松本 尚浩
  • 稲田 智久
  • 三上 亮一
出願人
  • 学校法人九州工業大学
発明の名称 気管挿管用喉頭鏡システム 新技術説明会
発明の概要

【課題】 この気管挿管用喉頭鏡システムは,気管挿管の操作状態を使用者が認識し,喉頭鏡の操作をより安全に確実に達成し,医療の臨床や医療教育に役立てる。
【解決手段】 この気管挿管用喉頭鏡システムは,ジャイロセンサ19を備えたハンドル2と力センサ17を備えたブレード3から成る喉頭鏡1を使用して気管挿管を行う場合に,力センサ17でブレード3に負荷される荷重を検出し,ジャイロセンサ19でハンドル2の移動として角速度や方向を検出し,予め決められた所定の荷重と移動の範囲を越える検出値に応答して警報を発する。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


従来,医療行為における気管挿管は,肺の適切な換気や酸素化を維持できない患者に人工呼吸をするために気道を確保して気管7に気管チューブ4を挿入する標準的な医療行為であり,麻酔,集中治療,救急等の医療の現場において広く一般的に採用されている。しかしながら,気管挿管は,高度な技術が必要であり,習熟を要する技術である。特に,今年より医師研修制度が改正され,全ての研修医は一定期間,麻酔・救急分野で気道確保の訓練を受け,また,一方では,救急救命士が麻酔科医指導のもとで,30例の気管挿管の成功例を経験して,現場での気管挿管許可が得られることになり,日本国内で気管挿管の教育の頻度が増加する現状となっている。気管挿管は,喉頭鏡を操作して気管チューブを気管に挿通するものであるが,気管挿管時の最も頻度の高い合併症としては,喉頭鏡による歯の損傷であり,該合併症を避ける方法は,使用者の細心の注意や指導者の指導のもとで,使用者が喉頭鏡を上手に操作する以外はなく,気管挿管についての客観的な指標や対策法はなかった。



従来の気管挿管に使用される喉頭鏡を,図10及び図11を参照して説明する。図10の(A)に示す喉頭鏡1は,気管挿管と呼ばれる医療行為の際に気管7の入り口の声門6を覗くために用いられる医療器具であり,例えば,図示のような形状をしたタイプが一般的である。喉頭鏡1は,弧を描いている部分をブレード3と称し,円柱型の部分をハンドル2と称している。ブレード3は,ハンドル2から取り外し可能に構成されており,使用する患者の状況に応じて異なるサイズのものをハンドル2に取り付けることが一般的である。また,ブレード3の先端には,気管7に入口にある声門6を視認し易くするためのランプ5が設けられており,ハンドル2の内部にランプ点灯用の電池が収納されているのが一般的である。気管挿管は,具体的には,使用者が喉頭鏡1を用いて喉頭蓋10を開口して声門6を覗く状態にして,図10の(B)に示す気管チューブ4を気管7に挿通するものである。



また,喉頭鏡に対して圧力センサと圧力警報器を設けたものが知られている。圧力センサを組み込んだ圧力検出システムは,喉頭鏡により患者の歯に加えられる過剰な圧力を検出するため,喉頭鏡に交換可能に取り付けられるように構成されている。該圧力検出システムは,細長い緩衝作用を有する圧力センサを有し,圧力センサがバッテリと警報器,例えば,可聴又は可視の警報器とに接続されている。圧力検出システムに設けられた警報システムは,患者の歯に加わる所定圧力を指示するための喉頭鏡のブレードに取外し可能に取り付けられ,たわみ可能な通常開の膜スイッチから構成されている。警報システムは,中間のスペーサ層により互いに間隔を設けて配置された第1及び第2の層を有する積層構造体を備えている。スペーサ層は,該層を貫通する開口を有し,第1及び第2の層は,広幅の内側及び外側の側面を有する。該内側側面には,スペーサ層の開口を介して互いに向き合った導電性パターンが設けられている。第1及び第2の層の一方の層には,広幅の外側側面に接着剤を施されている膜スイッチが設けられている。また,指示器は,第1及び第2の層の導電性パターンと回路で接続されている(例えば,特許文献1参照)。

【特許文献1】特表平10-509614号公報(第1頁,図1)

産業上の利用分野


この発明は,例えば,麻酔,集中治療,救急治療等の医療行為の現場において,人工呼吸を行うために気管に気管チューブを挿入する気管挿管のための気管挿管用喉頭鏡システムに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ハンドル,及び前記ハンドルに交換自在に取り付けられたブレードを備えている喉頭鏡を用いて気管チューブを気管に挿入するための気管挿管用喉頭鏡システムにおいて,
前記ブレードに取り付けられた力センサ,前記ブレードの動きを前記ハンドルの動きに転換して前記ハンドルの動きを検出するための前記ハンドルに組み込まれたジャイロセンサ,及び前記力センサによる前記ブレードに負荷される荷重値と前記ジャイロセンサによる前記ハンドルの動きの速度値とが予め決められた所定の荷重値と速度値との範囲を越える検出値に応答して警報を発する警報指示装置を有することを特徴とする気管挿管用喉頭鏡システム。

【請求項2】
前記ジャイロセンサによる前記ハンドルの前記速度値は,前記ハンドルの角速度値として検出されることを特徴とする請求項1に記載の気管挿管用喉頭鏡システム。

【請求項3】
前記力センサは,先端に設けられた感圧部には圧力加減により抵抗値が変化する素子が前記ブレード上で隔置状態で一対設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の気管挿管用喉頭鏡システム。

【請求項4】
前記力センサによる前記荷重値は,前記素子で検出される抵抗値を変換した出力電圧で測定されることを特徴とする請求項3に記載の気管挿管用喉頭鏡システム。

【請求項5】
前記警報指示装置は,視覚表示,音声表示,警告用ブザー,及び/又はディスプレイであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の気管挿管用喉頭鏡システム。

【請求項6】
前記警報指示装置による警告条件は,前記力センサとモデル等の歯との接触を検出した状態,前記ジャイロセンサの異常方向への前記動きを検出した状態,及び/又は前記ジャイロセンサの異常速度の前記動きを検出した状態であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の気管挿管用喉頭鏡システム。

【請求項7】
前記警報指示装置による表示情報は,前記力センサが検出した荷重値,一対の前記力センサの検出値から演算によって得られた前記力センサとモデル等の歯との接触位置,前記ハンドルのx軸回りの角速度値,及び/又は前記ハンドルのy軸回りの角速度値であることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の気管挿管用喉頭鏡システム。

【請求項8】
前記喉頭鏡は前記ブレードの先端に取り付けられたランプを備えており,前記ハンドルには前記ランプを点灯するための電池が組み込まれることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の気管挿管用喉頭鏡システム。
産業区分
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2004340917thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
詳細は、下記「問合せ先」まで直接お問い合わせください。


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