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魚類胚の作製方法 コモンズ

国内特許コード P06P003625
整理番号 NU-0027
掲載日 2006年7月28日
出願番号 特願2004-382049
公開番号 特開2006-187210
登録番号 特許第4696235号
出願日 平成16年12月28日(2004.12.28)
公開日 平成18年7月20日(2006.7.20)
登録日 平成23年3月11日(2011.3.11)
発明者
  • 若松 佑子
  • 尾里 建二郎
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 魚類胚の作製方法 コモンズ
発明の概要

【課題】魚類の外来性核を細胞質レシピエントに移植する核移植により正しい染色体倍数性を備える魚類胚を効率的に作製する。
【解決手段】未受精卵に魚類の細胞核を移植して魚類胚を作製する工程を備え、該魚類胚の作製工程は、前記未受精卵に対して活性化後に物理的及び/又は化学的なストレスを付与する処理工程を含む工程とする。こうしたストレスの付与により、未受精卵において生じる一連の発生ステップのうち初期の雌性核の半数化の段階を抑制して、少なくとも得られる胚の正しい倍数性を確保できる。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


近年、各種の哺乳類において体細胞由来の核を未受精卵に移植することよりクローンが作製されてきている。魚類においては、除核していない未受精卵をレシピエント細胞とし、このレシピエント細胞に胚細胞核を移植することによって3倍体個体を作製したことが報告されている(非特許文献1)。また、除核した未受精卵をレシピエント細胞とし、これに胚細胞核を移植することによるクローンの作製が報告されている(特許文献1、非特許文献2等)。



他方、魚類におけるより効率的な個体作製あるいは遺伝子工学的な修飾を施した個体作製のためには、培養細胞や体細胞の核を用いた核移植個体の作製方法の開発が望まれている。そうした中、ゼブラフィッシュにおいて、除核した未受精卵に胚由来の培養細胞を移植して個体を作製したとの報告がある(非特許文献3)。また、メダカにおいて、除核しない未受精卵に培養細胞核を移植することによる個体の作製も試みられている(非特許文献4)。しかしながら、後者の報告では、一部の胚が孵化するものの成魚には至らず、程度の異なるものの奇形胚が多いこと、また、胚を構成する細胞は、その染色体の倍数性についてモザイクとなっていることが開示されている。

【特許文献1】特開2002-125517号公報

【非特許文献1】丹羽ら、CLONING, Vol.2, Number 1, p.23-24, 2000

【非特許文献2】若松ら、PNAS, vol. 98, no.3, p.1071-1078, 2001

【非特許文献3】Ki-Young Leeら、Nature Biotecnology 20, p.795-799, 2002

【非特許文献4】B. Juら、Develop. Growth Differ. 45, p.167-174, 2003

産業上の利用分野


本発明は、魚類胚及び魚類個体の作製技術に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
魚類胚の作製方法であって、
内在性核を有する未受精卵において雌性発生を開始可能な刺激を付与する工程と、
活性化刺激付与後の前記未受精卵にその第二極体の放出又は第一卵分割を阻止若しくは抑制する物理的及び/又は化学的なストレスを付与する処理工程と、
前記ストレス付与後の前記未受精卵に魚類の細胞核を移植する工程と、
を備える、方法。

【請求項2】
前記物理的及び/又は化学的ストレスは、前記第二極体の放出を阻止又は抑制する物理的及び/又は化学的ストレスである、請求項に記載の魚類胚の作製方法。

【請求項3】
前記物理的及び/又は化学的ストレスは少なくとも前記未受精卵の環境温度についてのストレスを含む、請求項1又は2に記載の魚類胚の作製方法。

【請求項4】
前記未受精卵を活性化する刺激は電気的刺激である、請求項1~3のいずれかに記載の魚類胚の作製方法。

【請求項5】
前記未受精卵に移植される前記細胞核の供給細胞は体細胞及び培養細胞から選択される、請求項1~のいずれかに記載の魚類胚の作製方法。

【請求項6】
前記細胞核供給細胞は胚性細胞から選択される、請求項1~のいずれかに記載の魚類胚の作製方法。

【請求項7】
前記細胞核供給細胞の染色体上にDNA変異及び外来性DNAから選択される1種あるいは2種以上を備えている、請求項1~のいずれかに記載の魚類胚の作製方法。

【請求項8】
前記魚類はメダカ属又はその近縁に属する魚類から選択される、請求項1~のいずれかに記載の魚類胚の作製方法。

【請求項9】
前記魚類胚は二倍体である、請求項1~のいずれかに記載の魚類胚の作製方法。

【請求項10】
前記魚類胚から得られる個体が細胞核供給細胞にのみ由来する染色体を保持する細胞を有している、請求項1~のいずれかに記載の作製方法。

【請求項11】
移植された前記細胞核供給細胞にのみ由来する染色体を保持する前記細胞は、生殖細胞である、請求項10に記載の魚類胚の作製方法。

【請求項12】
魚類個体の作製方法であって、
請求項1~11のいずれかに記載の魚類胚の作製方法における各工程と、
作製された前記魚類胚を孵化まで発生させる工程と、
を備える、魚類個体の作製方法。

【請求項13】
前記魚類個体を繁殖させる工程を備える、請求項12に記載の魚類個体の作製方法。

【請求項14】
魚類細胞に外来DNAを導入して染色体上に外来DNAを有する魚類細胞を得る工程と、
内在性核を有する未受精卵に雌性発生を開始可能な刺激を付与する工程と、
活性化刺激後の前記未受精卵にその第二極体の放出又は第一卵割を阻止若しくは抑制する物理的及び/又は化学的なストレスを付与する処理工程と、
前記ストレス付与後の前記未受精卵に前記魚類細胞の細胞核を移植して魚類胚を作製する工程と、
該魚類胚を孵化まで発生させる工程と、
を備える、トランスジェニック魚類の作製方法。
産業区分
  • 微生物工業
  • 畜産
  • 工業用ロボット
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2004382049thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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