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Psf1遺伝子欠損動物およびその利用方法 新技術説明会

国内特許コード P06A009306
整理番号 KUTLO-2006-016
掲載日 2006年9月8日
出願番号 特願2004-242022
公開番号 特開2006-055110
登録番号 特許第4590629号
出願日 平成16年8月23日(2004.8.23)
公開日 平成18年3月2日(2006.3.2)
登録日 平成22年9月24日(2010.9.24)
発明者
  • 高倉 伸幸
  • 上野 将也
出願人
  • 国立大学法人金沢大学
発明の名称 Psf1遺伝子欠損動物およびその利用方法 新技術説明会
発明の概要

【課題】 Psf1の個体レベルでの機能を解明し、Psf1が関与する種々の病態を解明するとともに、Psfを利用した新たな研究ツールを提供すること。
【解決手段】 染色体上のPsf1遺伝子の機能が欠損している非ヒト哺乳動物、該動物の骨髄抑制疾患モデル動物としての使用、並びに該動物を利用した造血幹細胞の調製および薬剤スクリーニング方法。
【選択図】 なし

従来技術、競合技術の概要


真核細胞におけるDNA複製の開始は、複製開始点への種々のタンパク質の作用によって制御されている。M期後期、複製開始点には6種のタンパク質(Orc1-6)が結合しているが、ここにCdc6とMcm複合体が結合して複製前複合体を形成し、さらにCdc6のリン酸化と分解を経て細胞はG1期からS期に移行する。そして、この複製前複合体にCdc7/Dbf4複合体が結合し、続くCdc45の結合がシグナルとなって、DNAポリメラーゼが動員され、DNA複製が開始される。



Dpb11はDNAポリメラーゼεの補助因子として、複製開始機構(特にS期のチェックポイント)に関与するタンパクである。出芽酵母を用いた研究で、Dpb11と相互作用する因子として、Sld1/Dpb3、Sld2、Sld3、Sld4/ Cdc45、Sld5、Sld6/Rad53等が同定されており、さらにSld3-Cdc45複合体とDpb11との結合がDNAポリメラーゼの動員に不可欠であることが報告されている(非特許文献1参照)。



Psf1は、Dpb11に関する研究で、Sld5に結合する因子(Partner of Sld Five)として見出された遺伝子である。Arakiらは、Sld5、Psf1、Psf2、Psf3からなる複合体が出芽酵母におけるDNA複製に不可欠であることを報告している(非特許文献2および3参照)。



一方、Psf1は、ヒト、マウス等の哺乳動物にも広くそのオーソログの存在が確認されている。しかしながら、それらは単に配列の相同性から酵母Psf1のオーソログとして同定されただけで、当該哺乳動物における機能は全く解明されていない。そればかりか、酵母においても、Psf1の詳細な機能はほとんど解明されていない。




【非特許文献1】Kamimura, Y., et al., EMBO J., 2001, 20(8), p2097-2107

【非特許文献2】Kubota, Y. et al., Genes & Development 2003, 17, p1141-1152

【非特許文献3】Takayama, Y. et al., Genes & Development 2003, 17, p1153-1165

産業上の利用分野


本発明は、Psf1遺伝子の機能が欠損した非ヒト哺乳動物とその利用方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
染色体上の一方のアレルにおけるPsf1遺伝子の機能が欠損している骨髄抑制モデル非ヒト哺乳動物。

【請求項2】
Psf1遺伝子の機能が、Psf1遺伝子またはその発現制御領域上における少なくとも一部の配列の欠失、置換、および/または他の配列の挿入によって染色体上の一方のアレルで欠損している、請求項1記載の骨髄抑制モデル非ヒト哺乳動物。

【請求項3】
以下の工程で作製される、請求項1または2に記載の骨髄抑制モデル非ヒト哺乳動物:
1)Psf1遺伝子またはその発現制御領域上における少なくとも一部の配列の欠失、置換、および/または他の配列の挿入を目的としたターゲッティングベクターを作製する;
2)上記ベクターをES細胞に導入し、該ベクターで相同組換えされたES細胞を得る;
3)上記組換えES細胞を初期胚に導入し、発生させてキメラ動物を得る;
4)上記キメラ動物を野生型動物と交配して得られるF1ヘテロ接合体動物同士を交配し、得られるF2動物またはその子孫から染色体上の一方のアレルにおけるPsf1遺伝子の機能が欠損している動物を得る。

【請求項4】
非ヒト哺乳動物がマウスである、請求項1~3のいずれか一項に記載の骨髄抑制モデル非ヒト哺乳動物。

【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載の骨髄抑制モデル非ヒト哺乳動物に、骨髄抑制剤を投与し、該動物の骨髄から造血幹細胞を取得する方法。

【請求項6】
請求項1~のいずれか一項に記載の骨髄抑制モデル非ヒト哺乳動物に被験物質を投与し、該動物における骨髄機能を改善する該被験物質の効果を評価することを含む、骨髄機能改善剤のスクリーニング方法。
産業区分
  • 畜産
  • 薬品
  • 微生物工業
  • 治療衛生
  • 工業用ロボット
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
(有)金沢大学ティ・エル・オーは、金沢大学の研究者の出願特許を産業界へ技術移転することを主目的として、金沢大学の教官の出資により設立された技術移転機関です。
ご興味のある方は、下記「問合せ先」へ整理番号と共にご連絡願います。
なお、既に活用のお申し込み・お打合わせ等の段階に入っている場合もございますので、予めご承知おきください。


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