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スピーチプライバシー保護装置 新技術説明会

国内特許コード P06P004434
整理番号 IP104
掲載日 2006年10月13日
出願番号 特願2005-081443
公開番号 特開2006-267174
登録番号 特許第4734627号
出願日 平成17年3月22日(2005.3.22)
公開日 平成18年10月5日(2006.10.5)
登録日 平成23年5月13日(2011.5.13)
発明者
  • 山口 靜馬
  • 佐伯 徹郎
出願人
  • 国立大学法人山口大学
発明の名称 スピーチプライバシー保護装置 新技術説明会
発明の概要

【課題】
スピーチプライバシー保護装置のマスキング音制御部は、マイクで検出した会話者の音声と周囲のマスキング音及び暗騒音の周波数スペクトルを測定し、両者の周波数スペクトルと同じになるようマスキング音発生部の周波数フィルターを制御して、第三者の周辺に邪魔にならない最低限のマスキング音をスピーカーで流す。
【解決手段】
会話者の音声をマイクで検出し、マスキング音制御部で、マイクで検出した会話者の音声を混合する混合器と、混合した音声の周波数スペクトルを測定する周波数分析器と、会話者の周辺のマスキング音及び暗騒音の周波数スペクトルを測定する周波数分析器と、マスキング音及び暗騒音の周波数スペクトルが音声の周波数スペクトルと同じになるようマスキング音発生部の周波数フィルターを制御する制御回路で制御して会話者の音声の周波数スペクトルに合わせた最低限の別の音をマスキング音としてスピーカーから放射する。
【選択図】 図2

従来技術、競合技術の概要


従来、病院の診察や学習進路相談、税務相談など種々の相談所等での会話をしている際に第三者に聞かれたくない診察や相談の内容等が、隣の診察室・相談室に居る第三者や診察室・相談室前の待合室などで待っている第三者に筒抜け状態で聞かれている場合がある。このことは、プライバシー保護の観点からみても好ましいことではない。その要因として、診察室や相談室の壁が薄かったり、天井付近の開いた高さの低い間仕切りや壁厚の薄い間仕切りを使用していたり、または、衝立、カーテン等で単に仕切られているだけであったりなど、防音対策の面で十分な対策がなされていないのが一因であると云える。このため、電気的に生成されたマスキング音を第三者の周辺にスピーカーから流すことによって会話者の話の内容を第三者に聞かれないようにするための対応策として、様々なスピーチプライバシー保護装置が提案されている。



図3に示す特許文献1には、車両の車室の前席又は後席の一方に配され当該前席または後席の乗員の音声を検出する第1のセンサー40と、前記前席又は後席の他方の席の乗員近傍に配された発音手段41と、前記他方の席の乗員近傍に配され前記一方の席の乗員からの音声と前記発音手段からの音を検出し該音声と音との誤差信号を出力する第2のセンサー42と、該第2のセンサー42からの誤差信号を取り込んで、前記誤差信号が最小となるように、前記一方の席の乗員から前記他方の席の乗員までの音声伝達特性に対して逆位相のまたは位相が若干ずれた伝達特性の相殺信号を生成して前記発音手段41の発音制御を行い、前記一方の席の乗員から前記他方の乗員に伝達される音声を相殺またはその明瞭度を低下させる制御手段43とを有し、車両の車室の前席又は後席の一方の乗員同士の会話が他方の席の乗員に漏れるのを防止するのに好適なスピーチプライバシー保護装置が開示されている。また、図4に示す特許文献2には、天井に設けた通気装置44の空調吹出口45にマスキング音場を生成する少なくとも1つスピーカー46を収容する音マスキングシステムが開示されている。



図5及び6に示す特許文献3には、簡易的な防音フード装置で、設置場所に防音フード47を設け、この上部に制御スピーカー48を下向きに、マスキングスピーカー49を上向きに取付け、また、防音フード47の上面に騒音検出器50を、くりぬき部51の左右に誤差検出器52を夫々取付ける。外来騒音が大きい場合、この騒音は騒音検出器50で検出され、ANC制御部53に与えられる。ANC制御部53は騒音と概ね逆位相の消音制御信号54を生成し、制御スピーカー48に与える。こうすると、通話者には外来騒音が聞こえず、電話器から明瞭度の高い音声を聞くことができる。また周囲が静かな場合、マスキング雑音がマスキングスピーカーから外部に放射され、通話者の会話の守秘性が高まると云うアクティブ防音フード装置、が開示されている。



図7に示す特許文献4には、ハンドセット55の送話マイクロホン56の近傍にノイズ発生用のスピーカー57を設け、送話者が発声した音声は、スピーカー57から放射されたノイズ音によりマスクされる。送話マイクロホン56からの主要入力を加算器58に送って適応フィルター59からの出力を減算して取出す。適応フィルター59は、ノイズ発生器60からの信号に基づいてマイクロホン56からの主要入力中のノイズ成分を近似して出力する音声マスキング装置、が開示されている。



特許文献1には、会話音声をマイクで検出し相殺信号を生成してスピーカーから発生(アクティブノイズコントロール)しているため、この方法では適用可能な空間が狭いという問題点があり、また、特許文献2には、天井や空調などの通風装置にスピーカーを収容するため、可搬性に欠けると共に工事に伴うコストが高いという問題点がある。また、特許文献3及び特許文献4には、固定電話に設置されるため、可搬性に欠けるという問題点がある。




【特許文献1】特開平5-11780号公報

【特許文献2】特開平8-186480号公報

【特許文献3】特開平8-296335号公報

【特許文献4】特開平5-22391号公報

産業上の利用分野


本発明は、隣の室や周りに第三者がいるような場所で会話をしている際に、会話者の話しの内容が第三者に漏れずに会話の相手しか伝わらないようにしたスピーチプライバシー保護装置に係るもので、第三者の周辺にマスキング音を出す場合にも、会話者の音声をマイクで拾い、このマイクで検出した会話者の音声の周波数スペクトルに合わせた最低限の別のマスキング音を出すことにより、第三者にとってもマスキング音が気にならないので、不快感を感じること無く互いの会話をすることができるようにしたスピーチプライバシー保護装置に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
会話通信部とマスキング音発生部とマスキング音制御部とからなるスピーチプライバシー保護装置において、該会話通信部は、一方の会話者の音声を検出するマイクと、該マイクで検出した音声を増幅する増幅器と、増幅した音声を他方の会話者に伝達するレシーバーと、他方の会話者の音声を検出するマイクと、該マイクにより検出した音声を増幅する増幅器と、増幅した音声を一方の会話者に伝達するレシーバーとからなり、該マスキング音制御部は、これらのマイクにより検出した会話者同士の音声を混合する混合器と、混合して得られた音声の周波数スペクトルを測定する周波数分析器と、マスキング音及び暗騒音の周波数スペクトルを測定する周波数分析器と、マスキング音及び暗騒音の周波数スペクトルが前記混合して得られた音声の周波数スペクトルと同じになるよう下記マスキング音発生部の周波数フィルターを制御する制御回路とからなり、該マスキング音発生部は、広帯域雑音を発生する雑音発生器と、発生した広帯域雑音の周波数スペクトルを調整すると共に前記マスキング音制御部の制御回路により制御される周波数フィルターと、周波数スペクトルを調整した広帯域雑音を増幅する増幅器と、増幅した広帯域雑音を放射するスピーカーと、からなることを特徴とするスピーチプライバシー保護装置。

【請求項2】
前記会話者の音声を検出するマイクが、ストローマイクまたは骨伝導マイクであることを特徴とする請求項1記載のスピーチプライバシー保護装置。
産業区分
  • 電子応用機器
  • 電話
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005081443thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
山口TLOは平成11年11月に山口大学の教官50名の出資により設立された、リエゾン一体型のTLO活動会社です。山口大学を主とし、山口県内の大学・高専の研究成果をご紹介致します。特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


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