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アレルギー重症度のインデックス化方法 新技術説明会

国内特許コード P06A009358
掲載日 2006年10月13日
出願番号 特願2006-012224
公開番号 特開2006-227000
登録番号 特許第4834819号
出願日 平成18年1月20日(2006.1.20)
公開日 平成18年8月31日(2006.8.31)
登録日 平成23年10月7日(2011.10.7)
優先権データ
  • 特願2005-013879 (2005.1.21) JP
発明者
  • 後藤 真生
  • 石川 祐子
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 アレルギー重症度のインデックス化方法 新技術説明会
発明の概要

【課題】熟練を必要とせず、実際の人間の感作メカニズムに近く、感作期間を短縮化し、さらに、抗原濃度依存的なアレルギー重症度を短時間でかつ高精度に効率よく測定可能である方法を提供する。
【解決手段】アレルギー疾患非ヒト哺乳動物モデルの血管透過性測定に基づいてアレルギー重症度をインデックス化する方法により、アレルギー重症度を皮膚への血漿漏出量に基づいて、インデックス化すれば、熟練を必要とせずにアレルギー重症度のインデックス化ができる。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


食品中に含まれる物質や大気中に浮遊する物質等がアレルゲンとなって、蕁麻疹、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患を起こすことが知られており、特にアナフィラキシーショックと呼ばれる重篤なアレルギーを引き起こした場合には死に至る場合もある。



アレルギーの重症度をインデックス化することで、既知または未知の物質がアレルギーに及ぼす影響を定量化することは、アレルギーの発症を避けるために、また、抗アレルギー剤、アレルギー予防薬のスクリーニングを行う上で重要である。



従来、アレルギーの重症度のインデックス化は、実験動物の腹腔内にアジュバント(免疫増強剤)とともに抗原を免疫し抗原感作の後、血清中抗原特異的イムノグロブリン(Ig)E抗体を測定すること(非特許文献1)、または抗血清や抗体、抗体産生細胞株を移入して受動感作を誘導し、これらの特異的応答の重篤度を観察によって行うこと(非特許文献2)、または抗体を高産生するトランスジェニックマウスを免疫して耳介浮腫を観察すること(非特許文献3)、または、抗原特異的T細胞レセプタートランスジェニックマウスに抗原を経口摂取させ、感作成立後、抗原を注射して誘導したアナフィラキシーショックの重篤度を目視によってスコア化するもの(非特許文献4)があった。



しかしながらこれらの方法は測定の際に抗体測定、または動物の長期観察が必要とされ、測定には免疫学に熟知する必要があり、高い熟練が必要とされる。



さらにヒトのアレルギー発症は、アレルゲンとの自然な接触(抗原の吸入・摂食)によるアレルゲン感作によるものであるため、特殊なアジュバント(免疫増強剤)を用いた免疫法や、培養細胞や抗体などの移入によるアレルギーモデルとは感作・発症メカニズムが異なり、従来の方法で得られるアレルギー重症度のインデックスを用いて抗アレルギー剤やアレルギー予防薬の薬効を決定しても、実際にヒトに投与する効果とは一致しない場合が多い。



また、血清中の抗原特異的IgE量など、アレルギーのリスクファクターとされる物質の測定も、実際のアレルギー症状の重症度とは必ずしも一致しないことが明らかにされ、これらに基づいたインデックスも抗アレルギー剤やアレルギー予防薬の薬効を決定しても、実際にヒトに投与する効果とは一致しない場合が多い。



さらに、アナフィラキシーショックの重篤度を観察する方法では、感作に4週間を必要とし、実験動物一匹につき一つの抗原濃度に対する応答しか測定できず実験効率が悪い。



また、アナフィラキシー観察による重篤度の定量化はマウスの行動を目視によってスコア化するため、症状の差が小さい場合には検出精度が不十分であり、動物個体差によるばらつきが大きい。



一方、蛍光標準物質を血中投与しておき、皮膚への血漿漏出量を、蛍光測定器を用い、皮膚を直接測定する方法(非特許文献5)が開示されているが、これら文献では、皮膚への血漿漏出がアレルギー重症度のインデックス化に用いられる可能性があることについては開示も示唆もない。




【非特許文献1】Toxicology. 2004 Apr 1; 197 (1):1-13. Differential immunogenic and neurogenic inflammatory responses in an allergic mouse model exposed to low levels of formaldehyde. Fujimaki H, Kurokawa H, Kunugita N, Kikuchi M, Sato F, Arashidani K.

【非特許文献2】Pediatr Res. 1998 Nov; 44(5):791-7. Chronic oral antigen exposure induces lymphocyte migration in anaphylactic mouse intestine. Ohtsuka Y, Suzuki R, Nagata S, Oguchi S, Shimizu T, Yamashiro Y, Okumura K, Ra C.

【非特許文献3】J Allergy Clin Immunol. 2003 Jan;111(1):143-8. Chronic inflammation of the skin can be induced in IgE transgenic mice by means of a single challenge of multivalent antigen. Sato E, Hirahara K, Wada Y, Yoshitomi T, Azuma T, Matsuoka K, Kubo S, Taya C, Yonekawa H, Karasuyama H, Shiraishi A.

【非特許文献4】Clin Exp Allergy. 2002 32: 563-570 Lactobacillus casei strain Shirota suppresses serum immunoglobulin E and immunoglobulin G1 responses and systemic anaphylaxis in a food allergy model. Shida K, Takahashi E, Iwadate K, Takamizawa H, Yasui T, Sato S, Habu S, Hachimura S, Kaminogawa S.

【非特許文献5】J Pharmacological and Toxicological Method. 2002 48: 81-85 An improved method for measuring vascular permeability in rat and mouse skin. Yamaki K, Takano-Ishikawa Y, Goto M, Kobori M, Tsushida T.

産業上の利用分野


本発明は、アレルギー疾患非ヒト哺乳動物モデルを用いたアレルギー重症度のインデックス化方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
アレルギー疾患非ヒト哺乳動物モデルの血管透過性測定に基づくことを特徴とするアレルギー重症度のインデックス化方法であって蛍光標準物質を該非ヒト哺乳動物の血中に投与し、その漏出を蛍光測定器を用いて該非ヒト哺乳動物モデルを個体のまま測定することで、血漿漏出量を算出することを特徴とする方法。

【請求項2】
前記アレルギー疾患非ヒト哺乳動物モデルが、抗原特異的リンパ球レセプター遺伝子導入動物に特異抗原を断続的に経口摂取させる方法である請求項1に記載のアレルギー重症度のインデックス化方法。

【請求項3】
抗アレルギー薬ないしアレルギー予防薬をスクリーニングに用いる請求項1または2に記載のアレルギー重症度のインデックス化方法。
産業区分
  • 治療衛生
  • 薬品
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2006012224thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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