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生体アミンの分析方法

国内特許コード P06P003984
整理番号 TOYAMA-51JP
掲載日 2006年10月26日
出願番号 特願2005-100415
公開番号 特開2006-280201
登録番号 特許第4665165号
出願日 平成17年3月31日(2005.3.31)
公開日 平成18年10月19日(2006.10.19)
登録日 平成23年1月21日(2011.1.21)
発明者
  • 篠原 寛明
出願人
  • 国立大学法人富山大学
発明の名称 生体アミンの分析方法
発明の概要

【課題】従来難しかった生体アミンのリアルタイム(その場)分析と高感度化を実現することができる、高感度であり、かつ応答性に優れた生体アミンの分析方法を提供すること。
【解決手段】生体アミン(カテコールアミンまたはインドールアミン)にアミンオキシダーゼ(チラミンオキシダーゼ)を作用させ、生成した過酸化水素を化学発光法により検出することを含む、生体アミンの分析方法。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


チロシナーゼやラクトペルオキシダーゼなど、カテコール環を酸化する酵素を用いたカテコールアミンの酵素化学発光検出は従来すでに行われていた[非特許文献1および2]。



ところで、特表2003-507710号公報(特許文献1)に、カテコールアミンのような神経伝達物質放出を変調することが可能な化合物の識別方法が記載されている。さらに、この公報中に、カテコールアミンに対するモノアミンオキシダーゼの作用は、ルミノールを用いて検出できた、過酸化水素を生成する(CadetおよびBrannock、1998)(非特許文献3)との記載がある。非特許文献3は、組織 (脳など)中でアミンオキシダーゼによってカテコールアミン(ドーパミンなど)やインドールアミン(セロトニンなど)が酸化分解されて過酸化水素の生成が行われていることを開示する。



さらに、脳内におけるモノアミンオキシダーゼによる過酸化水素の生成を検討した文献として、非特許文献3で引用されているCohen(1987)(非特許文献4)やSpina(1988) (非特許文献5)がある。また、組織中のモノアミンオキシダーゼ自体の活性測定、機能検討あるいはモノアミンオキシダーゼによるカテコールアミンの酸化分解に伴う組織中での過酸化水素の発生の検討は、例えば、Kunduzovaら(2002)( 非特許文献6)により行われていた。

【非特許文献1】B. Li, Z. Zhang, Y. Jin, Biosensors and Bioelectronics, 17, 585-589 (2002).

【非特許文献2】M. Israel, M. Tomasi, J. Neurosci. Methods, 91, 101-107 (1999).

【非特許文献3】Jean Lud Cadet and Christie Brannock, Neurochem. Int. 32 (1998) 17-131

【非特許文献4】Cohen G., Adv Neurol. 1987;45:119-25.

【非特許文献5】Spina MB, Cohen G., Basic Life Sci. 1988;49:1011-4.

【非特許文献6】Kunduzova ORら,Eur J Pharmacol. 2002 Jul 19; 448(2-3):225-30.

産業上の利用分野


本発明は、生体アミンの分析方法に関する。特に本発明は、アミンオキシダーゼを利用した生体アミンの分析方法に関する。本発明の方法は、アミンオキシダーゼ、例えば、チラミンオキシダーゼを用いて、カテコールアミン等の生体アミンを迅速簡便にしかも高感度に酵素化学発光検出する方法である。この方法は、例えば、カテコールアミン分泌能を持つ細胞の刺激応答性の観察評価にも応用できる。さらに本発明は、上記分析法を利用した被験物質の細胞に対する影響を試験する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ドーパミンチラミンオキシダーゼを作用させ、生成した過酸化水素を化学発光法により検出することを含む、ドーパミンの分析方法。

【請求項2】
ドーパミンを含有する試料にチラミンオキシダーゼを作用させる請求項に記載の方法。

【請求項3】
ドーパミンを含有する試料から放出されるドーパミンチラミンオキシダーゼを作用させる請求項に記載の方法。

【請求項4】
ドーパミンを含有する試料が、生物試料である請求項1~のいずれか1項に記載の方法。

【請求項5】
生物試料が細胞、組織、または個体である請求項に記載の方法。

【請求項6】
化学発光法が、発光基質としてルミノール、ルシゲニン、またはロフィンを用いる請求項1~のいずれか1項に記載の方法。

【請求項7】
発光基質としてルミノールを用いる化学発光法において、触媒として、ヘム酵素、ヘムタンパク質、低分子のヘミンおよび金属錯体から成る群から選ばれる少なくとも1種を用いる請求項に記載の方法。

【請求項8】
ヘム酵素が、HRP(西洋ワサビ ペルオキシダーゼ)、ARP(微生物(Arthromyces ramosus)由来ペルオキシダーゼ)またはカタラーゼであり、ヘムタンパク質がヘモグロビン、ミオグロビン、またはシトクロムcであり、低分子のヘミンがプロトヘム(ペルオキシダーゼやヘモグロビンの補欠分子族部分)であり、金属錯体が鉄錯体、オスミウム錯体またはルテニウム錯体である請求項に記載の方法。

【請求項9】
化学発光法が、シュウ酸誘導体と蛍光物質を用いる方法である請求項1~のいずれか1項に記載の方法。

【請求項10】
過酸化水素の量を定量することで、ドーパミンを定量する請求項1~のいずれか1項に記載の方法。

【請求項11】
被験物質を細胞に作用させ、前記被験物質を作用させることで生じる前記細胞から放出されるドーパミン量の変化を請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を用いて測定する、被験物質の細胞に対する影響を試験する方法。
産業区分
  • 微生物工業
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005100415thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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