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非細菌性の炎症性疾患の予防又は治療剤

国内特許コード P06A009632
掲載日 2007年2月9日
出願番号 特願2005-111889
公開番号 特開2006-290777
登録番号 特許第4830093号
出願日 平成17年4月8日(2005.4.8)
公開日 平成18年10月26日(2006.10.26)
登録日 平成23年9月30日(2011.9.30)
発明者
  • 北村 和雄
  • 稲津 東彦
  • 加藤 丈司
  • 石川 直人
  • 山家 純一
  • 江藤 胤尚
  • 芦塚 伸也
出願人
  • 学校法人宮崎大学
発明の名称 非細菌性の炎症性疾患の予防又は治療剤
発明の概要

【課題】本発明は非細菌性の炎症性疾患の予防又は治療剤として有用な薬剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明はアドレノメデュリン、その修飾体であって非細菌性の炎症を抑制する活性を有するもの、又はそれらの塩であって非細菌性の炎症を抑制する活性を有するものを有効成分として含有する、非細菌性の炎症性疾患の予防又は治療剤に関する。
【選択図】図2

従来技術、競合技術の概要


炎症性腸疾患は、年々頻度が増加している難病であり、新たな治療法の開発が望まれている。特に、炎症性腸疾患の1つに挙げられる炎症性大腸炎は大腸の粘膜及び粘膜下層中心に潰瘍、びらん等の病変を呈する原因不明の疾患であり、若年者に多く、増加傾向にある難病である。現在行われている炎症性大腸炎の治療法としては5-アミノサリチル酸製剤、ステロイド、免疫抑制剤を用いた薬物療法や白血球除去療法が挙げられる。しかし、難治例やステロイド依存例も多く、新たな治療法の開発が望まれている。



一方、アドレノメデュリン(adrenomedullin;本明細書において「AM」と略記する場合がある)はヒト褐色細胞腫より単離同定された強力な血管拡張性の降圧ペプチドであるが、その後、全身の様々な組織、細胞に分布し、多様な生理活性を有することが報告されている(非特許文献1及び2)。消化管においては、その発現は消化管粘膜で広範に確認されているものの、詳細な生理作用に関しての報告は少ない。近年、アドレノメデュリンが胃酸分泌抑制作用、血流改善作用を有し、胃粘膜障害モデル動物に対して治癒的に作用するという報告が散見されるようになった。他方、アドレノメデュリンのNO遊離作用、アポトーシス抑制作用、関節リウマチ患者の滑膜細胞を用いたIL-6産生抑制作用が報告されている。またアドレノメデュリンが抗菌作用を有することに着目して、特定の腸内細菌が関与する炎症性腸疾患の予防治療剤の有用成分としてアドレノメデュリンが使用できる可能性が特許文献1に記載されているが、細菌感染によらない(すなわち非細菌性の)炎症性腸疾患の治療にアドレノメデュリンが有効であるか否かが検討された例はない。




【特許文献1】特開2004-244378号公報

【非特許文献1】Salomone S., Caruso A., Cutuli VM., Mangano NG., Prato A., Amico-Roxas M., Bianchi A., Clementi G., Effects of adrenomedullin on the contraction of gastric arteries during reserpine-induced gastric ulcer., Peptides. 2003 Jan; 24(1): 117-22.

【非特許文献2】Clementi G., Caruso A., Cutuli VM., Mangano NG., Salomone S., Lempereur L., Prato A., Matera M., Amico-Roxas M., Gasctroprotective effect of adrenomedullin administered substaneously in the rat., Peptides. 2002 Jun; 23(6): 1149-53.

産業上の利用分野


本発明は非細菌性の炎症性疾患の予防又は治療剤として有用な薬剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(1)アドレノメデュリン、
(2)アドレノメデュリンのアミノ酸配列中の2個のCysがジスルフィド結合している修飾体、
(3)前記ジスルフィド結合が-CH-CH-結合に置換されている修飾体、
(4)(1)~(3)のアドレノメデュリン若しくはその修飾体のアミノ酸配列において、1~15個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されている修飾体、
(5)(1)~(4)のアドレノメデュリン若しくはその修飾体のアミノ酸配列において、C末端がアミド化されている修飾体、若しくは
(6)(1)~(4)のアドレノメデュリン又はその修飾体のアミノ酸配列において、C末端にGlyが付加している修飾体から選択されるアドレノメデュリンの修飾体であって、非細菌性の炎症を抑制する活性を有するもの、又は
それらの塩であって非細菌性の炎症を抑制する活性を有するものを有効成分として含有する非細菌性の炎症性腸疾患の予防又は治療剤。

【請求項2】
アドレノメデュリン又はその修飾体が以下の(a)~(j)のいずれかに記載のペプチドである請求項に記載の非細菌性の炎症性腸疾患の予防又は治療剤。
(a)配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号1のアミノ酸配列からなり16位のCysと21位のCysとがジスルフィド結合したペプチド
(b)配列番号3のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号3のアミノ酸配列からなり16位のCysと21位のCysとがジスルフィド結合したペプチド
(c)配列番号5のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号5のアミノ酸配列からなり16位のCysと21位のCysとがジスルフィド結合したペプチド
(d)配列番号7のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号7のアミノ酸配列からなり16位のCysと21位のCysとがジスルフィド結合したペプチド
(e)配列番号9のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号9のアミノ酸配列からなり14位のCysと19位のCysとがジスルフィド結合したペプチド
(f)配列番号11のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号11のアミノ酸配列からなり14位のCysと19位のCysとがジスルフィド結合したペプチド
(g)前記ジスルフィド結合が-CH-CH-結合に置換されている(a)~(f)のいずれかに記載のペプチド
(h)(a)~(g)のいずれかに記載のペプチドにおいて1~15個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加された、非細菌性の炎症を抑制する活性を有するペプチド
(i)C末端がアミド化されている(a)~(h)のいずれかに記載のペプチド
(j)C末端にGlyが付加している(a)~(h)のいずれかに記載のペプチド

産業区分
  • 薬品
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005111889thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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