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底質改善材およびそれを用いる底質改善方法

国内特許コード P06P005162
掲載日 2007年2月16日
出願番号 特願2005-228682
公開番号 特開2006-068732
登録番号 特許第4945742号
出願日 平成17年8月5日(2005.8.5)
公開日 平成18年3月16日(2006.3.16)
登録日 平成24年3月16日(2012.3.16)
優先権データ
  • 特願2004-231595 (2004.8.6) JP
発明者
  • 山本 民次
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 底質改善材およびそれを用いる底質改善方法
発明の概要

【課題】 閉鎖性水域の有機物含量の多い底質およびその周囲の水質を改善する、水域環境改善材および環境改善方法を提供する。
【解決手段】 製鋼スラグに珪藻を付着させてなる珪藻付着スラグを含有する水域環境改善材を有機物含量の多い底質を有する水域に散布する。製鋼スラグから溶出する無機栄養塩が底生微細藻の増殖および光合成活性を上昇させ、底生微細藻が放出する酸素により底質および水質を改善する。
【選択図】 なし

従来技術、競合技術の概要


従来、水域の底質改善に関しては、主として覆砂や浚渫等の土木的手法が行われてきたが、これらの土木的手法はいずれも対症療法的であり、効果の持続性は望めなかった。また、覆砂をするための砂の採取は他所の環境破壊につながり、浚渫土の持って行き場所が新たな問題を生んでいた。



微生物混合群集を有機汚泥の改良材として用いる試みも一部にある。よく知られているものに「EM菌」というものがあるが、構成生物種が明確でない上、海域では効果がないことが明らかにされ、例えば広島県では使用しないことを発表している。



鉄鋼スラグを覆砂材として用いる試みは既にされており、エコサンドなどとして商品化されている。また、例えば特許文献1には、高炉水砕スラグを水底又は水浜に敷設することを特徴とする水中又は水浜の環境改善方法および高炉水砕スラグからなることを特徴とする水中又は水浜の環境改善用資材が記載されている。



水域の環境問題には、富栄養化の進行に伴う藻類ブルーム(いわゆる赤潮)があり、これを抑制するためにリン(P)の削減が行われてきた。上記鉄鋼スラグを覆砂材として用いる場合も、鉄鋼スラグをリン吸着剤として利用していることが多い。ところが、最近ではリン負荷量の過剰な削減によって、逆に貧栄養化を招いている水域も見受けられるようになり、新たな問題となっている。



この新たな問題に対して本願発明者らは、鉄鋼スラグがリン、ケイ素を含み、これらを水中に溶出させ、微細藻の増殖促進剤として利用可能であることを報告している(特許文献2および非特許文献1参照)。



また、本願発明者らは、弱光下での増殖が有利に行われる底生微細藻の培養に成功したこと、当該底生微細藻はリン酸塩の取り込み速度が非常に大きいことを報告し(非特許文献2および非特許文献3参照)、底生微細藻を利用した底質環境改善の可能性を示唆している。

【特許文献1】特開2004-24204(平成16年1月29日公開)

【特許文献2】特開2003-134958(平成15年5月13日公開)

【非特許文献1】T. Yamamoto, M. Suzuki, S. J. Oh and O. Matsuda: Tetsu-to-Hagane, 89, 102-108,2003.

【非特許文献2】松田治、山本民次、皆川和明、有吉英治:微細藻を用いた瀬戸内海の生態学的底質改善に関する研究報告(その1)、財団法人広島県環境保健協会、2002年3月

【非特許文献3】松田治、山本民次、皆川和明、有吉英治:微細藻を用いた瀬戸内海の生態学的底質改善に関する研究報告(その2)、財団法人広島県環境保健協会、2003年3月

産業上の利用分野


本発明は、水域環境改善材およびそれを用いる環境改善方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
水域に散布して当該水域の還元的な底質を酸化的に変える底質改善材であって、
製鋼スラグに付着性の珪藻を付着させてなる珪藻付着スラグを含有し、
上記珪藻はシスト化しており、
上記珪藻付着スラグと珪藻が付着していない製鋼スラグとの混合物であることを特徴とする底質改善材。

【請求項2】
水域の還元的な底質を酸化的に変える底質改善方法であって、
請求項1に記載の底質改善材を水域に散布して、底質上に到達させる工程を含むことを特徴とする底質改善方法
産業区分
  • 微生物工業
  • 水産
  • 衛生設備
  • 廃水処理
  • 廃棄物処理
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中


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