TOP > 国内特許検索 > rab8a遺伝子欠損マウス

rab8a遺伝子欠損マウス

国内特許コード P07P005117
整理番号 IP17-029
掲載日 2007年4月6日
出願番号 特願2005-261902
公開番号 特開2007-068506
登録番号 特許第4374438号
出願日 平成17年9月9日(2005.9.9)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
登録日 平成21年9月18日(2009.9.18)
発明者
  • 原田 彰宏
  • 佐藤 隆史
出願人
  • 国立大学法人群馬大学
発明の名称 rab8a遺伝子欠損マウス
発明の概要

【課題】 栄養吸収障害性疾患のモデルマウスを提供する。
【解決手段】 染色体上のrab8a遺伝子を不活性型rab8a遺伝子に置換することによりrab8a遺伝子欠損マウスを作製し、これを栄養吸収障害性疾患のモデルマウスとして、栄養吸収障害性疾患の解析や治療薬のスクリーニングに用いる。
【選択図】 図2

従来技術、競合技術の概要


消化器、皮膚、泌尿器、呼吸器等の表面を覆う上皮細胞は頂端側、側底側という方向性(極性)を持つ。また、神経細胞も軸索、樹状突起という極性を持つ。極性が正常に形成されることが組織、器官の正常な発生や分泌、刺激の伝達等の機能に必須である。極性の形成、維持には合成された分泌タンパク質や膜タンパク質がトランスゴルジネットワーク等で輸送小胞に分配、濃縮された後、頂端側、側底側に運ばれる必要がある。この方向性のある輸送を極性輸送と呼ぶ。極性輸送には低分子量GTP結合タンパク質、SNAREタンパク質などが重要であることが知られている。
低分子量GTP結合タンパク質の1つとして、Rab分子群が知られている。これらの分子は活性のあるGTP結合型と活性のないGDP結合型を有し、GDP結合型が主に細胞質に存在し、GTP結合型は膜(細胞膜や細胞内の膜)に存在する。Rabは細胞質と膜の間を行き来することによってその機能を果たすことが知られている。現在、Rab分子群は60種類以上知られているが、各分子は細胞内で特有の分布をしており、それぞれの場所で機能を果たしていると考えられている。
Rab8aはゴルジ体で修飾を受けたタンパク質の出口であるトランスゴルジネットワークで形成された小胞を側底側へ輸送するために必要であると考えられてきた(非特許文献1)。しかしながら、rab8a遺伝子の欠損マウスは報告されておらず、Rab8aタンパク質の機能は十分に解明されていなかった。



微絨毛萎縮症は細胞表面の微絨毛が萎縮を起こすために栄養が十分に吸収できず、出生直後に下痢をおこし、脱水と栄養失調を呈する栄養吸収障害性の疾患である(非特許文献2)。このような微絨毛萎縮症をはじめとした小児の吸収障害には難治性のものが多く、その根本的な治療は小腸移植が主に行われてきた。しかし、移植はコストや倫理上の問題を多く含むため我が国では盛んに行われているとはいいがたい状況にある。またその高い費用から誰にでも適用できる治療法ではない。しかし他の治療法の開発に人間を用いることは不可能であり、その病態をよく再現するモデル動物が必要となる。

【非特許文献1】J Cell Biol. 1993 Oct;123(1):35-45.

【非特許文献2】Clin Gastroenterol 1986 Jan; 15(1): 105-20

産業上の利用分野


本発明は、ヒトの栄養吸収障害性疾患のモデルとして有用なrab8a遺伝子欠損マウスに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
染色体上のrab8a遺伝子が不活性型rab8a遺伝子に置換されたことにより、rab8aタンパク質の機能が欠損したrab8a遺伝子欠損マウス又は該マウスから得られる細胞に化合物を投与し、化合物の栄養吸収障害改善効果を評価することを特徴とする、栄養吸収障害性疾患の治療薬のスクリーニング方法。

【請求項2】
不活性型rab8a遺伝子がエクソン2が欠損したrab8a遺伝子である、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
染色体上のrab8a遺伝子が不活性型rab8a遺伝子に置換されたことにより、rab8aタンパク質の機能が欠損したrab8a遺伝子欠損マウス又は該マウスから得られる細胞、組織もしくは器官を用いることを特徴とする、栄養吸収障害性疾患の解析方法。

【請求項4】
不活性型rab8a遺伝子がエクソン2が欠損したrab8a遺伝子である、請求項3に記載の方法。
産業区分
  • 畜産
  • 薬品
  • 微生物工業
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2005261902thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close