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微生物を用いた放射性物質の除去方法及び除去組成物

国内特許コード P07A009844
整理番号 NIRS-200
掲載日 2007年5月11日
出願番号 特願2004-133367
公開番号 特開2005-315701
登録番号 特許第4247409号
出願日 平成16年4月28日(2004.4.28)
公開日 平成17年11月10日(2005.11.10)
登録日 平成21年1月23日(2009.1.23)
発明者
  • 石井 伸昌
  • 内田 滋夫
出願人
  • 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
発明の名称 微生物を用いた放射性物質の除去方法及び除去組成物
発明の概要 【課題】 好気的条件下で放射性核種を溶液中から簡便に除去する方法及び前記方法に利用する除去組成物を提供すること。
【解決手段】 ユーグレナの生存に適した溶液中で、ユーグレナと放射性核種を接触させて培養することにより、前記放射性核種をユーグレナへ移行させ、次に前記放射性核種を含むユーグレナと前記溶液を分離することにより、放射性核種を溶液から除去することができる。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要


放射性核種の人体や生態系に与える影響は良く知られており、放射性廃棄物の安全な処理方法が望まれている。
様々な放射性核種のうち、テクネチウムの同位体の一種である質量数99のテクネチウム(99Tc)はウランの核分裂反応の副生成物であり、半減期が21万年と極めて長いという特徴を有する。このため、環境への蓄積や食物連鎖などを通じて人へ与える影響が懸念される。これらのことから、再処理施設や放射性廃棄物処理の長期的な安全評価において、99Tcは最も注目すべき核種の一つであるとされている。放射性廃棄物中あるいは地上生物圏において、99Tcは主に過テクネチウム酸イオン(99TcO4-)として存在している。この化学形態は水に溶けやすく、その結果、環境中を移動しやすいことが知られている。
従来、この元素を溶液中から生物的に除く手法として、細菌を用いた方法が検討されてきた(例えば、非特許文献1参照)。細菌は細胞サイズが非常に小さいため、比表面積(単位重量当たりの表面積)が非常に大きい。つまり、細胞表面がテクネチウムを含む溶液と接する面積が非常に広いために効率よく溶液中からテクネチウムが除去できる。しかしながら、テクネチウムを溶液から除去する細菌の能力は、嫌気的条件下でのみ発揮されるため、細菌を用いたテクネチウムの除去には、絶えず溶液を嫌気的な状態に保つ必要がある。このようなテクネチウムを含む溶液を絶えず嫌気的に保つための嫌気培養装置の維持管理には多大なコストがかかり、問題であった。そこで、好気的な条件下でテクネチウムを溶液中から生物的に除く方法について検討した。



【非特許文献1】
J.Henrot, Health Physics, Vol.57, No.2 (August), pp.239-245 (1989)

産業上の利用分野


本発明は放射性物質の処理に関し、より詳細にはユーグレナを用いた放射性物質の処理に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
好気的条件下において、ユーグレナの生存に適した溶液中でユーグレナとテクネチウムを接触させることにより、前記テクネチウムをユーグレナへ移行させ、次に前記テクネチウムを含むユーグレナと前記溶液とを分離することにより、テクネチウムを溶液から除去する方法。

【請求項2】
ユーグレナがユーグレナ・グラシリスである、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
pH3.0~6.5の条件下でテクネチウムの除去を行なうことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。

【請求項4】
テクネチウムが過テクネチウム酸イオン(99TcO4-)として溶液中に存在する、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。

【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載の方法に用いるための、ユーグレナの生細胞を含む、テクネチウム除去用組成物。
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 登録
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