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金の高選択的な抽出剤 新技術説明会 実績あり

国内特許コード P07P004833
整理番号 E-013
掲載日 2007年5月18日
出願番号 特願2005-306124
公開番号 特開2007-113070
登録番号 特許第4945744号
出願日 平成17年10月20日(2005.10.20)
公開日 平成19年5月10日(2007.5.10)
登録日 平成24年3月16日(2012.3.16)
発明者
  • 馬場 由成
出願人
  • 国立大学法人 宮崎大学
発明の名称 金の高選択的な抽出剤 新技術説明会 実績あり
発明の概要

【課題】本発明は、一段階で高選択的に金を抽出することができ、かつ、逆抽出に用いる水相の特別な後処理工程が不要である金の抽出方法および回収方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、式(I)

で表される化合物を有効成分とする金の抽出剤を用いて金を抽出することを特徴とする金の抽出方法に関する。本発明はまた、前記抽出工程の後、金及び前記抽出剤を含有する相から水を用いて金を逆抽出することを特徴とする金の回収方法に関する。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


電子工業において電子材料の製造工程で排出される廃棄物、自動車廃触媒、めっき廃液等には微量の貴金属が含まれる。従来より、これらの廃棄物からの貴金属の回収に用いられている代表的な工業用抽出剤は、硫黄を配位原子とするジヘキシルスルフィド(DHS)やジオクチルスルフィド(DOS)のようなスルフィド類や、LIXシリーズやPシリーズに代表されるヒドロキシオキシム類である。なかでも金の回収にはスルフィド類が主に用いられている。しかしながらスルフィド類は金を抽出するとともにパラジウムを同時に抽出するので、パラジウムと金とを分離する工程が必要となる。



また金に選択的な抽出剤としてジブチルカルビトールが用いられる場合があるが、金に対する選択性は必ずしも高くはない。そのため、金の抽出剤としてジブチルカルビトールを用いる場合には、抽出後にスクラビング工程を行うことにより、共抽出された金以外の金属を逆抽出により除去し、金だけが有機相中に残存するように処理する必要がある。



以上のように既存の抽出剤では貴金属の混合物の中から金だけを一段階で選択的に抽出し回収することはできない。



またスルフィド類を工業的な抽出剤として長期間使用する場合、スルフィド類中の硫黄原子が試薬による酸化や空気酸化を受けてスルホキシドになり、抽出選択性が低下してしまうという問題もある。そのためスルフィド類は酸化性を有する溶液中では使用することができない。



さらにまた、スルフィド類により有機相に抽出された金は、逆抽出剤により水溶液側に逆抽出されるが、このとき使用される逆抽出剤がアンモニア、チオ尿素、(塩酸+チオ尿素)溶液等である点でも従来のスルフィド類抽出剤の使用は問題がある。これらの逆抽出剤は後処理が必要であるため、処理工程全体が複雑になるからである。



本発明に関連する先行技術文献として以下の文献を開示する。

【特許文献1】特開平9-316561号公報

【特許文献2】特開平10-130744号公報

【特許文献3】特開平11-335749号公報

【特許文献4】特開2001-316736号公報

【特許文献5】特表2005-523992号公報

産業上の利用分野


本発明は金の高選択的な抽出剤、並びに、前記抽出剤を用いた金の抽出方法又は回収方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
式(I)
【化学式1】


[式中、Rは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1~18のアルキル基又はアルケニル基である]
で表される化合物を有効成分とする金の抽出剤。

【請求項2】
2.5mol/dm以上の塩酸濃度を有する金の塩化物を含有する水溶液から請求項1記載の抽出剤を用いて金を抽出することを特徴とする金の抽出方法。

【請求項3】
2.5mol/dm以上の塩酸濃度を有する金の塩化物を含有する水溶液から請求項1記載の抽出剤を用いて金を抽出した後、金及び前記抽出剤を含有する有機相から水を用いて金を逆抽出することを特徴とする金の回収方法。
産業区分
  • 冶金、熱処理
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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16282_03SUM.gif
出願権利状態 権利存続中


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