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糖類の分析方法および分析装置

国内特許コード P07P005568
整理番号 2005-016
掲載日 2007年5月25日
出願番号 特願2005-317465
公開番号 特開2007-121240
登録番号 特許第4825973号
出願日 平成17年10月31日(2005.10.31)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
登録日 平成23年9月22日(2011.9.22)
発明者
  • 蒲生 啓司
  • 中尾 千予視
出願人
  • 学校法人高知大学
発明の名称 糖類の分析方法および分析装置
発明の概要

【課題】本発明が解決すべき課題は、簡便である上に感度が高く糖類をより正確に分離分析できるのみでなく定量も可能になる方法と、その様な方法が実施可能である装置を提供することにある。
【解決手段】本発明に係る糖類の分析方法は、配位子交換カラムを用いた液体クロマトグラフィにより糖類を含む被検試料を分離する工程、分離した被検試料にアンモニアを添加する工程、およびアンモニアを添加した被検試料をエレクトロスプレーイオン化法によりイオン化し、質量分析を行なう工程を含むことを特徴とする。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


糖類は甘味料としてのみでなく、生体のエネルギー源や構成成分、或いは生理活性物質としても重要であり、古くから研究が行なわれている。特に、近年では細胞表面に存在する糖鎖が細胞の認識などに関与していることが明らかにされており、疾病の診断や治療における糖類の利用が期待されている。例えば、ガン細胞表面の糖鎖は正常細胞と異なるので、この糖鎖の組成を分析することによりガンを診断したり、或いはガン細胞に特異的な糖鎖を認識し、治療剤をガン組織へ選択的に送達することが考えられる。よって、試料に含まれる糖類自体や、その全部または一部の加水分解物を分析する技術は非常に重要である。



ところが、糖類は構造が類似するものが多く、分析が難しいという問題がある。そこで、分析試料に含まれる糖類を化学修飾したり、酵素を作用させるなどすることによって、分析を容易にする技術が開発されている。例えば特許文献1には、被検試料にシアリダーゼを作用させてシアル酸を遊離させること等を含む単糖の分析方法が記載されている。また、2-アミノピリジン(プレラベル法)やアルギニン(ポストラベル法)により糖類を修飾する蛍光検出法などもある。しかし、糖類を修飾する工程を含む分析方法は効率が悪い。



一方、糖類を分離分析するためのカラムとして配位子交換カラムが知られている。このカラムは、充填ゲルの官能基のカウンターイオンとして金属イオンを有しており、金属イオンと糖類の水酸基が相互作用する。この相互作用は、糖類が有する水酸基の数のみならず位置によっても異なるため、官能基として水酸基のみを含む糖類同士の分離が可能である。

【特許文献1】特開2000-333698号公報(特許請求の範囲)

産業上の利用分野


本発明は、糖類を分析するための方法と、糖類を分析するための装置に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
配位子交換カラムを用いた液体クロマトグラフィにより糖類を含む被検試料を分離する工程、
分離した被検試料にアミン化合物を添加する工程、および
アミン化合物を添加した被検試料をエレクトロスプレーイオン化法によりイオン化し、質量分析を行なう工程、
を含むことを特徴とする糖類の分析方法。

【請求項2】
アミン化合物としてアンモニアを用いる請求項1に記載の糖類の分析方法。

【請求項3】
質量分析を行なう試料に占めるアミン化合物の濃度を1.5質量%以上にする請求項1または2に記載の糖類の分析方法。

【請求項4】
配位子交換カラムに充填するゲルの平均粒子径を1~10μmとする請求項1~3のいずれかに記載の糖類の分析方法。

【請求項5】
配位子交換カラムを有する液体クロマトグラフィシステム、
上記液体クロマトグラフィシステムからの溶出液にアミン化合物を添加するためのポンプ、および
エレクトロスプレーイオン化質量分析システム、
を有することを特徴とする糖類の分析装置。

【請求項6】
さらに、液体クロマトグラフィシステムからの溶出液に添加するアミン化合物の濃度を制御するための手段を有する請求項5に記載の糖類の分析装置。

【請求項7】
さらに、質量分析により得られたマススペクトルの強度により各糖類を定量化するための手段を有する請求項5または6に記載の糖類の分析装置。
産業区分
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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