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放射性標識薬自動合成装置

国内特許コード P07A009975
整理番号 NIRS-205
掲載日 2007年6月1日
出願番号 特願2004-237867
公開番号 特開2006-056792
登録番号 特許第4524389号
出願日 平成16年8月18日(2004.8.18)
公開日 平成18年3月2日(2006.3.2)
登録日 平成22年6月11日(2010.6.11)
発明者
  • 鈴木 和年
  • 鈴木 寿
  • 福村 利光
  • 向井 健作
  • 張 明栄
出願人
  • 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
発明の名称 放射性標識薬自動合成装置
発明の概要 【課題】 1台の装置で多種類の放射性標識薬の合成を行うことができ、同日に複数回の合成を行なうことが可能となる放射性標識薬自動合成装置を提供することを目的する。
【解決手段】 核種から放射性標識薬を合成する標識薬合成手段を備えた合成ユニットと、標識薬合成補助手段を備えた本体と、相互に嵌合可能な一対の電気信号線接続具の一方を合成ユニットに固定し、他方を本体に固定した第1の接続部と、本体から合成ユニットへのユーティリティ供給配管を一括して接続する第2の接続部とを備え、本体に対し合成ユニットが交換自在に取り付けられることを特徴とする放射性標識薬自動合成装置とした。
【選択図】 図2
従来技術、競合技術の概要


従来から、癌の診断等に放射性同位元素の核種(以下核種と記す)を利用した放射性標識薬(以下、単に標識薬と記すことがある)が用いられている。
このような放射性標識薬として、123I、201Tl、67Ga等を有する標識薬がシングル・フォトン・エミッション・コンピューテッド・トモグラフィ(SPECT)で癌の診断や血流測定、心筋のバイアビリティ測定などを行うために広く用いられている。また、これらの測定を一層高感度、高精度に行うことのできるPET用のポジトロン核種で標識された標識薬が注目されている。特に最近は、2-デオキシ-2-18Fフルオロ-D-グルコース(以下18FDGと記す)を標識薬に用いたPETによる悪性腫瘍の診断等に健康保険の適用が認められるようになり、PETによる診断が急速に普及しつつある。



放射性標識薬の大部分は、放射性核種を化学合成反応で有機化合物等に組み入れた標識薬であり、例えばSPECTで癌を診断するとき用いられる123Iを有するN-イソプロピル-p-ヨードアンフェタミン、あるいはPETに使用される前記の18FDG等が例示される。
PET用の標識薬としては、最も広く利用されている18FDGの他に、11CH3Iを利用した様々な11C-標識薬剤、13NH3水溶液、H215O溶液や、18F-フロロアルキル化反応や18F-置換反応を利用した様々な18F-標識薬剤が利用されている。
更に、PETの応用範囲を拡大すべく新たな標識薬の研究開発も盛んに行われている。



しかし、放射性標識薬の合成には下記のように多くの困難な問題がある。
先ず、放射性標識薬の原料である核種は非常に強いγ線やβ+線などの放射線を放出するため、放射能を遮断する設備が必要となる。例えば、PET用の標識薬を製造する場合、5cm程度の厚い鉛で遮蔽されたホットセルと呼ばれる狭隘な設備のなかで全ての作業を行なわなければならない。また、放射性標識薬は静脈注射などにより人体に投与される薬剤であるため、汚染や無菌性などにも特に注意する必要がある。
さらに、PET用の標識薬の場合、ほとんどの核種の半減期が2分~2時間程度と極めて短いため短時間のうちに多段階の化学反応、分離精製、調剤処理、その他を遂行する必要があるという制約が加わる。
すなわち、放射性標識薬を生産するときには標識薬合成者等の放射線被爆を防止し、かつ異物の混入を防止し、さらに短時間にそれらの作業を終えなければならない。このため、放射性標識薬の生産時には極力人の介在を排除する必要があり、自動合成装置は不可欠のものである。



このような放射性標識薬の自動合成装置として、例えば、特許文献1には3-11C―ピルビン酸を合成する自動合成装置が開示されている。
特許文献1には、11CH3Iから11Cアラニンを合成し、固定化酵素により目的物の3-11C-ピルビン酸とし、注射薬として適するように限外濾過して異物(酵素、発熱物質、細菌、パイロジェン等)を除去する自動合成装置が開示されている。
【特許文献1】
特開平10-295361号公報(段落0006、図1)

産業上の利用分野


本発明は放射線医療に使用される放射性標識薬の自動合成装置に関し、特にポジトロン・エミッション・トモグラフィ(PET)用標識薬の合成に適した放射性標識薬の自動合成装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
核種から放射性標識薬を合成する放射性標識薬自動合成装置であって、
標識薬合成手段を備えた合成ユニットと、
標識薬合成補助手段を備えた本体と、
電気信号の交信を行う相互に嵌合可能な多ピンコネクタの一方を前記合成ユニットに固定し、前記多ピンコネクタの他方を前記本体に固定した第1の接続部と、
第1の配管を予め挿入した第1の継手部材と第2の配管を予め挿入した第2の継手部材とを接続または連通するように組合せ固定することにより、前記本体から前記合成ユニットに対して、不活性ガスを含む様々な純ガス、圧縮空気や、真空、排気、液体窒素、合成反応に用いるガスのうちの何れかを供給するユーティリティ供給配管を一括して接続または連通させる第2の接続部と
前記合成ユニットが、前記本体に対する位置決めをし、前記合成ユニットの前記本体へのセットと同時に前記第1および前記第2の接続部が接続されるガイド部とを備え、
前記本体に対し前記合成ユニットが交換自在に取り付けられる
ことを特徴とする放射性標識薬自動合成装置。

【請求項2】
前記本体の前記標識薬合成補助手段が、
前記合成ユニットに備えられた反応器に対する加熱冷却装置と、放射能センサと、温度センサとを、
備えたことを特徴とする請求項1に記載の放射性標識薬自動合成装置。

【請求項3】
前記合成ユニットの前記標識薬合成手段が、
核種分離精製部と、
前記核種分離精製部に接続される前記反応器と、
前記反応器に接続される試薬貯留槽とを
備えたことを特徴とする請求項2に記載の放射性標識薬自動合成装置。

【請求項4】
前記本体の前記標識薬合成補助手段が、
核種分離精製部と、
前記合成ユニットに備えられた反応器に対する加熱冷却装置と、放射能センサと、温度センサとを、
備えたことを特徴とする請求項1に記載の放射性標識薬自動合成装置。

【請求項5】
前記合成ユニットの前記標識薬合成手段が、
前記核種分離精製部に接続される前記反応器と、
前記反応器に接続される試薬貯留槽とを
備えたことを特徴とする請求項4に記載の放射性標識薬自動合成装置。

【請求項6】
前記反応器に挿入される中空の針と、
前記中空の針を保持する針保持部と、
前記針保持部及び前記中空の針を上下方向成分を含んで移動させる針駆動機構と、を備えたことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の放射性標識薬自動合成装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2004237867thum.jpg
出願権利状態 登録
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