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鉄を抽出しない新規な遷移金属抽出剤 実績あり

国内特許コード P07P004838
整理番号 E-014
掲載日 2007年6月1日
出願番号 特願2005-320869
公開番号 特開2007-126404
登録番号 特許第4967113号
出願日 平成17年11月4日(2005.11.4)
公開日 平成19年5月24日(2007.5.24)
登録日 平成24年4月13日(2012.4.13)
発明者
  • 馬場 由成
出願人
  • 国立大学法人 宮崎大学
発明の名称 鉄を抽出しない新規な遷移金属抽出剤 実績あり
発明の概要

【課題】本発明は、鉄と鉄以外の遷移金属とを含有する溶液から、鉄以外の遷移金属を選択的に抽出することができる、化学的に安定な抽出剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、式(I):

で表される化合物を有効成分とする、鉄以外の遷移金属の抽出剤に関する。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


現在、金属の回収に用いられる抽出剤としては、酸素を配位原子とする工業用抽出剤である酸性リン化合物抽出剤(酸性リン酸エステル、酸性ホスホン酸エステル、酸性ホスフィン酸エステル)、中性リン化合物抽出剤(中性リン酸エステル、中性ホスホン酸エステル、中性ホスフィン酸エステル)およびジチオリン酸エステル、多座配位の有機リン化合物抽出剤がある。また、鉄、銅、鉛、亜鉛、カドミウム、ニッケル、コバルトなどの抽出剤としては、カルボン酸を官能基とするバーサティック10やナフテン酸などの抽出剤が開発されており、湿式製錬工業で数多く利用されている。



これらの金属抽出剤は鉄イオンに対して最も親和性が高い。そのため、鉄及びその他の遷移金属を含有する溶液から、上記の金属抽出剤を用いて低pH領域で抽出を行った場合、鉄イオンが必ず抽出されるため、鉄以外の遷移金属だけを選択的に抽出することができない。鉄以外の遷移金属を利用するには、鉄と鉄以外の遷移金属とを分離する工程が更に必要である。



上記の問題点を解決するために、鉄イオンより銅に対して高い選択性を示すヒドロキシオキシム系の工業用抽出剤(LIXシリーズやPシリーズ)が開発された。これらの抽出剤は鉄イオンを抽出するものの、鉄イオンは銅イオンより高pHで抽出されるので、現在、銅の湿式製錬プロセスに利用されている。しかしながら、ヒドロキシオキシム系の抽出剤は、徐々にオキシムが分解するために、逐次的に試薬の追加充填が必要であるという問題がある。



金属抽出剤に関する特許出願(特許文献1、2等)は数多くなされているが、鉄以外の遷移金属を選択的に抽出する抽出剤として満足できるものは未だ開発されていない。

【特許文献1】特開2000-107505号公報

【特許文献2】特開平11-179104号公報

産業上の利用分野


本発明は、新規カルボン酸アミド化合物、前記化合物を含有する、鉄以外の遷移金属の抽出剤、並びに前記抽出剤を用いた鉄以外の遷移金属の抽出方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
式(I):
【化学式1】



[式中、Rは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1~18のアルキル基又はアルケニル基である]で表される化合物又はその塩を有効成分とする、鉄以外の遷移金属の抽出剤。

【請求項2】
鉄以外の遷移金属が銅である、請求項記載の抽出剤。

【請求項3】
請求項記載の抽出剤を用いて、遷移金属を含有する水溶液から鉄以外の遷移金属を選択的に抽出することを特徴とする、鉄以外の遷移金属の抽出方法。

【請求項4】
鉄以外の遷移金属が銅である、請求項記載の方法。
産業区分
  • 有機化合物
  • 処理操作
  • その他無機化学
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005320869thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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