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アコヤガイの閉殻力の測定方法を用いたアコヤガイの養殖管理方法

国内特許コード P07P004206
整理番号 RJ008P39
掲載日 2007年6月15日
出願番号 特願2005-337179
公開番号 特開2007-135532
登録番号 特許第4793917号
出願日 平成17年11月22日(2005.11.22)
公開日 平成19年6月7日(2007.6.7)
登録日 平成23年8月5日(2011.8.5)
発明者
  • 古丸 明
  • 冨永 ちひろ
  • 林 政博
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
  • 三重県
発明の名称 アコヤガイの閉殻力の測定方法を用いたアコヤガイの養殖管理方法
発明の概要

【課題】処理能力、精度に優れたアコヤガイの閉殻力の測定方法およびそれを用いたアコヤガイの養殖管理方法を提供する。
【解決手段】開口器1を閉殻したアコヤガイ6に差込み、閉殻筋が破損しない程度の一定幅を開口させる際に必要とする力を荷重計2により測定するアコヤガイの閉殻力の測定方法、およびその方法によりアコヤガイの閉殻力を測定し、得られた閉殻力の値に基づきアコヤガイの健康診断を行うアコヤガイの養殖管理方法である。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


現在、アコヤガイ(Pinctada fucata martensii)真珠養殖業は日本の水産業において大変重要な位置にある。しかし、十数年前から続く、夏季の高水温、産卵による疲弊、感染症などの様々な原因に起因すると考えられるアコヤガイの大量へい死が深刻な問題となっている。日本の真珠養殖業は、南洋真珠との競合により、一層の品質向上と経営の合理化が求められており、自然環境まかせの飼育から脱却して貝の健康状態に合わせた養殖管理を行うことが重要である。



アコヤガイの健康状態の判断材料、即ち、アコヤガイの活力指標として今まで利用されてきたものとして、閉殻筋(貝柱)と貝殻の重量比、グリコーゲン含量、軟体部水分含量、肥満度(身入度)、濾水量(摂餌率)、酸素消費量、端先再生量、足糸の固着力、閉殻力等がある。しかし、これらは測定の容易性、迅速性、継続性の面で用途が制限され、養殖現場におけるアコヤガイの日常的な管理において利用されることはなかった。



上記活性指標の一つである閉殻力に関する知見としては、例えば、非特許文献1にて、植本は抵抗線歪計によって、貝殻の真珠層と稜柱層の境界に挟ませた金属板の湾曲による抵抗線ゲージの電気抵抗の変化を測定することにより間接的に閉殻筋の力を測定し、抑制仕立て作業(核入れ手術を容易にするため篭に多数の貝を収容して生理活性を低下させる作業)の閉殻筋力への影響を検討している。また、非特許文献2にて、阪口は、羅病貝の病態生理にみられる変化を検討しており、そのうち、閉殻筋力に関しては、非特許文献1記載の測定装置を応用した器具を用いて羅病貝の閉殻力低下を検出している。



植本、阪口が初めて数値化を試みた閉殻力が貝の活力指標として有効であることは経験的に知られており、真珠養殖現場では挿核作業前に開口器を用いて開殻し、貝肉部の観察と同時に開殻時の抵抗力(閉殻力)から抑制仕立て作業の仕上がり状態を判断してきた。

【非特許文献1】植本東彦、「真珠養殖技術における仕立て作業の意義とその効果に関する研究」、真珠技術研究会会報 59号 第6巻第2号、発行:真珠技術研究会、1967年10月20日、p1~99

【非特許文献2】阪口清次、「アコヤガイに寄生する吸虫の生活史ならびにその病害」、国立真珠研報、13号、発行:国立真珠研究所 1968年7月5日、p1635~1687

産業上の利用分野


本発明は、アコヤガイの閉殻する力(以下、「閉殻力」と称する)の測定方法を用いたアコヤガイの養殖管理方法に関し、詳しくは、処理能力、精度に優れたアコヤガイの閉殻力の測定方法を用いたアコヤガイの養殖管理方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
先端部と柄との間に支点を有し、柄に荷重を加えることにより先端部が開く開口器と、この開口器の柄に荷重を加えることができ、加えている当該荷重を測定することができる荷重計と、から構成される閉殻力測定装置を使用して、上記開口器を閉殻したアコヤガイに差込み、当該開口器の柄に上記荷重計から荷重を加えて、当該アコヤガイの閉殻筋が破損しない程度の一定幅を開口させる際に必要とする力を当該荷重計により測定して閉殻力とし、得られた閉殻力の値を指標としてアコヤガイが健康であるか否かを診断することを特徴とするアコヤガイの養殖管理方法。

【請求項2】
閉殻力3kgf以上のアコヤガイが健康であると診断し、この閉殻力3kgf以上のアコヤガイを選別する請求項1記載のアコヤガイの養殖管理方法。
産業区分
  • 水産
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005337179thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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