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新規安息香酸ベンジル誘導体及び医薬

国内特許コード P07A010088
整理番号 NU-0156
掲載日 2007年7月6日
出願番号 特願2005-366790
公開番号 特開2007-169188
登録番号 特許第5200216号
出願日 平成17年12月20日(2005.12.20)
公開日 平成19年7月5日(2007.7.5)
登録日 平成25年2月22日(2013.2.22)
発明者
  • 上村 大輔
  • 北 将樹
  • 松本 漠
  • 諏佐 智之
  • 山田 薫
  • 矢澤 一良
  • 山口 宏二
  • 叶 茂
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 新規安息香酸ベンジル誘導体及び医薬
発明の概要

【課題】アンジオテンシンII1型受容体拮抗剤、カルシウムチャンネル拮抗剤、血圧降下剤などとして作用する医薬を提供すること。
【解決手段】一般式(2)の安息香酸ベンジル誘導体。特に血圧降下剤として好適。

(式(2)中、R1~10は、水素、ハロゲン、保護基を有していても良い水酸基、アミノ基、保護基を有していても良いチオール基、ニトロ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、スルホ基並びに炭化水素基から選択される置換基からそれぞれ独立して選択される。但し、全てが水素原子である場合は除く。)
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


レニン-アンジオテンシン系は、生体内における血圧、水分量、体内電解質バランスなどの恒常性調節系として重要な役割を持つ。主要な生理活性物質はアンジオテンシンIIである。



腎臓(傍糸球体)から分泌されるレニン(1種のたんぱく質分解酵素)は肝臓で生成されるレニン基質からアンジオテンシンI(前駆体デカペプチド)を生成する。その後、アンジオテンシンIはアンジオテンシン変換酵素(ACE)により強力な昇圧作用を有するアンジオテンシンII(オクタペプチド)に変換される。



アンジオテンシンIIの昇圧機序は末梢血管平滑筋へ直接作用するとともに血管運動中枢を介して中枢性にも作用する。また、バソプレッシン分泌作用や、より低濃度におけるアルドステロン分泌作用も間接的に昇圧作用に結びつき、全身血圧の上昇をきたすと考えられる。



アンジオテンシンIIは細胞膜上のアンジオテンシンII受容体、特に1型(AT1)を介して血管収縮作用を示す。従って、AT1 受容体を拮抗させることにより、血圧降下作用が期待できる。



レニン-アンジオテンシン系に作用する血圧降下剤としては、レニン阻害剤、ACE阻害剤(カプトプリル)、の他ペプチド性アンジオテンシンII拮抗剤(サララシン)、非ペプチド性アンジオテンシンII拮抗剤(ロサルタン)等が経口剤として臨床で用いられている。



カルシウムイオン(Ca2+)はすべての細胞と細胞外液に分布し、細胞の刺激応答反応において最も重要な細胞内情報伝達物質として応答反応発現に働いており、神経細胞の興奮、筋肉の収縮、ホルモンや消化酵素の分泌、ステロイド合成、糖や脂質の代謝、細胞増殖及び分化等、多くの細胞機能に関与している。従って、細胞内のCa2+濃度調節に異常が起こると種々の疾病を引き起こし、また疾病の治療には細胞内のCa2+濃度を整えることが有効である。細胞は細胞内のCa2+濃度を厳密にコントロールするために、細胞膜に存在するカルシウムチャンネル、カルシウムポンプ、または小胞体表面に存在するイノシトール三リン酸受容体、カルシウムポンプ等、種々の調節機構を準備している。このような細胞内情報伝達過程は複数の連鎖経路からなる場合もあり、一般に細胞ごとに異なって多様である。カルシウムチャンネル(特にL型)に拮抗作用を有する化合物は血管を拡張することにより血圧降下作用を示し、高血圧症の治療薬として臨床で使用されている。



一方、血圧降下剤は対症療法剤であることから長期間にわたる反復投与が要求され、患者の煩わしさ軽減の見地から1日1回経口投与法が一般的であるが、これに伴い投与量と薬効継続の調節、目まい等の不快感の発現、他の薬剤との相互作用、服用中断による影響などの問題点が存在するのが現状である。



従って、治療の現場では、長期間服用しても安全であり、かつ確実な効果を奏する薬剤の開発が常に望まれている。



安息香酸ベンジルは各種植物の成分として知られ、香料、抗疥癬剤、殺ダニ・シラミ剤としての用途が知られている。また、それら植物をいわゆるハーブとして用いた場合の血圧降下作用に関与しているとされるが、医薬品を指向してさらに検討された例は報告されていない。



安息香酸ベンジル誘導体は種々知られているが血圧降下剤としての用途が報告された例はない。また、安息香酸の2-ブロモベンジルエステルはこれまでに文献への報告を見ない新規化合物である。

産業上の利用分野


本発明は、安息香酸ベンジル誘導体を含有血圧降下作用に特徴を有する医薬に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記一般式(2)又は(3)で表される安息香酸ベンジル誘導体を有効成分として含有するアンジオテンシンII受容体拮抗剤。
【化学式1】



(式(2)中、R1~3は水素、ハロゲン、ニトロ基、OMeから選択される。但し、R1~3全てが水素原子である場合は除く。R4~10は水素である。)
【化学式2】



(式( 3 ) 中、R1~5は、水素、ハロゲン、保護基を有していても良い水酸基、アミノ基、保護基を有していても良いチオール基、ニトロ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、スルホ基並びに炭化水素基( 一部水素が、ハロゲン、保護基を有していても良い水酸基、アミノ基、保護基を有していても良いチオール基、ニトロ基、アシル基、アルコキシカルボニル基及びスルホ基から選択される1 以上の基で置換されても良い) から選択される置換基からそれぞれ独立して選択される。ここで、上記保護基はアシル基、アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アリールメチル基、シリル基、アセトニド基、低級アルコキシアルキル基からそれぞれ独立して選択される。; X は
【化学式3】



である。n は1である。; X は* の部分に式( 3 ) のCで示す炭素原子が位置する。)
産業区分
  • 有機化合物
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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